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灘中2017年理科

灘中の2017年理科を解いてみました。全体としては「わかりやすい」問題と感じました。
「わかりやすい」というのは「簡単」「易しい」というより(実際に例年にくらべて受験者平均、合格者平均ともに高かったですが)、「出題者の意図がわかりやすい」問題でした。平たく言ってしまえば「定番の問題が多かった」とも言えます。
大問1はヤマネの生態に関する問題。ヤマネはその季節にもっとも多く手に入るものを食べるとあるので、春は花粉、夏は昆虫ではないかと多くの受験生は考えたと思います。問5は生存率と生存数の計算問題ですが、まさに定番ですね。気持ちよくテストをスタートできたお子さんが多かったのではないかと思います。
大問2は塩酸と金属の反応で気体(水素)を発生する問題。1辺5mmの金属板を使う設定ですが、25mm2と面積で考えればそう手間のかかる問題でもありませんね。灘中受験者にとっては易しい問題だったと思います。
大問3は食物連鎖に関するもので、問題文を一読すると「難解な設定か?」と思わせるのですが、実際解いてみるとそうでもありません。問3はまさに「定番」の計算問題ですね。過去に灘も出している問題の類題です。
大問4は「北極星も実は動いている」という内容の問題。地軸が揺らぎながら回転しているという話題ですね。大問3まで順調に解いてきた受験生は、落ち着いて「明るくなると星は見えない。季節によっては・・・」と可能性を検討できたことと思います。
大問5は高度と気温に関する問題。フェーン現象などの話題で頻出の計算問題です。手強いのは問5のみ。受験生の皆さんはグラフを使って解いたでしょうか。
大問6、おもしろい問題です。円形の枠の円周部分におもりをつけ、その円形の枠を斜面に置くという設定。「やじろべえ」のつり合いをしっかり考えたことがあるお子さんなら、(円形の枠の重さは考えないという条件から)おもりが円形の枠と床の接地点の真上にあればつり合うと考えることができたのではと思います。
以上、「定番が多い」とは言いましたが、話題を理解し考える楽しみに溢れた灘の出題。受験生たちは「灘中の先生に教えてもらっているような気分」で問題に取り組んだのではないでしょうか。
さて、あと2週間ほどで東京、神奈川の統一日です。
首都圏の受験生も、全力を出し切りましょう。

今春の入試を振り返る(概観)

私達は、毎年入試が終わるとすぐにその年の入試問題を解いて、各学校毎に問題傾向が
変化したのかしなかったのかを詳細に分析します。
 今年も、そのミーティングの第1回目を実施しました。
このときばかりは、普段寡黙な先生方も突然雄弁になります。
まだまだ、学校毎の詳細な情報をお出しできる段階ではありませんが、
今年の入試問題の概観だけでも取り急ぎお知らせします。

● 算数
○パターン理解で解ける学校と、そうはいかない学校との区別がよりはっきりしてきた。
○パターン理解では、何ともならない学校では、条件提示の文章が長くしかも込み入ってきた。
○提示された条件に基づいて、面倒がらずに丁寧に処理していくことが出来れば決して
 難しくない。
(○条件提示が込み入ってきたばかりに、出題者自身が気付かない出題ミスすら
散見されるようになった)

パターン理解だけでは解けない学校は、
開成・桜蔭・筑駒・麻布・双葉・栄光・渋幕・海城・渋渋 などです。
(武蔵は意外にパターン理解で通過できます)

○○算というような特殊算を一生懸命に学習してきたことが、意外に役に立たないと言える
学校群です。
・問題文を丁寧に読む。
・題意(条件と結論)を正確に読み取る。
ここまでで、既に勝負がついてしまう問題だと言えます。
小六の1学期までの、短い文章で出来ている塾の模擬テストでは対応力が判定できません。
2学期の志望校判定テストなどの、文章の長いテストで始めて対応力が分かる学校群だとも
言えます。

● 国語
算数においてパターン理解では何ともならない学校を中心として、記述の多い上位校の
素材文が、非常に難しくなった。
細かい情景描写が延々と続くような文章が多くなった事も大切な変化。
おにぎりに巻いたノリの様子を延々と書いてある文章すらある。
このような学校に対しては、塾テキストになるような問題演習をやりこなしても、
対応力は身につかない。
細かく読む事を真剣に練習していかせることが必須になった。

(私)「難しくって、どの程度難しくなったの?お母さん方にはどのように説明すれば
分かってもらえる?」

(国語講師)「そんなの簡単ですよ。お母さんがその文章を読めば、どの程度難しい文章かは
すぐに分かってもらえると思いますよ。」

(私)「細かく読む練習って、どうしたら良いの。」

(国語講師)「その場その場で適切な質問を重ねていくのが一番効果的なんだけれど、
それをお母さんにやってくださいとはちょっと言えないな。
子供自身がやるにも限界があるし。
その場にいって、私が質問できれば一番簡単なんだけれど。う~ん、困った。」

