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2016年入試問題に見る「アクティブラーニング」

今年の主な学校の入試問題を解いてみると、今年話題に上がることが多くなった「アクティブラーニング」という言葉が頭のなかにふっと浮かぶことが多かったように思います。

アクティブラーニングとは、単なる知識の伝達や「教え込み」ではなく、子どもたちが自発的に問題を見つけ出し、あるいは設定してその解決法を考えることができるような、能動的な学びを意味すると私は受け止めていますが、今に始まったことではない、と自信を持って言い切る学校も多いのではないかとも思います。

私が「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」というポータルサイトで主任相談員としてご一緒させていただいている小川大介さんが主宰する個別指導「SS-1」では「発問応答」と呼んでいるそうですが、一方通行の授業ではお子さんの頭は活性化しません。

教える側も生徒たちと意見交換しながら切磋琢磨し、一緒に考え、子どもたちが「考え方を考える」ことができるような授業が、教える側も、教えられる側も刺激があり、充実した授業です。そのようなやり取りを、問題文中に「対話」という形で出題する学校が増えているのは、各中学校もそんな授業を楽しいと感じる子どもを求めている証拠だと感じます。

昔からこういった出題をしていたのが、関東では御三家であり、関西では灘中学校をはじめとする最難関中学校です。

「覚えているだけじゃダメなんだよ」
「今ここで、与えられた条件を手がかりに考えてごらん」

そう出題者から問いかけられているような問題。
謎を解き明かした瞬間に、「ああ、なんて素晴らしい謎解きなんだ」と感動してしまうような問題。

難解、複雑で苦心した挙句に、そういった快楽が待ち受けているような問題は、解く人を成長させます。「わからないからいいや」と投げ出すか「わからないことはわかるまで考える」と立ち向かうか。

大げさに言えば、そんな「生き方」みたいなものにつながるのが、良い出題者が考える、良い問題だと私は考えています。

そのような出題をする学校が、確実に増えています。

そういう学校の問題を楽しめるような子どもたちを育てるのは、大人の見識であり、責任なのかもしれません。

6年生が春のうちにすべきこと

昨日、大阪梅田でセミナーを行いました。「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で主任相談員としてご一緒させていただいている、個別指導教室SS-1の先生方とともに、おもに新6年生のこれからの学習に関して、いろいろお話をさせていただいたのです。
外部の先生方と一緒にセミナー講師を努めさせていただくことで、日々自分が感じていることを他の方も感じているのか、確認することができてとても助かります。
塾によってカリキュラムに対する考え方、進度も様々ですが、1つ確実に言えることがあります。
それは
「6年生担当の塾の先生方は、『5年生までで中学受験に必要なことがらはすべて教え終わっている』という感覚で6年生の授業にあたるということです。
そして、各塾「スパイラル方式」のカリキュラムとなっていますが、それは前の学年で習ったことをそのまま繰り返すのではなく、「前の学年で習ったことは理解して身につけている」ということを前提に、よりレベルの高い学習をする、というものです。
「苦手だけど、わからなかったけど、また出てくるから大丈夫」
と高をくくっていると、次に出てきたときにはもっとわからなくなってしまうということです。
さらに、いよいよ受験学年である6年生を教える先生たちは、子どもたちが5年生までで、受験に必要な学習の、少なくとも基礎の部分は身につけているものとして授業を行うのです。
だから、「春の間はとりあえず様子を見て」と考えていると、夏になる頃には、もう遅れを取り戻したり、苦手を克服する時間の余裕もなくなっていることに気付くのです。
セミナーでも話したのですが、6年生はぜひ今、この2月、3月の間に苦手分野の克服や理科や社会の暗記の補強や完成など、テーマを決めて取り組んで欲しいと思います。
セミナーでSS-1の辻義夫先生も仰っていましたが、テストなおしを「間違った問題のなおし」ではなく「間違った問題の単元を勉強しなおす」とすることも、実はとても効果的です。植物の種子の問題を間違っていたなら、種子だけでなく葉や茎などに関しても勉強しなおしてみる、といった具合です。
「テスト直しから学びがある」というのはとても受験生にとっては大切で、次回のテストの得点にもつながることです。
ぜひ試してみてください。 

