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2020年になりました

2020年になりましたね。
1月〜2月にかけて受験生たちを入試に送り出すという立場上、私は「お正月=めでたい」とのんびり思えず過ごすことが多いのですが、ご家庭ではひとときの団欒を楽しまれたでしょうか。
■ 中学受験は変化している?
昨年を思い返せば、春先に「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で主任相談員としてご一緒している辻義夫先生との共著「つまずきやすいところが絶対つまずかない-小学校6年間の図形の教え方」が出て、12月の末には「難関校合格のすごい勉強習慣」が出版となりました。
その間を縫って、さまざまなメディアで発信させていただきましたが、直近で印象に残っているのは「日本初 答えがない問題も?スマホ持ち込みOK入試」というテーマで「羽鳥慎一モーニングショー」に出演させていただいたことです。
私も実際に問題に取り組んでみたのですが、中学受験の問題はここ近年で大きくバリエーションが広がっています。
既存の2科目(算数/国語)、4科目(算数/国語/理科/社会)での受験問題の中での新傾向問題というのももちろんありますが、入試区分自体が新しいという試みも多く見られます。
この流れのきっかけの1つとなったのは、まぎれもなく大学入試改革ですが、そちらがどのような結果を迎えるにしても、中学入試の近年の変化は好ましいものだと私は感じています。
教科のテストで測れるもの以外に目を向けた入試が、今後どのように定着していくかはまだわかりませんが、今は各学校が試行錯誤している状況です。
今後なくなる入試区分ももちろんあるでしょうが、多面的な目で受験生を見る視点は、今後さらに増えていくでしょう。
■ 「勉強の王道」を目指せ
一方で、以前もお伝えしましたが「変わらない入試」というのも厳然と存在します。
教科の勉強はもちろん大切なのですが、ただ単に知識がある、たくさんのことを覚えているだけでは太刀打ちできないのが一流校の入試であり、過去からすでに「思考力・表現力」などを問うものです。
受験生のみなさんには、ますます「勉強の王道」を目指してがんばってほしいと思います。
「勉強の王道」と私が表現するのは、限られた手がかりから問題解決の方法を模索し、仮定や試行を重ねて正解にたどり着く過程を大切にする勉強です。
「覚えて、答えたら丸がもらえる」という勉強が難関校の入試で役に立たない(将来世の中に出てもです)ことは明白だということは、多くの方がすでに感じていることだと思います。
■ 「長文化」「読ませる出題」を意識しよう
たとえば開成中学校の入試問題をみたとき、近年明らかに文字が多く、しっかり読まなければならないという傾向が強まっていることがわかります。
これは国語ではなく、算数の話です。
「解き方を知っている」ということだけではなんともならない問題なのです。
算数や理科社会の問題にも読解力を要求する。
そんな出題は開成に限らず増えています。
そして、この傾向は続いていくのではないかと私は考えています。
いわゆる「パターン問題」というのはさらに減っていくでしょう。
始まりつつある2020年の入試問題がどうなるのか、興味深く見ています。

