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「アタフタさん」の勉強になっていませんか?

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私の著書「難関校合格のすごい勉強習慣では、私が平素より様々なところでお話ししている「スピーディーな学習とスローな学習」というテーマを中心に、中学受験に向かってがんばるお子さんと、そのお子さんを支える親御さんの努力をしっかりと結果に結びつけるためにすべきことをまとめています。

書籍の中には「アタフタさん」と「ちゃくちゃくさん」が登場します。

実は前者の「アタフタさん」こそが、進学塾の勉強に忙殺されるあまり、努力が結果に結びつかない(むしろ逆効果になりがちな)勉強法の典型で、すぐにでも結果が出る勉強法に変えてあげたいと私が思うお子さんです。

 

今でも現役の家庭教師としてご家庭に伺っている私ですが、近年この「アタフタさん」が急増しています。塾から子どもたちに課される学習量が増え続けていることが一つの理由だと思います。多くの子ども達は、内容を理解することより、終わらせることを目的とした家庭学習に陥っています。

そのような症状の子ども達を、「アタフタさん」と呼んでいるのです。

その「アタフタさん」のお子さんでも、適切な勉強法に変えていけば、必ず結果が出るようになります。そして、がんばった分だけ結果が出ることモチベーションも上がり、「嫌なもの」だった勉強が面白いものへと変わっていきます。

お子さんの勉強のしかたが

・「やっつけ」になっている

・終わらせることが目的のように・・・

・とにかく急いで解いている

というようになっている感じられたら、「アタフタさん」になっている可能性があります。ぜひ勉強のやり方、家庭学習サイクルを見直してみてください。

もちろん勉強には「テキパキと素早く終わらせる」べきものもあります。日々の計算練習などは、その典型ですね。

では「じっくり取り組む勉強」ができている「ちゃくちゃくさん」とはどのようなものでしょうか。

その1つは「どうしてそのように考えるとよいのか」を常に考えながら勉強しているという状態です。

たとえば年令算は線分図を書いて解くことが多いですが、「ちゃくちゃくさん」は「なぜ線分図を書くと考えやすいのか」を考えながら勉強しています。

常に言葉にして考えているわけではないのですが、問題を解きながら常に頭の中では上記のような「回路」が、様々な形でつながっているとイメージしていただけるといいと思います。

年令算で線分図を書くことが有効なのは「2人の年令の差は何年経っても広がったり、縮まったりせず一定だから」ですね。

ですから、お子さんが「○○算なら〜という解き方」となかば無条件に考えているようなら、ときどき「どうしてそのように考えると解けるのかな?」という質問をしてあげるといいですね。

 

春休み、塾の春期講習会などもありますが、学校が休みということで普段に比べると時間に余裕があると思います(サピックスでさえ講習会は数日間です)。

この期間に「スピーディーにやる勉強」と「じっくり取り組むべき勉強」をあらためて「仕分け」してみてはいかがでしょうか。

試験本番、知らない言葉に出くわしたら?~国語のピンチ対処法~

いよいよ2021年も終わりを迎えようとしています。
来月からは関西、2月からは関東の主な中学校の受験本番が始まりますが、心の準備はいかがですか?

今日はそんな皆さんに、試験本番で知らない言葉に出くわしたらどうすれば良いかというお話をしようと思います。

特に国語読解での話になりますが、皆さんはこれまで様々なテキストや問題集に取り組み、二字熟語、四字熟語、慣用句、ことわざはもちろん「矛盾」や「五十歩百歩」のような故事成語に至るまで、たくさんの語句を身につけてきたことと思います。

しかし、それでも試験当日、問題文で見たことも聞いたこともない(時には読むことも出来ない)言葉に出くわすことはあるものです。

そして、それが「アナーキー」のようなカタカナ語ならともかく、「面従腹背」や「堂に入る」などの漢字や熟語を含んだ言葉の場合、真面目な生徒さんほど焦ったり、その言葉が理解できないことで「本文を正しく把握出来ないのでは」と不安で立ち止まってしまったりしがちです。
さらに、「「堂に入った」とあるが、どのような様子からそう感じたのか」などと、その言葉が分からなければ設問の意味さえつかめない場合は、余計に怖くなってしまいますよね。

けれど、読解の時間は限られていますから、いつまでも分からない言葉ひとつに固執して目や手を止めているわけにも行きませんよね。

そんなときは、あせらず以下のことにトライしてみましょう。
【知らない言葉に出くわしたら、やってみよう!】
・前後の文脈から予想を立てる。
・語句に含まれている漢字を一文字ずつ訓読みしてみる。
・漢字の部分を用いた言葉を連想してみる。
・偏や旁(つくり)など同じ部分を持つ漢字を連想してみる。

