カテゴリー: 未分類 Page 3 of 22
やっと関東地方も梅雨明け、と思ったらびっくりするような猛暑です。
夏期講習にお通いのお子さんたちも、体調を崩さないよう気をつけて過ごしてほしいですね。
塾で忙しいとはいえ、お子さんが学校に行かない40日間、お母さんがお子さんの様子を見る機会、時間も増えることと思います。
■ 意識して我が子を客観的に見る
親が我が子の様子を見るとき、ほとんどの場合「過小評価」してしまうようです。
「まだまだがんばれるはず」
「もっとできるはず」
期待が、そういう気持ちにさせる部分もあるかと思います。
かわいい我が子ですから、期待してしまうのは親として当然のこと。
でも、ちょっと意識的に客観視してみてください。
せっかくの夏休み、朝から塾に通って勉強するなんて、よく考えたらすごいことです。
「そんなの、よそのお子さんだってみんなやってます!」
そんなお声も聞こえてきそうですが、私は純粋に、自分の小学生時代の頃とくらべて「この子達はすごいなぁ」と思います。
小学生のことですから、受験するという意思、決定も親の意向が絡むのは当然ですが、それにしたって「遊びたい」という気持ちを抑えて、目的に向けて勉強するというのは、とてもすごいことだし素晴らしいことです。
そんなふうに、ちょっとお子さんを離れたところから見ると、「うちの子、なかなかやるじゃん」と思えないでしょうか?
■ 塾の偏差値50はすごい!?
お子さんの成績の様子を見ていてお母さんがヤキモキする、そんな事例はたくさんあります。
そんなときお母さんがよく使う表現に
「偏差値50もいかないなんて・・・」
という意味のことばがあります。
確かに「偏差値50」というと、そのテストを受けた生徒たちの中央値くらいの成績を表します。
意地悪な言い方をすると「良くも悪くもない」といったところでしょうか。
でも、塾での「偏差値50」は実はけっこうすごいことなのです。
なぜなら、ほとんどの子が受験する高校受験などと違い、一部の成績優秀者が挑戦する中学受験の塾での「ふつう」は、一般にいう「良くも悪くもない」とはちょっと違うのです。
塾に通いはじめのお子さんは、多くの場合なかなか「偏差値50」がとれません。
すでに塾通いをしているお子さんたちにくらべて、知識面や学力面でのビハインドがあるからです。
がんばって、がんばって偏差値50に届いたお子さんは、思い切り褒めてあげていいのです。
■ 1日の終わりに、その日を素晴らしい日にする魔法の言葉
夏休みに限らず、お子さんが前向きに勉強やその他のことに取り組めるのは「今日もいい日になりそうだ」という予感があるからです。
朝、「ああ、また辛い勉強ばかりの1日が始まる、嫌だなぁ」と思って目覚めれば、当然前向きになんて取り組めませんね。
ではお子さんを「今日もいいことがありそうだぞ」と思って目覚めさせるには、どのようにしてあげればいいでしょうか。
私は「今日もいい一日だった」と思って眠りにつけば、朝の目覚めも「今日もいいことがありそう」になると思います。
だから大切なことは(これはお子さんに限らず、大人である我々も同じだと思うのですが)「今日もいい1日だった」と思って1日を終えられるかどうかです。
「今日も大変だったけど、がんばったね」
「今日の◯◯くんは〜がよかったね」
そんなちょっとした言葉が、お子さんの「きょう」を素晴らしい一日にするものだと思います。
親子で「きょうよかったこと」を5つずつ書き出して言い合う、というのもとてもいいことだと思います。
お子さんと過ごす時間が長い夏、何か試してみてください。
皆さん、こんにちは。
塾ソムリエ西村が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。
西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。
■ 小学校の夏休み
6年生にとっては「夏は受験の天王山」とも言われる小学校の夏休みが近づいています。
