「集中しなさい」では集中できない――PRESIDENT Onlineで子どもの集中力についてお話ししました

「うちの子は集中力がなくて……」

保護者の方から、よくいただくご相談のひとつです。

机には向かっているのに、すぐ鉛筆が止まる。
少しすると別のことを始める。
何度言っても勉強が続かない。

そんな姿を見ると、

「もっと集中して」
「ちゃんと最後までやりなさい」

と言いたくなるかもしれません。

今回、PRESIDENT Onlineの連載「家庭教師は見た!プロの視点」で、小学生の集中力と、家庭学習での関わり方についてお話ししました。記事でも触れていますが、1年生で3分も集中が続かない子は珍しくなく、3年生でも10分程度が限界という子は少なくありません。 PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

ですから、まず知っておいていただきたいのは、

小学生に、大人と同じような集中の仕方を求めないこと

です。

学校の45分授業を思い浮かべてみてください。

国語なら、音読をしたり、先生の話を聞いたり、板書を書いたり、話し合ったりと、同じ作業だけを45分続けるわけではありません。

家庭学習でも同じです。

漢字をただ何度も書かせるより、

読む
声に出す
書く
考える

と作業を少しずつ変えるほうが、集中は続きやすくなります。

特に小学生には、声に出す、手を動かすといった身体感覚を伴う学習が大切です。集中しやすくなるだけでなく、知識の定着にもつながります。 PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

計算練習でも工夫できます。

10問全部を書き写してから一気に解くのではなく、

1問書く
↓
1問解く
↓
また1問書く

と繰り返していく。

慣れてきたら、「なるべく少ない回数で問題を見て書いてみよう」と声をかけることもできます。

このやり方は、単に飽きにくくするだけではありません。数字をある程度のまとまりで覚えておく、ワーキングメモリーを使う練習にもなります。 PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

そして、今回の記事でもう一つお伝えしたかったのが、

「集中できない=落ち着きがない」とは限らない

ということです。

高学年になると、好きな教科なら長時間取り組めるのに、苦手な教科になるとすぐに手が止まる子がいます。

その背景には、単なる好き嫌いだけでなく、

問題の意味が分からない。
何をすればいいのか分からない。

という状態が隠れていることがあります。 PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

例えば算数の文章題なら、まず問題文を音読してみる。

それでも分からなければ、

「今、分かっていることは何?」
「この問題は何を聞いているの?」
「あと何が分かれば解けそう?」

と問いかけながら、書かれていることを整理してみます。

必要なら、図や表にしてみる。

すると、それまで「難しそう」と思って止まっていた子が、自分で「あ、分かった」と気づくことがあります。 PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

ここで親がすぐに、

「これはこうやって解くの」

と答えを教えてしまうのは、できれば避けたいところです。

集中力が途切れているように見えても、実際には理解できないために思考が止まっていることがあるからです。

大切なのは、

集中させることよりも、集中できる状態をつくってあげること。

そのために、作業を変える。
身体を使う。
分からないことを整理する。
自分で気づけるように問いかける。

そんな工夫をしてみてください。

今回の記事では、低学年から高学年まで、年齢に応じた集中力の捉え方と家庭でできる具体的な工夫について詳しくお話ししています。

▼PRESIDENT Onlineの記事はこちら

「小1で『3分集中できない子』は珍しくない…プロが見抜いた『すぐに鉛筆が止まる子』の頭の中で起きていること」

PRESIDENT Onlineの記事を読む

中学受験で、親が焦りすぎないために――東洋経済オンラインでお話ししました

中学受験を取り巻く環境は、ここ数年で大きく変わってきました。

受験するご家庭が増え、以前よりも早い時期から中学受験を意識する方も多くなっています。

その一方で、私が現場で強く感じているのが、**保護者の方の「焦り」**です。

今回、東洋経済オンラインで、眼科医・窪田製薬ホールディングスCEOの窪田良さんと対談し、過熱する中学受験や、SNS時代の子育てについてお話ししました。 東洋経済オンライン