いくつか実際にやってみましょう。
①「彼は『憤慨』し、足元の椅子を突然蹴飛ばした」
②「夏祭りは毎年の楽しみだったが、その事実を知って彼は一気に『興ざめ』した」
③「江戸では、京伝好みと銘(めい)うった『煙管』が売られていた」
④「こうして肚(はら)の中で考えたことを(漱石)先生の前で十分に云い得なかったということは……一種の『面従腹背』でもある」
⑤「彼は『無二』の友だ」
⑥「『広義に』解釈すれば……」

【言葉の意味の導き方(予想の立て方)一例】
①突然椅子を蹴飛ばしたのだから、ものすごく怒ったのかな。「憤」は、「噴火」の「噴」と旁(つくり)が同じだ。つまり「噴火するくらい怒った」という意味かな。
→「憤」・「慨」を「いきどお(る)」と訓読みできればベストだけれど、習うのは中学3年ごろなので、今はこのように文脈や漢字の一部から予測できればOK!

②「楽しみであった『が』」とあるから、そうではなくなったのかな。「興」は、「興味」の「興」だから、「興味」が「さめ」たということかな。

③「煙管」の「煙」は「けむり」。「管」は「くだ」。(売られている)けむりのくだ……つまり、「タバコ」のことかな?これは江戸時代の話だから、きっとこれは「きせる」のことだ!
→文脈からの予想は難しくても、このようにそれぞれの漢字を訓読みすると予測できるね!

④国語では「腹黒い」「腹の内を明かす」など、「腹」は本心を表すことがあるな。ということは「肚(はら)の中で考えたこと」ということは、「本心」のことかな。
「面従腹背」の「面」は「おもて」と読み、「お面」という言葉もある。つまり、「表面上や顔では従いながらも、本心では背(そむ)いている」ということかな?
→このように、自分の語句の知識を駆使して連想することも大切!

⑤「無二」は「無い」と「二つ」を組み合わせた熟語だ。つまり「二つと無い」とか、「並ぶものがない」ということかな?

⑥「広義」の「広」は「広い」。「義」は「義(よ)い」と読み下せるけれど、それでは分からないな。「義」を使った言葉では、「同音異義語」という言葉を知っているぞ。「同音異義語」は「同じ読みで異なる意味の言葉」だから、「義」には「意味」という意味があるはずだ。つまり、「広義」は「広い意味」ということかな?
→予想が立ったら、該当箇所に当てはめて読み直してみよう。
「『広い意味』で(に)解釈すれば……」となり、バッチリ意味が通るね!

このように、たとえ知らない言葉に出くわしても皆さんがこれまで培ってきた漢字・語彙力、読解力、柔軟な思考力で乗り切れる場面は多々あります。
ですから、そんなときはまず上記の方法で冷静に分析してみてくださいね。

それでも分からないときも、焦る必要はありません。
読み進むうちに文章の流れから意味が分かることもありますし、その言葉が分からなくとも、問題を解く上では何の支障も無いこともあります。
大切なのは、どんなときも目や手は止めず(思考停止せず)、冷静に対処していくことです。

そして、普段の学習や過去問演習の際も、分からない言葉が出てきた時にすぐ辞書を引かないことを心がけましょう。
低・中学年のうちは間逆のこと(「分からない言葉があったら辞書を引く」ということ)を言われていたと思います。
しかし、入試本番に辞書は引けませんし、高学年や本番で扱われる文章には難解な言葉が当たり前に含まれているものですから、分からない言葉があっても、自分の力である程度意味を予測し、読み切り、問題に取り組める力が必要なのです。

そのためには前述の通り、漢字、語彙力、読解力、柔軟な思考力が欠かせません。
そしてもちろん、全て解き終えた後は、つまずいた言葉を辞書できちんと調べ、語句用のノートなどにまとめて覚えておきましょう。

皆さんが、試験本番も冷静に、存分に実力を発揮できることを祈っています。

【関西】5年生 受験学年への準備は

皆さん、こんにちは。 

塾ソムリエ西村則康主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です 

西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。 

 

あと3ヶ月5年生も受験学年に 

前回の西村コラムで「5年生は秋から6年生の準備が始まります」とお話しました。 

具体例としてご紹介しましたように希学園では11月、12月、1月の公開テストの偏差値の平均で6年生の2月から始まる志望校別特訓の受講目安が設定されていますから、まずはこれから3ヶ月間の公開テストの準備が必要になります 

また、浜学園の場合でも、6年生から始まるオプション講座に次のような受講資格が設定されています。(下記以外のオプション講座もあります。) 

オプション講座 

受講資格 

主な対象校 

最高レベル特訓 算数 

過去3ヶ月の公開学力テストで3科男女総合順位または算数順位600位以内の成績を1回以上収めていること 

最難関中 

最高レベル特訓 国語 

過去3ヶ月の公開学力テストで3科男女総合順位または国語順位600位以内の成績を1回以上収めていること 

(記載なし) 

女子トップレベル算数特訓 

過去3ヶ月の公開学力テストで3科男女総合順位または算数順位600位以内の成績を1回以上収めていること 

神戸女学院中(K) 