(私)「それは、家庭の言語レベルが大切だって事?」

(国語教師)「確かにそれも大きく関係するんだけれど、それ以上に言葉を大切にする
環境が大きく影響するって事かな。
よく言うじゃない、細部に魂は宿る、とか、細部に精神が宿るとか。
伝えたいことをニュアンスも含めて正確に相手に話そうとすると、その主題に付随する
メタ情報も微に入り細にわたり話すことが必要になるよね。
いつも、概略や事実の表層部分だけを伝えてそれで終わりするのではなくて、
状況説明や情景描写を含めてニュアンスまでも伝え合うような会話が、
時々はなされている環境が大切だと思っているんだけど。」

(私)「ああ、なるほど。
例のおにぎりに巻いてある海苔の状況説明が延々と続く文章のことだね。
確かにあの文章は、読んでいるうちに生唾が出てきそうだよね。
でも、小学生が最後まで読み切るには、素養というか慣れが必要だよね。」

(国語講師)「そうそう、読解の学習を通して細部を読み取る素養や慣れを養成していくことが、
教える際の肝になる。
だから、塾テキストの問題演習ばかりを大量にやってもなかなか効果は上がらない。」

 このような会話(雑談)が続きました。

パターン学習や大量演習・繰り返し学習だけでは歯が立たない学校群は、
ますますその特色を際立たせてきたと言えます。

過去問の使い方

前回までの2回で、志望校の傾向対策についてお話をしてきました。

今回は、傾向対策で一番大切な過去問の使い方を書いていきます。

少し前に、ある保護者の方から相談をいただきました。
「日能研に通っているんだが、解いた過去問の添削をしてもらうことが出来ない。どうしたら良いのか?」
というご相談でした。

確かに、日能研はそれぞれの子供たちが解いた過去問の添削は原則していません。
ほんの一部の講師がされているようですが、それは例外です。

日能研以外の塾ではどうなのでしょうか。
サピックスでは、国語の添削はあるようです。それも記述に限っての添削です。
算数は質問に行って教えてもらえるようです。
それ以外の大手塾でも添削をしているところは少ないのです。

これには、理由があります。
傾向対策・直前対策は、一人一人の生徒毎に大きく違います。
やらせる問題やペースはもとより、復習の段階で重視すべき事も異なります。
どちらかと言えば、オーダーメイドで考えていかなければならないことです。
これは、集団塾には荷が重すぎることだと言えます。
一人の先生が100人の生徒を指導していると仮定して、その生徒たちの答案を添削し、
一人一人の志望校や特性を考えて、アドバイスを書きコメントを添える。
場合によっては、今後やるべき勉強内容まで指示する・・・。こんな事が出来るはずがありません。

では、過去問の使い方の理想型は?
例えば、
国語の記述については。

細かいことを犠牲にしても、文章の骨子をしっかりととらえる必要がある学校なのか、その逆なのか。
また、その両方なのかを見極め、必要な練習をさせる。

学校で分類すれば、桜蔭や開成は、「細かいことを犠牲にしても、文章の骨子をしっかりととらえる
必要がある学校」になります。

その逆に、学習院女子や駒東は、「細かいつながりをしっかりととらえていくこと」が大切な学校です。

麻布は、両方が必要な学校です。

その点から考えて、サピックスの国語記述の添削は、桜蔭や開成については細かすぎるように
感じていますが、どうなのでしょう。

算数について。
間違った原因を明らかにして、子供に納得させることが大切です。
機械的に直しをさせても次につながりません。
また、問題文を読んでから解き方を見つけるまでに何をどのように考えるべきなのかを
問題傾向と子供の特性を考慮して、練習させていくことが大切です。
例えば、わかったこと(仮定)を整理させる方法を教え、練習させることです。

塾の先生は、問題の解き方を教えてはくれますが、解き方を見つける方法までは面倒が見きれないのです。

ご相談を、お寄せいただいた親御様には、
「塾の先生の添削に多くを望むのは、余り賢明な方法では無い」事をお伝えしました。
それでは、上記のような理想型に持ち込むためには各ご家庭でどのようにされたら良いのでしょうか。

実は、その答えは残念ながら持ち合わせていません。

「親御様が、中学受験に必要な内容を全て勉強し、志望校の過去問を研究し、子供の特性を分析し
適切な指示を出す。」
このような事が出来るのは、例外的なほんの一部の方しかいないことは十分承知してますから。
しかもその例外的な方々ですら、うまくやれていないことが多いのです。

私が主催している家庭教師グループ(多分、格段にレベルの高い先生方の集団)ですら、
このような力量を高かめるために各先生方が日々必死の思いで研究しています。
本物のプロ講師のみが出来る事だと申し上げるほかありません。