2月の勝者

■よく中学受験を表現しているマンガ「2月の勝者」
表題のマンガが小学館「ビッグコミックスピリッツ」に連載されているのですが、作者の高瀬志帆さんは私の著書を参考にしてくださったそうです。
お会いして話をさせていただきましたが、とても魅力的なお方でした。
もちろんマンガなのでデフォルメされていますが、塾業界をよく表している、とてもおもしろいマンガです。
このマンガの中で「お客さん」という表現が出てきます。
塾の成績下位者をさして、授業料を納めてくれる(だけの)存在、ということを表す言葉です。
確かに、進学塾では上位クラスを担当する講師ほどスキルが高い、という傾向があります。
発展問題など難度の高い問題をうまく教えなければならないですし、クラスのメンバーも精神年齢の高い子が多いので、ベテラン講師が上位クラスを担当、いわゆる新米講師が下位クラスを担当するという、このマンガのようなシチュエーションは実際に「ありがち」なのです。
必ずしもベテラン講師がよくて新人講師がよくないというわけではありませんが、進学塾という場所は成績上位の子に合わせてすべてのサービスが設計されているという側面は否定できません。
「同じ授業料を払っているのに、どうしてうちの子のクラスにはいい先生をつけてくれないんでしょう。」
そんなお声を聞くこともあります。
確かに一般のサービス業では、高いお金を払えば上質なサービスを受けることができます。
でも塾では、いくらお金を払っても成績が良くなければ良いサービスを受けられない。。。
そんな側面があるのです。
■塾のサービスをできるだけ享受するには
誤解を与えたくはないのですが、塾は「成績上位者だけを優遇するサービス」ではありません。
成績下位者のクラスでも、担当している先生方は必死です。
なんとか底上げし、希望の学校に合格してもらおうと懸命にがんばっています。
しかし
「開成中◯◯名合格」
ということばのインパクトは、中堅校や偏差値レベルが低い学校にくらべて圧倒的に大きいのです。
塾という営利企業の性質上「上位校に何人合格させているか」は大きな宣伝材料であり、命綱です。
でも、うちは必死で御三家を目指させたいわけじゃないとか、そんなに目の色を変えて受験に臨ませたいわけじゃない、習いごとや遊びや趣味なども尊重させつつ、無理なく受験させたい、そんなご家庭には「開成合格者数◯◯人」よりも大切なことがあります。
それは、我が子の現状を細かく理解してくれていて、今、これから何をすればこの子が伸びていくか、この子にとって最良の学習メニューは何かを考えてくれること。
そんなお手伝いを塾に望めるとしたら、やはり担当者と会話することだと思います。
先程も書きましたが、担当の先生は必死にがんばっています。
成績が悪いからサービスを中途半端に行う、そんな先生は現場にはいないはずです。
塾全体としての方向は、やはり成績優秀者が出す実績を大きくする方向に向いていますが、現場の先生方は目の前のあなたのお子さんの成績をあげたという純粋な気持ちで頑張っているのです。
だから、「塾のサービスを最大限に享受する方法」があるとすれば、そんな先生方と会話することです。
「◯◯くんのお母さん」の思いを現場の先生に伝えること。
家庭教師をしていていちばん幸せなのは、つねにお子さんと親御さん双方と対話ができること。
個別指導の塾ともちょっと違っていて、その家庭そのものとお付き合いできるところが最大の魅力だと思っています。
塾の内情を描いたマンガを読んで、そんなことをあらためて考えたのでした。

TBSテレビ「ピラミッドダービー」で子どもの成績が上がったわけ

■なぜ2週間で成績が上るのか
「必ず成績を上げます」
学習指導を仕事にしている以上、講師としては至上命題として常に心におかなければならない言葉だと思っています。
さて、先日TBSテレビで放映された「ピラミッドダービー」では、「勉強が大キライ」という小学4年生2人を私が算数、他塾の先生が国語(あと、インド式計算の方もいたようです)を指導し、ある塾の入塾テストを指導前、指導後に受けてみて点数に変化があるか、という企画に参加したのでした。
「指導によって成績が上がるのか」というシンプルな企画です。
ひとり、1科目でも満点が取れるかという「ダービー」だったわけですが、まず最初にスタッフの方にお伝えしたのは、少なくとも「算数が楽しい」と感じてもらえるようにする、ということでした。
「算数が楽しい」と思えれば勉強へのモチベーションも上がり、点数もアップするからです。
■実際に成績は上がったのか
指導前は2人とも半分くらいしか取れていなかったのですが、指導後の算数の結果は、1人が85点、そしてもう1人がなんと100点。
点数が上がる勉強というのは「どうして今は点が取れないか」がわかり「ではどうすればそれが解決できるか」がわかって、それが実行可能であればいいのです。
言葉にすると簡単ですが、実際には手間も暇もかかります。
たとえば今回の番組では(時間の都合?でカットされていましたが)算数の勉強を楽しくする工夫を様々行いました。
たとえば計算では多面体サイコロ(20面体など様々なものが売られています)を2つプレゼントし、その出目を足したり引いたり、かけたりといった「ゲーム感覚」をとり入れました。
私が帰ってからも、お子さんはひとしきりその「ゲーム」を楽しんでいたそうですから、工夫のしがいもあったようです。
塾にしても家庭教師にしても、実は先生に教えてもらっている時間というのは僅かです。
塾で週1回、算数の授業が2時間あるとしても、1週間=168時間のうちのたった2時間です。
残りの時間は家庭に委ねられている訳です。
ですから私は「家庭で再現可能」な勉強法を常に模索しているのです。
■「点数が上がる授業」を体験できる機会を作りました
私が主任相談員を務める中学受験ポータルサイト「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」では、常にそのような「成績が上がり、家庭で再現可能」な勉強法の開発を、他の主任相談員の先生方と協力しながら実践しています。
5月20日(土)には、実際に「成績が上がる勉強法」を身につけるための算数イベント講座
「試すと成績が上がる 最強の算数勉強法」講座http://www.e-juken.jp/20170520event.html
を東京渋谷で開催します。
残念ながらすでに定員はいっぱいになってしまっていて、今から申し込んでいただくことはできないのですが、翌週の5月27日(土)には同様の国語講座、6月3日(土)には理科講座を予定しています。
いずれの講座も同サイトで私と一緒に主任相談員として活躍しておられるスーパー講師と呼ばれる方たち。
これらの講座の申込受付はまだもう少し先ですが、国語や理科で困っているという方は、「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」を覗いてみてもらえればと思います。http://www.e-juken.jp/
テレビの中だけでなく「勉強法を変えることで実際に成績を上げる」という体験を1人でも多くの子どもたちにしてもらうべく、上記のようなイベント講座は今後どんどん開催していきますので、楽しみにしていてください。
ゴールデンウィークも終わり、夏までをいい学習サイクルで過ごすのがとても大切ですが、そのヒントを講座を通して提供できればと考えています。 