西大和学園中(N) 

四天王寺中(S)(医志・英数Ⅱ) 

清風南海中(S特進) 

須磨学園中(B) 

高槻中 

女子トップレベル国語特訓 

過去3ヶ月の公開学力テストで3科男女総合順位または国語順位600位以内の成績を1回以上収めていること 

神戸女学院中(K) 

西大和学園中(N) 

四天王寺中(S)(医志・英数Ⅱ) 

清風南海中(S特進) 

須磨学園中(B) 

※浜学園ホームページおよび201911配付資料より(女子トップレベル国語特訓は20209月配付資料) 

 

希学園の5年生公開テスト(10月実施)を振り返ると 

では5年生の公開テストがどのようなものなの20201011日に行われた「希学園 第341回 小5公開テスト」を例に見ていこうと思います 

希学園の公開テストの成績資料には、正答率と問題の難度が4段階で示されています。 

また、どの3問が正解できれば偏差値がいくらアップするかも書かれており、振り返りの目安がわかりやすくなっています。 

問題 

番号 

単元 

難度 

正答率 

問題 

番号 

単元 

難度 

正答率 

1(1) 

計算問題(整数計算) 

A 

85 

3(1) 

数の性質(演算記号) 

A 

97 

1(2) 

計算問題(小数計算) 

B 

78 

3(2) 

数の性質(演算記号) 

A 

96 

1(3) 

計算問題(分数計算) 

B 

74 

3(3) 

数の性質(演算記号) 

B 

51 

1(4) 

計算問題(小数計算) 

A 

86 

4(1) 

文章題(仕事算) 

A 

86 

1(5) 

計算問題(整数計算) 

A 

86 

4(2) 

文章題(仕事算) 

B 

54 

1(6) 

計算問題(逆算) 

A 

83 

4(3) 

文章題(仕事算) 

D 

27 

1(7) 

計算問題(計算の工夫) 

A 

87 

5(1) 

平面図形(直角二等辺三角形) 

C 

49 

1(8) 

計算問題(単位計算) 

B 

70 

5(2) 

平面図形(直角二等辺三角形) 

D 

16 

1(9) 

計算問題(単位計算) 

A 

83 

5(3) 

平面図形(直角二等辺三角形) 

D 

10 

1(10) 

計算問題(単位計算) 

B 

64 

6(1) 

場合の数(カードの出し方) 

A 

84 

2(1) 

規則性(数列) 

A 

96 

6(2) 

場合の数(カードの出し方) 

D 

14 

2(2) 

規則性(数列) 

A 

87 

6(3) 

場合の数(カードの出し方) 

D 

2 

2(3) 

規則性(数列) 

B 

55 

 

上の表で、難度別の配点を見ますと、A問題が48点、B問題が28点、C問題が4点、D問題が20点となっています。 

例えば、このテストで得点7079点の偏差値は53.6259.84でしたから、70後半の点数を取ることができれば、すべての志望校別特訓のコース在籍下限値を超えることができます。 

難度別の配点でいうと、A問題とB問題で失点をしなければよいことになります。 

 

A問題、B問題の具体例を見ると 

上記のテストから、A問題、B問題の具体例として、問題2を見てみましょう。 

テキスト ボックス 

(1)は、例として6番目まで書かれていますから、残り4つを書き出すと答えを求められますし、「かけ算の前にある数(かけられる数)は、『番目』と同じ数」であることに気づければ、10番目のかけ算は「10×11」とわかります。 

書き出しても答えのわかる問題ですが、正答率は96%となっており、4%の受験生が正解できていません。 

「自分にとって見やすく書く」という普段からの練習が大切だと分かる問題です。 

(2)は、書き出して答えを求める方法では少し大変そうに思えますが、例の続きは、7×8568×9729×109010×1111011×1213212×1315613×1418214×1521015×16240と、意外に早く見つけることができます。 

240をかけ算かたちにして考えればよい(または『約数』を求めればよい)」と考えることができれば、2401×2402×1203×804×605×486×408×3010×2412×2015×16のようにして答えを出すこともできたでしょう。 

なお、もう少し考え方を進めて、「24010の倍数だから、5の倍数の両隣の整数の積になるはず」という解き方もあります。 

この問題も「書き出し」で答えを求められる問題ですが、正答率は87%です。 

「粘り強く調べる(このときも見やすく書くことが大切です)」という練習も算数では重要です。 

この練習ができていると、(3)も「30番目まで書き出せる」という自信につながり、正解を得ることができたと思いますが、実際の正答率は55%で、約半数の受験生しか正解できていません。 

 (2)で「5の倍数が利用できる」ことに気づいた受験生は、(3)も同じようにして答えを求めることができたと思いますが、(2)15×16のように「かけられる数だけが5の倍数」と思い込んでしまうと失敗してしまいます。 