もし、お知り合いにスキルの高い第3者がいらっしゃるようなら、今こそ、その方の力を借りるべきだと
思います。
 

志望校の出題傾向 対策方法(2)

前回は、特徴のある問題を出す学校の傾向対策をお話ししました。
今回は、一般的な問題を出す学校の対策です。

各塾が設置している、「志望校別日曜特訓」はほとんどが最上位校です。
ところが中堅校を始めそれ以外の大多数の学校は、設置はされていません。

人数分布はどうでしょうか。
「志望校別日曜特訓」で名前が付いている学校の偏差値はほぼ60以上、
その対象人数は約30%です。
残り70%子供たちが志望する学校対策は日曜特訓ではなされないことになります。

ある塾の日曜特訓では、偏差値45から55あたりの学校の過去問を週替わりで行っています。
今週は本郷中、来週は頌栄、再来週は高輪中という具合にです。
これでは傾向対策ではなく、演習授業です。
 演習授業にも大切な意味はありますが、その学校に向けて、あと5点あと10点を積み上げる
対策にはなりません。

このような学校の対策に必要なことは

1 時間内に解ききれる量かどうか。

2 単元の偏りは無いかどうか。

3 入試問題が難しくなりつつあるのかそうでないのか。

この3つを判断することです。

問題量が多い学校を受ける場合は、問題文を読んでから解き始めるまでのタイムラグを
短くする事が大切になります。
問題文を読んだ瞬間に、これは○○算だ、とか□□ 図を書いて解く問題だということが
わかる必要があります。
これには、基本問題集の繰り返し学習が必要になります。こ
れらの学校の問題には、奇問や珍問がほとんど無く、良質の入試問題集にこぞって出ているような
問題ばかりですから、なおさらです。

この繰り返し学習に使う問題集は、塾毎に異なります。

四谷大塚(早稲アカ)では、「4科のまとめ」の算数が有効です。
問題数が少なく厳選されていますし、単元の偏りもほとんどありません。

日能研の算数では、実は「夏期講習テキスト」の復習が一番有効です。

サピックスには、レベルによっては残念ながらこのような中堅校用のまとまったテキストがありません。
その場合は、東京出版の「ステップアップ演習」や「プラスワン問題集」、が有効となります。

 でも、スピードアップばかりに気をとられているわけにはいきません。
普段のテストで、多量の問題数に鍛えられてきた進学塾の子供たちのほとんどに必要なのは、
じっくり丁寧に解く事なのです。
普段の塾の試験は、本番の問題よりもずっと多いのです。
「そんなに焦らなくても時間はたっぷりある」事を経験するために過去問を解いて欲しいと思います。

 

サピックス生は、四谷大塚の合不合判定テストを午後に受けるべきか?

先週末に四谷大塚の合不合判定テストと、サピックスの合否判定テストが実施されました。

 

昨年までは、サピックスの生徒は四谷大塚の合不合判定テストを受けていたのですが、今年度から自前のテストを受けることになりました。

 

今回は、午前中にサピックスのテストを受け、午後からは四谷のテストを受けた方が多かったのではないでしょうか。

 

今回は、「サピックスの合否判定」「四谷大塚の合不合判定テスト」「日能研のセンター模試」「首都圏模試センターの首都圏模試」の特徴をまとめてみたいと思います。

 

 

□サピックスの合否判定□

受験する生徒の母集団の学力が一番高い。御三家やそれに準ずる学校に対して合格の可能性を探るには最適なテスト。

その反面、偏差値50程度以下(四谷合不合偏差値で55程度以下)の学校に対しての判定は難しい。

その層の受験生の人数が少ないことと、それらの学校で出される問題よりも数段難しい問題構成であることが理由。

受験するのは、ほとんどがサピックス生。

 

 

□四谷大塚合不合判定テスト□

四谷大塚生、YT提携塾、早稲田アカデミー生を中心に、多くの塾の生徒が受験する。

受験生の学力レベルがまんべんなく散らばっている。

昨年までは、サピックス生が受験していたため、御三家の判定にも信憑性があったが、今年度については不明。

中堅上位から中堅下位のレベルの判定の質は充分に保たれると考えられる。

しかし、この規模の試験であっても、新設校や中堅下位よりも偏差値の低い学校の判定は難しい。

入試予想の偏差値表は、コンピューターから打ち出された生データーに近く、政治的な判断が働いていないことも、信頼できる要因の一つ。

 

 

□日能研のセンター模試□

普段はセンター模試という呼び方になるが、小6の8月からは合格判定テストという名称になる。

全国の日能研生が受験するために、御三家レベルの層も厚い。

(関西日能研の灘や神戸女学院志望者も受験する)

非常に易しい問題から、正答率が1%に満たない難問までが出題される。

受験生の分布に合わせた出題のためと考えられるが、どの層にとっても若干の不安要素となっている。

返却時に受け取ることが出来る資料の充実度は群を抜いている。

学校情報や、個人の得意不得意分析は当然として、中学入試に使われた文章の著者ランキングまでもある。

読み切ることすら大変な量である。

 

