TBS「100秒博士アカデミー」に出演しました。

10月29日(金)のTBSの「100秒博士アカデミー」に出演しました。

テレビ局のお仕事って大変な激務だということがわかりました。

1つの番組を作り上げるのに、多くのセクションの本当に多くの人が関わっています。

こんなに多くの人が自分の役割を自覚して、より良い番組にしようとがんばっている様子は感動的でした。

普段何気なく見ているテレビ番組もこのように多くの人たちのがんばりによってできあがっているんだとわかっただけでも、

私にとって良い経験が出来たと思っています。

 

テレビ番組をごらんになっていない人も多いと思います。

どんなことを喋ってきたのかに興味をお持ちの方は、グーグルなどで、

「100秒博士 西村」か「100秒博士 家庭教師」

で検索して頂ければ、いろいろ出てくると思います。

 

その番組の中で話してきたことの1つは、鉛筆の持ち方です。

もう25年も前になりますが、ある集団授業塾で授業をしているときに、ふと子ども達の鉛筆の持ち方が気になりました。

教室内を歩き回りながら全員の鉛筆の持ち方をチェックしてみました。

そうすると、なんと40人中2人だけが正しい持ち方をしていて残り38人は変な持ち方です。

その38人の中で親指が鉛筆の上に大きく被さっている持ち方が26人、

残り12人が親指と人差し指がくっつく持ち方や、人差し指と中指2本で上から押さえ薬指で下から支えるような持ち方などいろいろです。

 

そして、その子達がノートに書いている字も見てみました。

正しい持ち方の2人は読みやすい字を書いています。

決してきれいとは言えないのですが、濃さが均一で字の大きさもそろっていて読みやすく書かれています。

ところが、残りの子ども達の多くは一見すると乱雑な字です。

大きさが不揃い。濃さがばらばら、濃淡がかなりあります。縦横にそろっていません。

 

その頃から、鉛筆の持ち方が気になっていました。

家庭教師を始めてから、少しずついろいろな実験をしてみました。

正しい持ち方に変えるにはどのぐらいの時間がかかるのか。

正しい持ち方に変えるとどんな良いことが起こるのか、などの実験です。

 

正しい持ち方に変えるのに必要な期間は、個人差が非常に大きいことがわかりました。

最短で何と1週間、最長で1年です。1週間で変えることが出来た子は、

それまではシャープペンシルの芯がポキポキと折れてしまうことに不便を感じていましたから、

正しい持ち方を教えたすぐ後から持ち方を変えようとしていました。

 

1年かかった子は、なかなか正しい持ち方の大切さを理解してくれませんでした。

「だってこっちの持ち方の方がかきやすいもん!」が口癖でした。

計算ミスがどうしても少なくならないことを気にし始める時期、つまり過去問演習を始める時期(小6の2学期)になって、

やっと持ち方を変えてくれました。

 

鉛筆を正しい持ち方に変えると、

・姿勢が良くなる

・筆圧が一定になる

・字の大きさがそろう

この3つはすぐに気がつきました。

その上に、

・線分図の横線がまっすぐになる

・補助線がまっすぐに引ける

・ダイヤグラムの線が上手に引ける

図形問題で効果が現れます。

しかも、

・計算ミスが減る

 

良いことだらけです。

 

計算ミスが多くて心配されている場合や、ノートや答案の字が乱雑で心配されている場合は、一度鉛筆の持ち方を見てあげてください。

TBS番組「100秒博士アカデミー」ご視聴ありがとうございました

昨日22時から放映だったTBS番組「100秒博士アカデミー」では、
・鉛筆を正しく持つ子は成績が伸びる
・リビングは適度に散らかしておけ
・家庭内での会話の重要性
についてお話ししました。
 
これらの内容は、私の著書の中でもお伝えしていることで、
やはり学力、知の器というのは日常生活、習慣から
育まれていく部分が大きいと日頃から感じている結果でもあります。
興味のある方はぜひ手にとってみてください。
 
司会のダウンタウンさん、ゲストの方たちとも楽しくお話でき、とても刺激的でした!
 
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浜・希・日能研の5年生のご相談(関西限定版)

前回、受験生のお悩みについて具体事例をお話ししたところ、
大きな反響を頂戴しました。
同じようなお悩みを抱えていらっしゃるご家庭が多いことを痛感しました。
今回は、5年生のお子様をお持ちのご家庭からのご相談をご紹介しましょう。

・浜学園5年生のお子様

浜学園にお通いの小学5年生男子のご相談では、
「本人のやる気が感じられず、成績の波がとても大きい。」といったものでした。
お家でも勉強への取り組みの姿勢は見せてくれるのですが、集中力が続かず、ダラダラとした時間ができてしまうようです。

勉強に関して、小さな頃からご家庭で厳しくしておられるわけでもなく、
燃え尽き組でもありません。
よくお話をお聞きしてみると、まだまだ幼い部分を色濃く残しておられる様子です。
何事につけ、自分を主人公にしたお話を作ったり、夢想したりしていることが
多いようなのです。

そこで、お母様には受験勉強でも常にお子様が主人公でいられるような
環境づくりをお願いしました。幸い、ご家庭ではお母様が横について勉強する
習慣ができていたので、1問進むごとにゲーム感覚で次のステージへ進めるように、
お声かけをしてもらったのです。