「注意深さ」の有無も、約半数の受験生しか正解できなかった理由のひとつでしょう。 

このように、公開テストの準備をするときには、「苦手単元が何か」や「抜けている知識はないか」といったことの他に、「見やすく書く」、「粘り強く調べる」、「思い込みで問題を解かない」など「間違えた問題の解き方の過程」にも気を配ることができると、失点を減らして点数を伸ばしていくことができると思います。 

偏差値60の子の勉強法

■「ほんとうにわかっているか」が偏差値60の壁

数週あいてしまいましたが、今回は「偏差値60のお子さんはどんな勉強のしかたをしているか」をテーマにお話しします。

「偏差値60」と一口に言っても、サピックスの偏差値60と日能研の偏差値60は違うのではないか、と思われる方もおられると思います。
ここでは「上位クラスに常駐できる実力」といったイメージでお話ししたいと思います。

さて、偏差値がなかなか50台から上がっていかないというお子さんの最大のテーマは「ほんとうにわかっているか」です。
「ほんとうにわかっているか」というのは、なぜそのような考え方で解くのか、この計算は何を求めようとしているのか、といったことが説明できるかということです。

多くの塾で、平常授業のテキストの内容についてこの状態にあれば、偏差値60に達するようなつくりになっています。
サピックスなら、デイリーのすべての内容が完璧に説明できればよい、ということになります。

60の壁を超えられないということは、どこかに「穴」があるはずです。

■類題演習を「作業」にしていないか

ほとんどの塾のテキストは「例題」「類題」の組み合わせになっています。

「例題」を使って先生が単元の考え方、解き方などを説明し、理解できたかどうか「類題」を解いて確認する、という作業の繰り返しです。
宿題も同じです。授業で習った問題と同じような問題を解いてみて、理解度を確認し、自分で解けるようにするのが宿題ですね。

「当たり前じゃないか」

そう思われるかもしれません。

しかし、この演習の精度、意味合いの捉え方が「偏差値60の壁」ともいえるのです。

上位クラスに常駐できる実力の子というのは、宿題が「作業」ではないことを経験的に知っています。
「どうしてこういう考え方で解くのか」「なぜこの問題にはこの解法がいいのか」をつねに考え、過去の記憶と照らし合わせながら解いているともいえます。

これが単に「習ったのと同じように作業する」という状態になってしまうと、なかなか成績は上がっていきません。
毎週忙しく塾に通い、宿題しているお子さんは、どうしてもこのような「作業」のサイクルに陥ってしまいやすいのです。

ひとまずは、塾から帰ってきたお子さんに「今日習ったことをお母さんに教えて」といくつか教えてもらってみましょう。おかあさんにわかるようにうまく説明できれば、非常によく理解できていると考えていいでしょう。

もうすぐ夏です。残念なことに夏に学習のペースを崩して成績が下がってしまう子がいるのですが、これは上記のことと関係しています。
ふだんは「どうしてこの考え方で解くのか」を1週間かけて理解すればよかったのが、夏にはそのペースが変わるからです。

夏期講習は、1日単位で目まぐるしく単元が進んでいきます。
今日習ったことを明日までに理解、定着させなければなりません。
ふだんは「なぜ」「どうして」と考えられている子でも、夏にはその余裕がなくなり「当てはめる」「習ったとおりに作業する」になりやすいのです。

夏休み、この悪循環に陥らないためにどうすればいいか、をテーマに6月15日、新宿でセミナーを行います。

■6月15日、新宿セミナーの募集を開始しました。

今回のセミナーは、私が主任相談員を務めさせていただいている「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」と、その立ち上げ時に監修として協力させていただいた「マイナビ家庭教師」との共催となります。

「あんなにがんばったのに、夏の最後のテストがボロボロでした・・・」

そんなご相談を例年多く受けるのですが、ほとんどの原因は上の項目で述べたように「忙殺されて勉強が『作業』になってしまう」ことによります。

そんな夏にならないよう気をつけておきたいこと、ご家庭でできること、プロである私達ができることなどを、詳しくお話しします。

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【セミナー概要】
日時:2018年6月15日(金)午前10時ー11時30分
11時30分から12時30分まで、弁士をはじめ「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」の主任相談員の先生方、「マイナビ家庭教師」の現役家庭教師の先生方に個別に相談できる個別相談会があります。
会場:新宿ミライナタワー12F マイナビルーム12F‐B
弁士:西村則康(中学受験情報局 主任相談員)・大塚洋介(「マイナビ家庭教師」事務局 運営主任)
対象:中学受験を目指すお子さんのお父さん・お母さん
参加費:無料

セミナーのご案内・お申込みはこちら(マイナビ家庭教師「中学受験ナビ」内のページになります。
     ↓
  https://katekyo.mynavi.jp/juken/event/5400

11月オープンテストに向けて

もう10月です。

先月は3日にサピックスの5年生向けの「志望校診断サピックスオープン」がありました。

かなり難しいテストでしたが、また11月にもありますから、算数のテストをちょっと振り返っておきましょう。

全体の構成としては、

1.計算

2.小問集合

3.平面・立体図形

4.和と差に関する問題

5.数についての問題

6.速さ

7.図形・調べる問題

となっていて、非常に難度の高い問題です。

■点を取るべき部分は

サピックスオープンはA問題(処理力を問う問題)とB問題(思考力を問う問題)からなっていて、1〜4がA問題、5〜7がB問題という割り当てになっています。

もちろんすべてできればいいのですが、今5年生の子がこのテストを解くとき、点を取らねばならない部分は(今の学力状況にもよりますが)決まってきます。

もちろん思考力もつけておきたいのですが、まずは1〜4です。

「処理力を問う問題」とはいえ、思考力がなければ解けない問題ばかりだからです。

たとえば大問1の(3)は計算問題ですが

160L ÷ 2m2 = (    )cm

という問題。

なぜ計算問題の数値に単位がついているのかを考えないと、計算できません。

(もちろん160÷2=80は正解ではありません)

「体積を面積で割るということはどういうことか」を考えなければならないのです。

体積は 「底面積 × 高さ」で計算できますから、体積を面積で割ると立体の高さが出るのですね。

つまり160Lを160000cm3、2m2を20000cm2と換算すると、

「底面積20000cm2、体積160000cm3の立体の高さは160000÷20000=8cm」

と答えが出せるわけです。

■手を動かすことができているか

大問2の(5)は「3行問題」と呼ばれる小問です。

「はじめ、姉は妹より400円多く持っていました。姉は母から600円もらい、妹は500円使ったところ、姉の所持金は妹の所持金の3倍になりました。はじめ、姉は(     )円持っていました。」

割合の問題ですが、線分図を書かないと解けませんね。

こう書いて初めて「③と①の差の②はいくらか」が見えてくるわけです。

こういった部分で取りこぼしがあると、いくら後半のB問題を頑張ってもなかなか点にはなりません。

サピックスに限らずですが、6年生に備えて5年生は「図や考え方などを書く」ということを徹底してみてください。

■11月の第2回志望校診断サピックスオープンに向けて

9月オープンの大問2から、(1)と(2)をご紹介しましょう。

(1)70を割ると6余る整数は、全部で(     )個あります。

(2)まわりの長さが48cmで、たての長さが横の長さよりも6cm長い長方形の面積は(     )cm2です。

・・・どちらも難しくはない問題ですが、(1)は「70を割る」であって「70で割る」ではないところ(1次違いで大違いですね)、(2)は「まわりの長さ」が48cmなのであって、「たて+横」は24cmであることに注意しなければなりません。

「そんなのに引っかからないよ」と思うかもしれませんが、いざテストになると何が起こるかわかりません。

「易しそうに見えても、どこかにひっかけがあるかもしれないぞ」

という意識で取り組みましょう。

「また、A問題を中心にとり、後半のB問題は(1)だけをうまくとる」

といったテストを受けるにおいての「戦略」を持つことも大切です。

11月に向け、普段の勉強から意識してみてください。

「考える力」を要求する芝中学校

今日は主宰する家庭教師「名門指導会」の勉強会でした。
ほぼ定期的に先生方との勉強会で情報交換しているのですが、毎回勉強になります。
■「考える力」を要求される問題
今日は芝中の話題があがりました。
「超難問ではないが、考える力が一定程度ないと歯が立たない問題」
ひとことで言ってしまうと、そんな出題の芝中学校。
絶妙なレベル設定の出題といえます。
たとえば2017年の大問1の計算問題(2)は以下のような数値設定となっています。
20.17−3.76−4.81−2.2311.39−6.13}+5.3320.24
順序を守って計算するだけなのですが、かなり手を取られるお子さんもいます。
確実な計算力がないと、ここで気持ちが折れてしまいます。
「超難問は出さないが、それなりの準備をしてこないと解けないよ」
そんな出題者のメッセージが聞こえてきそうです。
理数系の先生から共通して出てきた意見は「あるレベルの思考力がつかないと『わからない』『意味不明』に見えてしまうが、問題に見合った思考力がつくと「ぱっと視界が開ける」ように解けるようになる、というもの。
■学力は「右肩上がり」ではない
中学受験ポータルサイト「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で主任相談員としてご一緒している算数・理科の辻義夫先生が興味深い言い方をしていたのを思い出しました。
彼は受験生のお母さんによく「学力は右肩上がりに上がっていくのではなく、階段を上るように上がっていく」と伝えるのだそうです。
つまり、がんばってるのになかなかできない、と感じている時期もがんばっている分だけ力がついていて、その向上の幅が一定以上になると、急にそれまでできなかった問題ができるようになる、というのです。
これは励みになる表現でもあり、真実でもあると思います。
芝中は、まさにそういう「力がついた!」という瞬間を味わえるようになったら、どんどん解けるものが増える、そういう出題の学校なのです。
芝中を目指している受験生は、ぜひそんな嬉しい気づきを目指してがんばってください。
■中和計算で差がつく理科
理科に関しては、中和計算で差がつきます。
知識問題は短時間で済ませ、計算問題、思考問題に時間をかけたいというのは先生方に共通するご意見でしたが、私もそう思います。
算数と同じく、特に電流の発熱絡みの問題などは、応用力のついていない子にとっては「敬遠したい」と感じるものですが、しっかり過去問を解いて自信をつけておいてほしいと思います。
芝中の2回目入試は、御三家などの受験生の第2志望としても受験されます。
ただ、御三家対応の受験対策をしてきた子どもたちに対して、芝中を目指して勉強してきた子どもたちのほうが「問題慣れ」しているというメリットがあり、一概に成績上位だから合格しやすい、とも言えない状況になることもあります。
芝中受験者には以上のようなことを意識しておいてもらえたらと思います。
前出の辻義夫先生の著作で、私も監修として関わらせてもらった「すらすら解ける魔法ワザ 理科計算問題」は、芝中受験にはちょうどいいレベルとなっています。
計算分野に「苦手」としている単元があるなら、一度チェックしてもらってもいいかもしれません。
あと4ヶ月あまり、気を引き締めていきましょう!

