カテゴリー: コラム Page 48 of 60

小6は得点力を高める勉強をする時期

 学習の目標は、時期によって変わります。
このような話をすると怪訝そうな顔をされる方が多いのですが、本当なのです。
学習にか関わって、それを職業としている人ですらわかっていないことですから、
親ごさまが知っておられなくても当然なのです。

ところで、学力があれば高得点がとれるのでしょうか。
学力と得点力は大筋では比例していますが、その直線は非常に幅が広いのです。
ノート1ページにそのグラフを書こうとすれば、幅が10センチにもなるような線を
引くことになってしまうものだとお考えください。

中学受験の学習のほとんどは、「どこまで難しいことを理解できるか」、
「どこまで複雑なことを理解できるか」という競争にうち勝つことです。
その過程で多くの特殊な考え方や解き方を学習します。
それが高学歴な親御様でもなかなか教えることができない理由です。
小6の1学期までは、この力業に邁進する必要がありますが、入試直前の数ヶ月間は、
丁寧に整地していくことが大切です。
つるはしで耕した土地も、最後にはスコップや軍手をした手で整地していく必要があるのと
同じなのです。

丁寧な整地作業に一番大切なことは、「文章を丁寧に読むこと」です。
何だ、そんなことか、と思われるかもしれませんが、読むことの効果を考えていただければ
お分かりいただけると思います。

この時期には、私の主催する家庭教師グループである名門指導会に
多くの体験授業の申し込みがあります。
私も体験授業にうかがうことがあるのですが、点数が取れない原因のほとんどが、
「雑な読み方」なのです。

「問題文をもう一度、はじめから終わりまで音読してごらん。」
「問題文の中で、まだ使っていない数字はないかな?」
このような声かけだけで、
 「あっ!」
と正解を出してくれることが多いのです。

そして、「雑な読み方」をしている子供の多くの場合は、問題用紙に残った式や図、計算が
乱雑になっています。

以前にも、ブログに書きましたが、入試問題は模試に比べて文字数が多いのです。
模擬試験は、「あなたはこれを知っていますか?」という趣旨で作られる問題が
多いのですが、上位校の入試問題は、
「あなたはこの解き方を見つけることが出来ますか?」
という趣旨で多くの問題が作られています。
当然、条件の数が多く文章量が増えていくわけです。

受験直前期の学習は、量より質。
これまでがんばってきて身につけた知識を総動員して、丁寧に解いていく練習を
重ねてください。

この丁寧な学習の過程で、「あれ!これ覚えるのを忘れていた。」
と気がついたものは、すぐにやってくださいね。

過去問の得点はどのぐらい必要か

「カリテは良いのだが、模試になるととれない。しかも、過去問を解いてみると5割弱しかとれない。
これで大丈夫か。」
このような相談メールをいただきました。
カリテと模試の関係については、これまでに何度か書いていますので、そちらを参考にしていたださい。
ところが、「過去問でどの程度の点数が必要か」については、これまで一切触れたことがありませんでした。

まず、過去問を解くときに注意いただきたいのは、
1 時間厳守
2 机の上には、問題と解答用紙しか置かない。
3 採点は厳しめにする。
この3点です。
出来るだけ本番の試験に近い環境を作ることで、真剣に解いてもらうためです。

制限時間が来たら、ピタッと終了。その後採点になりますが、出来れば親御さんの方でお願いします。

必要な点数です。
第1志望校(挑戦校)の場合
今(10月段階)で、1教科あたり合格最低ラインの点数からマイナス15~20点が一つの目処になります。
この学校を本当に受けてよいのかどうかの判断材料としての目処です。
合格最低ラインが100点満点で65点だとすると、45点以上は欲しいというわけです。
入試が近づけば(12月には)、50点以上はとっておきたいところです。
 
第2志望の場合
今(10月段階)で、ほぼ合格最低ラインの点数が取れているようならば理想的です。
入試が近づけば(12月には)、合格最低ラインの点数プラス10点以上です。