「これができたのね。じゃあもっと難しいこれはどうかしら。」というようにです。
すると集中して問題に取り組める機会が増えてきました。
お母様にも「自分の目の前で問題を解いていく子供の姿を見ているのが楽しみです。」

と喜んで取り組んでいただけたようです。

さらに、週1回のみ通塾の土曜スクールから週3回の通塾となる一般コースへ
浜学園の受講形態を変えていただきました。
これは、1週間の学習サイクルを作りやすくするためです。

その結果、各科目を勉強する曜日が決まり、お子様は、
「今日はこれだけしたら終わり」と言って頑張るようになったそうです。
今では公開テストではまだ成績の波があるものの、復習テストでは毎日の
勉強の成果が出て、ベスト3にも名前が出るようになっています。

・希学園5年生のお子様

灘中を目指す希学園の5年生のご相談では、お母様が
「このまま灘を目指していていいのか?」と言った危機感をお持ちでした。
公開テストの成績では、常に成績上位で問題はなさそうです。
理科が算・国に比べるとやや苦手な印象でした。

希学園からの灘中合格者は例年30名強なので、お母様は、
公開テストで常に30位以内に入っていないとご心配な様子です。
また、ご家庭ではダラダラとして見えることがお母様のご不安を
より強くしていました。
まず、お伺いしたことは希学園の宿題が消化できているかどうかです。
「算数、国語は問題なく進んでいるが、理科の暗記分野を覚える努力をし
たがらない。」
というお返事でした。
そこで、希学園の宿題が消化できて、復習テストがP1クラスの平均点以上で
推移しているようなら問題のないことや、以前担当したお子様の事例を
お伝えしました。
この事例は、希学園の先生からは6年生2学期まで、
公開テストで40位以内になることがなかったために、
灘は無理と言われていたものの、10月以降ぐんぐん成績を上げて、
見事灘中合格を勝ち取ったお子様のものです。

お子様には長期的に綿密な学習計画を立てて準備することが適している場合と、
短期決戦型で6年生になってから負荷をかけてあげる方がよい場合があります。
ご相談のお子様の場合、復習テストを見る限り普段の勉強も問題なくこなし、
公開の成績も30位以内に入っていることも少なくないので、
これ以上の負荷をかけるのは6年生になってからが適しているとの
判断をお伝えしました。
そして、それは灘中合格のために必要なことであるとも添えておきました。

さらにお願いをしたことは、家庭内が明るくなるように心掛けていただくこと。
そのためには、お子様の現状を認めてもらって、良かったことは
必ずほめていただくことでした。
その後、お母様の努力もあって、お子様の表情は明るくなり、
理科の暗記にもお母様と一緒に取り組んでおられるようです。
お母様からは、
「このまま灘を目指して頑張ればよいことが分かり、子供の良いところをほめてあげる余裕が出来た。」

と教えていただきました。

・日能研5年生のお子様

日能研、灘特クラスに通う甲陽中志望のお子様をお持ちのお母様からは、
塾の先生との相性についてのご相談をいただきました。
先生からは、お子様の授業態度が悪いと目をつけられている。
お子様も塾の先生に良い感情を持っていない。
どうも悪循環のようです。

しかも、宿題をしているのにカリキュラムテストや公開テストで良い成績が取れず、灘特クラスの維持が難しそうな成績状態です。

お子様ご自身とともに返ってきたテストを拝見すると、
既に習ったはずの知識を知らなかったり、
解き方が回りくどかったりといった症状でした。

一方で、出題範囲を限定しない「思考力育成テスト」では高成績を残し、
高い能力をお持ちであることも認知できました。
明らかに塾の授業が機能しておらず、授業態度についてお叱りを受けることも
あるだろうと推察できます。

ここで、先生との相性を改善することは期待が難しいので、
塾の学習内容を毎週フォローできる環境をお作り頂くようお願いをしたのです。

早速、翌週から名門指導会の指導が始まりました。

ご相談から4ヶ月後には、希望通り灘特クラスのまま6年生を向かえ、
6年生の9月からは選抜コースに切り替えて
甲陽受験を目指して頑張っておられます。
名門指導会の指導時には、特殊解法になみなみならない好奇心を見せてくれるなど
積極的に勉強に取り組んでいます。
お子様も「名門の先生は大好き。」と言ってくれているようです。
問題の塾の先生との相性については、自分のために必要なことを授業で
持って返ることにだけ気持ちを向けてもらい、
できるだけ先生のことに気にならないように、名門指導会の先生が
誘導したことが功を奏したようで、6年生になる頃にはグチもなくなっていました。

それぞれのお子様に、それぞれのお悩みがおありですね。

もちろん解決方法も皆さん異なります。お隣のお子様に上手く言った方法が、
わが子にも適しているとは限らないものですね。

大切なお子様にとって最も適した解決方法を見つけたり実践する場面で、
私たちが協力させて頂けることは多いと自負しています。

2月に入塾する前に

来年の2月に各塾とも新年度が始まります。入塾生が一番多いのがこの時期です。

入塾前に特に気をつけていただきたいことをお話しします。

入塾に際して、出来るだけ上位のクラスで開始できるように事前準備をしっかりとして頂くことの大切さは、

拙著や雑誌のインタビュー記事でお話しさせて頂いていますから、既にご存じの方が多いと思ます。

今回は、それ以上に大切なこと、学習の本質に関わることについてお話しします。

入塾時に同じような学力の子ども達でも、入試直前には大きな差が開いています。

その理由を、勉強の仕方という技術面で語ることも出来ますが、技術だけではどうにもならないことがあります。

それは、学習への意欲です。
 

意欲・モチベーション・知的好奇心などいろいろな言葉で現される学習への指向性が大切なのです。

子どもは、本来新しいことを知りたがるものです。そのようにプログラミングされていると考えて頂いて間違いありません。

それとともに、新しいことを知ったときに楽しい気持ちが自然にわき上がるようにもプログラミングもされています。

「知的好奇心が刺激されたときの快感」とはそういうものです。

ところが、このような元々のプログラミングは、間違った学習を続けていると書き換えられてしまうことがあるようなのです。

書き加えられるのかもしれませんが、高学年になると「な~るほど!」の快感を得ることが出来ない子どもが多くなるのです。

新しい知識や新しい考え方が入ってきたときに、過去に学習して既に頭脳に収納されている知識にふとつながる時に、

「わかった!」という気持ちになります。

このときには、「わかった!」や「なるほど!」という言葉が笑顔とともに発声されます。

このような感情の変化を伴う理解は長く定着します。これを納得と名付けています。

この納得が、次に新しく入って来る知識や考え方を受け入れる器を形作っていきます。

楽しそうに学習しているか、苦しそうに学習しているかを見て頂くだけで、その子が今後伸びていくか伸び悩むかが

わかってしまう理由がそこにあります。
 

知識や考え方の蓄積には階段があるとお考えください。

新たな知識が高度すぎる場合は、既に脳に収納されている知識とはなかなかつながりません。

そういう時は、無理矢理暗記することでその場をやり過ごすしかありません。

一方、低い階段を一歩一歩登っていくような学習の場合には、ストレス無く納得の感情が起こります。
 

入塾テストを目指す学習は、これまでの小学校で習っていた学習とは質量ともに大きく違います。

それを一足飛びにこなさせようとすると、プログラミングにノイズが書き込まれてしまう危険性があります。

一歩一歩登っていって、3ヶ月後には必要なレベルに到達できている。これが理想です。
 

現状の子どもの学力や知識量から、次に何が効果的なのかを考えていく必要がありますから、マニュアルを作るわけにはいきません。

3ヶ月後には、自由自在の3・4年生用の前半が理解できるレベルを目標にするという共通目標に向けてのプランニングは多種多様です。

そして、それを学習していく過程で、「楽しそうに学習する」ことを学ばせていく必要があります。

お母さんの小言や叱責を聞き続けていると、「苦しそうに学習する」子どもになってしまいます。

この時期に、入塾試験を目指して、家庭教師や個別指導をつけられる方が多いのですが、

その場合は、学習において楽しさの演出が出来る先生を是非見つけてあげてください。
 

受験直前期に気をつけること(関西版)

そろそろ肌寒い季節になってきました。

受験直前期にも重なります、お母様方はお子様の体調管理も気になるところですね。

お母様の心の負担が多くなるのもこの時期。いよいよ受験推奨校も塾から伝えられ、気が気でもないのにお子様ご自身はどこ吹く風。

当然、ご相談も数多く頂戴しています。そこで、これまでのご相談と、その際のアドバイスをお話しますね。

 

・今の状態では志望校の受験が不安です。

まだ幼い性格が色濃く残るA君のお母様は、お子様の家庭学習の様子を見て、その意識の低さを訴えられました。

A君の塾での成績は第2志望の学校には届くものの、第1志望の学校には公開テストの偏差値で3~4ポイント足りません。

お母様が躍起になるのは、「あと一息で届きそうだから。」でした。

テスト分析をすると、教科内容の知識不足よりもミスでの失点を減らすことが効果的とわかりました。

個別指導によりテスト対策を実施したところ2ヶ月でミスが半減し、見事第1志望校に合格されました。

お母様に勝因をお聞きすると、「相談時のテスト分析の結果を聞いて、何を優先すればよいのかが納得できて

自分自身が少し冷静になれたこと。」と、おっしゃいました。

ただし、成果が出るまでの2ヶ月間は、良い傾向だけを見るように歯を食いしばって我慢をされたそうです。

 

・成績の波が大きくて、塾の先生からも謎だといわれました。

体も大きく、精神的にもタフそうなBさんのお母様は、塾でお子様の成績相談をされた際に

「こんなに大きな成績の波が出る例は見たことが無い。」と言われて、解決方法が見つからず途方にくれた末にご相談下さいました。

テストを拝見すると確かに同じ単元の復習テストでも、出来不出来の差が大きく出ています。

得点が低いときには、計算用紙にはほぼ解答できているのに、解答欄には意味不明の数値がかれていたりしました。

知識不足で解けないわけでもなく、癖と言えるようなミスが繰り返されているわけでもありません。

そこで、お子様のことをお聞きしました。「Bさんは、見た目では想像できないようなとても繊細な一面を持っていませんか?」

お母様のお返事は「私が叱ると、縮こまってしまって何も言えなくなるんです。」

原因はそこにありました。

後日、ご本人に聞き取りをすると、お母様の反応を気にするあまりテストに集中できない日があったのです。

お母様にお願いしたことは、お子様のことを「ちゃんと認めていること」を平常時から伝え続けていただくことでした。

成績が悪いときにも、まず「がんばっていることを承認」したうえで、お子様と一緒に

「次回のテストでは成功するための作戦」を考えるようにしていただきました。

お母様も叱った後のわが子の状態を振り返って、ご自身がお子様に与える影響の大きさを納得し、

アドバイス通りの行動を約束して下さいました。

その結果、Bさんの成績は落ち着きを取り戻し、大きな波が繰り返すことはまれになり、無事、志望校に合格されました。

受験後にお母様から「子供をを認めてあげることが、自分の落ち着きを取り戻すきっかけになった。」

とお聞きしました。

また、お母様ご自身が相談の際、テスト分析の結果報告に添えて「大丈夫ですよ。」と言われたことにとても安堵されたそうです。

 

・何を優先してよいのかわかりません。

大手進学塾に通うC君の志望校は洛星中学です。塾からは最難関コースへの参加を言われ、その通りにしましたが、

宿題にアップアップの日々。

夏休み中には、志望校別特訓を休んでまで弱点単元の見直しをしたはずですが、夏休み後に成績が下がり始めたのです。

10月になっても成績は下げ止まらずにご相談下さいました。

夏休み前と、夏休み後のテストを見比べると、弱点強化をしたにもかかわらず以前は解けていた問題でも得点できなくなっていることが

わかりました。

まさらに調べると、計算用紙の使い方がまったく別人になっています。筆圧が落ち、乱雑な使い方になっていたのです。

当然ミスが多発していました。

お母様も宿題に追われてお子様が疲れきっていることを感じておられたので、塾に相談されたのですが、

「全てやって下さい。」の一点張りで、到底解決には至らなかったそうです。

そこで、取り組んでいる全ての講座、全てのテキストを教えていただき、洛星受験に不要と思われる講座、テキストを指定しました。

このとき、その前年に同じ塾から洛星合格をされた方の実例をお伝えしました。

(しかも、このお子様はC君程の成績を残せていなかったのに合格したのです!)

実例の提示が聞いたのか、お母様は意を決して、塾の反対を押し切り講座やテキストの割愛を実行されたのです。

まず、睡眠時間の確保が出来たことが功を奏したようです。11月の公開テストでは、算数で過去最高記録を達成したのです。

そして、みごと洛星中合格を達成されました。

お母様からは「とても勇気が言ったけれども、塾の講座を減らして時間を作り、本人のペースを取り戻せたのが良かった。」

とおっしゃっていただきました。

 

さて、いかがですか。お母様の役割はたくさんで責任重大ですね。

お子様は、お母様が認めてあげること、励ましてあげることで気持ちを前に向けることが出来るようです。

では、お母様の気持ちは?

お近くにお母様の理解者はいらっしゃいますか?セカンドオピニオンはありますか?

もし、Noなら、それはとても残念な状況です。すぐに名門指導会へお知らせ下さい。

(都関)

受験3ヶ月前に大切なこと

慌ただしい学校行事がほぼ終わり、受験に向けてまっしぐらに突き進むべき時期に入ってきました。

ところが、この時期に多いのが、何と無気力症状なのです。

受験まであと3ヶ月。

のんびり屋さんのうちの子も、さすがにこの時期になればおしりに火がついてくれるだろうと思っていたのに、

机の前に座ってボートしている。こんなお子さんの相談を何人も受けてきました。

 

その原因は、「疲れ」です。

体力的な疲れ、気持ちの疲れ。この2つです。

 

(体力的な疲れ)

運動会が終わって疲れが残っているのかも、とおっしゃる方は多いのですが、実はそうではありません。

肉体の疲れは、大人と違い子供はせいぜい2日で回復します。

体力的な疲れのほとんどは、睡眠不足が原因です。

どこの塾でもこの時期は過去問演習があります。

授業中にやったり宿題に出されたり。

そしてその間違い直しが宿題に出されます。

平常授業の宿題、日曜特訓の宿題にこの過去問の間違い直しが増えることになります。

もともと、余裕無く宿題をこなしている子供達は睡眠時間を削ってこれをこなすことになります。

 

私は、家庭教師として生徒の自宅で、しかも1対1で教えているわけですから、

子供の緊張感を持続させやすい環境にいるのですが、それでも眠くて仕方が無いという子供が増えます。

そうした場合、「冷たいお水を飲んでごらん」「顔を洗ってきてごらん」・・・といろいろと対策を講じます。

それらの対策がつきれば、最終的には立ったままの授業となります。子供す私もテーブルを前にして立ちます。

こうすることで、子供達の理解力は俄然アップします。

 

1対1の授業ですから、こんなことが出来るのですが、塾や学校ではどうでしょう。

塾の授業中ちゃんと起きているんだろうかとか、ちゃんと聞いているんだろうかと本当に心配になってしまいます。

「この問題を先生はどんな方法で説明されたの?」と聞いてみても、案の定、答えは返ってきません。

 

子ども自身は、次の合否判定では良い点数を取りたいと真剣に思っているのですが、睡魔に襲われてどうしようもなくなってしまっています。

 

 「子どもの睡眠時間は何時間ぐらいが適切なのでしょうか?」というご質問をよく受けます。

ところが、適切な睡眠時間は個人個人大きく異なります。近年の研究でもそれは裏付けられつつあるようです。

6時間でも大丈夫な子どもがいる一方、8時間でも足りない子もいます。

 

我が子の最適な睡眠時間がどのくらいなのかを、是非お考えください。

 

(気持ちの疲れ)

合否判定テストが既に数回実施され、残りは2~3回しかありません。

これまでの判定が思いの外悪かった場合、子どもは、「今更頑張っても間に合わないかもしれない」と考えがちなのです。

そして、望ましい点数に持ち上げて行くには、途方もない努力が必要だと感じてしまうことが多いのです。

自分には、とてもやりきれないような質や量が必要だと感じてしまうと、子どもはその前で立ち止まってしまいます。

でも、「頑張らないといけない」という義務感はますます高まっています。

「やらないといけない」という義務感と、「出来ない」現実とのギャップの中でストレスを高めていきます。

これが「気持ちの疲れ」です。

 

子どもに気持ちの疲れを持たせないためには、

・今からでも間に合うことを信じさせること

・子ども自身が、「これだったら頑張ることが出来そう」と感じることが出来る質と量に調節してあげること。

・学習のやり方を工夫して、実際に効果を上げること。

 

この3つが大切です。

 

「体の疲れ」「気持ちの疲れ」に是非注意してあげてください。

 

今、名門指導会には受験直前の方々からの授業依頼や相談が多く寄せられています。

授業については、ご希望される曜日や時間帯によってはご希望に添えないことが多くなっていますので、大至急お願いします。

 ご相談については、私どもの時間の許す限りメールや電話で答えさせて頂きます。

希の4,5年生 学習の方法

いつもご覧いただき、ありがとうございます。

今年は10月になっても暑い日が続きますね。まだ台風も発生しているようです。

さて、5年生では、既に6年生になった時のクラスや日曜志望校別特訓のコースの資格取得に向けて準備を

始めておられるお子様も少なくないでしょう。

特に希学園では11月から1月までの3ヶ月の成績が次年度のスタート位置を決めるので、

多くのお子様が受験生モードに入っているようです。

その中で、近年は希学園について「志別のコースを外れると受験できないのか」

「5年生でも大変なのに6年生ではやっていけるのか。」といったご相談が増えています。

今回はその希学園に関するお話をしましょう。

 

・希学園は6年生のなってからの塾?
近年、希学園の4年生、5年生の生徒数は減少傾向にあります。

もともと、日能研や浜学園に比べると低学年の生徒数は多くはありません。

高学年になってから、希学園に移って受験準備を始める方が多いようです。

しかし、希学園のような厳しいカリキュラムの塾では、その環境について行くための準備期間を十分に確保したいものです。

希学園で成功するためには、3年生、4年生からの参加が好ましいですね。

 

・希学園の魅力は?

主力講師が数人、他塾へ移籍しました。この点にご不安をお持ちの方も多いことでしょう。
しかし、講師の層が厚いことや塾として受験のノウハウを知り尽くしていることから、

まだまだ難関校受験を進める際のペースメーカーとしての役割は十分に果たせそうです。

また、きめ細かな宿題管理のシステム(=宿プリ)などは、とても魅力的です。

希学園に求める事柄を明確にして、上手く使うことができるとしっかりと役立つ塾ですよ。

上手く使うためには、塾とは違ったチャンネルで塾情報、受験情報やお子様の状況を知っておくことが求められます。

名門指導会では、そんなご要望にお応え出来る先生と共に受験を進めていただくことを目指しています。

・希学園の講座は?

本科に当たるベーシックP、Cコースが希学園の主力講座です。

学習内容が楽なCコースでも、5年内容でも受験が出来るくらい高いレベルの学習を行います。

内容の軽いL(ライト)コースはエリート集団を謳う希学園の得意とするところではないようです。

六甲中、帝塚山中、明星中などの難関校受験をお考えのお子様にとっては、ベーシックCコースでも必要以上に難度の高い問題が含まれてい

るので、優先順位をつけて宿題に取り組むことが求められます。

灘中、洛南中、東大寺中といった最難関中学受験を目指すお子様には最高レベル演習があります。

この講座で気をつけていただきたいことは、ベーシックコースが無理なく消化出来て、

なおかつ時間に余裕があることが受講の条件となることです。

「志望校の偏差値が高いから、難しい内容の授業を取らなければ!」との思いで、

お子様の現状を無視して受講すると、ベーシックまで成績が下がってしまうなんてことも往々にして起こっているのです。

ただし、講義内容は受験に必要な知識の大半を網羅しており、魅力的であることには違いありません。

お子様ご自身ともよく相談をして受講してくださいね。

また、5年生のお子様は、来年2月に開講される日曜志望校別特訓も気になるとろです。

2月の段階で希望するコースに参加する資格を持っていると安心ですね。

 

でも、もし資格が取れていなかったら?・・・ダメなの?