SNSを見ていると、

「これをやらないと遅れる」
「あのご家庭はもうここまで進んでいる」
「低学年から始めたほうがいい」

といった情報が次々に入ってきます。

もちろん、役に立つ情報もたくさんあります。

ただ、情報が多すぎることで、必要以上に不安になったり、他のお子さんと比べたりしてしまうこともあります。

そして、その焦りが、

「もっとやらせなければ」
「今のままでは間に合わない」

という形で子どもに伝わってしまうことがあります。

中学受験では、早く始めることそのものよりも、その子がどのように学ぶかのほうが大切です。

最近の入試問題も、単純な知識の暗記だけで解けるものではなくなっています。

長い文章を読み、与えられた情報を整理しながら、

「なぜそうなるのか」
「ここから何が分かるのか」

と、自分の頭で考える問題が増えています。 東洋経済オンライン

こうした力は、問題集を先へ先へと進めるだけでは身につきません。

日常生活の中で疑問を持つことや、分からないことを面白がること、自分で考えてみること。

そうした経験の積み重ねが、後になって大きな力になります。

だからこそ、保護者の方には、周囲の情報に振り回されすぎず、まずは目の前のお子さんをよく見ることを大切にしていただきたいと思います。

今回の記事では、中学受験の過熱やSNSの影響だけでなく、これからの入試で求められる「探究型」の学びについてもお話ししています。 東洋経済オンライン

中学受験について、

「このままで大丈夫なのだろうか」

と不安を感じることが多くなっている方に、ぜひ読んでいただきたい内容です。

▼東洋経済オンラインの記事はこちら

「中学受験ブームの『光と影』 プロ家庭教師が警告する『親の焦り』が子どもを追い詰める理由」

東洋経済オンラインの記事を読む

成績が伸びる子は、勉強の何を変えたのか

塾の授業をきちんと受けて、宿題も真面目にやっている。それなのに、なかなか成績が上がらない。

こうしたご相談は、私のもとにも数多く寄せられます。

お子さんが一生懸命頑張っている姿を見ているからこそ、「もっと勉強させた方がいいのでは」「何か新しい教材を取り入れた方がいいのでは」と考えてしまう親御さんも多いのではないでしょうか。

しかし、私は勉強量を増やす前に、まず確認していただきたいことがあります。

それは、お子さんが普段、どのように問題を解いているかということです。

例えば算数なら、問題文を読んで何を求めるのか理解できているでしょうか。条件を整理し、図や式を使って考えられているでしょうか。

解き方を覚えていることと、自分の力で考えて解けることは、同じではありません。

成績が伸び悩んでいるお子さんの中には、努力が足りないのではなく、勉強の進め方や問題への取り組み方を少し変えることで、力を発揮できるようになる子もいます。

私は長年、お子さん一人ひとりの学習の様子を見ながら、どこを変えればその子が伸びるのかを考えてきました。

そして、私が主宰する名門指導会でも、こうした考え方を大切に指導を行っています。

10月28日、成績が伸びた子の事例をご紹介します

10月28日(水)に、名門指導会と中学受験情報局の共同開催で、オンラインセミナーを行います。

今回のテーマは「成功事例から知る成績の上げ方」です。

実際に成績が伸びたお子さんの事例をもとに、何が成績アップのきっかけになったのか、どのように学習を変えていったのかを考える機会にしたいと思います。

今の勉強を続けていてよいのか、不安を感じているご家庭にとって、これからの学習を見直すヒントになれば幸いです。

【セミナーのご案内】

  • 開催日:2026年10月28日(水)
  • 開催形式:オンライン
  • 参加費:無料
  • 共催:名門指導会・中学受験情報局

▼セミナーの詳細・お申し込みはこちら

秋は「全部やる」から「必要なものを選ぶ」へ――ダイヤモンド教育ラボでお話ししました

2学期が始まってしばらくすると、

「宿題が終わらなくなってきました」
「勉強時間を増やしたのに、むしろ成績が下がっています」
「夏まではできていたのに、急に回らなくなりました」

というご相談が増えてきます。

今回、ダイヤモンド教育ラボの連載「親子で極める家庭学習」で、**4年生・5年生が秋にぶつかりやすい“学習の壁”**についてお話ししました。ダイヤモンド・オンライン

