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親の行動で、子どもは勉強好きにも勉強嫌いにもなる

■親の行動が子どもを勉強嫌いにする?
主任相談員を務めさせていただいたいる、中学受験ポータルサイト「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」の「子どもを勉強嫌いにする親の行動3選」という記事で、同じく主任相談員としてご一緒している個別指導教室SS-1の副代表、辻義夫氏とともにインタビューを受けました。
「子どもを勉強嫌いにする親の行動」とのことで考えてみたのですが、これがけっこうあるんですね。ふだん何気なく行っていること、あるいは無意識のうちにとっている行動が、お子さんを勉強嫌いにすることって、あるんです。
逆に言えば、接し方を意識して変えることで、お子さんを勉強好きにだってできるはずです。
では、どんな行動がお子さんを勉強嫌いにするのか。
記事と重複することをお伝えするわけにはいかないので、記事でお応えしたのとは別のことをお伝えすると、1つは「なんでも親が先回り」してしまうこと。
たとえば小学生には、1年の年間計画を立て、それを3ヶ月の中期計画に落とし込んで、月次目標ができ、一週間の・・・といった計画をまだうまく立てられるわけではありません。しかし、明日塾でなんの授業があるか、来週までに宿題をどのあたりまでやればいいか、といったことは考えることができます。
今日何をやるか、どうやるか、何問やるのか、明日持っていくものは何か、といったことまで、親がぜんぶ先回りして考えるようになってしまうと、子どもは毎日の勉強(に限りませんが)に楽しみを感じられなくなってしまいます。
計画を立てるにしても、お子さんにも意見を聞き、一緒に考えるということが大切です。
主体的に、何事も「自分事」として考えて行動するのは、受験勉強にかぎらず重要なことです。
■「命令文+or」ではなく「命令文+and」を
英語の構文で、
「命令文+or 〜」というのがあります。日本語に訳すと「◯◯しなさい、さもないと〜」でしたね。もう一つ「命令文+and 〜」というのもありました。「◯◯しなさい、そうすれば〜」という日本語訳でした。
さて、みなさんは誰かからものを頼まれる場合、どちらで頼まれると「やってみよう」と思うでしょうか。
「◯◯しなさい、さもないと〜」の「〜」の続きに入るのは否定的な言葉です。やらないとひどい目にあうとか、そんなことでしょう。一方、「◯◯しなさい、そうすれば〜」の「〜」に続くのは、肯定的な表現です。
否定的な言葉は、人からモチベーションや勇気、やる気を奪います。平たく言えば「◯◯しなさい、さもないと〜」は脅しなので、言われた方も相手の言うことを聞きたいとは思わないでしょう。
お子さんに頼んで勉強してもらうわけではないですが、どうせ伝えるなら、肯定的な表現で伝えたいものです。否定的な表現ばかり伝えると、お子さんは「嫌な気持ちになること」を避けるため、聞き流すようになります。気持ちを塞いで、否定的な言葉の影響を受けないように、自然と自分を防衛するのです。
そうなると勉強どころか、親子関係すらうまくいかなくなっていきます。
■何でも話せる関係になっているか
上の項目とも関係することですが、悩んだときに真っ先に相談できるのは、特にお子さんが小学生の間は親です。中学校、高校と成長していくと、だんだん家庭の外の世界の人に相談するようになっていきますが、今はまだその時期ではありません。
学校のこと、塾のこと、受験生にかぎらず、お子さんにも悩みや不安はあります。ご自身が子どもだったとき、どうでしたか?
私はよくお父さん、お母さんたちにこのように質問して、ご自身が子どもだった時のことを思い出してもらいます。はじめは「覚えていない」と仰っていても、よく思い出してもらうと、けっこう思い出されるものなんです。
そしてそのとき思い出すのが、「ああ、あのとき親からこんなことを言われたのが嫌だったんだよね」といったこと。「もっと勉強することの大切さを、噛み砕いて説明してほしかった」「自分の価値観を押し付けてくるのが嫌だったんですよね」というようなこともあれば、「習いごとをやめたいって言ったときに、もっと止めてほしかった。我慢することの大切さを教えてほしかった」といったこともあります。
親は親で、きっと「もっとこうしてあげればよかった」ということがあるのでしょう。私も成人した娘の親としては、そんなことだらけです。
たまにはそんな、自分が子どもの時のことを思い出して「この子にどう接してあげればいいだろう」と考えるような親御さんになら、お子さんは悩んだときに「親になんか相談しても・・・」とは思わないと思うのです。
受験勉強、長いようで後で思い返せばあっという間です。この時期を私は「家族の青春時代」と強く感じます。忘れがたい、輝きの時代です。
充実した時間にしていきましょう。 

ゴールデンウィーク、大切に過ごしましょう

■お出かけに「目的」と「イベント」を

ゴールデンウィークが近づいています。お子さんが高学年のご家庭、特に6年生のご家庭は「思い切って遠出」とはいかないかもしれませんが、5年生以下なら、お出かけするご家庭も多いのではないでしょうか。

お泊りだったら、もう行き先は決まっていますね。自然の多いところを訪れるなら、花の季節を最大限に活用しましょう。理科の学習で出てくる植物は、野草レベルのものが多いので、お出かけ先でいくつも見つけられると思います。

カラスノエンドウ・スズメノカタビラ・ハルジオン・ハコベ・ノゲシ・ナズナ・ハハコグサ(ゴギョウ)・・・数え上げればきりがないくらい、(中学受験の勉強に関係あるものに限りませんが)花であふれています。

実は自然の多いところでなくても、町中のちょっとした植え込み、花壇などにも「学習のネタ」はたくさんあります。

「学習」としてではなく、「よく見る」だけを心がけて植物を見る習慣をつけてみてください。人はよく見ることで、気づかないうちに共通点を探したり、「どうしてそこに生えているのか」と考えるものです。

こういった視点が高学年での伸びにつながっていきます。

■高学年なら、半日でできるフィールドワークがオススメ

さすがに高学年のお子さんのご家庭は、遠くへ旅行と言う訳にはいかないでしょうか。そんなご家庭には、半日でできる「フィールドワーク」がおススメです。

首都圏にお住まいなら、周りは歴史で言うと「近代」のまさに表舞台。特に暗記が大変な近代〜現代の歴史の、一部でいいから下調べの上でたどるのです。1860年、時の大老、井伊直弼が襲撃された「桜田門」は実際どんなところなのか。今はどうなっているのか。その門は江戸城のどのあたりに位置していたのか。

そんなことを調べ、歩き、そして記録する。そんな作業はまるで歴史学者かジャーナリストにでもなったような気分をお子さんに味あわせてくれます。親子で楽しんでもいいですね。

関西なら古墳の頃から平安の貴族の時代まで、訪れて学べる場所は数えきれないほどですね。訪れるべき寺社仏閣も、全国有数です。

■勉強とレクリエーションのバランスを

ふだん私がオススメしているように、もちろんゴールデンウィークのようなお休みは「ふだんやりたかったけど手付かずだった勉強」に取り組むチャンスです。そちらも計画を組んでしっかりやりつつ、メリハリのある休暇にしたいですね。

もう間近に迫っていますが、ゴールデンウィークに大量の宿題が出て塾はお休み、というタイプの塾なら注意してくださいね。その大量の宿題はほんとうに全員に、ぜんぶ必要かといえば、これはNOです。やっていかなかったら叱られる、という事情があるなら、まずは塾の先生に「絶対にやるべきこと」を教えてくれないか聞いてみるとよいでしょう。

何事も優先順位が大事、ということを理解している先生なら教えてくれると思います。「とにかくぜんