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5年生の算数 夏の最重要事項は

主任相談員を務めさせていただいている、中学受験のポータルサイト「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」主催の月例セミナーを続けています。

毎月、お通いの塾やご家庭の状況に合わせて、できるだけベストに近い学習サイクルを過ごしていただくためのガイドになればと思いつつ続けているのですが、昨日はその5年生、6年生向きの6月セミナーでした。

セミナーでもお話ししたのですが、この時期の5年生の算数で最も大切なのは、割合や比の感覚を身につけるということです。

サピックス・・・6月上旬〜7月上旬

日能研・・・6月中旬〜7月中旬

四谷大塚・・・3月上旬〜4月中旬

早稲田アカデミー・・・3月上旬〜4月中旬

浜学園・・・6月中旬〜7月中旬

塾によって前後はありますが、どの塾も夏休みまでにいったん「割合」「比」の学習を終え、夏期講習でもう一度しっかり割合と比についての考え方から応用力までを身につけるというスケジュールになっているわけです。

サピックスを例にとると、6月〜7月に4週にわたって「割合(1)」〜「割合(4)」があり、さらに夏期講習の授業でも「比と割合(1)」〜「比と割合(4)」の4回、そしてまた別に「比と図形」という回もある念の入りようです。

他の塾でも程度の差はあれ、同じように念入りに「割合」「比」に関する学習が行われます。

算数において割合と比がいかに大切かがわかりますね。

5年生の算数における最重要単元である「割合」「比」を完成させる夏休み。

5年生は、そんな目的意識をもって過ごしていただければと思います。

セミナーでもお話ししていますが、サピックスの夏期講習は「予習型」です。

日能研や浜学園・希学園の夏期講習会は「復習型」つまり「これまで習ったことをあらためて総復習する機会」なのですが、サピックスはそうではなく「夏期講習中もカリキュラムが進み続ける」という過酷なカリキュラムです。

その中でこの夏、何を最重要事項として取り組むべきかは、上記の「比と割合」を含め、あとはお子さんそれぞれの課題ということになりますね。

一学期の学習でお子さんが「できたこと」「できなかったこと」を冷静にピックアップし、優先順位をつけましょう。

その際、利用するのは月々のマンスリーテストの結果がいいでしょう。

正答率表を見ながら、お子さんが間違った問題で正答率の高かったものに印を入れ、「みんなができているのにお子さんができなかった問題」がどの単元に多くあるか、ぜひ夏が始まるまでに準備しておいてください。

準備さえできれば、あとは「いつやるか」です。

夏休みのスケジュールと、そろそろ出てきた塾の夏期講習日程とにらめっこし、具体的な予定に落とし込んでいきましょう。

今から準備しておいて丁度いいくらいだと思います。

ぜひ行動に移してみましょう。

塾別・学年別 「今月の学習プラン作成」セミナー

詳しくはこちらから

GW、あせらずいきましょう。

今年もゴールデンウィークが始まりましたね。

去年は緊急事態宣言が発令され、全国的に「STAY HOME」が叫ばれる異例のゴールデンウィークでしたが、今年も残念ながら3度目の緊急事態宣言が発令されてしまいました。

お子さんたちはどのように過ごしていますか?

サピックスでは、去年は中止になった特別講座「GS特訓」を、今年は予定通り実施することが決まりました。しかし、毎年この時期に灘中オープンを行っている浜学園をはじめ、恒例のテストや講習を中止・延期した塾も多いようです。

コロナ禍で息の詰まる日々の中、これらを楽しみにしていたお子さんもたくさんいるでしょう。勉強の場といえど、特別模試や特別講習はお子さんにとって、ちょっとした非日常を味わえるイベントでもあるわけです。

ただでさえエネルギーを持て余した受験生のお子さんたちが、このような状況の中でも腐ることなく、充実した長期休暇を過ごすにはどうしたら良いでしょう。

まず、親御さんにお願いしたいことは、決してあせらないでほしいということです。

コロナで講習がなくなり、テストも延期された。勉強が遅れてしまわないだろうか。受験に間に合うのだろうか。貴重なゴールデンウィークを無駄にしたくない……

そんな風にあせる親御さんの気持ちはお子さんにも自然に伝わり、お子さんの心を不安定にします。

特に、間違っても授業内容を先取りさせたり、歯もたたない過去問を解かせたりはしないでくださいね。

そもそもゴールデンウィークは「調整期間」です。

この時期に大手の塾で新しい単元の学習はありません。

講習では主に復習内容が扱われますが、多くのお子さんにとっては不要なものです。これまで学習した各分野の上辺をサラサラなでるような講習を受けるよりも、この貴重な時間を、お子さんの弱い部分・抜けている部分を見極め、強化すべき時間に充ててください。

内部事情を明かせばゴールデンウィークは、正月も夏休みもない各塾の先生たちの、一年で唯一の息抜き期間でもあるのです。

よく確認すると、普段より授業時間が気持ち短くなっていたり、テキストも(先生方にとっても負担のない)易しい内容になっていることに気が付かれると思います。

これまでもたびたびお伝えしていますが、塾が提供するすべての宿題・すべての講習を、言いなりになってこなす必要は全くありません。

皆も受けるようだから……と恐れずに、勇気をもって、今のお子さんの状況に最適な選択をしてあげてくださいね。

もちろん、不安があればご相談ください。

次に大切なのは、休憩(遊び)と勉強のバランスです。

勉強も筋トレと似たようなところがありますね。

漢字や算数の計算は、筋トレのように少しずつで良いので、毎日続けていることが効果的です。

これまでの日課でそういう時間があったなら、休み中もぜひ続けてください。

特に取り組んでいなければ、これを機に習慣作りをするのも良いと思います。

朝ごはんの前や歯磨きの後など、忘れずに済むタイミングがおすすめです。

朝起きる時間や寝る時間をだいたい決めて、やる気があるからと言って深夜まで勉強したり、逆に、今日は集中できないから遊びの日!などとヤケになったりしないことが大切です。

長期休暇中、毎日毎日、1日中勉強をしていなくてはならないわけではないこと。

そんなことは非効率的であり、親御さんも望んでいないこと。

お子さんは、それらが分かると非常に安心することが多いです。

初めは大変でも、毎日のリズムを決めて、家族で協力してそれに沿って過ごしてみてください。休むべきところは、もちろんしっかり休みましょう。

リズムが整うと、だんだんお子さん自身が心と身体をコントロールしやすくなると思います。

うまくメリハリをつけて、気負わず充実したゴールデンウィークを過ごせるといいですね。

【関西】6年生の合否判定テストについて

皆さん、こんにちは。

塾ソムリエ西村が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。

西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。

6年生が対象となる合格可能性を判定するテスト

今回のコラムでは、6年生が対象となる志望校の合格可能性を判定するテストについてお話ししたいと思います。

6年生になる以前でも、浜学園の「小5 志望校判定模試」や希学園の「小5 合否判定テスト」などのように、中学受験の合格可能性を判定するテストは行われていますが、本格的な判定テストが実施されるのは6年生になってからです。

「灘中オープン模擬入試」や「プレ星光・洛星・六甲・西大和中入試」のように中学校名をつけた「冠テスト」が年に何回もありますし、より多くの中学校について合格可能性を判定する「浜学園 小6合否判定学力テスト(4月・6月・8月・10月)」や「希学園 小6合否判定テスト(3月・6月・9月・11月)」もあります。

6年生が始まって間もない3月や4月から志望校の合格可能性を判定するテストを行うことができるのは、この2塾の学習カリキュラムに理由があります。

首都圏を中心とする大手進学塾が5年生から6年生の夏前までの1年半をかけて受験に必要なことを指導することが多いのに対し、関西エリアの主な大手進学塾は5年生の1年間で一通りのことを終える学習カリキュラムとなっているため、6年生のはじめから志望校の合格可能性を判定するテストを行うことができるのです。

合格可能性を判定するテストの出題範囲

従って、6年生の春先に行われる1回目の合格可能性を判定するテストから、出題範囲は「全範囲」となっています。

具体例として、2019428日に行われた浜学園の「第1回 小6合否判定学力テスト 算数」の出題分野を見てみましょう。

出題分野 

算数 

算数 

数の計算 

(1)(2)(3)(4)(5) 

1-(1)(2) 

数の性質 

(6)(7) 

23 

単位と量 

 

1-(3) 

割合 

(9)(10) 

 

速さ 

(14)(15) 

6 

2量の関係 

 

 

平面図形 

(12)(18)(19) 

57 

立体図形 

(13)(16)(20) 

 

文章題 

(8) 

 

その他(場合の数、推理・論理) 

(11)(17) 

4 

浜学園の「合否判定学力テスト 算数」では、1行問題形式の算数と大問形式の算数2つのテストが行われます。

上記の表のように、6年生の4月に行われるテストでもほぼ全ての分野からまんべんなく出題されています。

合格可能性を判定するテストの対策

では、このようなテストの対策はどのようにすればよいのでしょうか。

はじめにしておくことは、どの分野について対策をするのかを決めることです。

「数の計算」については、「小6 計算&小問 完全マスター」(浜学園)のように毎日取り組めるような塾教材で練習をしていますので、まちがえやすい問題は分かっていると思います。

また、「数の性質」は6年生の2月・3月に塾で学習したばかりですので、どのような問題が苦手なのか、マスターコースやベーシックの復習テストを見ればわかります。

また、希学園の場合は春期講習で「数の問題」と「平面図形」(除:灘コース)を、浜学園でも「平面図形」と「立体図形」を春期講習で取り扱いましたから、テストにむけてすべきことがはっきりしているでしょう。

しかし、「割合」や「速さ」、「場合の数」などの問題は取り組む機会があまりありませんでしたから、忘れかかっていることもあるでしょうし、具体的にどのような問題が苦手だったか分からなくなっているかもしれません。

5年生の教材や復習テストは量が膨大なため、これらを利用してすぐに振り返りを行うのは難しいでしょうが、この2月と3月の「公開学力テスト」や「公開テスト」を活用すると、比較的短い時間で確認することができます。

というのも、6年生の「公開学力テスト」や「公開テスト」も出題範囲が無制限となっていますので、「割合」や「速さ」、「場合の数」の問題が出されているからです。

そこで、これらのテストをチェックして対策が必要な分野を絞り込みます。

分野が決まったら、次は取り組む優先順位です。

西村が提唱する「○△×方式(○:必ず解けると思える問題 △:自力で解くには自信がない問題 ×:よく分からなかった問題)」を応用しましょう。

対策をする時間は限られていますので、つい気になりがちな×の分野はいったん保留にして、△の分野=もう一息で解けるような分野や問題を優先順位のトップにします。

その際、同タイプの問題だけでなくその周辺知識となる問題も含めることがコツです。

例えば、2月の希学園の6年生の公開テストの問題3-(1)は「順列」に関する問題でしたが、この問題の間違い直しが解説を見てできた(=△)のであれば、「順列」とその周辺知識である「組み合わせ」の復習をする、といった具合です。