「集中力」と「基礎学力」が高学年での伸びしろになる

■「暗記型学習」になっていないか

 
サピックス、日能研、希学園といった大手の進学塾で高学年時に、特に5年生あたりで中位のクラスで伸び悩む典型的なタイプが「暗記型学習」タイプの子どもです。4年生くらいまでの単純な問題では、繰り返しパターンを暗記することで好成績をとれてしまいますが、5年生になると一気にパターンが複雑化するので、思うように点数が取れなくなります。
 
この暗記型の学習に決定的に欠けているのは「考える力」です。「考える力」というのは、何を問われているのかを正確に理解した上で、求められている答えまで、自分の中にある知識のストックを組み合わせながら筋道立てて考え、答えへ至る力のことです。
 
こういった「考える力」を養わずにきた暗記型の子は、今まで自分が見たことがない、解いたことがない問題を極度に恐れます。高学年になると学習内容はだんだん複雑になり、パターンも多様になってきます。暗記で全てのパターン網羅していくのは非常に非効率になり、ましてや難関中学で出題されるレベルの問題パターンを全て暗記していくのはほぼ不可能です。
 
 
■高学年は「考える力」をつけるチャンスでもある
 
しかし「考える力」がある程度身についている子であれば、初めて見る問題だったとしても、恐れることなく立ち向かっていけます。例えば、数列の1000番目の数字を求める問題で、公式のような解き方が分からなかったとしても、1000個の数字を間違えずに書くことができれば答えに到達できるというように考えます。そして2030個の数字を書いているうちに、簡易な計算で答えに到達する方法をみつけてしまったりします。
 
「暗記型」の勉強方法の子たちが、伸び悩んだり、成績を落としていく高学年の応用学習は、逆に考えると「集中力」と「基礎学力」をしっかりと身につけている子どもであれば、「考える力」をつけていく絶好のチャンスになるのです。

