やっと関東地方も梅雨明け、と思ったらびっくりするような猛暑です。
夏期講習にお通いのお子さんたちも、体調を崩さないよう気をつけて過ごしてほしいですね。
塾で忙しいとはいえ、お子さんが学校に行かない40日間、お母さんがお子さんの様子を見る機会、時間も増えることと思います。
■ 意識して我が子を客観的に見る
親が我が子の様子を見るとき、ほとんどの場合「過小評価」してしまうようです。
「まだまだがんばれるはず」
「もっとできるはず」
期待が、そういう気持ちにさせる部分もあるかと思います。
かわいい我が子ですから、期待してしまうのは親として当然のこと。
でも、ちょっと意識的に客観視してみてください。
せっかくの夏休み、朝から塾に通って勉強するなんて、よく考えたらすごいことです。
「そんなの、よそのお子さんだってみんなやってます!」
そんなお声も聞こえてきそうですが、私は純粋に、自分の小学生時代の頃とくらべて「この子達はすごいなぁ」と思います。
小学生のことですから、受験するという意思、決定も親の意向が絡むのは当然ですが、それにしたって「遊びたい」という気持ちを抑えて、目的に向けて勉強するというのは、とてもすごいことだし素晴らしいことです。
そんなふうに、ちょっとお子さんを離れたところから見ると、「うちの子、なかなかやるじゃん」と思えないでしょうか?
■ 塾の偏差値50はすごい!?
お子さんの成績の様子を見ていてお母さんがヤキモキする、そんな事例はたくさんあります。
そんなときお母さんがよく使う表現に
「偏差値50もいかないなんて・・・」
という意味のことばがあります。
確かに「偏差値50」というと、そのテストを受けた生徒たちの中央値くらいの成績を表します。
意地悪な言い方をすると「良くも悪くもない」といったところでしょうか。
でも、塾での「偏差値50」は実はけっこうすごいことなのです。
なぜなら、ほとんどの子が受験する高校受験などと違い、一部の成績優秀者が挑戦する中学受験の塾での「ふつう」は、一般にいう「良くも悪くもない」とはちょっと違うのです。
塾に通いはじめのお子さんは、多くの場合なかなか「偏差値50」がとれません。
すでに塾通いをしているお子さんたちにくらべて、知識面や学力面でのビハインドがあるからです。
がんばって、がんばって偏差値50に届いたお子さんは、思い切り褒めてあげていいのです。
■ 1日の終わりに、その日を素晴らしい日にする魔法の言葉
夏休みに限らず、お子さんが前向きに勉強やその他のことに取り組めるのは「今日もいい日になりそうだ」という予感があるからです。
朝、「ああ、また辛い勉強ばかりの1日が始まる、嫌だなぁ」と思って目覚めれば、当然前向きになんて取り組めませんね。
ではお子さんを「今日もいいことがありそうだぞ」と思って目覚めさせるには、どのようにしてあげればいいでしょうか。
私は「今日もいい一日だった」と思って眠りにつけば、朝の目覚めも「今日もいいことがありそう」になると思います。
だから大切なことは(これはお子さんに限らず、大人である我々も同じだと思うのですが)「今日もいい1日だった」と思って1日を終えられるかどうかです。
「今日も大変だったけど、がんばったね」
「今日の◯◯くんは〜がよかったね」
そんなちょっとした言葉が、お子さんの「きょう」を素晴らしい一日にするものだと思います。
親子で「きょうよかったこと」を5つずつ書き出して言い合う、というのもとてもいいことだと思います。
お子さんと過ごす時間が長い夏、何か試してみてください。
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