 

□首都圏模試センターの首都圏模試□

特定の塾が主催する模試ではなく、首都圏模試センターが管理運営している。

市進学院、栄光ゼミナール、中萬学院、トーマス、ENAなど多くの塾が参加している。

他の塾主催のテストに比較して、基本的な問題が多いことが特徴。

受験者層を考えると、御三家レベルの判定は厳しいと思われる。

その反面、中堅以下の判定に対しての強みを持つ。

四谷偏差値で45以下の学校に対しては、このテストの判定を大切にしたい。

合格可能圏の判定が少し甘いとの風評がある。

 

 

上記のように簡単にまとめてみました。

サピックスのお子さんは、四谷大塚の合不合を受けるべきかどうかは、現状の学力と志望校によって分かれます。

 

アルファ1・2の開成、麻布、桜蔭志望者はサピックスのテストだけでも良さそうです。

(女子学院、慶応付属、早稲田系列、武蔵は他流試合の必要がありそうです)

 

でもそれ以外を志望されている場合は、四谷大塚の合不合判定テストも受験されることをお勧めしておきます。

 

また、併願校に午後受験をお考えの場合、「うちの子は午前・午後と連続して受験しても大丈夫か」の判断に使えます。

問題傾向による受験校の選定

前回は、ご家庭の教育方針やお子様の将来設計に基づく志望校の設定方法について書いてみました。

 

今回は入試問題の傾向による志望校の設定方法です。

 

非常に長文になってしまいました。

最後までお読みいただけないのではと、心配しています。

 

 

□お父さん本気ですか?「女子学院と渋谷教育学院渋谷」□

あるご家庭に体験授業に伺ったときのことです。

お父様が、

「女子学院が第1志望ですが、出来れば渋谷教育学園渋谷も受けさせたいと思っています。」

とおっしゃいました。私は、思わず

「えっ!本気ですか!」

叫んでしまいました。

 

今の学力では、女子学院の合格可能性は50%、渋渋は40%から60%です。

 

どちらか一方の傾向対策に集中する事が出来れば、間違いなく合格させる自信はその時点で持つ事が出来ました。

 

ところが、両方と言われると、入試までの学習スケジュールが思い浮かばないのです。

 

多量の問題を、てきぱきと正確に処理をしていく訓練が中心となる女子学院に対して、じっくりと設問を読み、出題者の意図を確実にくみ取って答える訓練が必要になるのが渋渋です。

 

そのお子さんのこれまでの学習は、明らかに女子学院に向けての学習方法でした。

 

日能研から出される宿題は確実にこなし、それ以外にもいろいろな問題集で、多量の問題を解いていましたから、スピードは充分です。

 

ですから、女子学院に合格させるためには、ミスをせずに確実に解く練習を重ねていけば良い状態です。

 

問題文を素早く正確に読む練習と正確に処理をする訓練です。

 

ところが、渋谷教育学園渋谷の場合は、まず記述力の壁があります。

 

また、その前に出題者の意図を正確にくみ取る練習が必要です。

 

例えば、女子学院の理科の場合は、問題文をじっくりと読まなくても、パッと眺めて文中の単語や数字から問題が予想でき、しかもその予想はほとんど外れません。

 

一方渋渋は、「○○○○ということは分かっている。□□ということも分かっている。その上で△△ということが分かっている場合はどうなるのかを理由を含めて書け。」というような問題です。

 

これまでに覚え込んできた知識を無条件に使えば良いというわけにはいきません。使える条件と使えない条件をきっちりと意識して答えることになります。

 

女子学院対策では、「とにかく早く正確に」と言い続けなければいけませんが、渋渋の場合は、「ゆっくりでも良いから、とにかく設問をじっくり読め。その上
で、何が分かっていて何を答える問題なのかを、自分の頭の中の言葉でとらえ直せ。」と言い続けることになります。

 

これは両立するはずがありません。

 

お父様には、「8月いっぱいまでは、一般的な学力をつけることと、ミスを減らすことを目標にやっていきましょう。言い換えれば日能研のテスト対策です。でも9月以降は、どちらか一方の学校の対策に絞っていきましょう。」と申し上げました。

 

 

 9月以降、

 

「アメリカのトップランクの大学に二桁以上の合格者を出している渋渋の指導体制に魅力を感じます。」というお父様の方針で、渋渋を受けることになりました。

 

結果は、渋谷幕張と渋谷渋谷に合格しました。女子学院と渋渋の両方の対策を続けていたらどうなったかわかりません。

 

入試問題は、学校によって出題傾向が大きく異なります。

 

 

第1志望校を決める場合はもちろんですし、第2第3志望を決めていく場合も、問題傾向を分析されることをお勧めします。

 