心配ありません。希学園のライバルとも言える浜学園では志望校別特訓が始まるのが7月、

志望校ごとのコースに分かれるのは9月からです。そして希学園に勝る結果を残しているのですから。

でも、夏休み明けには希望するコースに参加できるように準備してくださいね。

いま、どんな準備が最も効果的なのかは受験のプロに相談してください。

・これからのテスト

10月にはプレ星光・洛星・六甲・西大和入試、プレ神戸女学院・四天王寺入試が、

11月にはプレ灘・甲陽・東大寺・洛南入試が、12月には志望校判定模試(4年生は実力判定テスト)が実施されます。

プレ入試は腕試しとして受けてみると良いでしょう。

 

今の成績が入試本番の順位ではない事をお忘れなく。

また、5年生は今後の公開テストの結果が6年生2月から始まる志望校別特訓の参加コース資格の判定基準となります。

しかも希学園の場合、資格基準が3ヶ月の成績の平均値となるために1回たりともミスが出来ないので、

お子様方の精神的負担は計り知れません。今から心の準備、テストの準備が必要です。

 

さて、希学園はかなり厳しいですが、それだけにご家庭だけでは解決できない問題が勃発する可能性があります。

お子様がストライキをおこしたり、先生との相性が上手く合わなくて辛い思いをしたり、毎年いろいろなご相談が寄せられます。

お子様主体の受験を考えるとき、塾だけでは解決できない事がある様なのです。そんな場面に遭遇してしまったら、

ぜひ名門指導会へお問い合わせください。

(都関)

受験まであと100日

各塾で合否判定のテストが行われています。これまでのテストとは異なり志望校の合格可能性が示されています。

○○校70%・□□校50%・△△校20%という具合です。

この数字を考慮して受験校を最終決定する時期も迫ってきました。

今回は、合否判定テストの結果の使い方についてお話したいと思います。

・第1志望校の80%合格ラインに届いている。

 今の段階で、80% ラインに届いている場合はその第1志望を目指して頑張らせてください。

今後注意することは、不安感を持たせないことと油断させないことです。

これまで順調に来ていたのに、直前に失速してしまう原因のほとんどは不安感です。

あれもやっておく方が良い、これもやるべきだ・・・。どんどんとやるべき量が増えて、とてもこなしきれないように感じてしまう。

自らプレッシャーを高めてしまう子供もいますし、親御さんが過剰な不安感を与えてしまうこともあります。

無理のない学習プランを考えてあげてください。

何かの学習を追加する場合は、「このままで合格するけれど、念のために○○をやっておこうか」と言ってあげてください。
 

・第1志望の80%ラインにあと5ポイント足りない。

 合格可能性40~50%です。ここが合否の分かれ目になります。合格の可能性はあるけれど、不合格の危険性も非常に高い。

ところが、このあたりの子供を入試までに80%ラインに持ち上げることは意外だと思われるかもしれませんが、易しいのです。

 どの教科で底上げをするのか、どの単元か、どのタイプの問題で点数を上げるのか・・・。

全部をもれなく上げようとすると失敗することが多いのですが、この教科のこの単元で+5点、あの教科のこの部分で+10点・・・

というように計算をしていくと、なんだか成功できそうな気持ちになっていけるのです。

そして、実行させることも簡単です。

 この、どの教科のどの部分で点数を上げるか、またどのようにして上げていくのかについては

子供それぞれの得意不得意を見る必要がありますし、志望校の問題傾向を考える必要があります。

 私たち家庭教師にとっては、この時期からでも確実に何とかしてあげることが出来る子供達だと言えます。

でも、急いでくださいね。1週間遅れるたびに、その分出来ることが少なくなっていきます。

・第1志望の80%ラインにあと10ポイント足りない。

このまま第1志望を変えずに突き進むか、それとも志望校変更をするべきか迷われている方が多いランクです。

実際に10人受ければ、1~2名だけ合格するラインだと言えます。

奇跡的に得意な単元が出題されれば合格できるかもしれませんが、第2志望校の対策もしっかりとしておく必要があります。

入試まであと100日を切る今から10ポイントを上げていくのは、プロである私たちにとっても神経をすり減らす厳しい作業になります。

生徒には、頑張れば成功できそうだと感じさせ続けながら、

「何を」「どのくらい」「いつの時期に」を綿密に考えながら指導していく必要があります。

子供の真剣さを引き出し集中力を高める声掛けにも、一言一言注意を払っていくことになります。

是が非でもこの学校へ合格させたい、でも偏差値が10ポイント足りない。何とかして欲しいと思われている方は、大至急連絡をください。

私たちは成功の可能性を見つけることに真剣に取り組ませていただきます。

でも、場合によっては、「ちょっと不可能です」と申し上げざるを得ないかもしれません。

そのときは、次善の策をご一緒に考えさせていただきたいと思います。

・第1志望の80%ラインにあと15ポイント足りない。

第1志望校の変更をお勧めします。また、第2志望校も高すぎることが多いのも特徴です。

中学入試をする意味をもう一度考え直していただいて、希望の大学に合格するための過程だと再確認をお願いしたいと思います。

現実的な答えとしては、今の第2志望校に確実に合格するための学習に切り替えることをお勧めします。

でもそれが子供の学習意欲にマイナスに働くようでしたら、入試日をうまく組み合わせて両方を受験できるかどうかを検討してみてください。

例年、入試間際のこの時期に学習相談とともに家庭教師の依頼が急増します。

昨年の例では、何と12月15日から31日までに6件、1月に入ってから2件の依頼がありました。

でも、この8件ともにお断りさせていただきました。その時期からでは何とも出来ないのです。

ご連絡は1日でも早くお願いします。
 

日能研の現5年生 今注意すること(関西限定版)