 採点を親御様の方で、と申し上げたのは、採点をした後の学習のためです。
採点をしながら、次のことに注意をはらってください。
・読みやすい字で(採点者が不快にならないような字で)書いてあるか。
・問題用紙に残ったメモ書きや計算の跡、テスト中に引いた傍線や下線が乱雑で無いかどうか。

そして、採点後、もう少しで得点出来るはずであった問題をお子さんと一緒に探して欲しいのです。
「しまった、最後の引き算で間違ってた!」
「正三角形の条件を見落としてた!」
このような、「うまくいけばとれるはずの点数」を合算して、
受験者平均点を超えることをお子さんに確認させて欲しいのです。

この作業が、合格へのモチベーションを高めますし、注意力の大切さを感じさせることが出来る
貴重なチャンスです。

過去問の使い方

前回までの2回で、志望校の傾向対策についてお話をしてきました。

今回は、傾向対策で一番大切な過去問の使い方を書いていきます。

少し前に、ある保護者の方から相談をいただきました。
「日能研に通っているんだが、解いた過去問の添削をしてもらうことが出来ない。どうしたら良いのか?」
というご相談でした。

確かに、日能研はそれぞれの子供たちが解いた過去問の添削は原則していません。
ほんの一部の講師がされているようですが、それは例外です。

日能研以外の塾ではどうなのでしょうか。
サピックスでは、国語の添削はあるようです。それも記述に限っての添削です。
算数は質問に行って教えてもらえるようです。
それ以外の大手塾でも添削をしているところは少ないのです。

これには、理由があります。
傾向対策・直前対策は、一人一人の生徒毎に大きく違います。
やらせる問題やペースはもとより、復習の段階で重視すべき事も異なります。
どちらかと言えば、オーダーメイドで考えていかなければならないことです。
これは、集団塾には荷が重すぎることだと言えます。
一人の先生が100人の生徒を指導していると仮定して、その生徒たちの答案を添削し、
一人一人の志望校や特性を考えて、アドバイスを書きコメントを添える。
場合によっては、今後やるべき勉強内容まで指示する・・・。こんな事が出来るはずがありません。

では、過去問の使い方の理想型は?
例えば、
国語の記述については。

細かいことを犠牲にしても、文章の骨子をしっかりととらえる必要がある学校なのか、その逆なのか。
また、その両方なのかを見極め、必要な練習をさせる。

学校で分類すれば、桜蔭や開成は、「細かいことを犠牲にしても、文章の骨子をしっかりととらえる
必要がある学校」になります。

その逆に、学習院女子や駒東は、「細かいつながりをしっかりととらえていくこと」が大切な学校です。

麻布は、両方が必要な学校です。

その点から考えて、サピックスの国語記述の添削は、桜蔭や開成については細かすぎるように
感じていますが、どうなのでしょう。

算数について。
間違った原因を明らかにして、子供に納得させることが大切です。
機械的に直しをさせても次につながりません。
また、問題文を読んでから解き方を見つけるまでに何をどのように考えるべきなのかを
問題傾向と子供の特性を考慮して、練習させていくことが大切です。
例えば、わかったこと(仮定)を整理させる方法を教え、練習させることです。

塾の先生は、問題の解き方を教えてはくれますが、解き方を見つける方法までは面倒が見きれないのです。

ご相談を、お寄せいただいた親御様には、
「塾の先生の添削に多くを望むのは、余り賢明な方法では無い」事をお伝えしました。
それでは、上記のような理想型に持ち込むためには各ご家庭でどのようにされたら良いのでしょうか。

実は、その答えは残念ながら持ち合わせていません。

「親御様が、中学受験に必要な内容を全て勉強し、志望校の過去問を研究し、子供の特性を分析し
適切な指示を出す。」
このような事が出来るのは、例外的なほんの一部の方しかいないことは十分承知してますから。
しかもその例外的な方々ですら、うまくやれていないことが多いのです。