秋は、子どもたちにとって思っている以上に負担の大きい時期です。

学校では運動会や学習発表会などの行事が増え、残暑も続きます。
そのうえ塾では、4年生も5年生も学習内容が一段階難しくなっていきます。

夏までは短い時間で終わっていた宿題も、1問を理解するまでに時間がかかるようになります。

ですから、

「今までと同じ量を、今までと同じペースでやろう」

とすると、学習が回らなくなるのはある意味当然なのです。ダイヤモンド・オンライン

こんなときに大切なのは、

「全部やる」ことを目標にしないこと。

塾から出された宿題を見ると、

「せっかく出されたのだから全部やらせなければ」

と思ってしまうかもしれません。

でも、子どもによって、

今できていること
まだ練習が必要なこと
今は後回しにしてよいこと

は違います。

秋以降は、必要なものを選んで取り組む力がとても重要になってきます。ダイヤモンド・オンライン

4年生では、ただ問題数をこなすのではなく、これから先も使っていく「解き方の型」を身につけていく時期です。

5年生になると、これまでとは違う新しい解き方が登場し、「前のやり方のほうがいい」と嫌がる子も出てきます。

そんなときは、無理に覚えさせるよりも、

「このやり方を使うと、こんなに楽になる」

ということを体験させてあげることが大切です。ダイヤモンド・オンライン

また、家庭学習では算数だけに時間を使いすぎないことも重要です。

「算数が終わったら国語をやろう」
「算数が終わったら理科をやろう」

としていると、難しくなった算数に時間を取られ、ほかの教科に手が回らなくなることがあります。

だからこそ、

限られた時間の中で何を優先するか

を考える必要があります。

秋の壁を越える鍵は、勉強時間をただ増やすことでも、宿題を全部終わらせることでもありません。

その子にとって今必要な学習を見極め、「やるもの」と「やらないもの」を整理することです。

今回の記事では、4年生・5年生それぞれの秋の学習で注意したいポイントや、家庭でのタスク整理について詳しくお話ししています。ダイヤモンド・オンライン

「最近、急に勉強が回らなくなった」と感じているご家庭には、ぜひ読んでいただければと思います。

▼ダイヤモンド教育ラボの記事はこちら

「【中受のプロが警告】『宿題は全部やる!』が秋の成績を下げる…4・5年生向け・『必要なものを選ぶ』サバイバル術」

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「なんで?」を大切にできる子は伸びる――PRESIDENT Onlineでお話ししました

中学受験のご相談を受けていると、

「勉強が好きな子に育てるには、どうすればいいでしょうか」
「小さい頃に何をしておけば、あとで伸びるのでしょうか」

と聞かれることがあります。

今回、PRESIDENT Onlineの連載「家庭教師は見た!プロの視点」で、子どもの好奇心と、家庭での親の関わり方についてお話ししました。 PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

40年以上、さまざまな子どもたちを見てきました。

もちろん、「これをやれば必ず頭のいい子になる」という方法があるわけではありません。

ただ、長く子どもたちを見ていると、

伸びていく子には、自分が不思議に思ったことをそのままにしない傾向がある

と感じます。 PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

たとえば、

「なんで空は青いの?」

と子どもに聞かれたとします。

こんなとき、親が正確な答えを知っている必要はありません。

「なんでだろうね」
「面白いことに気づいたね」
「一緒に調べてみようか」

そんなふうに、子どもが「不思議だ」と感じたことそのものを受け止めてあげる。

これがとても大切です。 PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

もちろん、忙しいときに毎回答えられるわけではありません。

「あとで一緒に考えようね」

でもかまいません。

大事なのは、子どもの「なぜ?」を邪魔しないことです。

受験勉強でも、この違いは大きく表れます。

習ったことを覚えて、決まったパターンで問題を解くことだけを続けている子と、

「どうしてこうなるのだろう」
「だったら、こっちはどうなるのだろう」

と考えながら学んでいる子では、同じ授業を受けていても学び方がまったく違います。 PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