テレビであらためて考える算数の勉強法

■5月7日(日)テレビに出演します
お子さんたちが春休みの間、2週間ほど、テレビのロケの仕事が入っていました。
詳しい内容は言えなかったのですが、いろいろ考える機会が多い2週間になりました。
TBSテレビで19時から放映される「ピラミッドダービー」という番組です。
私が番組から受けた依頼は「勉強が大キライな小学生に勉強指導の名人が2週間教えたら100点が取れるか」というもの。
結果は・・・放送で確認いただけると幸いですが、「勉強が大キライ」というのは、もとから勉強が大キライなのではなく、勉強の習慣がついていなかったことが大きな原因で、あるところから
『わからないこと』が多くなった
  ↓
わからないから面白くなくなった
  ↓
面白くないから、やれと言われてもやる気にならない
という悪循環に入ってしまっている場合がほとんど。
わからないから、面白みを感じないからやるのが嫌なわけで、面白く感じればやりたいし、できるようになりたくないなんて思っている子は一人もいないんです。
だから、きっかけを掴めばわかるし、わかるように、できるようになれば、もっとできるようになりたいと思うものです。
■親ができる、勉強に「面白み」を追加するための工夫
こう考えると、きっかけとしての「面白さ」は重要で、お子さんの勉強で心配事があるお母さんは、この切り口でお子さんにアプローチするのも良いように思います。
たとえば、同じ暗算練習でも、ひたすらドリルで演習するのは苦痛でも「100ます計算」でお父さん、お母さんと「勝負」すると、それは勉強ではなくゲームになるかもしれません。
テスト直しを嫌がるお子さんの間違った問題を切り抜いて、紙に貼って小さく折りたたみ、どんどんダンボールに入れて、おみくじのようにしてひかせ、出たものを解くようにしたご家庭もあります。
わりとお子さんは面白がって、その「おみくじ」をひいていました。
勉強に「面白み」を追加することで「今まで踏み出せなかった一歩」を踏み出させる工夫というのは、親だからこそできること。
お困りの方はぜひ試してみてください。
■人数限定の講座を始めます
私が主任相談員を務めさせていただいている中学受験ポータルサイト「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」主催で、ちょっとしたきっかけで『勉強ができる子になる』ための講座を企画しました。
親子で参加いただけるイベント講座です。
算数・国語・理科をご用意しましたが、第一弾は算数です。
私たち「中学受験情報局」の主任相談員が試行錯誤した末、「勉強が楽しくなり、確実に成績が上がる勉強法はあるのか」という問いへの答えになる講座です。
この講座は単なる「塾の授業」とは違います。お父さん、お母さん(もちろんお二人でも、どちらかお一人でも結構です)にも一緒に参加いただき、お子さんの成績アップへのヒント、家庭学習に活かしていただきたいポイントなどをたっぷりお伝えします。
対象は中学受験を目指す小学4年生です。
「問題の解き方」レベルではなく、「算数の勉強のしかた」を親子で体験していただくこの講座。
算数の担当は、同じく「中学受験情報局」の主任相談員を務めておられる前田昌宏氏。
書籍「つまずきをなくす 算数」シリーズの制作にも協力いただいている、算数のエキスパート。
「算数の勉強で困っている」
「苦手な単元がある」
「算数の上手な勉強方法がわからない」
という方は、一度以下のページを覗いてみてください。

