各塾で合否判定のテストが行われています。これまでのテストとは異なり志望校の合格可能性が示されています。

○○校70%・□□校50%・△△校20%という具合です。

この数字を考慮して受験校を最終決定する時期も迫ってきました。

今回は、合否判定テストの結果の使い方についてお話したいと思います。

・第1志望校の80%合格ラインに届いている。

 今の段階で、80% ラインに届いている場合はその第1志望を目指して頑張らせてください。

今後注意することは、不安感を持たせないことと油断させないことです。

これまで順調に来ていたのに、直前に失速してしまう原因のほとんどは不安感です。

あれもやっておく方が良い、これもやるべきだ・・・。どんどんとやるべき量が増えて、とてもこなしきれないように感じてしまう。

自らプレッシャーを高めてしまう子供もいますし、親御さんが過剰な不安感を与えてしまうこともあります。

無理のない学習プランを考えてあげてください。

何かの学習を追加する場合は、「このままで合格するけれど、念のために○○をやっておこうか」と言ってあげてください。
 

・第1志望の80%ラインにあと5ポイント足りない。

 合格可能性40~50%です。ここが合否の分かれ目になります。合格の可能性はあるけれど、不合格の危険性も非常に高い。

ところが、このあたりの子供を入試までに80%ラインに持ち上げることは意外だと思われるかもしれませんが、易しいのです。

 どの教科で底上げをするのか、どの単元か、どのタイプの問題で点数を上げるのか・・・。

全部をもれなく上げようとすると失敗することが多いのですが、この教科のこの単元で+5点、あの教科のこの部分で+10点・・・

というように計算をしていくと、なんだか成功できそうな気持ちになっていけるのです。

そして、実行させることも簡単です。

 この、どの教科のどの部分で点数を上げるか、またどのようにして上げていくのかについては

子供それぞれの得意不得意を見る必要がありますし、志望校の問題傾向を考える必要があります。

 私たち家庭教師にとっては、この時期からでも確実に何とかしてあげることが出来る子供達だと言えます。

でも、急いでくださいね。1週間遅れるたびに、その分出来ることが少なくなっていきます。

・第1志望の80%ラインにあと10ポイント足りない。

このまま第1志望を変えずに突き進むか、それとも志望校変更をするべきか迷われている方が多いランクです。

実際に10人受ければ、1~2名だけ合格するラインだと言えます。

奇跡的に得意な単元が出題されれば合格できるかもしれませんが、第2志望校の対策もしっかりとしておく必要があります。

入試まであと100日を切る今から10ポイントを上げていくのは、プロである私たちにとっても神経をすり減らす厳しい作業になります。

生徒には、頑張れば成功できそうだと感じさせ続けながら、

「何を」「どのくらい」「いつの時期に」を綿密に考えながら指導していく必要があります。

子供の真剣さを引き出し集中力を高める声掛けにも、一言一言注意を払っていくことになります。

是が非でもこの学校へ合格させたい、でも偏差値が10ポイント足りない。何とかして欲しいと思われている方は、大至急連絡をください。

私たちは成功の可能性を見つけることに真剣に取り組ませていただきます。

でも、場合によっては、「ちょっと不可能です」と申し上げざるを得ないかもしれません。

そのときは、次善の策をご一緒に考えさせていただきたいと思います。

・第1志望の80%ラインにあと15ポイント足りない。

第1志望校の変更をお勧めします。また、第2志望校も高すぎることが多いのも特徴です。

中学入試をする意味をもう一度考え直していただいて、希望の大学に合格するための過程だと再確認をお願いしたいと思います。

現実的な答えとしては、今の第2志望校に確実に合格するための学習に切り替えることをお勧めします。

でもそれが子供の学習意欲にマイナスに働くようでしたら、入試日をうまく組み合わせて両方を受験できるかどうかを検討してみてください。

例年、入試間際のこの時期に学習相談とともに家庭教師の依頼が急増します。

昨年の例では、何と12月15日から31日までに6件、1月に入ってから2件の依頼がありました。

でも、この8件ともにお断りさせていただきました。その時期からでは何とも出来ないのです。

ご連絡は1日でも早くお願いします。