私が主催している家庭教師グループ(多分、格段にレベルの高い先生方の集団)ですら、
このような力量を高かめるために各先生方が日々必死の思いで研究しています。
本物のプロ講師のみが出来る事だと申し上げるほかありません。

もし、お知り合いにスキルの高い第3者がいらっしゃるようなら、今こそ、その方の力を借りるべきだと
思います。
 

志望校の出題傾向 対策方法(2)

前回は、特徴のある問題を出す学校の傾向対策をお話ししました。
今回は、一般的な問題を出す学校の対策です。

各塾が設置している、「志望校別日曜特訓」はほとんどが最上位校です。
ところが中堅校を始めそれ以外の大多数の学校は、設置はされていません。

人数分布はどうでしょうか。
「志望校別日曜特訓」で名前が付いている学校の偏差値はほぼ60以上、
その対象人数は約30%です。
残り70%子供たちが志望する学校対策は日曜特訓ではなされないことになります。

ある塾の日曜特訓では、偏差値45から55あたりの学校の過去問を週替わりで行っています。
今週は本郷中、来週は頌栄、再来週は高輪中という具合にです。
これでは傾向対策ではなく、演習授業です。
 演習授業にも大切な意味はありますが、その学校に向けて、あと5点あと10点を積み上げる
対策にはなりません。

このような学校の対策に必要なことは

1 時間内に解ききれる量かどうか。

2 単元の偏りは無いかどうか。

3 入試問題が難しくなりつつあるのかそうでないのか。

この3つを判断することです。

問題量が多い学校を受ける場合は、問題文を読んでから解き始めるまでのタイムラグを
短くする事が大切になります。
問題文を読んだ瞬間に、これは○○算だ、とか□□ 図を書いて解く問題だということが
わかる必要があります。
これには、基本問題集の繰り返し学習が必要になります。こ
れらの学校の問題には、奇問や珍問がほとんど無く、良質の入試問題集にこぞって出ているような
問題ばかりですから、なおさらです。

この繰り返し学習に使う問題集は、塾毎に異なります。

四谷大塚(早稲アカ)では、「4科のまとめ」の算数が有効です。
問題数が少なく厳選されていますし、単元の偏りもほとんどありません。

日能研の算数では、実は「夏期講習テキスト」の復習が一番有効です。

サピックスには、レベルによっては残念ながらこのような中堅校用のまとまったテキストがありません。
その場合は、東京出版の「ステップアップ演習」や「プラスワン問題集」、が有効となります。

 でも、スピードアップばかりに気をとられているわけにはいきません。
普段のテストで、多量の問題数に鍛えられてきた進学塾の子供たちのほとんどに必要なのは、
じっくり丁寧に解く事なのです。
普段の塾の試験は、本番の問題よりもずっと多いのです。
「そんなに焦らなくても時間はたっぷりある」事を経験するために過去問を解いて欲しいと思います。

 

真面目な家庭教師が感じる事

□教え子からメールが届きました。□
もう10年以上も前の教え子からです。
大学を卒業し、社会人1年生で会社勤めをしながら、夜に家庭教師をしているというのです。
大学の頃から、塾の講師をしたり家庭教師をしたりしていましたから、中学受験生を教えた経験は
4年を越えています.
時間つぶしのアルバイトではなく、真剣に子供と向き合おうとしてくれている事が分かって、
ちょっとうれしい気持ちになっています。

□教え子からのメール□
こんにちは(^o^)
お元気にしていらっしゃいますでしょうか。
兵庫県で、社会人1年目の○○○○です(^-^)v。

実は、今、指導している生徒(中学受験6年生)のことで、プロたる西村先生に少しご相談させて
いただきたく、ご連絡させていただきました。

長年、中学受験に携わってきていらっしゃる、西村先生に是非、アドバイスいただきたいことは、
・親と子供の最適な距離感
・子供への詰め込みは、中学受験には必要か
・子供のモチベーションのキープの仕方(現に、私自身も中学受験時代、波があったので)
・この秋冬をどう乗り切るか