たいせつな数日間が始まります

いよいよ東京都、神奈川県の統一入試日が3日後。雪が降るかもしれないとの予報で、いろいろと心配は尽きません。
でも、ここまで頑張り続けた6年生たちは、どうか自信を持って会場に出かけてほしいと思います。
そしてお母さん、お父さんは、「だいじょうぶ」という言葉で送り出してあげてください。
もちろん、天候も含めて何があるかわかりませんから、周到に準備をしてあげてください。特に寒さ対策、逆に教室に入ってからの「暖房対策」にも対応できるよう、暖かくて着脱しやすい服装がいいですね。
いろいろなところで述べているのですが、周到に準備することを前提に、もしものことがあっても大丈夫かどうかの確認もしておきましょう。つまり、周到に準備するのですが、それでも何か忘れ物があったときにどうするか、といったことも考えておくのです。会場の近くにコンビニはあるかということを確認しておきましょう。もしものときに親が焦ると、お子さんはもっと焦るものです。
第一志望校の入試の前日に緊張しない子はいません。そんなときは、これまでやってきた勉強の証、ノートやテキスト、参考書など、ざっと目の前に並べてみてください。
「こんなにがんばってきたんだからだいじょうぶ」
そう思うことができれば、少し安心するはずです。
なかなか寝付けない子も多いものです。そして、眠れないということ自体が焦りの気持ちを生み出すこともあります。大きく、深く呼吸して、ゆったり寝転がっているだけで、ずいぶん身体も心も休まるということを伝えてあげましょう。
たいせつな、たいせつな数日間。たぶん親も子も、一生忘れられない何日かになるでしょう。しっかり駆け抜けましょう。 

中学入試が始まります

2016年に入り、10日間が過ぎました。学校や地域によってはもう入試が行われたところもありますね。6年生たちは最後の追い込み、がんばっていることと思います。
関西では今週末に、大阪府・兵庫県の統一入試日を迎えます。東京もあと3週間ですね。勉強しても勉強しても、入試前日には「もうちょっとやっとけばよかったな」と思うものです。でも入試が終わると、結果はどうあれ不思議なことに「やれるだけのことはやった」と思えるものなんです。
そのためにも、今は一心不乱でがんばりましょう。
この時期になると、もうあまり苦手単元・科目にフォーカスした勉強をせず、バランスよく、得意単元の得点力を増すくらいの比重の勉強のしかたがいいですね。あとは、自信満々で出かけることです。
「受からないかもしれない」と不安いっぱいで会場に出かける子と、「きっと合格する」と思って出かける子では、どう考えても後者のほうが有利です。まったく同じ実力であったとしても、自信がある子は精神的な余裕がある分だけでも有利です。
だから、お父さん、お母さんはお子さんを
「きっとだいじょうぶ」
という言葉とともに送り出してあげてください。もちろん、もしもの場合の結果の受け止め方は考えておく必要がありますが、何があってもあの子はきっと乗り越えてくれるはず、そう信じて。
「だって、あなたはお父さんとお母さんの子どもなんだから。」
これは心の中でもいいですね。
こんな機会だから、あらためて伝えるのもよし。
「数日間、毎日入試ばっかりで大丈夫かしら?」
そんな心配も尽きないと思います。
でも1つ確実に言えることがあるとすれば、入試の前後で確実に、親も子も成長するということです。一回り大きく見える我が子の姿を楽しみに、笑顔で送り出しましょう。
きっとだいじょうぶです。 

冬期講習会=復習と考えてはいけない?

12月11日、主任相談員を務めさせていただいている「中学受験情報局」との共催セミナーを開催しました。

今年は11月の開催で最後にしようと考えていたのですが、

「2月から新しい学年になる前に、この冬どんなことをさせればいいですか?」
「結局この1年、成績が上がらずじまいでした。このまま学年が上がったら、上がるどころか下がるんじゃないかと不安です」

といった声をセミナー後にたくさんいただき、なんとかもう一度、年内にみなさんにお話しする機会を得られないかと考えた末、ウェブセミナーという形をとらせていただいたのです。

セミナーの中でもお話ししたのは、冬休みには冬期講習会があるから、そこで今年の総復習をやってくれる、と漫然と考えていては期待はずれに終わる可能性があるということです。大手進学塾で、講習会が純粋に復習というのは日能研くらいで、サピックスはカリキュラムがどんどん進んでいくタイプの塾ですし、四谷大塚系のカリキュラムも、予習単元がかなりの量入っています。

苦手な単元は冬期講習会で、ではなく、冬期講習が始まる前になんとかしておくというのが望ましいのです。そういう視点で冬休み前のスケジュールを眺めてみると、冬休みの開始から冬期講習が始まるまでの期間や、冬休み前に短縮授業の期間があるならその期間が目についてくると思います。