浜学園の4月の合否判定学力テストは目前なので厳しいかもしれませんが、6月の「合否判定学力テスト(浜学園)」や「合否判定テスト(希学園)」まではまだ少し時間があります。

お通いの塾の先生にアドバイスをいただくなどして可能な範囲の対策をしておきましょう。

ゴールデンウィークの特訓は受けるべきか

春休みが終わりました。

 

すっかり暖かくなり、まさに季節は春爛漫です。

学校でも新しい学年を迎え、気持ちも新たに頑張っているお子さんも多いと思います。

 

新学期が始まったばかりですが、すぐにゴールデンウィークがやってきます。

 

塾では2月に新学年がスタートし、春休みを経て学習内容もだんだんと難しくなってきていますが、GWは絶好の復習の機会ということができます。

 

GWの期間は一週間ほど平常授業がストップする塾が多いですが、その期間にサピックスのGS特訓のようなイベント授業が行われるケースや、関西の浜学園などのように「灘中オープン」といった特別なテストが行われる塾もあります。

 

早稲アカや四谷大塚ではこの時期に「GW合宿」が行われていましたが、今年はどうやら開催されないようです。

 

よくいただくのが、このようなイベントに関して「受けるべきなのか」というご質問です。

 

この質問への答えですが「多くのお子さんにとっては必要なし」となります。

その理由が、このようなイベント授業の特徴が「演習授業」であるということです。

 

GWの多くのイベント授業は、難関校を目指すお子さんが集まって、志望校の傾向に似た問題をみんなで解き、その解説を聞くことで志望校の問題への対応力を上げる、といった趣旨ですが、これはコンセプトとして9月〜行われる「日曜志望校別特訓」と全く同じようなものです。

 

学校名を冠したコースの案内などを読むと、非常に魅力的に感じるのですが、なぜ日曜志望校別特訓が夏休みのあとにスタートするかを考えてみれば、「今であること」が必須ではないとわかります。

このような「演習授業」を受けて効果があるのは、すでに5年生までの勉強が完璧に身についている、各塾でも上位10%程度のお子さんです。

 

多くのお子さんにとっては、6年生の春は弱点を補強したり基礎力を鍛えるといった「インプット」を重視したほうが効果が高いのです。

春の間にしっかりと弱点を補強し、インプットを増やした上で夏休みを乗り切り、いよいよ9月から入試対策に取り組むのが効果的です。

 

GWの特訓やイベントを受けるかどうか迷ったときは「今、我が子がすべきことはなにか」を考え、優先順位の高いものから取り組まれることをおすすめします。

 

もう一つ注意しなければならないのは、GWの休み期間、塾からかなりの量の宿題が出るということです。

もちろん一週間塾の授業がないわけですから、その期間に「やるべきこと」は必要ですね。

ただ塾から指定される宿題は、幅広い分野を「広く浅く」というものになっています。

 

お子さんによって苦手分野や弱点は違います。

宿題もいいのですが、まずは「我が子が真っ先に解決しなければならない問題は何か」を考え、宿題の中でもその分野に最優先で取り組むなど、工夫が必要です。

 

せっかく塾の授業が一週間空くわけですから、その期間を「なんとなく宿題をして」過ごしてしまうことが無いよう、今から計画を立てておくのがよいですね。

 

【関西】冬期講習会と冬のテストで心がけておきたいこと

皆さん、こんにちは。 

塾ソムリエ西村主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です 

西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。 

 

冬期講習が始まります 

今年もあとわずかを残すだけとなり、大手進学塾ではまもなく冬期講習が開講されます。夏期講習は新型肺炎の影響により期間が短縮されるなど例年と異なりましたが、冬期講習は前年までとほぼ同じ時間数・日数で実施される予定です。 

その冬期講習の学習内容は、6年生は目前に迫った中学入試に向けた志望校別の対策が中心ですし、5年生の場合これまでに習ったレギュラー授業の単元をぎゅっと凝縮して総復習」(浜学園ホームページより)、「入試レベルの演習も含めて学習」(希学園ホームページより)のように、これまでの復習や発展学習となっています。 

一例として、浜学園が冬期講習の算数で取り扱う学習内容を見てみましょう 

 

講義Ⅰ 

講義Ⅱ 

No.1 

相似(No.3031) 

速さ(No.22) 

No.2 

曲線図形(No.29) 

速さと比(No.23) 

No.3 

立体図形(No.3536) 

通過算・流水算(No.24) 

注:(  )は冬期講習の主な学習内容について、マスターコースで学んだときのNo.です。 

 

■冬期講習の前後には公開模試以外のテストがあります 

上記のように、5年生の冬期講習には、前述のように2学期に学んだことの復習やその発展学習を行うことで、2月から始まる6年生の準備という意味合いがあります。 

そのため、大手進学塾では、冬期講習の前後の時期に実力テストを実施し、冬期講習を受講する際の目標作りや、冬期講習の学習内容の理解度確認や学んだことをもとにした応用力のチェックができるようにしています。 

塾名 

日程 

テスト 

説明 

希学園 

1220日(日) 

5合否判定テスト 

現在の学力から見て志望校合格に向けての勉強がどの程度達成されているか、さらにどのような補強が必要なのかという重要な情報をご提供できます 

浜学園 

117日(日) 

5志望校判定模試 

志望校の合格可能性を判定し、意識の喚起を行うことが可能です。 

 