という点についてです。

ちなみに、生徒は、
・女の子
・小学5年冬から受験勉強開始
・第一志望…○○学院
・合格率…70%程度

・最近、焦りのせいか、算数のケアレスミスが増えた。
・社会は好きで、模試で95点くらい。

・親御さんも初受験とあり、戸惑い気味
・父親がかなり力いれている。指導中も毎回、父親が隣に。

・日能研、トップクラスと2番目クラスを行ったり来たり。
・そのフォローとして、家庭教師をつけている。

質問の内容が多岐にわたり、しかもそれぞれの質問に対して1冊ずつの本が書けそうなくらいです。
メールで返信なんてとても出来そうにありませんから、実は頭を抱えています。

 このメールを読んで、Iさん(教え子)は良い家庭教師になりつつあるなと感じました。
教科内容にだけ注意をはらうのではなくて、その子を取り巻く人的環境に注意が
はらわれているからです。
 文面からは、お父さんの関わり方に問題点を感じているのだろうと推測しました。
質問内容の細部については、Iさんに電話で詳しく返答するしかありませんが、
・社会が良いこと
・お父さんが勉強につきっきりであること
この2点から、「覚える学習」に重心が置かれているように感じます。
また、
・算数のケアレスミスが増えている
ことから、入試のプレッシャーかまたはお父さんのプレッシャーを強く感じているかもしれないと
想像しています。

詳しく返答する時間がとれないまでも、6年生ですから、返事を先延ばしにするわけにはいきません。
そこで、次のような返信を送っておきました。

□私からの返信□
ゴメン、ゴメン。
早く返信しなければと思いながら、今日になってしまいました。
○○○○さんが思っていることは、まさに学習の根幹に関わることだと思います。
まず、時期の問題です。
・学力をつける時期と、
・得点力をつける時期
の問題があります。
学力をつけることについては、例外なく子供自身の内語(頭の中で使っている言葉)の問題です。
自分自身の言葉を使って考えさせ、「あっなるほど!」と納得することを重視する必要があります。
つまり、感情の変化を起こさせることが大切になります。
一方、得点力をつけさせる学習は、
「記憶させること」と
「記憶させたことを素早く正確にアウトプットさせること」
の2つだと思っています。
小6の今は、まだ学力を高める学習を中心に進めるべきです。
得点力を高める学習だけ集中させるのは、12月からです。
 学力をつけさせる学習には、焦りは禁物です。子供が子供なりの言葉で理解するのを待つ必要が
あるからです。
 
また、もう一つ付け加えておけば、学習内容も2つに分けて考える必要があります。
・理解(納得)させるべき内容と
・習熟させるべき内容
です。
 理解させるには、「内語」の自然な表出を手助けする必要がありますし、焦らせないことが大切です。
 逆に、習熟させるには、時間を区切った繰り返し学習が有効です。
この2つのさじ加減が一番難しいことですね。
 これ以外にも、難しい興味深い質問がありますね。
メールで正しく回答することは難しく感じています。
夜の時間帯で、時間があるときに電話しますから、待っててください。
近日中には必ず。(^^;)

講習後のクールダウンの大切さ

夏期講習期間を必死の思いで頑張ったにも関わらず、9月のおきなテストで思いがけず
悪い点数をとってしまうお子さんが多い事をご存じですか。

毎日夏期講習に参加し、多い日には3単元も学習し家に帰ってからは宿題と弱点対策をがんばり、・・・・。
そんなお子さんが、勢い込んで受けた9月の試験がこれまでで最悪。
その理由は、講習後のクールダウンの失敗にあります。

小6の講習は、小4から小6一学期までの2年半に習った内容の総復習です。
あれも忘れていた、これも分からなくなっていた、ということが多かったはずです。
それらの内容が頭の中に今山積みになっています。
今だったら、あの知識はこのあたりに収納したはずだと思い出せるのですが、1週間もすると
思い出せなくなってしまいます。
関連づけさえも曖昧になってしまうのが普通です。