また日能研のように講習会が「復習型」の塾の場合、講習会で新しく習うことは少ないですから、「もうじゅうぶんできるから、あらためて授業で教えてもらうまでもない」といった単元をどうするかをあらかじめ考えておくといいですね。そのような単元の学習は思い切ってお休みして、苦手科目や弱点単元の学習に充てるという手も大いにありなのです。

関西の浜学園も、講習会は復習というタイプの塾ですね。もちろん希学園も似たカリキュラムを持っています。塾からは「講習会には必ず参加してください」と言われると思います。でも、本当に必要かどうかはご家庭が決めること。参加するかどうかもそうなのですが、1日1日、この日は出席するのかということも考えるのが結局はいいように思います。

気をつけていただきたいのは、冬休みは意外に短く、クリスマスや年末年始など(親御さんも)バタバタしがちで、なんだかこれといったこともできずに過ぎ去ってしまった、という結果になりがちだということです。

だからあらかじめ塾のカリキュラム、ご家庭の行事予定などをしっかり確認し、「いつ、何を」するかをしっかり決めておくことが大切なのです。そして、その予定はあらかじめお子さんに共有するようにしておきましょう。お子さんはお子さんで、学校がお昼までで終わるのなら友達と遊ぼう、と考えて約束して帰ってくるかもしれません。だからあらかじめ「この日は◯◯の復習をしようね」と声をかけておくことで予定をおさえておくのです。

2月には塾の学年が上がります。学年が上がると、授業時間が長くなったり通塾日数が増えるなど、お子さんの負担は増えることはあっても減ることはありません。そして塾の日数や授業時間が増えたら、そのぶん宿題も増え、ダブルでお子さんに掛かる負担は大きくなるのです。(塾の時間が1.5倍に増えたら、その宿題もおよそ1.5倍に増え、お子さんの感じる負担はそれまでの2倍以上、ということも珍しくはありません。

今5年生のお子さんの親御さんなら、4年制から5年生に上がった時のことを思い出していただきたいのですが、次に6年生に上がったときには、5年生になったときよりもさらに負担感は大きくなるはずです。

だから、この学年で気づいている苦手はこの学年のうちに克服、ということを目指して、のこりの2ヶ月足らずを過ごしていただきたいと思います。

周到に、新しい学年に備えていきましょう。

学年ラスト2か月の過ごし方

11月26日(木)、新宿・渋谷にてセミナーを行いました。私が主任相談員を務めさせていただいている「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」、そして共著者である小川大介氏が主宰する個別指導のSS-1、そして家庭教師の名門指導会の共催、書籍のもととなった連載「中学受験 基本のキ!」を掲載いただいている「日経DUAL」の協力をいただいて開催したものです。
セミナーは午前の部(新宿)、午後の部(渋谷)の2回開催でしたが、午前の参加者は圧倒的にお母さんが多く、夜はお父さんの姿が目立つといった特徴もありました。木曜日の仕事終わりにセミナーに参加されるとなると、きっとお疲れなのでしょうが、すごい熱気に話し手としても力が入ってしまいました。
セミナーは「基本のキ!」という書籍名の通り、「中学受験をするとどんな毎日になるの?」から始まり、2月の塾の新学年に向けてどんな準備をしていけばいいかまで、幅広いお話になりました。
セミナーでは話しきれない部分もあったのですが、この12月〜1月、塾の学年の最後の2ヶ月にしておきたいのは苦手克服です。苦手克服といえば大変なことのように聞こえてしまうかもしれませんが、今年学習してきたことの中で、今ひとつ点が取れなかった、ちゃんと理解できていないように思う、そんな単元をもう一度学習し直すのです。
そんなの冬期講習会でやってくれるんじゃ、と思われるかもしれませんが、幾つかの理由で自分でもやるべきだと思います。
一つは、冬期講習会で習うカリキュラムに、お子さんの苦手単元がバッチリ入っているとは限らないことです。なかには「この単元はもうやらなくても大丈夫」くらいに理解が進んでいる単元もあるかもしれません。
もう一つの理由は、塾によっては「冬期講習は復習内容とは限らない」ということです。たとえば大手進学塾のサピックスは、若干の復習はあるとはいえ、基本的に「進み続ける」カリキュラムです。たとえ同じ単元名の授業が繰り返しあっても、次に習うときには前に習ったときの上のレベルからだったり、また違った解法パターンの問題が中心だったりするのです。
だから、「今わからなくても、次にまた同じ単元の授業があるから大丈夫」と考えていたら、次に習ったときにはもっとわからなくなる、ということが起こるのです。
新学年まで2か月。
まずは「この2ヶ月で何をやるべきか」をテーマに、ここ数回のテスト(復習テストレベルではなく、公開やオープンなど大きなテストがいいですね)で間違っている問題が多かった単元のリストアップからになるでしょうか。
学年ラストの2か月、大切に過ごしましょう。
PS
セミナーの動画、中学受験情報局の方で公開の準備が進んでいるようです。まずは参加者のみなさま、そして後日中学受験情報局のメルマガ会員のみなさまにも公開予定だそうです。
楽しみにお待ちください。 