芦田愛菜さん合格でフジテレビ「直撃LIVEグッディ!」にコメントさせていただきました

■2/13 フジテレビ「直撃LIVEグッディ!」でコメントさせていただきました。
子役の芦田愛菜さんが芸能活動をセーブして半年間猛勉強、なんと偏差値70を超える難関私立中学校に合格していたことを受け、番組にコメントを求められたのでした。
たった半年の受験勉強でいわゆる「最難関」中学校に合格するなんて、可能性としてはほぼ不可能に近いはずですが、幾つかの要素が奇跡的に揃ったのではないかと思います。
まず、「1日12時間勉強した」という並外れた努力。
受験勉強の期間が短い分、どうしても1日の勉強時間は長くなってしまいます。
長時間の学習では集中を保つのが(特に小学生にとっては)難しいのですが、流石に女優さんだけあって、集中力が高いのでしょう。
■「地アタマ」「才能」だけじゃない
また、地アタマと呼ばれるいわば「才能」の部分と精神年齢の高さもあったのではないでしょうか。
芦田愛菜さんは、「子役としては珍しく自分の実年齢よりも上の年令の子どもを演じ切ることができる」という話を聞いたことがあります。
中学受験では精神年齢の高さを求められます。
国語の文章では、両親が離婚した子どもの気持ち、兄弟と離れ離れにならざるをえない戦後すぐの子どもの心情を考え、想像し、出題者の意図を汲みながら問題に最適な回答を作り上げなければならない、という状況だってあります。
精神年齢の高いお子さんは、それだけで有利なのです。
子役として様々な場面、状況を経験する中で、芦田愛菜さんは受験勉強につながる「素地」を鍛えていたのではないかと思うのです。
だから驚くほど短期間で、学力を一気に伸ばせたのではないかと想像します。
「1日12時間勉強」が大きくクローズアップされがちですが、これまでの実体験が勉強に大きく役立っていたのでは、という部分にも注目したいと思います。

フジテレビ「フルタチさん」に出て感じたこと

■フジテレビ「フルタチさん」に出演しました
一昨日放送のフジテレビ「フルタチさん」の「古舘伊知郎がニッポンの今を考える!2017年もひっかかるSP!!」のコーナーに参加させていただきました。
放映されたのは、先日古舘伊知郎さんとともに、IQ130以上の子どもたちが通うという聖徳学園小学校にお邪魔した取材VTRです。
校舎の階段に1から無量大数までの数の単位が順に書かれていたり、元素の記号と名前が書かれていたり、様々なところに工夫がされている学校でした。
授業も独特で、公式が成り立つそもそもの理由を考えたり、立体の見え方やパズルなどを取り入れるなど、とてもユニークだと感じました。
■家庭でできるちょっとした工夫はたくさんある
私立の小学校は公立の学校にはない独自の工夫をしているところが多いですが、ご家庭でも意識して取り入れれば効果がありそうな工夫はたくさんあります。私は家庭教師という職業柄、お子さんがいるご家庭に毎日のように伺うわけですが、「これはいいなぁ」と思う工夫にたくさん出会います。
壁に日本地図を貼るのは定番ですが、立体のものを貼っておられるご家庭があるのです(しかもカレンダーとしても使える)。山地、山脈が正確に再現されていて、山地によって隔てられた太平洋側と日本海側の気候や環境の違いや平野部の広さ、地形そのもののダイナミックさ(あるいは平坦さ)などがリアルに感じられます。
また、資料やすべき事の整理法もご家庭それぞれ。ファイリングのしかたをお子さんに教え、分類したりファイリングしたり自分でさせているご家庭もあれば、1日の「今日やるべきこと」リストはお母さんがつくり、それにそってお子さんが済ませたものを「消し込み」していくという工夫をしているご家庭もあります。この「消し込み」がずいぶんお子さんに達成感を感じさせていたようです。
大切なのは、その子に合った方法、楽しくできる方法を見つけて続けること。
これができれば、中学受験にとどまらず「学び方」全般を身につけることができ、達成感や充実感から自己肯定感、自信を育むことができます。
2017年、「家庭学習にもひと工夫」をテーマにしてみてはいかがでしょう。

インフルエンザで成績が上がる?

