いつもいつも堅い話ばかりを書いていますので、今回は柔らかく、テレビの話からです。

昨日(だったと思うのですが)、徹子の部屋に松岡修造さん出演されていました。
あの方の熱血とプラス思考はすごいですね。
でも、現役のころは”ガラスの心臓”と言われるくらいに繊細な神経の持ち主だったそうです。
あの、たぐいまれなプラス思考は普段の精神鍛錬の賜物だった事を知って、感動しました。
 
話の中で、
「他人の子供を叱る場合は、しかりつけた後の落としどころまでもしっかりと考えてから叱り始める。
でも、我が子の場合はそうはいかない。どうしても感情的になってしまう。」
と仰っていました。そうなんですよね。
松岡さんは、長年ジュニアの指導をされていますから、
子供の心のツボに響くしかり方やほめ方のプロです。
その松岡さんにして、「我が子の場合は・・・」となるのですから、本当に我が子の指導は難しいものです。
 
こう言う私も人の子の親です。既に2人とも成人し、1人は嫁いで私の手から離れてしまっているのですが。
子供の学習をたまの休み(一年で2~3回しかなかったのですが)に見る事があったのです。

教え始めは、
「どれどれ、これが分からないの?それじゃあ、この部分から考えてごらん。・・・・、そうだね」
と穏やかに始まります。ところが、
「この部分から考えてごらん。・・・・ん、そうかな?」
このあたりから感情が高ぶってくるのです。そのうちに、
「そうじゃないだろ!」
最後には、
「なんでこんな事が分からないんだ!」
この頃には、子供の目には涙が浮かんでいます。

もう、手から離れてしまった今になって、あのときにもっと穏やかに勉強に付き合ってやれば良かったのに
と後悔しきりです。

昔は、おじいさんおばあさんがいて、近所にはおじさんやおばさんがいて、
「○○ちゃん、ちゃんと頑張らないと!」と叱咤激励してくれる親以外の存在がありました。
親には生意気を言う子供でも、親以外の、少し精神的距離が離れている人から言われると
素直に話を聞くことが出来るのです。

今、こういうおじいさんやおばあさん、おじさんやおばさんの役割の重要な一部を、
家庭教師や個別指導が担っているのかもしれませんね。