令和元年の小学校の夏休みは、大阪市、神戸市、京都市のホームページによると次のようになっています。
|
1学期終業式 |
2学期始業式 |
大阪市立 |
7月19日(金) |
8月26日(月) |
神戸市立 |
7月19日(金) |
9月2日(月) |
|
夏季休業日 |
|
京都市立 |
7月24日(水)~8月25日(日) |
※日程は学校において異なる場合がありますので、詳しくは各学校にご確認ください。
上記のように、夏休みは受験勉強するための「まとまった学習機会」として最も長い期間(約40日間)であることから、「夏は受験の天王山」と呼ばれています。
そのため、大手進学塾ではこの期間を利用した、いわゆる「夏期講習」が行われます。
■ 大手進学塾の6年生の夏期講習と1週間の学習スケジュール
大手進学塾の6年生の夏期講習は、下記の期間中、原則として、浜学園や希学園(含:夏期演習)は月曜日から金曜日の毎日、馬渕教室は4日間の講習と1日のお休みのターム制、日能研は月曜日から土曜日の講習と1日のお休みをくり返します。
|
開講期間(6年生) |
お盆中の休講期間 |
浜学園 |
7月23日(火)~8月23日(金) |
8/13~8/16 |
馬渕教室 |
7月26日(金)~8月29日(木) |
8/9~8/15 |
希学園 |
7月22日(月)~8月24日(土) |
8/11~8/17 |
日能研 |
7月22日(月)~8月23日(金) |
8/11~8/17 |
※日程は教室、校舎において異なる場合がありますので、詳しくは各塾にご確認ください。
浜学園や希学園の場合、この夏期講習に加えて平常の授業も並行して行われますので、その学習時間数はかなりなものです。
一例として、浜学園の男子最難関コース(Mコース)の場合を見てみると、選択講座も含めた夏休み期間中の1週間の学習スケジュールは下記のようになります。
月 |
火 |
水 |
木 |
金 |
土 |
日 |
夏期早朝個人目標達成特訓(選択) 9:30~11:45 ※夏期講習 社会(選択) 8:45~11:45(火) |
最高レベル特訓国語(選択) 15:00 ~ 16:50
最高レベル特訓算数(選択) 17:05 ~ 20:40 ※難問解消(選択) |
日曜志望校別特訓 (選択・月2回) 10:00~21:10
※8/11公開学力テスト ※8/25合否判定学力テスト |
||||
夏期講習 12:15~15:45 |
||||||
算数A |
理科A |
理科B |
算数B |
国語 |
||
マスターコース 17:05~18:55/19:15~21:05 |
||||||
算数1st /‐ |
社会(選択) /最高レベル特訓理科(選択) |
理科 /‐ |
国語記述力養成講座(選択) /‐ |
国語 /算数2nd |
※男子最難関コース(Mコース)西宮教室の場合
上記のケースですと、日曜志望校別特訓や最高レベル特訓などの選択講座を受講している場合、1学期の終業式後の数日間とお盆の休講期間を除いた夏休みのほぼ毎日、塾に通って学習することになります。
「夏休みを利用してたまっていたテスト直しをしよう」、「夏休み中に不安な単元をなんとかしたい」と考えていても、「塾の夏期講習まかせ」にしてしまうと、想像以上の忙しさのために、何もすることができずに終わってしまう可能性が小さくありません。
■ 夏休みは事前の学習計画が大切
「でも、夏期講習はこれまでの復習ではないの?」と、カリキュラムだけを見ると、そのように思われるかも知れません。
確かに大手進学塾の学習カリキュラム上では、夏期講習が始まるまでに受験に必要なことは一通り終えるようになっていますし、夏期講習の案内でも「学習単元としては入試頻出単元である「数」・「文章題」・「平面図形」・「立体図形」で、これらを学習することにより、底上げを図り、9月以降の受験レベルの応用発展まで踏み込むことが可能になります」(浜学園ホームページより)とあります。