クールダウンとは、頭の中の知識を整理整頓する事です。
「あのときに習ったことは、その後のこの授業で応用問題で使ったんだ。」
「あのとき解けなかったのは、このことを忘れていたからだ」
というように、一つ一つの解き方や知識に自分なりのインデックスをつけていく作業です。
乱雑に引き出しに投げ込まれた図書カードを、インデックスをつけて並べ直すようなイメージです。

講習が終了してから、塾の二学期授業が始まるまでの数日の間に是非ともやっておいていただきたい
ことです。

その、クールダウンで大切な事は、
1 難しい事はやらない。
2 授業中に△印を中心に復習する。
3 「和が一定だから、比の和をそろえる」などと、言葉にする事を意識する。
4 授業中に書いたノートを横に置いて、できる限り授業を思い出すように努力してみる。

そして、このような作業が正しく出来るかどうかは、授業の聴き方やノートの取り方に強く影響を受けます。
講習はそろそろ後半戦に入ります。これまでの講習の勉強を振り返ってみてはいかがでしょう。

お父さんが、子供の勉強を見る方法

お盆休みこそ、子供の勉強を見てあげよう。

普段、奥さんに任せっぱなしの子供の勉強だから、

お盆休みぐらい父親らしいことをしてやろう。

このように考えていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

 

父子のコミュニケーションを深めるためにも、どんどん関わっていただければ

良いのですが、やり方を間違えると逆効果になる事があります。

今回はその「べからず集」です。

・お父さんは、自分の過去の自慢話をしない。

 「お父さんはね、高校の時に全国模試で○番をとったんだよ。その時の勉強方法は・・・・」

 お父さんが話したいのは、「その時の勉強方法」ですが、お子さんは、

「お父さんすごい!お父さんはやっぱり頭が良いんだ。僕には無理そう」

と感じがちです。

 「お父さんはそうでも、私はそんなに頭良くないからね!」

と反抗されてしまったお父さんが何人もいらっしゃいますから、ご注意ください。

・「こんなのがなぜ分からないんだ!」というしかり方をしない。

 この問題は易しいんだ。→でも、分からないんだ。→僕ってダメ。

 このように感じてしまうものです。

 この問題が分かっていないという現実を受け入れる所から始めてくださいね。

 大人から見るといとも簡単に解ける問題でも、子供にとってはまだ理解出来ない事は

 多いのです。

・テキストの解説を無視しない。

 普段からお子さんの算数に付き合っていらっしゃる場合は良いのですが、

 そうでない場合は、どうしても数学的な解き方になりがちです。

 算数には算数の、数学には数学の解き方があり、発想や頭の使い方に大きな

 差異があるのです。

 お父さんの気持ちの中に、

 「たかが算数。理系の大学を出た私にとって朝飯前(のはずだ)」

 という思いをお持ちの場合、我流の解き方になりがちです。

 このようなお父さんこそ、解説の解き方に忠実に教える事を心がけてください。

・いらついた気持ちのまま教え続けない。

 お父さん自身が、ちょっといらいらしてきたなと感じられたら、

 その時が終わりにするタイミングです。

 それ以上の時間を子供と一緒に過ごすと、堪忍袋の緒が切れる事になります。

お父さんには、是非とも上記のことに気をつけていただきたいと思っています。

そして、何より大切なのはお母様の気持ちのメンテナンスであることを

お忘れにならないようお願いします。

「いつも大変だね。」という優しい奥様への声かけをお願いします。

また、お子さんとお父さんが楽しそうに勉強している時の笑い声が、

奥様への一番のねぎらいになるのです。

我が子の指導は難しい

いつもいつも堅い話ばかりを書いていますので、今回は柔らかく、テレビの話からです。

昨日(だったと思うのですが)、徹子の部屋に松岡修造さん出演されていました。
あの方の熱血とプラス思考はすごいですね。
でも、現役のころは”ガラスの心臓”と言われるくらいに繊細な神経の持ち主だったそうです。
あの、たぐいまれなプラス思考は普段の精神鍛錬の賜物だった事を知って、感動しました。
 