こんにちは、名門指導会の都関です。

 

このところ近所の小学校からは、運動会の練習の声が聞こえてきます。

今度の日曜日に開かれるようで、練習にもずいぶん熱が入っている様子が伝わってきます。

子どもたちの元気な声を聞くと、こちらもなんだか嬉しくなってきますね。

生徒たちに聞くと、9月の内に運動会が終わった小学校も多いようで、落ち着いて勉強に向かえるようになった子が増えてきました。

気候も和らぎ、季節の変わり目で風邪をひいていた子も回復し、いよいよ「勉強の秋」のスタートです。

 

「ここで次学年に向けた準備を」と、お考えの親御さんも多いことでしょう。

私たちへのご相談も、例年10月に入ると、

「来年は6年生なので、志望校別特訓のクラスが始まりますが、準備しておくことはありますか?」

「新学年では、どのように勉強を進めると良いですか?」

といった、次学年に向けたご相談が増えてきます。

 

2月に新学年が始まる大手進学塾では、10月の時点でこのような話をすることは決して「気が早い」わけではありません。

むしろ、今から心の準備をしておかないと、満足のいく結果はなかなか得られないのが現実です。

そこで今回は、関西でも着々とその存在感を増している、日能研の現5年生に向けたお話をしたいと思います。

 


☑生徒数が急増した影響に目を配りましょう。

希学園からの転塾などにより、塾生数が急激に増えている地域があります。
特に神戸方面で顕著です。本科クラスが岡本校で5組、西宮北口校では8組まで膨れ上がっています。
生徒数、クラス数が増えるとどんな影響が生じるでしょうか。

まず、競争原理が強く働くため、上位層のお子さんの学力が今まで以上に伸びることが期待されます。

最難関校への合格者数が増えるかもしれません。

しかし一方で、先生方も今まで以上にお忙しくなるため、お子様1人1人への目の行き届き具合は、どうしても希薄になっていきます。

今までなら声をかけてもらえていた場面で、そのまま放置されてしまうことが起きるかもしれませんので、

お子様のちょっとした変化などには気をつけておきたいですね。
 

 

☑日曜志望校別特訓のクラスが決まるのは「今」です


5年生の方々のうち、今現在の段階で日曜志望校別特訓のことを意識している方はどれぐらいいらっしゃるでしょうか。

「6年生の話ですよね?」なんて、思ってらっしゃる方が多いかもしれませんね。

しかし、その考えはちょっと甘いと言わざるをえません。

というのは、6年生で開講する日曜志望校別特訓の参加資格は、5年生の今これからの成績により決定するからです。

つまり、日曜志望校別特訓のどのクラスに入れるのかは、お子さんの今の学習によって決まるのです。

日能研では、志望校によって資格対象となるテストが異なります。

希望するコースの資格対象となるテストが何かを確かめて、公開テストやカリキュラムテストの準備をぬかりなく進めるようにしましょう。
 


これからの5年テストとどう付き合うべきか

日能研では、公開テスト、カリキュラムテストの他に、「思考力育成テスト」があります。

このテストは、調べ上げや気づきを求める、文字通り思考力を問う問題で構成され、他のテストとは趣が異なります。

一般的な入試問題に直結した内容ではありません。

入試でこのテストが直接役立ちそうなのは、洛星や京都府立洛北高付属中など一部の学校でしょう。


そういった性質のテストであるため、実は、日能研の現場の先生方も「思考力育成テスト」についてはそれほど重要視していません。

ただし、洛星、六甲、四天王寺等の難関中を志望する方には、日曜志望校別特訓の資格対象テストとなっているので

成績確保が必要となります。対策をどのように取っていくか、早めに先生に相談しておくと良いでしょう。

「PRE合格判定テスト」は、6年生で受験する合格判定テストと同様、成績表に合格判定が出るテストです。

1年後の期待値となる成績も添えられており、「がんばろう!」と思える演出もされています。

 

☑コース変更はいつ決断するのか

現在灘特進クラスに在籍しているけれども、志望校は甲陽、東大寺、洛南という方は少なくありませんね。

これらの学校は、6年生では選抜クラスの対象となっています。

しかし、少しでも上のクラスで鍛えた方が合格力を伸ばせるのではないかという考え方もあるために、

6年生になっても灘特進クラスでがんばるお子さんが毎年いらっしゃいます。

その場合、いつまで灘特進クラスに在籍するべきかは、かなり悩ましい問題となります。


私たちも例年、「どの時期に選抜クラスへ変われば良いのか?」というご相談を多数頂戴します。

この点、日能研の先生方は9月からの変更を進められることが多いようですね。
 

しかし私は、お子様によっては夏前にクラスを変わっておいた方が良い場合があると考えています。

灘特のカリキュラムに、ついて行くのが精一杯と言ったお子様です。
 

成長の程度や、お子様の性格により、「精一杯」の理由はいろいろです。


最近では、一つ一つの勉強を丁寧にやり遂げる性格である分、余分な勉強は嫌がるタイプのお子さんについて、

解決を手伝わせていただきました。

クラス選びも相談されたのですが、このケースでは、志望校に必要な内容を効率良く学び、余裕を持って過ごせるよう、

6年スタート時に選抜クラスへの変更をお勧めしています。

お子さんにとっても納得できる選択だったようで、その後の勉強姿勢が良くなった分、早速成績が上がり始めています。
 

 