6年生のテストは「得点力」が求められます

■苛酷さを増してきた6年生のテスト
7月3日、サピックスの組分けテストが行われました。純粋な問題難度は(平均的には)そう高くはなかったのですが、出題のしかた、問題配列など受験生にとってかなり「とっつきにくい」部分もあったようで、特に「理科が難しかった」という声を多くの子ども達から聞きました。
その理科の問題ですが、分析して難度別に分けてみたところ、以下のようになっています。
A・・・易しい・基礎知識・・・23問(52.3%)
B・・・標準・思考系問題・やや難度の高い知識・・・13問(29.5%)
C・・・難しい・複雑な思考、計算を伴う問題・・・8問(18.2%)
上記のような配分で、これだけみるとそう難しいテストには見えません。
以下、具体的な大問ごとの問題配分を見ていきます。
■大問ごとの内容と難度は・・・
大問1
小問集合でレベルAとBのみの出題。難関校狙いなら絶対に落とせない部分。一方中堅校が第一志望のお子さんも、この部分で点を稼がねばなりません。約半分が天体に関する知識の問題でした。多く間違っていた受験生は、覚えなおしが必要ですね。
大問2
溶解度計算に関する問題。レベルBの問題が中心で、AとCのレベルがバランスよく含まれています。レベルCは(3)②(7)①②のみ。これ以外でどこが間違っていたか、確認しましょう。
大問3
人体、消化と吸収に関することが中心の出題。この大問もレベルAとBのみ、しかもA問題が中心の出題。間違いが多かった受験生は、明らかに知識不足、つまり習ったことを忘れています。次にサピックスのカリキュラムで人体が扱われるのは9月「人体総合」です。ひとまず夏休みまでに復習と覚えなおし、知識の点検をしておきましょう。
大問4
てこに関する問題。・・・ですが、受験者全員にとって「初見」だったのではないかと思います。てこを利用した体重計の話題で、結局その仕組みがわからないまま、この大問すべてを「捨て問題」にした受験生も多かったでしょう。しかし、実はそれで「正解」ともいえます。少なくとも第一志望校が中堅レベルの中学校なら、時間と労力を使うべきはここではありません。
■入試問題を戦略的に解くという視点を
大問4のB問題は(1)のみ、あとはすべてC問題。Cの中でもかなり難度が高いといえるでしょう。配点は18点。サピックスの塾生なら問題数を数えてそれくらいの計算はしたのではないでしょうか。
ああ、ここで時間と労力をかけて勝負するより、大問1〜3に戻って不安のあったところを解き直そう、と考えた受験生も多かったと思います。ここで「大問4をほぼ丸ごと投げ出した」ということに気持ちをどれくらい揺さぶられてか、が問題です。
大問4に差し掛かった時点で、残り試験時間は数分だったはずです(理科のテストの制限時間は30分です)。ここで気持ちのタフさが求められるんです。これまでも組分けやオープンテストはそうでしたが、ここからはさらに「実戦力」「得点力」が求められるテストになっていきます。秋からの学校別オープンなどその典型です。
夏には過去問の演習も始まりますが、戦略的に「残り時間で何に取り組めば最も得点を得られるか」という視点で問題を見ることが大切になってきます。今一度、お子さんとこのテストを見なおしてみてください。夏休みが始まるまでにやるべきことが見えてくるはずです。
■四谷系・日能研でも同じことがおこります
早稲田アカデミーを含め、四谷大塚系の塾では7月10日に合不合判定テストが行われましたね。やはり受験生の夏前、いよいよ「入試対策」という言葉がリアルに聞こえるこの時期のテストだけに、同じことが起こっていると思います。
日能研は9月から6年生の公開模試が「合格判定模試」になります。こちらも入試問題並みの実戦的なテストになるでしょう。6月までのテストを「得点力」という視点で見直して夏に臨んでください。
テストで解ける問題は一人ひとり決まっています。今できないことが、テストのときに急にできるようになることはありません。「このテストで、自分の実力で最大限取れるのは何点か」を常に確認し、得点をそれに近づける努力が必要です。
そんな視点で、夏休みまでの期間にやるべきことを考えてみてください。 

中学入試は「詰め込み」なのか

■2020年の大学入試改革
主任相談員を務めさせていただいている、中学受験ポータルサイト「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」に掲載される、2020年の大学入試改革に関する記事に協力しました。
大宇入試改革、2015年1月にアナウンスされた通りには、なかなか進んでいないところもあるようですが、目指している方向は「社会に出て困らない、生きていく力」を子どもたちにつけさせることだと思います。
高校在学中に行われる全国統一のテストが「レベルは合わせるが全国統一ではない」というものになったり、現在のセンター入試にあたるテストが当面、理想通りの物にならないようだとか、マイナス面のニュースもあります。しかし、知識偏重から思考力や判断力、表現力を重視した選抜方法に変えたいという意図は、今の子どもたちが将来、社会に出たとき求められるものに近いと思います。
この改革のそもそもの目的は「知識偏重」の今の制度を変えるというものですが、中学受験にも同じような批判と変化の波はあります。
■中学受験の勉強は「詰め込み」か
中学受験の勉強は「詰め込み」だという意見があります。確かに、詰め込みと言われてもしかたがないような量の宿題を出す塾もあります。塾の課題は取捨選択するものだ、ということを知らずに、ひたすら次の週までに宿題を終わらせるのが目的のような勉強になってしまうご家庭もあるでしょう。
しかし、実はできる子ほど「詰め込み」の学習でやってきていないものです。世間で言われる「詰め込み」とは、私が言う「大量暗記型の学習」だと思うのですが、このやり方には限界があるのです。
中学受験を経験し、いわゆる難関校にお子さんを合格させた、多くのご家庭のお母さんに聞くと「5年生がいちばん大変だった」とみんな仰います。6年生ではなく、5年生なのです。実際には6年生の勉強のほうが内容のレベルも高く、量も多いはずなのですが、「5年生がいちばん大変だった」なのです。
このことと、「詰め込み」学習の限界の話には深い関係があります。
■「5年生がいちばん大変だった」と思い返せる子に
「5年生がいちばん大変だった」と仰ったご家庭は、お子さんが5年生のときに学習の質を変えることに成功したということです。だから6年生は、楽ではないにせよ順調に勉強が回っていったということです。
4年生までは、実は「詰め込み」でもお子さんには余裕があるのです。内容も易しく、量も少ないから、出てきた解法を全部覚えるような勉強でもテストで点は取れるし、上位クラスにも入れます。
でも5年生になるとそうはいきません。学習内容はぐんと難しくなり、量も多くなります。解き方レベルで覚えようとすると、すべての問題を処理することができなくなります。
「この問題は今まで習った問題のどれに似ているか」
「似た問題は似た解法で解けるはず」
「まずは見やすく、考えやすく整理しなくちゃ」
5年生の「壁」を乗り越える子は、こんなことを自問自答しながら問題を解いているものです。その問題の、唯一無二の「解き方」を覚えるのが大切なのではなく、どうすれば糸口が見つかりそうか、これまで習った知識の何と何を組み合わせれば、この問題が解けるか。そんな「試行錯誤」が上手にできるようになった子が、「後で思い出してみると、5年生になった時がいちばん大変だったな」と思い返せるのです。
キーワードは「どうしてこの解き方で解くのか」を考えるということです。「解き方」そのものを覚えるのではなく、どうしてその解き方なのかを考え、納得した上で解くということ。似ていますが、まったく違うことです。
お子さんが5年生になって2ヶ月余を過ごしたなら、そうした勉強のしかたになっているか、ちょっと意識して見てあげてください。
変化がまだなら、変わるチャンスです。 