後者の子にとっては、勉強そのものが「新しいことを知る時間」になります。

だから、学年が上がって難しい問題に出会ったときにも、自分から考え続けることができます。

中学受験では、どうしても

「何を覚えるか」
「何問解くか」

に目が向きます。

でも、その前に育てておきたいのが、

知らないことを面白がる姿勢
分からないことを自分で確かめようとする姿勢

なのだと思います。

今回の記事では、「なんで空は青いの?」という子どもの問いを例に、親がどのように関われば好奇心を学びにつなげられるのかについて詳しくお話ししています。 PRESIDENT Online(プレジデントオンライン)

小さいお子さんがいるご家庭にも、中学受験に取り組んでいるご家庭にも、ぜひ読んでいただきたい内容です。

▼PRESIDENT Onlineの記事はこちら

「なんで空は青いの」子の質問への返答でわかる…勉強が好きな子の親が幼少期からしている“さりげない声かけ”

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【5年生の秋】公開模試の結果に悩む前に、知っておいてほしいこと

こんにちは。西村則康です。

8月末から9月にかけて、5年生のみなさんにとって大きな節目となる模試が続きますね。

「志望校診断サピックスオープン」
「志望校判定テスト(四谷大塚)」
「日能研 全国公開模試」

長い夏休みを親子で駆け抜け、
「いよいよ秋本番」というこの時期。

すでに結果が手元に届いて胸が締めつけられている方や、
これから受けるテストにプレッシャーを感じている方も多いのではないでしょうか。

「夏あんなに頑張ったのに、どうして……」
そんなやりきれない思いを抱えてはいませんか。

今日は、今まさに不安の渦中にいる親御さんへ、
この時期の公開模試が持つ「本当の意味」と、ここからの向き合い方についてお話しさせてください。

5年生の秋は、誰もが一度立ち止まる「大きな壁」

中学受験において、4年生から5年生の夏までは「前半戦」。
5年生の9月から6年生の秋までが、最も重要で、最も密度の濃い「中盤戦」となります。

実は、この秋を境に勉強の内容はガラリと姿を変えます。
算数や理科を中心に「比や割合」など、目に見えない抽象的な概念を扱う問題が一気に増えるからです。

これまでの「知識を覚えれば解ける」世界から、「頭の中で筋道を立てて論理的に考える」世界への変化。
ここで戸惑わないお子さんはいません。

毎年この時期に行う私たちのセミナーでも、お母さま方から悲痛な声が本当にたくさん寄せられます。

「5年生の2学期以降、勉強内容が一気に難しくなると聞いているが、今後どのように勉強していったらいいか。」

「算数の問題の意味がぜんぜんわからないと言って、問題を解こうとすらしない。」

「うちの子だけが取り残されているのではないか」
そう思えてしまうかもしれませんが、決してそんなことはありません。
多くのご家庭が、いま同じ痛みを抱えながら必死にもがいています。

だからこそ、この模試は志望校の合否を占うものではなく、
「夏までの基礎に、どこか見落としていた穴がないか」をそっと教えてくれる健康診断なのです。

「少しでも良い点を取らせたい」その親心は痛いほど分かります

「自信をつけさせてあげたい」
「少しでも良い偏差値を見て安心したい」

我が子を想うからこそ、模試の過去問を解かせたり、直前に対策プリントを詰め込みたくなる気持ちはとてもよく分かります。

ですが、私はこの時期の公開模試に対策学習をすることをおすすめしていません。

模試の直前に詰め込みをしてしまうと、
「今、本当は何が分かっていて、どこでつまずいているのか」という大切な現状が見えなくなってしまうからです。

マンスリーなどのクラス昇降がかかったテストとは違い、公開模試はクラス落ちの心配もありません。
今の合格可能性のパーセンテージにも、一喜一憂する必要は全くないのです。

どうか勇気を持って、ありのままの状態で送り出してあげてください。

「今からなら、十分に取り戻せます」

模試の結果が返ってきたとき、現実を受け止めるのは本当に苦しい作業です。

名門指導会にも、毎年このタイミングで藁にもすがる思いでご相談に来られるお母さまがいらっしゃいます。

「サピックスオープンの結果が思いのほか悪く、このままではずるずると成績を落としてしまうんじゃないか。」

「志望校判定テストの結果で子供のモチベーションが下がり、なかなか取り組まないので受験をやめるかどうかの話をしています」

苦しい表情で胸の内を打ち明けてくださる親御さんに、私はいつもこうお伝えしています。

「大丈夫。今からなら、十分に取り戻せますよ」と。

4年生や5年生の前半は、脳の発達段階として、抽象的な思考がまだ追いつかないお子さんもたくさんいます。
これは「能力の差」ではなく、単なる「成長のタイミング」の違いです。