話の中で、
「他人の子供を叱る場合は、しかりつけた後の落としどころまでもしっかりと考えてから叱り始める。
でも、我が子の場合はそうはいかない。どうしても感情的になってしまう。」
と仰っていました。そうなんですよね。
松岡さんは、長年ジュニアの指導をされていますから、
子供の心のツボに響くしかり方やほめ方のプロです。
その松岡さんにして、「我が子の場合は・・・」となるのですから、本当に我が子の指導は難しいものです。
 
こう言う私も人の子の親です。既に2人とも成人し、1人は嫁いで私の手から離れてしまっているのですが。
子供の学習をたまの休み(一年で2~3回しかなかったのですが)に見る事があったのです。

教え始めは、
「どれどれ、これが分からないの?それじゃあ、この部分から考えてごらん。・・・・、そうだね」
と穏やかに始まります。ところが、
「この部分から考えてごらん。・・・・ん、そうかな?」
このあたりから感情が高ぶってくるのです。そのうちに、
「そうじゃないだろ!」
最後には、
「なんでこんな事が分からないんだ!」
この頃には、子供の目には涙が浮かんでいます。

もう、手から離れてしまった今になって、あのときにもっと穏やかに勉強に付き合ってやれば良かったのに
と後悔しきりです。

昔は、おじいさんおばあさんがいて、近所にはおじさんやおばさんがいて、
「○○ちゃん、ちゃんと頑張らないと!」と叱咤激励してくれる親以外の存在がありました。
親には生意気を言う子供でも、親以外の、少し精神的距離が離れている人から言われると
素直に話を聞くことが出来るのです。

今、こういうおじいさんやおばあさん、おじさんやおばさんの役割の重要な一部を、
家庭教師や個別指導が担っているのかもしれませんね。

子供のやる気を削ぐ ”ダブルバインド”

ダブルバインドという言葉をご存じでしょうか。

ダブルバインド(二重拘束)とは、
通常の質問やメッセージを正しく理解し行動すると罰せられ、
異なる理解や間違った理解をしても罰せられるという、「どちらに転んでも叱られる」状態に置くことや、
その時に使われる方法のことです。
 以前、何かの本でこの言葉を聞いたときに、あるご家庭での会話をふと思い出したのです。

私がいることにお構いなしに子供を平気で叱るお父様なのですが、
「こんな簡単なところでミスをするなんて。なぜ、ミスをするのか分かっているのか!」と、
お父様が子供に怒気を含んだ質問をされました。
子供が、
「試験になると焦ってしまうことと、計算の字がいい加減な事。」
と返事をしました。ケアレスミスのことでお父様からいろいろな指導を受けたり叱られたりしたなかで、
子供なりに言葉に出来ることをやっとの思いで話したのだなと、感じました。
ところが、お父様は、
「それが分かっていて、なぜちゃんと出来ないんだ。だからおまえはバカなんだ!」
と罵倒されたのです。
 実は、その数週間前にも似たような場面があったのです。
 ミスの多い答案を前に、
「こんな簡単なところでミスをするなんて。なぜ、ミスをするのか分かっているのか!」
と、質問の形式を含む叱責です。
その時の子供は、
「よく分からない。」
と答えました。
「そんなことも分からないから、おまえはバカなんだ!」
と、お父様の反応がありました。

同じ質問に関して、Yesと答えれば叱られ、Noと答えても「だからおまえはバカなんだ」と叱られる。
しかも、お父様はそのご家庭の中では絶対の存在なのです。

「ダブルバインド」という言葉を目にしたときに、この会話を聞きながらなぜか暗い気持ちになったことを
思い出したのです。

どう答えても叱られることが分かっているときに、子供はその質問には絶句するしかなくなります。
結果的に、子供の中に無力感が沈殿し、叱る父親と叱られる子供との間に強い権力の壁が
できあがります。この無力感が子供の学力の伸びを阻害します。

