夏期講習期間中に一番注意が必要なのは、復習のサイクルを乱さないことです。
「今日の授業の復習は今日中にやる」を基本姿勢する必要があります。
授業が、午後の場合は、「翌日の午前中までに」でも構いませんが、
「次の休みの日にまとめて復習しよう」という計画は、実行不可能です。
講習期間中は毎日授業がある関係で、普段の2週分の量を1週間で進めていくことになります。
ほぼ1週間に一度の休みに、普段の4教科の2週分の復習が出来るものではありません。
 授業のある日にはしっかりと復習をして、休みの日は休養やリフレッシュに利用する事が理想的です。
 また、どこの小学校でも夏休みの宿題が出されています。宿題を後に回してしまって、
講習が終わってから大慌てで仕上げる羽目になるお子さんが多いものですから、
事前に予定を組んでおきましょう。
絵や感想文、また自由研究など、親御さんがつい手助けしてしまいがちですが、
「相談の乗ったりアドバイスはするが、やるのは子供本人」というスタンスを持ち続けてください。

・サピックス生
 一学期の復習ではなくて、どんどんと先の単元に入っていきます。
算数では、最大のテーマである比に入りますから、算数の復習時間を中心に
タイムスケジュールを考えてください。

・日能研・四谷・早稲アカ生
 一学期までの復習が中心です。
毎週のカリキュラムに追われて理解が雑になってしまっている単元を、丁寧に復習するチャンスです。
効果的な復習のためには、時間をかけるべき単元と力を抜いても構わない単元のメリハリをつけることが
必要です。夏の講習で、4ヶ月分の復習をするカリキュラムになっていますから、
学期期間中以上に追いまくられる危険性があるからです。
テキストにザッと目を通して、この単元はしっかり復習しよう、この単元はよく分かっているから、
この日は他の教科を頑張ろうという程度の大まかな目処をつけて講習に臨んでください。