□第1志望校の決め方□

ご家庭の教育方針やお子様の将来像、そして学力に見合う学校群の中から、お子様が取り組みやすい出題校を選ぶ事が無難です。

 

 ○○中にどうしても合格させたいという、特定の1校狙いの方も多数いらっしゃいますね。その際は、

 1 合格可能性80%ラインの偏差値に、あと6?8点以内に入っている。

 2 志望校対策に3ヶ月は以上はかける。

の2点に注意してください。

 

 

志望交対策については、親御様のお力だけではやりきれないことが多いのです。

 

その際は、力量ある第3者の力をお借りになることも必要です。

 

その際は、本当にスキルの高い個別指導や家庭教師を捜し当ててください。

 

私たちのように、「警報機の鳴り始めた踏切を、遮断機が降りきる前に無事に渡り終えさせる」ような経験を重ねている所にご相談いただく事が良いのでしょう
が、人員の都合で、ご希望のあったお宅に全て伺うというわけにはいかない事が毎年繰り返されていることが悩みの種です。

 

 

□第2第3志望校の決め方□

第1志望校と問題傾向が似ている所を選んでください。

 

神経質に考えすぎることはありません。あくまでも極端に異なる傾向の学校を選ばなければ大丈夫です。

 ・記述問題が多い、少ない

 ・解答欄が答えだけ、考え方や式の欄がある

 ・問題数が多い、少ない

 ・試行錯誤をする問題が多い、少ない

 ・問題文の文字数が多い、少ない

上記のような問題の特徴から考えて行く事になります。

 

 

大まかには、下記のことを参考にしてください。

 

●開成タイプ

 開成・筑駒・栄光・(渋幕)・栄東・開智・市川・(淺野)

 (開成の国語には、麻布や桜蔭の問題演習も有効です。)

 (筑駒の算数対策には、灘が必須です。)

 (渋幕と開成とは出題傾向は違っていますが、この併願者が多いために加えて

  おきました。)

 

●麻布タイプ

 麻布・渋幕・渋渋・海城・(芝)

 (麻布の国語対策には、開成・桜蔭の問題演習も有効です。物語文を選んでやっ

  てください。)

 (麻布の理科対策は、過去問演習の時に、問題文をしっかりと読み取る練習をす

  るかどうかで、効果は大きく変わります。また、西大和の新出問題や灘の文字

  数の多い問題も無視できません)

 

●桜蔭タイプ

 桜蔭・豊島岡・浦和明の星・(市川)

 (桜蔭の算数は「男まさり」です。開成や灘の1日目を忘れずに。)

 (理科の計算単元は、桜蔭よりも豊島岡の方が難しい年もあります。豊島岡の

 得点に一喜一憂しすぎるのは良くありません。)

 (桜蔭の国語は、開成や麻布も有効です。また、日本女子大附あたりの選択肢

 の問題を、記述形式に変更して解かせるのも有効です。)

 

●女子学院タイプ

 女子学院・鷗友・サレジオ・頌栄

 (女子学院の理科と社会は8割以上を目標に。メモリーチェック・コアプラ

  ス・4科のまとめは、繰り返してください。)

 (女子学院の算数は、近年若干難化傾向。)

 

●慶応タイプ

 慶応中等部・慶応普通部・慶応藤沢湘南・青山学院

(慶応3校の算数は、とにかく基本重視です。基本パターンの学習を念入りに。)

(理科では、風物詩や旬の果物などの生活知識が必要。日常での会話を大切に。)

(難問を解くより、基本を確実に正解する練習を。)

 

●学習院女子タイプ

 学習院女子・白百合・清心

(とにかく記述力が勝負。どの深さまで要求されているのかを見極める練習を重ねてください。)

 

●芝タイプ

 芝・淺野

(万人向きの良問。上位校を狙う人の総合演習問題として最適。)

 

上記のグループ分けは、傾向対策として類似問題の演習問題を選ぶ場合に参考にしていただけると思います。

 

 

 

首都圏の最上位レベルの学校を受験する場合に注意していただきたいのは、関西圏の入試問題の傾向の変化です。

 

算数と理科については、関西圏の入試問題の方が首都圏よりも難しい事はご存じだと思います。

 

また、関西圏で出題された問題が、数年後首都圏で出題される事がよくあります。

 

ですから、必要に応じて関西圏の問題も使っていくと有利になる場合が多くあります。

 

開成・麻布を考えている場合は、灘・東大寺・洛南・西大和の算数や理科は既に必須になっています。

 

また、桜蔭の場合には神戸女学院の算数と理科は無視できません。

 

御三家に合格されたお子さんのお母様からのご相談

私が主催する名門指導会の授業を受けて、今回女子御三家のひとつに合格されたお嬢様のお母様よりご相談をいただきました。

私が直接担当していたわけではありませんが、合格のお礼のお電話を兼ねてのご相談でした。

同じような疑問やお悩みを持つ方が多いものですから、この場でちょっと考えてみたいと思います。

 