■浜学園小5志望校判定模試で出される問題 

浜学園の小5志望校判定模試は、算数Ⅰ(制限時間50/100点満点)と算数Ⅱ(制限時間50/100点満点)の2本立てのテストです。 

2020119日に実施された小5志望校判定模試では、算数Ⅰは20問の小問集合形式、算数Ⅱは大問7題(解答数20)で、いずれも配点は15点でした。 

また、出題は、算数Ⅰでは、①~③が計算問題、④~⑫までは基本問題、⑬~⑳が応用問題、算数Ⅱでは、大問1が計算問題、大問2が数の規則性、大問3が比と割合の文章題、大問4が平面図形、大問5場合の数、大問6が速さ、大問7が立体図形でした 

では、このテストと冬期講習の学習内容との関連はどのようになっていのでしょうか。 

実際の問題を見てみましょう。 

C:\Users\アライアンス\Desktop\都関様コラム\素材\こ39-03.jpg 

5志望校判定模試は、5年生1年間のまとめとなる実力テストですから、冬期講習の学習範囲以外からも出題はありますが、同じ範囲については、5志望校判定模試の基本問題と冬期講習のA問題は同じレベルであったといえそうです。 

では、冬期講習では取り扱わない分野からの出題はどうだったのでしょうか。 

C:\Users\アライアンス\Desktop\都関様コラム\素材\こ39-04.jpg 

上記は「切断」に関する問題ですが、マスターコースではNo.37で、最高レベル特訓算数ではNo.35で学ぶ単元です。 

ただ、マスターコースでは立方体を切断する問題までしか取り扱わず、最高レベル特訓算数でも立方体を切断したときの体積の問題はありますが、底面が正方形や長方形以外の角柱の切断に関する問題はNo.44まで出てきませんので、5志望校判定模試で高得点を目指す場合はプラスアルファの学習が必要なテストでした 

2021年の1月に予定されている小5志望校判定模試の出題がどのようなものになるかは不明ですが、2020年に行われたテストと同じようなものになるとすれば、高得点を目指す場合は冬休み期間などを利用して少し難しめの問題に取り組むような準備をしておくとよいと思います。 

また、そこまでの点数を目指さない場合でも、冬期講習で復習する単元以外からも問題が出されますので、苦手単元があればそれをなくす家庭学習をしておくことが望ましいでしょう。 

【関西】5年生 受験学年への準備は

皆さん、こんにちは。 

塾ソムリエ西村則康主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です 

西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。 

 

あと3ヶ月5年生も受験学年に 

前回の西村コラムで「5年生は秋から6年生の準備が始まります」とお話しました。 

具体例としてご紹介しましたように希学園では11月、12月、1月の公開テストの偏差値の平均で6年生の2月から始まる志望校別特訓の受講目安が設定されていますから、まずはこれから3ヶ月間の公開テストの準備が必要になります 

また、浜学園の場合でも、6年生から始まるオプション講座に次のような受講資格が設定されています。(下記以外のオプション講座もあります。) 

オプション講座 

受講資格 

主な対象校 

最高レベル特訓 算数 

過去3ヶ月の公開学力テストで3科男女総合順位または算数順位600位以内の成績を1回以上収めていること 

最難関中 

最高レベル特訓 国語 

過去3ヶ月の公開学力テストで3科男女総合順位または国語順位600位以内の成績を1回以上収めていること 

(記載なし) 

女子トップレベル算数特訓 

過去3ヶ月の公開学力テストで3科男女総合順位または算数順位600位以内の成績を1回以上収めていること 

神戸女学院中(K) 

西大和学園中(N) 

四天王寺中(S)(医志・英数Ⅱ) 

清風南海中(S特進) 

須磨学園中(B) 

高槻中 

女子トップレベル国語特訓 

過去3ヶ月の公開学力テストで3科男女総合順位または国語順位600位以内の成績を1回以上収めていること 

神戸女学院中(K) 

西大和学園中(N) 

四天王寺中(S)(医志・英数Ⅱ) 

清風南海中(S特進) 

須磨学園中(B) 

※浜学園ホームページおよび201911配付資料より(女子トップレベル国語特訓は20209月配付資料) 

 

希学園の5年生公開テスト(10月実施)を振り返ると 

では5年生の公開テストがどのようなものなの20201011日に行われた「希学園 第341回 小5公開テスト」を例に見ていこうと思います 

希学園の公開テストの成績資料には、正答率と問題の難度が4段階で示されています。 

また、どの3問が正解できれば偏差値がいくらアップするかも書かれており、振り返りの目安がわかりやすくなっています。 

問題 

番号 

単元 

難度 

正答率 

問題 

番号 

単元 

難度 

正答率 

1(1) 

計算問題(整数計算) 

A 

85 

3(1) 

数の性質(演算記号) 

A 

97 

1(2) 

計算問題(小数計算) 

B 

78 

3(2) 

数の性質(演算記号) 

A 

96 

1(3) 

計算問題(分数計算) 

B 

74 

3(3) 

数の性質(演算記号) 

B 

51 

1(4) 

計算問題(小数計算) 

A 

86 

4(1) 

文章題(仕事算) 

A 

86 

1(5) 

計算問題(整数計算) 

A 

86 

4(2) 

文章題(仕事算) 

B 

54 

1(6) 

計算問題(逆算) 

A 

83 

4(3) 

文章題(仕事算) 

D 

27 

1(7) 

計算問題(計算の工夫) 

A 

87 

5(1) 

平面図形(直角二等辺三角形) 

C 

49 

1(8) 

計算問題(単位計算) 

B 

70 

5(2) 

平面図形(直角二等辺三角形) 

D 

16 

1(9) 

計算問題(単位計算) 

A 

83 

5(3) 

平面図形(直角二等辺三角形) 