すべての子どもは褒められて伸びる

中学受験を考えていて、4年生から塾に通わせようと考えているご家庭では、そろそろ塾選び、入塾テストの準備が始まっているかもしれません。受験勉強を始めるのは、早ければ早いほどいいというものではないと、私はいろんなところでお話ししていますが、4年生くらいから始めるのがちょうど無理がないのです。

進学塾のカリキュラムは、4年生〜6年生の3年間で無理なく中学受験の学習が仕上がるようにできているからです。1年生〜3年生から進学塾に通わせるご家庭は、かなり早くにスタートを切っているということになります。

 

3年生までは塾に通わせないほうがいい、というわけではありません。お子さんが楽しんで通塾し、得られるものが多いなら何の問題もありませんし、私が知っている限りでも、低学年から塾に通わせて、色んな意味で成功されているご家庭も多いのです。

 

では、早くから受験勉強を始めて失敗する例とは何かというと、お子さんの自己肯定感がとても低くなってしまう場合です。

 

子どもの「できない部分」ばかりが目について、できること、もっといえば「今はできないけれどがんばっていること」に対してねぎらい、褒める声かけをせず、逆の声かけを続けてしまうと、子どもは「どうせ僕はがんばっても無理」という気持ちになり、自分もがんばればできるという気持ちを持ちにくいのです。

 

子どもに限らず、努力しても認められることがないと、人は充実感、充足感を感じられません。特にお子さんがいちばん好きなのは、お母さん、お父さんの「よくがんばったね」「すごいね」といった言葉。言葉でなくても、お母さんやお父さんの喜ぶ顔だけで、子どものやる気は天にも上るくらいになるはずです。

 

「褒められると伸びるタイプ」とよくいいますが、子どもはみんな「褒められると伸びるタイプ」だと私は思っています。

 

もちろんできたことに対して褒めてあげるのは当然ですが、できた、できないにかかわらず、努力したことに対して褒めてあげることが大切だと思うのです。

 

大人だって、ふだん張りつめた気持ちで頑張っていればいるほど、身近な人の感謝の言葉や嬉しそうな顔に癒され、明日からもがんばろうと思えるものです。逆にそれがなければ、そんな小さなことでと思うようなことで、心が折れてしまったりするものです。

 

ここまで考えてくると、小さなお子さんだけでなく、ここから受験に向かって直前期を過ごす6年生にも同じことが言えるとわかってきます。

 

寒くなってきました。ここからが受験期本番ですね。

 

今夜お子さんが帰ってきたら、どんな言葉をかけてあげましょうか。

6年生までに学習の質を上げる

10月4日(日)、豊洲にてセミナーを行いました。主催は紀伊國屋書店ららぽーと豊洲店様で、限定30名の皆さんが参加くださいました。

小学4年生〜6年生のお子さんのいるお母さん、お父さんが対象でしたので、受験に向け、そして新年度に向けての準備のお話に、熱心に耳を傾けておられたのが印象的でした。

当日は「学習の質」について話をさせていただきました。ついつい陥ってしまいがちな「記憶型の学習」についてです。冷静に考えれば、「覚える⇒思い出す」というサイクルの中に「考える」という要素が少なければ勉強は面白くなくなっていくとすぐにわかるのに、日々の宿題演習ではついつい「覚える⇒思い出す」が中心になってしまいがちです。

たしかに勉強の中に「覚える」という要素は必要で、もちろん重要なものですが、「考える」という要素が少ないと、高学年の学習に対応できないのです。

あることを覚えているかどうかで対応できるのは、学年で言えば5年生まで。6年生になり、実際に入試問題などを解く段階になると、あることを知っているかということはあまり問われず、どう考えればこの問題を解決できそうか、というように「考える力」を試されます。これが「実戦力」と呼ばれるものです。初めて見る問題に対応できない、復習テストなら点が取れるのに、大きなテストになると点が取れないのは、この「実戦力」がついていないことが原因の1つです。