Q:先日、桜蔭中学の入学ガイダンスに行ってきました。

そこで、「入学式までは特に勉強の必要はありません。遊ばせたり、家のお手伝いをしっかりやらせてください。」という話があったのですが、本当にそれで大丈夫でしょうか。

 

というものでした。

 

A:入学ガイダンスで、入学式までにすべき学習についての話は学校毎に大きく違います。

「おおいに遊ばせてください」という学校がある一方、「合格に浮かれていないで、どんどん学習させてください。入学式までの宿題も出しておきます。」というところまで様々です。

麻布や桜蔭は、「遊ばせてください」ですし、
巣鴨や江戸取では早くも宿題がどっさり出ています。

また、合格発表会場や入学ガイダンス会場前では、大学受験の予備校や塾のパンフが大量に配られています。

知り合いの子は早くも○○会に行き始めたとか、○○Gに行かせるつもりだとか、のんびりしていると取り残されそうな不安を掻き立てられる情報がどんどん入ってきます。


まず必要なのは、回りの情報に振り回されないことです。

今必要なのは、中学受験のための勉強と大学受験を目指す中学生の勉強とでは、やり方も発想も違うんだということを入学式までに知らせておくことなのです。

 1例を挙げましょう。

算数は、中学以降数学となります。

教科の名前が変わるだけではありません。発想や厳密性が異なります。

それに伴って、書き方や学習の方法も変わります。

私が良く使うせりふは、「入学式までに算数を忘れようね。」です。

これまで、一生懸命に算数を教えていた先生が言うのですから、「子供は鳩に豆鉄砲」状態でぽかんとしています。

その後で、算数と数学の勉強の仕方の違いを説明しています。

 算数は、どちらかというと直感的なもの、一
方、数学は論理的なものというと、言葉の定義に厳密な方々から、いやそうではないという反論を一杯にいただきそうですね。

でも、数学は算数に比べて、定義
や定理が大切な教科だということは賛同いただけるのではないでしょうか。

私は、頭の使い方すら大きく違う教科だと考えています。

当然式の書き方や、ノート
の使い方も変わってきます。

ところが、中1で習う方程式のほとんどは、これまで学習してきた算数で簡単に答えが出せてしまうのです。

しかも、方程式で解く
よりも素早く、簡単に。その段階で、「なんだ、数学って勉強しなくてもできるんだ!」と思って勉強しないでいると、いつの間にか成績が下がってしまうということになります。

中学生の親御さんからのご相談も多いのですが、多くの場合、「中1の1学期は成績も良くって安心していたのですが、2学期の後半から急に点数が下がってしまって。」というご相談です。

 また、予習・授業・復習の重要度も変わってき
ます。

中学受験はどちらかというと復習中心主義ですね。

日能研では、予習をしていくとしかられたりしてしまうようです。

サピックスでは、毎週、授業直前に
テキストを配られますから、予習をするわけにはいきません。

どうしても復習だけになります。

予習をさせるのは四谷大塚系の一部の塾だけではないでしょうか。

 ところが、中学、高校の学習では予習が大切になってきます。

少なくとも、次の授業で何を習うんだろう、このあたりは易しそうだがこの部分は今一歩しっくりこないな、少なくともこの程度のイメージを持って授業を受けてほしいのです。

理解のスピードと深さに差が出ますから。

ですから、中学生以上では、予習・授業・復習
すべてをやる必要があります。

入学式までに、これまでやっていなかった予習の練習をすることは大いに意義のあることなのです。

できれば、入学式までに1学
期の中間テストの学習範囲まで程度を予習しておかれることをおすすめします。

できれば、自力で予習をすることが理想ですが、うちの子にはまだ荷が重いと思
われる場合は、塾の予習講座を利用されるのも良いでしょう。

が、くれぐれも塾の復習だけに終わらないように「予習の仕方」を学習させてくださいね。

「2010年中学入試問題分析会、こぼれ話」

2月17日(水)に、入試問題分析会を開きました。

この分析会は私たち名門指導会では、毎年やっています。

2月17日までに、各自が自分の担当教科の入試問題を解き、それをレポートにして持ち寄り、口頭で発表するというものです。


今年の、講師たちの発表は私にとって実に感慨深いものになりました。


それぞれの講師が、自信に満ちて発表している様子を見て、この仕事をやってきてよかったという思いと、高いレベルの仲間に巡り会えたんだという幸福感でいっぱいになったからです。