お子さんの成長とともに、ある日突然、点と点がつながるように「分かった!」と理解できる日が必ずやってきます。

だからこそ、その日が訪れるまでに親が整えておくべきことは、次の3つだけです。

  • 「なぜ?」と立ち止まる学習習慣を身につけておくこと
  • 「分からない」を安心して解消できる環境を作ってあげること
  • 「できない」と責めず、子どもの学習意欲を守り続けること

一番避けたいのは、焦るあまり「とにかく類題をたくさん解かせる」「解き方のパターンを丸暗記させる」という力技に走ってしまうことです。

理由も分からず暗記を強いられることは、お子さんにとって苦痛以外の何物でもありません。

いま親ができる、たった一つのこと

返ってきた答案を見て、点数を責める必要はありません。

「どの単元でつまずいていたのかな?」
「どこまでは分かっていて、どこから混乱してしまったのかな?」

そうやって、お子さんの現在地を一緒に優しく紐解いてあげること。
そして、「なぜそうなるのか」をじっくり納得できる時間と環境を用意してあげること。

焦らなくて大丈夫です。
この秋に見つかった弱点は、本番までに克服できる「伸びしろ」となっていきます。

合わせて読みたい

サピックスオープン徹底まとめ[中学受験情報局]

四谷大塚合不合判定テスト徹底まとめ[中学受験情報局]

日能研公開模試徹底まとめ[中学受験情報局]

親は「待つ勇気」を持ってほしい――東洋経済オンラインでお話ししました

中学受験のご相談を受けていると、保護者の方からよくこんなお話を伺います。

「このままで間に合うのでしょうか」
「もっと勉強させたほうがいいですよね」
「子どもが自分から動かないので、つい先回りしてしまいます」

今は、中学受験についての情報が本当にたくさんあります。

SNSを見れば、ほかのご家庭がどんな勉強をしているのか、どんな教材を使っているのか、どこまで進んでいるのかまで目に入ってきます。

だからこそ、親御さんが焦ってしまうのも無理はありません。

今回、東洋経済オンラインで、眼科医で窪田製薬ホールディングスCEOの窪田良さんとの対談の締めくくりとして、子育てや受験で大切にしてほしいことについてお話ししました。東洋経済オンライン

私が一番お伝えしたいのは、

親は、もっと「待つ勇気」を持ってほしい

ということです。

今は情報が多い分、親が先回りして、

「これをやらせておこう」
「失敗しないように準備しておこう」
「困らないように道を整えておこう」

となりやすい時代です。

もちろん、子どもを思ってのことです。

ただ、親がすべてを整えてしまうと、子どもが

「どうすればいいんだろう」
「自分でやってみよう」

と考える機会まで失ってしまうことがあります。記事でも、子どもが失敗したり立ち止まったりする時間を親が見守ることを「待つ勇気」としてお話ししています。東洋経済オンライン

中学受験では、どうしても結果が気になります。

偏差値、模試の判定、宿題の進み具合。

そうしたものを見ると、「早く何とかしなければ」と思ってしまうこともあるでしょう。

でも、受験の先まで考えれば、子ども自身が、

自分で気づき、自分で考え、自分で動けるようになること

のほうがずっと大切です。

そのためには、うまくいかない時間も必要です。

すぐに答えを教えない。
すぐに手を出さない。
少しだけ待ってみる。

簡単なことではありませんが、その時間が子どもの自立につながっていきます。

もう一つ、記事でお話ししたのが、家庭は子どもにとって「安心できる基地」であってほしいということです。東洋経済の記事でも、この点が対談の柱の一つとして扱われています。東洋経済オンライン