D 

10 

1(10) 

計算問題(単位計算) 

B 

64 

6(1) 

場合の数(カードの出し方) 

A 

84 

2(1) 

規則性(数列) 

A 

96 

6(2) 

場合の数(カードの出し方) 

D 

14 

2(2) 

規則性(数列) 

A 

87 

6(3) 

場合の数(カードの出し方) 

D 

2 

2(3) 

規則性(数列) 

B 

55 

 

上の表で、難度別の配点を見ますと、A問題が48点、B問題が28点、C問題が4点、D問題が20点となっています。 

例えば、このテストで得点7079点の偏差値は53.6259.84でしたから、70後半の点数を取ることができれば、すべての志望校別特訓のコース在籍下限値を超えることができます。 

難度別の配点でいうと、A問題とB問題で失点をしなければよいことになります。 

 

A問題、B問題の具体例を見ると 

上記のテストから、A問題、B問題の具体例として、問題2を見てみましょう。 

テキスト ボックス 

(1)は、例として6番目まで書かれていますから、残り4つを書き出すと答えを求められますし、「かけ算の前にある数(かけられる数)は、『番目』と同じ数」であることに気づければ、10番目のかけ算は「10×11」とわかります。 

書き出しても答えのわかる問題ですが、正答率は96%となっており、4%の受験生が正解できていません。 

「自分にとって見やすく書く」という普段からの練習が大切だと分かる問題です。 

(2)は、書き出して答えを求める方法では少し大変そうに思えますが、例の続きは、7×8568×9729×109010×1111011×1213212×1315613×1418214×1521015×16240と、意外に早く見つけることができます。 

240をかけ算かたちにして考えればよい(または『約数』を求めればよい)」と考えることができれば、2401×2402×1203×804×605×486×408×3010×2412×2015×16のようにして答えを出すこともできたでしょう。 

なお、もう少し考え方を進めて、「24010の倍数だから、5の倍数の両隣の整数の積になるはず」という解き方もあります。 

この問題も「書き出し」で答えを求められる問題ですが、正答率は87%です。 

「粘り強く調べる(このときも見やすく書くことが大切です)」という練習も算数では重要です。 

この練習ができていると、(3)も「30番目まで書き出せる」という自信につながり、正解を得ることができたと思いますが、実際の正答率は55%で、約半数の受験生しか正解できていません。 

 (2)で「5の倍数が利用できる」ことに気づいた受験生は、(3)も同じようにして答えを求めることができたと思いますが、(2)15×16のように「かけられる数だけが5の倍数」と思い込んでしまうと失敗してしまいます。 

「注意深さ」の有無も、約半数の受験生しか正解できなかった理由のひとつでしょう。 

このように、公開テストの準備をするときには、「苦手単元が何か」や「抜けている知識はないか」といったことの他に、「見やすく書く」、「粘り強く調べる」、「思い込みで問題を解かない」など「間違えた問題の解き方の過程」にも気を配ることができると、失点を減らして点数を伸ばしていくことができると思います。 

【関西】2021年入試日程とその対策は

皆さん、こんにちは。

塾ソムリエ西村が主宰する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。

西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。

■関西エリアの2021年度の中学入試日程

秋に入り、関西エリアの多くの私立中学校から、2021年度の募集要項が配布されています。

2021年度入試は、新型コロナウイルスの今後の流行の状況によっては変更になる可能性も残されていますが、現時点で判明している私立中学校の入試日程(一部)は次の通りです。(※正確な情報は各学校にご確認下さい。)

午前

午後

1月16日(土) 大阪星光学院中

甲陽学院中(1日目)

清風中(前期)

同志社中

灘中(1日目)

明星中(前期)

洛星中(前期)

清風中(前期プレミアム・理Ⅲ)

明星中(午後特進)

大谷中(一次B)
神戸女学院中(1日目)

四天王寺中

大谷中(一次A)

帝塚山中(1次B)
須磨学園中(第1回)

清風南海中(SG・A)

高槻中(A日程)

帝塚山中(1次A)

1月17日(日) 甲陽学院中(2日目)

灘中(2日目)

明星中(後期)

大谷中(一次C)

須磨学園中(第3回)

高槻中(B日程)

西大和学園中

須磨学園中(第2回)

帝塚山中(2次A)

1月18日(月) 東大寺学園中

清風中(後期チャレンジ)

神戸女学院中(2日目)
帝塚山中(2次B)

洛南高等学校附属中

1月19日(火) 清風中(プレミアム最終)
大谷中(二次)
清風南海中(B)
1月21日(木) 洛星中(前期)

※男子校、女子校、共学校の順・50音順

現時点で公表されている2021年度の入試日程を見ますと、2020年度とほぼ同じような日程になりそうです。

2021年度の主な私立中学校の入試日程が決まったこともあり、6年生は志望校合格に向けて、ますます力が入っていることと思います。

■秋は5年生にとっても6年生に向けた準備の季節

しかし、秋は5年生にとっても、6年生を上手にスタートさせるための大切な季節です。

志望校別の対策講座は、次の表のように、6年生の2月から志望校別のコース編成となる塾と、志望校別のコース編成が夏前または9月からとなる塾の2つのタイプがあります。

希学園・日能研

浜学園・馬渕教室

6年生前半

志望校別コース編成

学力別コース編成

6年生後半

志望校別コース編成

5年生の秋がより重要になってくるのは、2つのうちの前者のタイプの塾です。

というのも、これらの塾では、2021年2月から始まる志望校別の対策講座の受講資格や基準が、秋から冬にかけて行われるテスト成績によって決められていることが多いからです。