 ところが、このような例は決して少なくないように感じるのですがいかがでしょう。
テストで悪い点数をとってきたときなど、
「なぜ、こんなに悪い点数になったか分かっているの!」
とお母様が聞かれたときに、
「あまり勉強しなかったから。」
とお子さんが答えようものなら、
「それが分かっていて勉強しなかったのね!」
と叱責されます。
もし、
「分からない。」
と答えれば、
「そんなことも分からないの!」
という叱責の言葉が既に準備されているのではないでしょうか。

 このような時の親御様の気持ちを想像するに(私も人の親ですからあのときはどうだったかな
などと考えるわけですが)、「なんとしても懲らしめてやらないと、気が収まらない」という感情に
支配されているように思うのです。
ところが、「子供のために叱っているんだ」という思い込みの相乗作用で、感情がますます
高ぶってしまいます。
このような経験が全くないという親御様はいらっしゃらないのではないでしょうか。

ダブルバインドの反意語を何というのでしょうか。
二重拘束の反意語ですから、二重解放とか二重肯定という事になるのでしょうか。

どちらの返答があっても、「そうね。」と受けてあげるとどうでしょう。
「なぜ、こんなに悪い点数になったか分かっているの!」
「あまり勉強しなかったから。」
「そうね。それが分かったのだから次に期待しているわよ。」

(「「分からない。」
「そうね。なかなか難しいわね。一緒に原因を考えてあげましょうか」)

「こんな簡単なところでミスをするなんて。なぜ、ミスをするのか分かっているのか!」
「試験になると焦ってしまうことと、計算の字がいい加減な事。」
「そうだな。それが分かっていながら出来ていないのは何か別の原因がありそうだな。」

(「「よく分からない。」
「そうだな。それが分かれば苦労しないからな。」)

どちらの例も、「そうね。」「そうだな。」で、話を引き継ぐことができる事に気付いていただけましたでしょうか。

夏期講習を効果的に利用する(小5編)

夏期講習期間中に一番注意が必要なのは、復習のサイクルを乱さないことです。
「今日の授業の復習は今日中にやる」を基本姿勢する必要があります。
授業が、午後の場合は、「翌日の午前中までに」でも構いませんが、
「次の休みの日にまとめて復習しよう」という計画は、実行不可能です。
講習期間中は毎日授業がある関係で、普段の2週分の量を1週間で進めていくことになります。
ほぼ1週間に一度の休みに、普段の4教科の2週分の復習が出来るものではありません。
 授業のある日にはしっかりと復習をして、休みの日は休養やリフレッシュに利用する事が理想的です。
 また、どこの小学校でも夏休みの宿題が出されています。宿題を後に回してしまって、
講習が終わってから大慌てで仕上げる羽目になるお子さんが多いものですから、
事前に予定を組んでおきましょう。
絵や感想文、また自由研究など、親御さんがつい手助けしてしまいがちですが、
「相談の乗ったりアドバイスはするが、やるのは子供本人」というスタンスを持ち続けてください。

・サピックス生
 一学期の復習ではなくて、どんどんと先の単元に入っていきます。
算数では、最大のテーマである比に入りますから、算数の復習時間を中心に
タイムスケジュールを考えてください。

・日能研・四谷・早稲アカ生
 一学期までの復習が中心です。
毎週のカリキュラムに追われて理解が雑になってしまっている単元を、丁寧に復習するチャンスです。
効果的な復習のためには、時間をかけるべき単元と力を抜いても構わない単元のメリハリをつけることが
必要です。夏の講習で、4ヶ月分の復習をするカリキュラムになっていますから、
学期期間中以上に追いまくられる危険性があるからです。
テキストにザッと目を通して、この単元はしっかり復習しよう、この単元はよく分かっているから、
この日は他の教科を頑張ろうという程度の大まかな目処をつけて講習に臨んでください。

Page 48 of 60

▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

COPYRIGHT@西村則康公式サイト