しかし、同時に「受験算数の力を養わなければいけません。(中略)最難関中レベルの問題を解くための応用問題が中心となります。入試に向けて小問雑題の処理能力を徹底的に鍛えるために「入試対策小テスト」も実施します」(浜学園ホームページより)とあるように、「強化のための学習や演習」が夏期講習で行われる内容の中心です。
ですから、「夏休みを利用してたまっていたテスト直しをしよう」、「夏休み中に不安な単元をなんとかしたい」という場合は、夏期講習の日程や学習内容を確認し、その利用方法とそれに適した家庭学習をあらかじめ計画しておくことが大切になります。
名門指導会では7月4日(木)に大阪での相談会を予定しています。
相談会にご参加になる方は、夏の家庭学習についてしっかりご相談なさると良いと思います。
また、相談会自体は定員に達してしまいましたが、「夏までになんとか勉強を立て直したい」が「具体的にどうしたらよいかわからない」などの不安をお感じでしたら、名門指導会の体験授業、電話相談などを利用してみてください。
今日は「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」と、私が主宰する「名門指導会」共催の個別相談会でした。
その会場でのご相談のひとつから、気づいたことをお伝えしたいと思います。
子どもが勉強に対して、「やらされている」という意識を持たずに、自主的に向き合えるようになるために、親はどう接したらいいのか、ということについてです。
■ 子どもへの「信頼感」が鍵
子どもは成長のどこかで「勉強をやらされている」という意識から解放される必要があります。
中学受験をするなら、小学校高学年のうちから自主的に前向きな気持ちで勉強と向き合えるのが理想です。
そのためには、親が子どもに対する絶対的な信頼感を持つことが大切になってきます。
親が子どもの勉強する様子を見ていると、つい「これくらいできて当たり前」と思ってしまうこともあるかもしれません。
しかし、それが子どもにとっては重荷になってしまいます。
「どうしてこんなことができないの」と思う親と、「こんなにがんばっているのに」と思う子ども。
このギャップは、どちらにとってもよい結果をもたらさないことが多いようです。
そこで、親御さんには「減点法」ではなく「加点法」という考え方をしていただきたいと思っています。
減点法は、100点満点が先にあり、まちがえる度にそこから点数を引いていく考え方です。
加点法はその逆で、最初から100点があるわけでなく、ここまでできたら何点、とよい結果やそのプロセスを積み上げていく考え方。
加点法の考え方で子どもに接し、絶対的な信頼感を持つことで、子どもの「自立思考力」も育まれます。
■ 「加点法」の子どもへの声がけの例
仕事などでもそうですが、子どもの学習などでも、モチベーションを高めるために欠かせないのが、加点法、つまり、よいところに目を向ける姿勢です。
ちょっとしたまちがいをしたときに「どうしてこんなこともできないの?」という言葉をかけるのではなく、できていた箇所があったら「よし、ここはよくできたね」とプラス思考で評価してあげましょう。
途中までの解法は合っていても、最後の詰めの部分でミスをしてしまったら「もうちょっとで正解だったのに、なんでこんなミスをしたの」ではなく「もうちょっとだったね、でもほとんど正解だから」など、加点発想で声をかけると、子どものモチベーションを維持できるのではないでしょうか。
■ 「自立思考」の意識を高める
暗記やパターン学習を繰り返すことによって、子どもの「勉強をやらされている」という意識が強くなってしまい、前向きな意欲が湧きにくくなるのはよくあることです。
そうならないためにも、子どもに絶対的な信頼感を持ち、常に加点法で接することによって、子どもが達成感や自信を持つことにつなげていきましょう。
そこから自立思考も芽生えていくと思うのです。
相談会の会場にて。今日もさまざまなご相談に先生方が熱心にお答えしました!