■希学園の志望校別特訓の受講資格

一例として、希学園の志望校別特訓の受講基準となる「コース在籍下限値(第Ⅲ期以降は受講資格)」について見てみましょう。

一部を除いて「コース在籍下限値」は、各期の開始前の3ヶ月間に実施される公開テストの平均偏差値(コースによって対象となる科目数(3科・4科)、配点(均等・傾斜)が異なります)です。

コース

第Ⅰ期

第Ⅱ期

第Ⅲ期

第Ⅳ期

11~1月

2~4月

5~7月

8~10月

灘コース

56

56

※1

※2

東大寺学園コース

51

53

55

57

洛南高附属・西大和学園(女子)コース

54

54

55

56

甲陽学院コース

50

50

52

52

大阪星光学院・西大和学園(男子)コース

47

49

51

53

洛星・洛南高附属コース

43

43

46

49

六甲学院・須磨学園コース

42

42

44

46

神戸女学院コース

46

47

49

50

四天王寺コース

40

40

41

42

難関中コース

(下限値なし)

(下限値なし)

(下限値なし)

(下限値なし)

※1…2~7月のプレ灘中入試・灘中入試実戦テストにおいてA~C判定を1回以上

※2…8~10月のプレ灘中入試・灘中入試実戦テストにおいてA~C判定を1回以上

注:2020年9月に配布された資料より抜粋したものです。

昨年の同時期に配布された、合格可能性85%以上を示す「2020年度 中学入試 予想N85偏差値表」を見ますと、灘中学校は65、東大寺学園中学校は61、大阪星光学院中学校は59、神戸女学院中学部は54などのように、上記の第Ⅳ期の数値よりも概ね4ポイント以上高く設定されています。

ですから、「コース在籍下限値」を満たしたからといって手放しで喜ぶことはできませんが、これらの値をクリアすることが、志望する中学校を受験するための「スタートライン」に着くために必要です。

11月8日(日)に実施予定の公開テストまで、およそ1ヶ月です。

現時点で「コース在籍下限値」を満たしていない場合は、このひと月の間に、これまでに受けた5年生の公開テストを振り返り、何をどのように克服すれば点数が伸ばせるのかを見つけることが大切になってきます。

また、「コース在籍下限値」を満たしている場合でも、「予想N85偏差値表」の数値に達していないようでしたら、塾の先生に相談するなどして、どのような家庭学習をすれば偏差値を上げていくことができるのかを教わって取り組み、志望校合格に近づけるようにしていきましょう。

【関西】9月のテストの乗り切り方

皆さん、こんにちは。

塾ソムリエ西村が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。

西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。

■9月に行われる大手進学塾の模試

2020年度は新型コロナウイルスの影響で大手進学塾の夏期講習の日程も変則的になりましたが、夏期講習が終わるとその成果のチェックや、6年生にとっては「受験勉強の実践時期」ともいわれる秋の学習に向けたテストが、公開模試と合わせて実施されます。

今年は9月19日(土)から22日(火)までが4連休となっているため、その期間中、次の表のように、6年生を対象とした「冠模試(学校名のつけられた模試)」も予定されています。

関西エリアの大手進学塾で9月に行われる主なテスト

日程

浜学園

希学園

馬渕教室

日能研

9/5

(土)

全国公開模試

小4・5

9/6

(日)

公開模試

小2~4

灘中合格判定模試

小6

合格判定テスト

小6

9/13

(日)

公開学力テスト

小1~6

公開テスト

小2~6

9/20

(日)

合格力実践テスト

小6

9/21

(月・祝)

学校別入試実戦テスト

(コース別特別講座)

小6

9/22

(火・祝)

女子最難関中オープン模試

小6

関学中オープン模試

小6

学校別入試実戦テスト

(コース別特別講座)

小6

9/27

(日)

習熟度確認テスト

小4・5

合否判定テスト

小6

■9月は5年生にとっても大切な時期

秋は「受験勉強の実践時期」であり、また、「冠模試」も多く実施されますので、6年生にとって非常に大切な時期となっていますが、5年生も5ヶ月後から始まる「6年生に向けたスタートダッシュ」となる重要な季節です。

希学園を例に挙げますと、志望校別のコース編成となる「小6志望校別特訓」が2月より始まりますが、そのコース在籍下限値は5年生の11月から1月に受ける公開テストの平均偏差値で示されています。

希学園の公開テストは、以前にもお伝えしたように試験範囲はないものの、基幹講座であるベーシックの学習内容を多く含んでいるテストです。

つまり、これまでそしてこれからベーシックで学ぶこときちんと身につけることが、公開テストの得点を伸ばすこと、ひいては「小6志望校別特訓」を希望するコ-スで受講できることにつながっていきます。

ベーシックの学習内容が理解できているかどうかは、毎週行われる復習テストでチェックすることができますから、11月の公開テストまでに復習テストの振り返りを完了させておくことが、公開テストに向けた準備のひとつとなります。

ただ、これまでの復習テストとなるとかなりの量がありますから、すべてを振り返るのが難しいというケースもあると思います。

そのような場合には、復習テストのまとめテストともいえる「習熟度確認テスト」を利用するとよいでしょう。

■希学園の習熟度確認テスト

希学園では、4・5年生を対象に、年4回、「習熟度確認テスト」が行われています。

この「習熟度確認テスト」は、公開テストとは異なり、「出題範囲を設定いたします。(中略)授業で学んだことがどの程度身についているか、さらに今の段階でどのような補強が必要なのか」(希学園ホームページより)がわかりますから、復習テストを振り返る時間の余裕がないときには、このテストをもとにして、弱点補強の学習計画を立てていくことができます。

