お盆休みこそ、子供の勉強を見てあげよう。

普段、奥さんに任せっぱなしの子供の勉強だから、

お盆休みぐらい父親らしいことをしてやろう。

このように考えていらっしゃる方が多いのではないでしょうか。

 

父子のコミュニケーションを深めるためにも、どんどん関わっていただければ

良いのですが、やり方を間違えると逆効果になる事があります。

今回はその「べからず集」です。

・お父さんは、自分の過去の自慢話をしない。

 「お父さんはね、高校の時に全国模試で○番をとったんだよ。その時の勉強方法は・・・・」

 お父さんが話したいのは、「その時の勉強方法」ですが、お子さんは、

「お父さんすごい!お父さんはやっぱり頭が良いんだ。僕には無理そう」

と感じがちです。

 「お父さんはそうでも、私はそんなに頭良くないからね!」

と反抗されてしまったお父さんが何人もいらっしゃいますから、ご注意ください。

・「こんなのがなぜ分からないんだ!」というしかり方をしない。

 この問題は易しいんだ。→でも、分からないんだ。→僕ってダメ。

 このように感じてしまうものです。

 この問題が分かっていないという現実を受け入れる所から始めてくださいね。

 大人から見るといとも簡単に解ける問題でも、子供にとってはまだ理解出来ない事は

 多いのです。

・テキストの解説を無視しない。

 普段からお子さんの算数に付き合っていらっしゃる場合は良いのですが、

 そうでない場合は、どうしても数学的な解き方になりがちです。

 算数には算数の、数学には数学の解き方があり、発想や頭の使い方に大きな

 差異があるのです。

 お父さんの気持ちの中に、

 「たかが算数。理系の大学を出た私にとって朝飯前(のはずだ)」

 という思いをお持ちの場合、我流の解き方になりがちです。

 このようなお父さんこそ、解説の解き方に忠実に教える事を心がけてください。

・いらついた気持ちのまま教え続けない。

 お父さん自身が、ちょっといらいらしてきたなと感じられたら、

 その時が終わりにするタイミングです。

 それ以上の時間を子供と一緒に過ごすと、堪忍袋の緒が切れる事になります。

お父さんには、是非とも上記のことに気をつけていただきたいと思っています。

そして、何より大切なのはお母様の気持ちのメンテナンスであることを

お忘れにならないようお願いします。

「いつも大変だね。」という優しい奥様への声かけをお願いします。

また、お子さんとお父さんが楽しそうに勉強している時の笑い声が、

奥様への一番のねぎらいになるのです。