講師たちの力量が、この1年でまたまた格段に上がっていることを心の底から実感できました。


各講師の話す内容は、実に興味深い物でした。


私にとっては専門外の国語や社会の発表ですら、「なるほど、そうだったんだ。」という内容が随所にありました。

これは、何らかの方法で次年度の受験生や保護者の方々にお知らせしなければといけないと決心しました。

でも、大ぴらにはできない話や、ちょっとしたエピソード的な話も、実はいろいろ出たのです。


「なんでこんなつまらない問題を出したんだろう」とか、「なぜこの塾のこの中学校の合格者数が減り、この塾の実績が伸びたのか」とか、「この中学校を受け
るんだったら、あの学校の入試問題の設問を変えて練習すると効果的」というような、同業者や学校関係者にはあまり知られたくない内容も数多くありました。

公表できる内容については、1週間後を目処に名門指導会のホームページですべて公開します。

でも、大々的には公開はできないが、でもどうしてもお知らせしたいことを、オブラートに何重にも包んで、この場で少し発表してみたいと思います。

 

ある大手塾が、開成の合格者数を大幅に下げたにも関わらず、早慶付属の合格者を増やした、納得できる理由。

 この大手塾は、宿題がとても多いことで有名です。そして算数においては公式多用型の授業をしています。

 さて、開成中の入試問題の講評です。

(開成中 算数)

・難易差が極端であり、点数差がつきにくかった。

    合格者平均64.6  受験者平均56.3となっていて、ばらつきが小さい。

  *例年は合格者平均と受験者平均の差は15点程度

   ・2番は、作図をしっかりと書いてこそ考え方や解き方がわかる問題。

   ・1番の(3)は、すべて書き出す問題。ああでもないこうでもないと試行錯誤する力が必要。

   ・3番の(2)はかなりの難問。普通の時計算に見えて、実は場合に分けて考えるという首都圏の塾ではあまり扱わない問題。秒針を頭の中で動かしながら(実際に鉛筆で秒針を書きながら)、このときはこうなる、あのときはこうなると考えていく問題。

では、慶応中等部の算数はどうでしょう。

(慶応中等部 算数)

   ・昨年は小問合計18個、今年は20個と増えている。問題に対する慣れとスピードが必要。

   ・1番2番の1行問題群は、各塾で繰り返し練習を続けてきた定番の問題。

   ・3番も、比例式を分配法則を使って解く定番。

   ・4番5番の平面図形も、必ずどこかで見たことがあるはずの問題。

  などなど。

開成中と慶応中等部の問題傾向の違いがおわかりいただけたでしょうか。

 一言で表現すると、開成中は「試行錯誤する力」、慶応中等部は「パターン問題の習熟」ということになります。裏技や公式を多用し、解き方を覚えさせることを目的にした授業や宿題の効果が慶応中等部には現れ、開成中には逆に働いたと考えることができそうです。

 

ある女子中学校は、こんなのばかりを出題してくるので対策は立てやすい!

 この、ある中学校とは、女子御三家の1つです。その国語の講評です。

難しい文章の読み取り如何が合否を決める。デジャブ(既視感)が大切。

1)             
随筆文

筆者は画家(ここは、美意識や想像力、創作意欲というコトバ<記述に使える用語>が大好きな学校。女子校にふさわしいが、こんなのばかりを出題しているので対策は立てやすい。)

2)             
物語文

いつもの問題。しかも設問のフォーマットも変化無し。

大人が読んでも、ん?とうなってしまうほど難しい文章を出してくるこの学校の入試問題も、このS講師にかかると形無しです。しかもこのS講師から耳寄りな情報が発表されました。

 

読み取りレベルやテーマが似通っている学校

1 フェリス・白百合・桜蔭・日本女子大附・雙葉

2 麻布・駒東・武蔵

3 開成・桜蔭

設問形式は、学校ごとに若干の違いがあるから、指導する際に設問を変えてあげるとより効果的との話がありました。今年も、この女子中合格100%を達成したS講師、さすがです。

サピックス小5国語勉強法

今回は、国語の話を中心に書いていきたいと思います。

サピックスの国語テキストはAテキストとBテキストの二種類です。
Aテキストは、語句と短い文章による問題。
Bテキストは、読解と記述を扱っています。
 

算数と比較して国語はやや手薄な印象を持つ保護者もいらっしゃいますが、Bテキストを見るとそうとも言えません。

 

『Aテキスト』の知識量は、他塾のテキストと比較してかなり少ない量です。

逆に言えば、この範囲では95%以上を暗記することを目標においてください。

特に女子学院や慶応のように語句問題が多い中学校を第1志望としている場合は注意してください。

 一方、読解分野は質量共に不足している感じを受けます。問題文自体が易しいのでじっくりきめ細かく読んでください。

 『Bテキスト』は、問題文用冊子、設問・解答用冊子、解答・解説用冊子の三分冊構成をとっており、他の塾にはないユニークなテキストになっています。

特に、解答・解説は小学生にわかるような表現になっているので、自習教材としても活用できます。

読み物としても優れた題材を選定しているので、無理な
く取り組めます。また、繰り返し読む価値のある優れた文章が多いことも特徴です。

教室やクラスによって違いますが、宿題量は多くない方です。

でも担当者によっては(校舎毎の差というよりも担当者による差の方が大きいように感じま
す)、「その答えになった理由を書く」、「その答えの根拠となった文章を抜き出す」などの宿題を課される場合があります。そうなると膨大な時間がかかります。