下の表は、ある年の9月に実施された5年生の「第3回 習熟度確認テスト」の出題内容をまとめたものです。

この表からもわかるように、「習熟度確認テスト」の出題は、その学年で必ず押えておきたいこと、すなわち基本レベルの問題が中心となっています。

ですから「習熟度確認テスト」を受けるまでに、現時点の学力やとることができる家庭学習の時間に応じて、例題や類題を中心に、A、B問題を復習することが、基本的な対策となります。

そして「習熟度確認テスト」が終わったあと、難度A~Cの問題の中で間違えていた単元について、ベーシックを用いて復習しておきましょう。

「公開テストは、試験範囲を明示しない実力テストです。(中略)復習テストの間違い直しに取り組むことで、問題への対応力を養ってください。(中略)『公開テスト過年度問題集』により時間配分を確認なさることをおすすめします」(希学園ホームページより)とあるように、まず、復習テストや習熟度確認テストの振り返りで学力の補強を完了させ、その後、過去問を用いた時間配分や問題選択の練習によって、11月以降の公開テストに向けた準備ができればよいと思います。

浜・希学園の5年生が8月大切にすべきことは

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■5・6年生の夏期講習と通常の授業

8月に入り、夏期講習などで多忙な日々を送っていることと思います。

受験学年である6年生の夏期講習のカリキュラムは、秋以降からの本格的な志望校別対策授業に向けた知識の総整理と応用を中心としたものとなりますから、当然、質量共に大変なものになっています。

一方、5年生の夏期講習のカリキュラムは1学期に取り扱った単元の復習が中心です。

これだけであれば家庭学習の時間を十分にとることが可能なのですが、希学園や浜学園では、夏期講習と並行して、「ベーシック」や「マスターコース」といった通常の授業も行われています。

今年は新型コロナウイルスの影響により小学校の夏休みが変則的なものになりましたので、例年より夏期講習と通常の授業が重なる期間は短いのですが、通常の授業で取り扱われる内容が中学入試でよく出題される単元であるため、希学園や浜学園の5年生はそれなりにハードな夏となります。

■2020年度の中学入試の出題単元

下の表は、関西エリアの男子校、女子校、共学校の順に、難関中の2020年度入試における出題分野をまとめたものです。

この表を見ると、難関だといわれる中学校の2020年度の入試問題でも、例年通り、「数」・「速さ」・「図形」の単元から、問題が多く出されていることがわかります。

2020年度

計算

比と割合

速さ

平面図形

立体図形

文章題

場合の数

その他

灘(1日目)

〇〇

〇〇

〇〇〇

〇〇

灘(2日目)

◎※

東大寺学園

〇◎

洛南高校附属

〇◎

〇〇

〇◎

大阪星光学院

〇◎

〇〇◎

◎※

甲陽学院(1日目)

〇◎

甲陽学院(2日目)

◎◎

洛星(前期)

〇◎

〇〇〇

神戸女学院

〇◎

◎◎

四天王寺

西大和学園

〇〇

〇〇

〇〇〇〇

〇〇

〇◎

須磨(第1回)

〇〇〇

〇〇〇

〇◎

〇◎

清風南海(SG・A)

◎◎

高槻(A)

◎◎

〇※

◎☆

【凡例】〇:一行問題または小問集合形式 ◎:大問形式 ※:作図解答 ☆:理由記述

■8月以降の5年生の通常の授業での学習

浜学園や希学園の5年生にとって8月がハードになっているのは、この中学入試で出題されやすい「速さ」や「図形」の単元を通常の授業で学習するからです。

希学園の場合を見てみると、夏から秋にかけて「平面図形」が10週連続で取り扱われます。

No

希学園 ベーシック 2020年(夏~秋)

学習単元

学習内容

例題

類題

A問題

B問題

C問題

23

平面図形 1

平行と垂直、三角形の性質、四角形の性質、対角線の本数、多角形の内角の和、正多角形の1つの外角・1つの内角、線対称、点対称、線対称図形と点対称図形、三角形の合同条件

10

10

6

7

4

24

平面図形 2

平行線と角、三角定規、外角定理、外角定理の利用、二等辺三角形、角の等分線の問題、二等辺三角形の応用、円と二等辺三角形、折り返し

9

9

7

7

6

25

平面図形 3

基本図形の求積、全体から引く、分割、等積移動、等積変形、つけたし、直角二等辺三角形、30度問題

8

8

6

7

7

26

平面図形 4

π計算、円、おうぎ形、全体から引く、等積移動、中心と結ぶ、葉っぱ形

7

7

8

7

7

27

平面図形 5

三角形の区切り面積①、三角形の区切り面積②、台形の区切り面積、四角形の区切り面積、2辺の積、ベンツ切り

6

6

5

8

7

28

平面図形 6

相似、ちょうちょ相似、ピラミッド相似、ピラミッド相似の利用、相似比と面積比、ちょうちょ相似と面積比、ピラミッド相似と面積比、台形ペケポン

8

8

8

8

6

29

平面図形 7

直角三角形型相似、かげの問題①、かげの問題②、直角三角形+正方形、ダブルちょうちょ相似

5

5

4

7

7

30

平面図形 8

回転移動①、回転移動②、回転移動③、三角形のころがり移動①、四角形のころがり移動、三角形のころがり移動②

6

6

4

5

5

31

平面図形 9

円のころがり移動①、円のころがり移動②、円のころがり移動③、円のころがり移動④、おうぎ形のころがり移動、糸まき、牛の動くはん囲、かんをひもでしばる

8

8

3

4

4

32

平面図形 10

図形の平行移動①、図形の平行移動②、図形の平行移動とグラフ①、図形の平行移動とグラフ②

4

4

3

4

5

※希学園のベーシック算数の場合(例題~C問題の数値は問題数)