外では競争もありますし、思うようにいかないこともあります。

だからこそ家に帰ったときには、

「ここなら大丈夫」

と思える場所が必要です。

受験だからといって、家庭までずっと緊張する場所にする必要はありません。

今回の記事は、窪田さんとの全4回の対談の最後になります。

これまで「伸びる子」「親の焦り」「睡眠や運動」などについてお話ししてきましたが、最後に行き着いたのは、やはり子どもをどう信じ、どう見守るかというところでした。東洋経済オンライン

中学受験に向き合う中で、

「つい口を出しすぎてしまう」
「子どもより自分のほうが焦っているかもしれない」

と感じることがある方に、ぜひ読んでいただければと思います。

▼東洋経済オンラインの記事はこちら

「『親の焦り』を手放し、子どもの自立を促す家庭のあり方とは? プロ家庭教師からの最終メッセージ」

東洋経済オンラインの記事を読む

夏期講習明け、点が取れなくても焦らない――ダイヤモンド教育ラボでお話ししました

夏休みが終わる頃になると、

「夏期講習をあれだけ頑張ったのに、テストで点が取れなかった」
「宿題が全部終わらなかった」
「2学期に間に合うように、残った分を全部やらせたほうがいいでしょうか」

といったご相談が増えてきます。

今回、ダイヤモンド教育ラボの連載「親子で極める家庭学習」で、夏期講習明けの学習についてお話ししました。ダイヤモンド・オンライン

夏休みは、普段より授業時間も宿題量も増えます。

子どもたちは一生懸命取り組んでいるのですが、毎日の授業と宿題をこなすことに追われるうちに、

「理解すること」よりも「終わらせること」

が目的になってしまうことがあります。

その結果、夏期講習にきちんと通い、宿題も頑張ったのに、まとめテストでは思うように点が取れない。

これは決して珍しいことではありません。ダイヤモンド・オンライン

こんなとき、まずやっていただきたいのは、

夏休みにできなかったことを全部取り戻そうとしないこと

です。

終わらなかった宿題を見ると、親としてはどうしても、

「せっかくの夏休みだったのだから、全部終わらせたい」

と思ってしまいます。

しかし、2学期が始まれば、新しい学習も始まります。

積み残したものを全部抱えたまま新学期に入ると、子どもはますます苦しくなってしまいます。

だからこそ大切なのは、まず答案を見て、

「どこができていたのか」
「どこをもう一度確認すればよいのか」

を整理することです。

全部をやり直すのではなく、必要なところに絞って復習する。

そのほうが、2学期の学習にはつながりやすくなります。ダイヤモンド・オンライン

そしてもう一つ大切なのが、生活リズムです。

夏休みの終盤は、勉強のことばかり気になりますが、2学期を良い状態で迎えるには、

睡眠時間を戻すこと
朝のルーティンを整えること

もとても重要です。ダイヤモンド・オンライン

中学受験の勉強では、できなかったことがあると、すぐに「取り返さなければ」と考えてしまいます。

でも、ときには、

やらないものを決めること。
優先順位をつけること。
一度立て直してから次へ進むこと。

も必要です。

今回の記事では、夏期講習明けの答案の見方から、学年ごとに押さえておきたい重要単元、2学期へ向けた生活の整え方まで詳しくお話ししています。ダイヤモンド・オンライン

夏休みの学習に少し心残りがあるご家庭ほど、ぜひ読んでいただければと思います。

▼ダイヤモンド教育ラボの記事はこちら

「夏期講習明けのテストで点が取れなかったとき親がすべきことは……終わらなかった宿題は『捨てていい』⁉」

ダイヤモンド教育ラボの記事を読む

受験生こそ「よく寝て、体を動かす」――東洋経済オンラインでお話ししました

受験学年になると、

「勉強時間を少しでも増やしたい」
「遊んでいる時間があるなら、問題を解かせたい」

と考えるご家庭も多いと思います。

特に6年生の秋以降は、塾、過去問、宿題、模試と、やることが一気に増えてきます。

ただ、長年受験生を見てきて感じるのは、勉強時間を増やすことだけが、必ずしも成績につながるわけではないということです。

今回、東洋経済オンラインで、眼科医で窪田製薬ホールディングスCEOの窪田良さんと、受験生の睡眠や運動、生活リズムについてお話ししました。 東洋経済オンライン

私が特に感じているのは、6年生の2学期以降です。

受験直前になると、塾や家庭学習の時間が増え、どうしても体を動かす時間が減っていきます。

ところが、ずっと机に向かっているからといって、集中力がずっと続くわけではありません。