全部をやりきろうとせずに、半分ぐらいを真剣にやるといった工夫が必要になってきます。

このBテキストは、麻布のような物語文を中心とした記述対策として優れたものです。

記述力は短い期間で身につくものではありませんから、麻布や開成、武蔵のような記述問題が多い最上位高を目指している場合は、このBテキストをやる時間も1週間の学習スケジュールに入れてください。

サピックス小6算数

算数がなかなか伸びないと悩んでいらっしゃる方へ。


頭の出来が良いのに、成績が不安定なお子さんがサピックスに多いような気がします。

 

そんなことまですぐに連想できるんだと感心するほどスピーディーな思考が出来るお子さんの中に、こんなに易しい問題をなぜ間違うんだろうと意外な感じを受けることが多々あります。

 

1昨年に相談があったサピックス小6のα2の男の子の話をしてみましょう。

お母さんからの相談は、

「宿題は、信じられないほどのスピードでやり切ってしまう。分かっているのかと思って聞いてみるとちゃんと分かっているようだ。でもテストが安定しない。良いときには150点中130以上を取ってくることがあるのに、80点ぐらいの時もある。心配だ。」


というものでした。


事務所にお母さんとお子さんを呼んで話を聞いてみました。

 

知的好奇心が強く、非常に物知りなお子さんでした。

少し算数を教えてみましたが、まさに1を聞いて10を知るタイプというのでしょうか、少しヒントを与えるだけで、解き方を見つけることが出来ます。

 

ところが、式を書かせようとすると書けないのです。

 

計算だけでも構わないよと言ったところ書き始めたのですが、殴り書きです。

 

暗算力も優れていました。

 

240×2.25を、筆算せずに暗算で答えを出してしまいます。

 

聞いてみると、2.25倍というのは、2倍と後その4分の1を足せばいいから、240の2倍で480。

 

それに240の4分の1の60を足して540としたというのです。

 

ノートには式も計算も書かれていなくて、ただ540という答えだけが書かれています。


いろいろな数字を頭の中において、必要に応じて処理することが出来るという点においては、抜群の出来です。

 

ところが、点数が悪かったテストを見ると、大問の2番からたくさん間違っています。

 

普通は問題用紙に残った計算の跡を見るとどういう方法で解こうとしたのかが分かるのですが、その子の問題用紙には所々に数字が残っているだけです。

 

しかも、その問題から遠く離れたところに書いてあったりしました。

 

その子は、式を書くのが面倒だから、これまでも書かなかったと言うのです。

 

今の算数の得点の不安定さが、6年生単元に入ってひどくなったことから、次のように考えてみました。


 ・算数の解き方はすぐに理解できる。
 ・処理を頭の中で全部やろうとしている。
 ・数字の処理をしているうちに、今何をやっているのかをわすれてしますう。

 

また、何をやっているのかを思い出しているうちに、頭の中にあった数字が入れ替わってしまうこともある。

 

そこで、その子の第1志望校の麻布の算数の解答用紙を見せてみました。

 

「ほら、この2問は考え方や式を書く欄があるだろ。ここに式や計算をちゃんと残していないと点数がもらえないんだよ」と脅してみました。

 

その後に、「計算の前に式は書こうね。まとまった式で無くって良いから、今から計算しようと思っている式を書こうね。」と言ってみました。

 

またお母さんには、式を書いているかどうかを見張ってもらうことにしました。

 

しばらくしてお母さんから電話がありました。


「式を書いてねと言うと、『分かっているよ、くそババ?』と言って式を書いてくれません。どうしたものでしょう。」とおっしゃるのです。


 子供に電話口に出てもらいました。
「解くときに式を書いたらどんな良いことがありそう?」
「ミスが減って点数が上がりそう。」
「そうだよね。じゃあ式を書こうと思うかな?」
「うん」
「じゃあ、今日これから解いたノートを先生にFAXしてきて、出来るかな?」
「うん」


このような電話を何度か繰り返すうちに、5月のマンスリーがありました。

 

なんと140点です。

 

それ以降も、ミスが増えるときもありましたが、式を書こうねと言い続けていきました。

 

11月の志望校判定では合格可能性80%以上が出ましたし、麻布中学に合格しました。

 

このように、難しい問題になってくると、処理能力の高い頭脳を持っていても処理しきれなくなるのです。

 

一度式に書くことによって、頭のメモリーを解放して次の思考に入っていけます。

 

よく分かっているはずなのに点数が取れないと思われる場合は、解いた後に式が残っているかどういかを見てあげてください。このような子がサピックスには多いような気がします。

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