6年になるときに急に勉強のしかたを大きく転換するのは無理がありますから、5年生までに「考える」ということに比重をおいた学習スタイルに変えておかなければなりません。

これが私の言う「学習の質を変える」ということです。

ヒントは「復習」です。宿題に取りかかる前に「復習」をすること。なぜこの問題は、こうやって考えるんだっけ?と考え、思い出すこと。これを行なうのに効果的なのが、「家庭内ミニ授業」です。お母さん、お父さんが生徒となって、先生に扮したお子さんから授業の内容を教えてもらう。教えるうちに理解が深まることもありますし、意外に理解ができていなかったことにお子さん自身が気づくこともあるでしょう。それが大切なのです。

この時間が家庭学習にあるかないかで、6年生での学習効果は大きく変わります。

お子さんの宿題、ちょっと気をつけてみてあげてください。

セミナー参加者のみなさま、ありがとうございました!

受験学習のPDCA

PDCAサイクルというのを聞いたことがあるでしょうか。
 
P=Plan(計画)
D=Do(実行)
C=Check(チェック)
A=Action(改善)
 
という4つのサイクルのことですが、受験勉強だけでなく、何かを実行するとき、みなさんも無意識にこのサイクルを行っているのではないでしょうか。
 
あることを計画し、実行したら、その結果がどうだったかチェックして、うまくいったところはそのままに、うまくいかなかったところは改善する。そうやって日々いろんなことに取り組んでおられるのではないかと思うのです。
 
ただ、忙しい日常の中では、このようなサイクルに基づいて行動しているということ自体意識していないかもしれませんし、ついつい日々すべきことに追われて、「やりっ放し」になったり、受験勉強においても「とにかく今週の宿題を片付ける」といったことに陥りがちです。
 
学校では2学期が始まりましたが、その2学期が終わることろには、塾ではもう新学年が間近に迫っています。塾での学年がわりの時期には、学習内容やテストがぐんと難しく「新学年向け」になり、成績が急に下がるのは、多くの場合この時期です。
 
そんな事態をあらかじめ避けられるのものなら避けていただきたい、という思いで、明日24日の午前10時から、ウェブセミナーを行うことにしました。できるだけ多くの方にご覧いただきたいのですが、今回の定員は200名。
 
新学年まであと4ヶ月あまり。それまでに何をすべきか、どのようなことに気をつけておけば、新学年での「成績急降下」を避けられるのか。そのあたりを「中学受験情報局」主任相談員の小川大介さん、辻義夫さんとともにお送りします。
 
興味のある方はお早めにお申し込みください。
 
 
http://www.e-juken.jp/20150924webseminar.html

たまプラーザにて講演会を行いました

9月13日(日)有隣堂たまプラーザテラス点様主催の講演会で、講師をさせていただきました。
 
参加者は未就学〜5年生までのお子さんのお父さん、お母さん。みなさんとても熱心にお話を聞き、質疑応答も時間一杯、とても充実した時間になりました。
 
お話をしていて感じたのは、やはりみなさん中学受験(にとどまらず、お子さんの成長と教育、そして将来のこと)を考えたときに、いつから、どんなことをさせればいいか、それも一般論ではなく我が子に当てはめた場合にどうか、ということに関してすごくよく考え、お悩みだということです。
 
生活の中でいろんなことを経験したり、そのことについて不思議に思ったり、調べたりする。こういったことがお子さんの成長には不可欠かつ重要と私は考えています。お子さんの可能性を考えるあまり、ついついあれもこれもと習いごとをさせたり、ドア・ツー・ドアの生活で外遊びがあまりないという生活に、どうしても現代はなりがちですが、意識的に生活の中での体験はたくさんさせてあげたいものですね。もちろんお手伝いなどもたくさんさせてあげてください。その中で学ぶことが、大きくなったときの勉強に必ず生かされるものです。
 
セミナーでも申し上げましたが、中学受験をするには、4年生くらいからの通塾は避けられません。だからこそ3年生までにどんな生活をしてきたかが重要で、その時期に塾の低学年講座を受講させるのがベストとは必ずしもいえないのです。
今回の参加者の皆さんは、共働きのご家庭が多かったように感じましたが、忙しい中お子さんたちに接する時間、一緒に考える機会を工夫してとっておられるのが嬉しく、このようなご家庭のお子さんは伸びるだろうな、と感じるご質問も多かったのが印象的な講演会でした。
 
参加者のみなさま、ありがとうございました!

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▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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