むしろ、

少し体を動かす。
しっかり眠る。
そして頭が働く状態で勉強する。

このほうが、結果的に学習の質が上がることがあります。

記事の中でも、私は「少しでいいから、家の周りを走るなど運動してから勉強しよう」と子どもたちに伝えていることをお話ししました。 東洋経済オンライン

睡眠についても同じです。

「あと1時間勉強させたい」と睡眠を削ってしまうと、翌日の集中力が落ちてしまうことがあります。

私は指導の現場でも、睡眠時間がしっかり取れている子ほど、学習の状態が安定していると感じることが多くあります。 東洋経済オンライン

また、今回の対談では「目」についても非常に興味深いお話を伺いました。

実際、私も「急に成績が下がった」というご相談を受けたとき、視力を確認していただくことがあります。

黒板やテキストが見えにくい状態では、当然ながら学習にも影響が出てきます。 東洋経済オンライン

受験というと、どうしても

「何時間勉強したか」
「何ページ進んだか」

ばかりに目が向きます。

しかし、子どもが力を発揮するためには、

睡眠、運動、視力を含めた生活全体を整えること

も大切です。

特にこれから受験直前期を迎えるご家庭には、ぜひ一度読んでいただきたい内容です。

▼東洋経済オンラインの記事はこちら

「睡眠不足」と「運動不足」が成績を下げる?眼科医が教える「原始時代の生活リズム」の重要性

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小学生の勉強、デジタルだけで大丈夫? PRESIDENT Family Onlineでお話ししました

タブレット学習や学習アプリなど、子どもの勉強でもデジタル教材を使う機会が増えてきました。

「紙の教材より、デジタルのほうが効率がいいのでしょうか」
「電子辞書を使わせても大丈夫ですか」

最近は、こうしたご相談をいただくことも増えています。

今回、PRESIDENT Family Onlineで、小学生のデジタル学習と紙教材の使い分けについてお話ししました。 PRESIDENT Family Online(プレジデントファミリーオンライン)

デジタル教材には、もちろん多くのメリットがあります。

英語の発音を音声で聞いたり、理科の現象を動画で見たりすることができますし、計算問題や知識問題を繰り返し練習するのにも向いています。

分からない言葉やものを調べたときに、画像や動画ですぐに確認できるのも便利です。 PRESIDENT Family Online(プレジデントファミリーオンライン)

ただ、中学受験の勉強では、それだけでは足りません。

大切なのは、

自分の手を動かしながら、自分の頭で考えることです。

算数の問題で図を書いたり、条件を書き込んだりする。

国語の文章に線を引きながら、前後の関係を確かめる。

辞書を引きながら、目的の言葉だけでなく、その周りの言葉にも目を向ける。

一見すると時間がかかるように見えるこうした作業が、子どもの思考力を育てていきます。

だから私は、特に低学年のうちは、電子辞書だけに頼るのではなく、紙の辞書を使う経験も大切にしてほしいと考えています。

これは「デジタルはよくない」という話ではありません。

デジタルが得意なことと、紙だからこそ得られる経験は違います。

計算練習や知識の確認にはデジタルを使う。
じっくり考えたり、書き込みながら整理したりするときには紙を使う。

そのように、目的によって道具を使い分けることが大切です。 PRESIDENT Family Online(プレジデントファミリーオンライン)

これから教育のデジタル化はますます進んでいくでしょう。

だからこそ、「新しいものだから使う」「便利だから全部デジタルにする」というのではなく、

この学習では、子どもに何を身につけてほしいのか

を考えて、教材を選んでいただきたいと思います。

記事では、大手塾で使われているデジタル教材の例も交えながら、中学受験でのデジタル学習について詳しくお話ししています。 PRESIDENT Family Online(プレジデントファミリーオンライン)

▼PRESIDENT Family Onlineの記事はこちら

「小学生の勉強に『デジタル学習』はアリか…中学受験のプロ『低学年のうちは電子辞書より紙の辞書』の深い理由」

PRESIDENT Family Onlineの記事を読む

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