バーチャルとリアル

ちょっと時間が出来たので本屋さんで図鑑コーナーをのぞいてみました。
 
図鑑の使用目的は、以前は調べ物をする事でした。
ところが調べる目的のためだけなら、ネット検索の方が便利だとも言えるようになって来ました。

例えば、
「アブラムシ」で検索してみると、図鑑にも出ていないような詳細な生態が記載されています。
昆虫好きの方には楽しんでもらえると思います。
なんと、こどもをお腹に持った幼虫を産むんです。
人間に置き換えてみると、孫が既にお腹にいるこどもを産むことになります。
あんなに急激に増えることが出来る理由だったんですね。

ところが、「この花は何という名前だろう?」という疑問の解消のためには、
ネット検索は使いづらい部分があります。
そのためでしょうか、今市販されている図鑑には、
1 調べるためのもの。
 (1)名前から画像を見つける。
 (2)見たものの名前を調べる。
2 仕組みや動きなど、「なぜ」の疑問に答える読み物。

という2つの種類のものが出版されています。
近年の中学入試に頻出される「身近な動物や植物」の問題の対策には、
「調べる系」の図鑑が有効です。
生物好きな子供の知的好奇心を高めてあげるには「読み物系」の図鑑が有効です。
「調べる系」、「読み物系」ともに小学館や学研から出ています。

中学受験のためには、植物図鑑・昆虫図鑑・動物図鑑は是非そろえておかれることをお勧めします。
これまで「読み物系」の図鑑をほとんど使った事が無い場合は、
こどもが興味を持ちやすい「恐竜」あたりから買い与えてみればどうでしょう。
これも各社から出ています。

また、中学受験入試問題において、ハイレベルな問題では、
「読み物系」の図鑑に書いてあるような、かなり専門的で本質的な事柄をテーマにしているものもあります。ですから、読み慣れていないと手こずることになります。

また、使う子供の年齢に応じた選択も大切です。
図鑑をいきなり使わせようと思っても、図鑑を使って調べる習慣を持たない子供は、
なかなか調べてくれません。
幼稚園生の頃から、簡単な記載やわかりやすい図のある図鑑に触れさせておくことが
必要だと思います。
そのためのものとしては、下記のようなものもあります。
・学研の「はっけんずかん」(幼稚園年少から小学校1・2年生まで)
・「こども図鑑」(小学校1年生から4年生頃まで)

また、注意したいのは、植物や動物の分類は近年大きく変化しています。
お兄ちゃんやお姉さんのお下がりであれば良いでしょうが、
お父さんやお母さんが昔使っていたものを与えるのは考え物です。

ここで、誤解しないようにお願いしたいのですが、図鑑があるから
身近に自然が無くとも大丈夫だと思わないでいただきたいのです。

ライオンの顔も体つきも絵や写真で充分に分かります。
でも、あの迫力は実物を見たことが無いと分かりませんね。
同じように、ススキの葉は細長いことは図鑑で分かったとしても、
触れれば皮膚が切れそうな鋭さや堅さは分かりません。
バーチャルな経験は、残念ながらリアルな経験に及びません。
機会がれば、できる限り本物に触れさせたり見させたりをお願いします。

でも、リアルな体験はそうそう出来るものではありません。
図鑑やネット検索は、リアルな体験の大切な入り口になります。
バーチャルな多種多様な体験の中で知的好奇心を育み、たまたま実物を見ることができたときに、
それまでに収納した知識同士が瞬時につながるような準備が出来ることになります。

リアルでもバーチャルでも、数多くの経験をさせてあげてください。

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▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

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▼2022年8月5日(金)

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▼2022年6月24日(金)

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▼2022年5月26日(木)

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▼2022年4月22日(金)

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「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

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▼2019年10 月11日(金)

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