皆さん、こんにちは。
塾ソムリエ西村が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。
西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。
■大学入試改革と中学受験人気
皆さんもご存じのように、現行の「センター試験」は2020年1月の実施を最後に廃止され、2021年1月からは「大学入学共通テスト」に変更されます。
この「大学入試共通テスト」と「センター試験」との大きな違いは、記述式問題の導入と英語の4技能(読む・聞く・話す・書く)評価の2点です。
しかし、育児・教育ジャーナリストのおおたとしまさ氏は「記述問題に関する課題は山積みで、教育現場からは不安の声も多い」ため、「大学入学共通テストを回避して従来通りの入試を続ける私大に人気が集まる可能性もある」(東洋経済オンライン4月23日)と言います。
そのような現況をうけてでしょうか、関西圏の2019年度の中学入試は、2018年度よりも延べ応募者数で約4%、統一入試解禁日の1月19日午前の応募者数でも約4.5%の増加となりましたし、近年の傾向として有名大学の付属校や系列校の受験者数が増えていましたが、今年度もこの流れに変わりはありませんでした。
■女子に人気があった進学校は…?
上記のような有名大学の付属校や系列校だけでなく、灘中や四天王寺中をはじめとする進学実績に定評のある中学も、2月のコラムでお届けしたようにあいかわらずの人気でしたが、中でも最難関の洛南高等学校附属中、共学化3年目の高槻中は、女子の受験者数が10%以上の増加となり、また応募者数は2018年度と変化がなかったものの西大和学園中の女子の実質倍率は5.9倍となりました。
これらの中学の入学試験における点数を見てみると、洛南高等学校附属中は、女子の併願の合格最低点が男子と同じ255点(400点満点)、専願では男子の201点に対して240点と非常に高いレベルの競争になっています。
高槻中でも、A日程(3・4科)の女子の受験者平均が算数60.5点(120点満点)、国語84.8点(120点満点)、理科58.9点(80点満点)、社会59.5点(80点満点)、合計262.3点(400点満点)であるのに対し、女子の合格者平均は算数75.3点(受験者平均プラス14.8点)、国語91.3点(同6.5点)、理科64.3点(同5.4点)、社会65.0点(同5.5点)で、合格者の合計点が受験者の合計点より32.9点高い295.2点という、こちらもハイレベルな争いとなりました。
※A日程では、4教科型の場合は、4教科の合計点、算数・国語・理科の合計点を1.25倍した点数、算数・国語・社会の合計点を1.25倍した点数の3つのうち、最も高いものが受験者の成績、3教科型の場合は、算数・国語・理科の合計点を1.25倍した点数が受験者の成績として算出されます。
B日程(3科)でも、女子の受験者平均が算数61.0点(120点満点)、国語90.1点(120点満点)、理科52.8点(80点満点)、合計203.8点(320点満点)に対し、女子の合格者平均は算数82.3点(受験者平均プラス21.3点)、国語100.1点(同10.0点)、理科60.4点(同7.6点)、合計242.8点(同39.0点)でした。
■人気共学校を受験する女子にとってのポイント
この高槻中の入試結果で注目したい点は、算数の合格者平均と受験者平均の差が合計点の合格者平均と受験者平均の差に対して、A日程で約45%、B日程で約55%と、算数で大きく点差が開く結果となっていることです。
また、2018年度のデータではありますが、西大和学園中の女子の場合でも、算数の受験者平均が71.5点(150点満点)で合格者平均は96.1点、合計点の受験者平均が278.2点(500点満点)で合格者平均は339.1点でしたから、算数の合格者平均と受験者平均の差が合計点の合格者平均と受験者平均の差に占める割合は約40%(国語は約23%)となり、やはり算数でどのように得点していくかが合否に大きく影響していると言えるでしょう。
浜学園や馬渕教室などの大手進学塾では、夏期講習の前後から志望校別特訓が本格化しますから、もし算数が苦手であれば、その前に不得意な分野を克服して、夏期講習や志望校別特訓をより効果的に活かせるようにしておくことが、洛南高等学校附属中や西大和学園中、高槻中などの人気共学校を志望する女子にとっては大切なことだと思います。