 

冒頭でも申しましたが、今の時期は、5年生のお子さんについてのご相談が、一年の中で一番多く寄せられる時期です。

 

「まだ5年生」という気分から、「6年生が近づいてきた」という思いに変わり、

受験学年がスタートすることへの心配、不安が高まってくるのですから、信頼できる第三者に相談したくなるのはごく自然なことです。

 

日曜志望校別特訓の資格のことなど、今回お話ししたように、5年生の今のうちに動くべきことは思ったより多いものです。

早目の準備が必要だということは頭に入れておいてください。

 

もし、6年生へ向けてお悩みのことや、何となくの不安などがあれば、お気軽に名門指導会へお問い合わせください。

 

お母さん、お父さんが、「今何から始めるべきかが分からない」という状態を卒業して、

「まず何をして、次に何をどこまでやれば6年生のスタートが安心だ」と具体的に理解なさっているなら、お子さんにとって何より心強いことでしょう。

私たちは、がんばりたいお子さん、親御さんを、いつでも応援しています。

 

次回もお楽しみに。

日能研 小4小5生の成績の伸ばし方

中堅校の合格実績に定評のある日能研です。

御三家は薄いと思われている方もいるでしょうが、それは集まる生徒の平均レベルが異なっているだけです。

毎年、安定して合格者を出し続けているのはさすがです。

 

日能研生にとって大切なことは、志望校合格に必要なクラスレベルをできる限り早めに確保すること。

まだ、該当クラスに到達していない場合は、小6になる前に上げておきましょう。

なぜかと言いますと、

1 AクラスとMクラスで、使用問題が異なる。

2 上位クラスの方が算数の授業時間が長く、得られる知識量が異なってくる。

という2つの理由です。

 

クラスを上げるために必要なことは、カリテの共通問題の得点平均を高めておくことです。

 

・カリテの共通問題で得点を上げるには。

校舎によって若干の違いはあるのですが、カリテの基礎問題の得点平均はあまり考慮されません。

そして、共通問題は、まさに本科テキストレベルの問題ばかりです。

だからといって、本科テキストの解き方を丸暗記しても良い点数がとれません。

本科テキストの目次を見ておわかりのように、解き方をパターンに分けてカリキュラムが作られているのではなくて、

「発想」や「糸口の見つけ方」の種類によって分類されています。

ほとんどそっくりな問題が連続しているように見えて、実は解き方が全く異なることが多いのです。

片方は面積図、もう片方は線分図ということがざらにあります。

 

このようなテキストを効率よく勉強するには、思考の流れと作業の流れを確認することが有効です。

 

(思考の流れの確認)

○○と□□のことがわかっている→そのことから△△を使って○○が出せる→○○から□□の方法を使って答えが出せる。

この○○や□□に子供なりの言葉を入れて確認していって欲しいのです。

「○○と□□のことがわかっている」という条件(仮定)が変われば、その後が変わってくることを感じ取ることが大切なのです。

子供を先生役にした「家庭内ミニ授業」で、1週間に数問説明してもらうことも有効です。

 

(作業の流れの確認)

「○○と□□のことがわかっている」という条件(仮定)を確認した後で、「何を書けば解けそうなのか」を毎回意識的に確認することが大切です。

線分図なのか、面積図なのか、表なのか状況図なのか、てんびん図なのか・・・。

そしてそれを描くときに注意することは何なのかも確認しておく必要があります。

たとえば、「同じ数字の差し引きは線分図の左側で行う」というようなものです。

 

また、計算の流れも大切です。

小5の1学期あたりまでは、小数で計算をすることが多かったのですが、

小5の2学期になると分数でやる方が便利であったり、分数でないと計算できなかったりする問題が

増えてきます。

どこで、小数を分数に変換すれば早く正確に解けるのかの判断が大切なのです。

 

一つ一つの作業(頭の中の作業も含めて)を常に意識的に行っていくような学習態度が大切です。

 

解法パターンで分けられていないテキストを、パターン分けの方法で理解して覚え込むような方法で勉強をしてしまっている子が

多いのが日能研の特徴だとも言えます。

「発想」や「糸口の見つけ方」の種類によって分類された意欲的なテキストなのに、それを上手に使い切れていないのです。

 

いつもいつも、共通問題はほどほどの点数しかとれていない子は、

頭を使った学習(思考の流れと作業の流れの確認)を取り入れることが出来れば、見違えるような点数を取ることが可能です。

 

今回このブログを書きながら、頭の中の動きという目に見えないものを文章で現す難しさを感じています。

体験授業で実演させていただければ瞬時におわかりいただけることなのに、と思ってしまいます。

 

6年生になる前に、クラスを1つでも上げたいと思われている方は、出来るだけ早く体験授業をお申しこんでくださいね。

後になればなるほど、クラスアップは難しくなるものですから。

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