昨日(12月15日)、インターネット教育ポータルサイト「リセマム」様主催のセミナーに講師として参加させていただきました。
「中学受験を考える保護者必聴 子どもの学力と体力を育てる!冬休みの過ごし方講座」と銘打ったセミナーで、個別指導教室「SS-1」を主宰する小川大介先生と私が担当したのは、第一部「受験学力をすくすく育てる『心』と『体』の使い方」のパートです。
年も押し迫ったこの時期にもかかわらず、たくさんの方にご来場いただき、お母さんたちの熱意に感心してしまいました。
大きな舞台の壇上からのお話になってしまい申し訳なかったのですが、低学年から高学年のご家庭まで、みなさんメモなどを取りながら聞いていただきました。
今年は暖冬のようですが、やはり年末のこの時期になると、お子さんの体調面の管理は気になるところですね。乾燥するとインフルエンザなどのウィルスも繁殖しやすく、とくに受験を控えた6年生のお母さんは敏感になってしまう時期でもあります。
カゼなどの予防はもちろんマスク・手洗いなどが基本ですが、しっかり睡眠をとること、家で過ごす時の環境をととのえるといったことも大切です。室温管理や加湿ですね。そして睡眠時間は言うに及ばずです。
何度かセミナーやこのブログでも紹介したことがあるかもしれませんが、実は子どもたちがインフルエンザなどにかかって数日から一週間ほど学校を休むと、学力がぐんと上がったように感じるのです。特に6年生のお子さんに関して、そんな印象を持っています。
とはいえ、たぶんインフルエンザが学力に直接影響しているわけではありません。
実はインフルエンザにかかり、家でしっかり寝る時間を確保したことで、驚くほど計算や思考のスピードが速くなるようなのです。どうしても6年生は、受験間近のこの時期になると睡眠時間が不足しがちです。しっかり睡眠をとることで、本来持っている能力が発揮できているようなのです。
ふだん教えている私たちでさえ、「この子はこんなに速く計算ができるんだったんだな」と驚いてしまうほどです。
冬休みが近いですが、お子さんの生活全般をこの機会にあらためて見直し、適正な睡眠時間をとらせてみてください。きっと、ちょっとした学習メニューをこなさせるよりも効果があるはずです。

9月13日(日)講演会を行います

9月13日(日)、たまプラーザにて講演会を行うことになりました。

8月25日に出版となった書籍「中学受験 やってはいけない小3までの親の習慣」の発売を記念して、有隣堂たまプラーザテラス店にて行っていただくことになったものです。

講演会はともかく、その後のサイン会は少々気恥ずかしいのですが(笑)、中学受験に悩むお父さん、お母さんの前でお顔を見ながら話をさせていただくのは嬉しい機会です。

 

先月末には千葉県の柏の葉キャンパスというところでお話しさせていただいたのですが、対象は私学だけでなく、中高一貫公立校入試を検討しておられるお父さん、お母さんが対象でした。

中高一貫公立校というと、都立の平均倍率が6倍を越えるなど、大変高い人気を誇っています。また私立中学校の入学試験とくらべて独特な「適性検査」を行うなど、特徴があります。この適性検査は記述や考察などを求める問題が多く、一般的には「対策がしづらい」ということになっているのです。

 

しかし、記述や考察などを求め、いわゆる「受験テクニック」だけでは対応できない問題を出題するのは、私立の難関中学校も同じで、求められるのは論理思考力、問題解決力であり、出題形式こそ違っても、身につけておかなければならない力は大きく変わらない、というのが私の見解です。

そのような力は高学年になって急に育つものではなく、低学年からの学習、もっといえば学習の前段階こそが重要だったりするのです。豊かな実体験をベースとした科学への興味、未知のものへの探究心や好奇心が学習の原動力になっている子は、別に私立だからとか公立だからという区別なしに、伸びていくものだと思っています。

そんな視点から、小学校低学年までにお父さん、お母さんに意識していただきたいことをまとめたのが「中学受験 やってはいけない小3までの親の習慣」であり、講演でもできる限りそのあたりのポイントをお伝えしたいと思います。