上の表を見てみると、No.23は角に関する問題が中心ということもあって学習するテーマが10ありますし、例題からC問題までの大問の数も37題あるように、毎回、質も量もかなりのものがあります。

このように、希学園の5年生は、夏期講習で入試によく出される「数」や「比と割合」の復習をして弱点をなくしていくと同時に、定常授業の「ベーシック」でも入試頻出単元である「平面図形」をしっかりと身につけていくことになります。

ですから、5年生にとっても8月は、家庭学習の時間配分と何についてどのレベルまで取り組むかがとても大切な時期となっています。

【関西】新6年生の志望校別特訓について

皆さん、こんにちは。

塾ソムリエ西村が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。

西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。

■新6年生の学習

大手進学塾では新6年生としての学習が、5年生(学校学年)の2月から始まります。

この新6年生の学習の大きな特徴は、5年生までに行われてきた基幹講座の学習の他に、志望校合格に向けた特別講座がある点です。

塾  名

基 幹 講 座

特 別 講 座

浜 学 園

マスターコース 灘中合格特訓

最高レベル特訓

女子トップレベル

日曜錬成特訓

希 学 園

ベーシック 最高レベル演習

実戦レベル演習

志望校別特訓

馬渕教室

通常授業 灘スペシャル特訓

HIレベル特訓

定着レベル演習

志望タイプ別特訓

5年生以下でも「○○レベル特訓」という特別講座(学年や目的により講座名が異なるものもあります)の一部は実施されていますが、6年生になると、上の表のように「志望○○特訓」といった特別講座が、これまでの学習に加わってきます。

そして、以前にもお伝えしたように、これらの「志望○○特訓」の一部には受講するための条件が設定されていることに注意が必要です。(詳しくは2019年9月25日付けの西村コラムをご覧ください。)

■2月からの受講条件をクリアすれば志望校に合格できる?!

新6年生の2月から始まるこの「志望○○特訓」は、多くの場合、学校別のコース編成となっています。

大手進学塾によって学校別コースの受講条件は異なりますが、原則として、5年生時に受けた公開テストなどの偏差値や順位が基準となっています。

従って、現時点では、どのコースで受講できるかがすでに決まっていることと思いますが、この受講条件が6年生の途中で定期的に見直されていくことにも注意が必要です。

下の表は、関西エリアの大手進学塾のひとつ、希学園の志望校別特訓の受講条件をまとめたものです。

※希学園 2019年配付資料より

希学園の場合、「コース在籍下限値」については、志望校別特訓の第Ⅰ期と第Ⅱ期は「コースの授業内容に対応できるであろうと考えられる最低ライン」と資料にあるように、受講の目安として設定されています。

しかし、第Ⅲ期以降は、「コース在籍下限値を下回る場合、そのコースでの受講は認められません」とあり、「コース在籍下限値」が受講の資格に変ります。

ですから、2月に志望校別特訓の受講条件を満たしていても、その数値は上がっていきますから、3ヶ月間の公開テストの偏差値も上げていくことが第Ⅱ期以降の受講のために必要となっていきます。

■「志望校○○特訓」と志望校の偏差値

新6年生の2月から始まる「志望○○特訓」の受講条件が、学習が進むにつれて厳しくなっていくことは上の表の通りですが、「志望○○特訓」の受講条件と志望校の合格可能性80%以上の偏差値との関係はどのようになっているのでしょうか。

引き続き、希学園のケースを例に見ていきましょう。

上のグラフは、大阪府の男子のトップ校大阪星光学院中学と、女子のトップ校四天王寺中学について、志望校別特訓の「コース在籍下限値」と2020年の予想N85偏差値表(合格可能性85%以上)の数値をまとめたものです。

大阪星光学院中学の場合、志望校別特訓の最終期である第Ⅳ期の「コース在籍下限値」は53、N85偏差値59ですから、その差が6あります。

また、四天王寺中学の場合、第Ⅳ期の「コース在籍下限値」は42、N85偏差値54(英数Ⅱ)、61(医志)ですから、その差はそれぞれ12、19と非常に大きなものとなっています。

このことからわかるように、「コース在籍下限値」はその志望校に向けた学習をしていくのに「ギリギリ無理がない」条件を示しているに過ぎず、「志望校別特訓が受講できる=志望校に合格できる」ということではないのです。

ですから、5年生の現時点で志望校の合格可能性80%(あるいは85%)以上の偏差値に達している場合は、現在の学習方法を油断なく継続していけばよいといえるのですが、「志望校○○特訓」を受講する条件をクリアしていても志望校の合格偏差値との差が大きく隔たっているときは、学習方法について至急に見直しをすることが必要でしょう。

そのため、まずはここ3ヶ月の公開テストなどについてどこで点数を取り損なっているのか、基幹講座や特別講座の宿題について計画的に仕上げることができているか、テストや宿題のまちがい直しの仕方は適切なのかなど、日々の家庭学習とその結果であるテストの両方について課題を洗い出し、その対策に優先順位をつけて取り組んで行くことが大切だいと思います。

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▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

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▼2022年9月30日(金)

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▼2022年9月10日(木)

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▼2022年2月25日(金)

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▼2021年11月19日(金)

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▼2021年10月22日(金)

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▼2021年9月24日(金)

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▼2021年7月16日(金)

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▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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