 

募集人数にかぎりがありますが、興味がある方、受験学年までにどんなことを意識して勉強させればいいのか、不安や迷いがある方も、ぜひご参加ください。

 

http://www.e-juken.jp/20150828custom_seminar.html

 

フジテレビ「ノンストップ!」に生出演しました

本日、朝の情報番組「ノンストップ!」に
生出演させていただきました。
 
番組では、「勉強しない子にやる気を起こさせる法則」
について話をしました。
 
中でも皆さんが興味を持っておられたのが、本棚の話。
本棚に本をしまう作業は知識を頭の中にしまう作業と同じ、
という話です。
 
知識は単体ではなく、関連する他のことに紐づけて身につけておくと、
覚えやすく忘れにくく、そして忘れてしまったとしても思い出しやすいものです。
 
だからお子さんの本棚はお母さんが整理せず、
お子さん自身に整理させてみてください。
お子さんの本棚を見れば、お子さんの頭の中が
どうなっているかがわかります。
 
同じ種類のものが同じ場所に収納されているか、
関連するものや連想されるものが近い場所に収納されているかなど・・・。
 
これって、本棚だけでなく、実は机や部屋なども同じなのかもしれません。
 
関連付けて、意味づけて覚えた知識は生きた知識であり、
単に何度も唱えた知識に比べて圧倒的に役に立つものです。
 
たとえば、石灰水に二酸化炭素を吹き込むと、
白くにごります。
そして、そこに塩酸を入れると、その白いにごりは消えます。
 
入試問題にもよく出てくることがらですが、
上記のことだけを覚えていても、
問題にはなんとか答えられます。
 
しかし、その白いにごりが石灰石と同じ
「炭酸カルシウム」という物質であり、
炭酸カルシウムは塩酸と反応して
二酸化炭素を発生する、ということまで
関連付けて記憶している子どもとくらべて
記憶の消耗はひどく早いものです。
 
本棚の整理に加えて、覚えやすくて忘れにくい記憶法を
ぜひ春休みに探してみてください。

3/5 本日フジテレビ「バイキング」に生出演します

本日(3月5日)放映のフジテレビ「バイキング」(午前11時55分〜放映)に生出演します。
 
番組では、私が司会のフットボールアワーさん、
そして薬丸裕英さん、有村昆さん、丸岡いずみさん、
鈴木奈々さん、アンガールズさんら出演者の皆さんの
勉強に関する疑問に答えるというものです。
 
果たしてどんな質問が飛び出すのか、
ちょっと緊張しています。
 
テレビに出させていただくことが増えてきて、
いろいろな方とお話しする機会も増えたのですが、
やはり子を思う親の気持ち、勉強に関する悩みなどは
皆同じなのだと感じます。
 
中でも、「がんばっているのに成績が上がらない」
という悩みはみなさん深刻で、
学習のしかたが間違っているのではと
不安に感じているお父さん、お母さんは多いのだなと
改めて気づかされています。
 
たとえば、毎週の塾の宿題はちゃんとやっていて、
毎週のテストならそこそこ点が取れる。
でも、公開テストなど大きなテストになると、
過去に習ったことを忘れてしまっていて解けない。
こんなことはよくあります。
 
毎週の学習が「暗記型」に落ち込んでいて
「なぜそうなるのか」を考えながら解くことが
できていないから起こることです。
 
進学塾はどこも一定量の宿題を毎週出すものですが
それらをすべてこなすことが成績を上げる
唯一の方法ではありません。
 
逆に、本当に必要なことに絞って、よく考えて
宿題の問題を解くことで、点がとれて、
成績が上がることも多いのです。
 
そういう学習ができるようになると、宿題を
する中にも「考える」という要素が大きくなるので
勉強自体が楽しくなります。
 
テレビや雑誌でもよくお話しするのですが
宿題を嫌がる、勉強がおもしろくないという場合
学習法やスケジューリングに問題があることが
ほとんどです。
 
 
今、私が主任相談員を務める中学受験ポータルサイト
「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」主催の
セミナーの募集をしているのですが
その中でも具体的にお話しするつもりです。
 
応募は本日3月5日の17時までです。
 
場所は東京・渋谷。
 
ご希望の方はぜひご応募ください。

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▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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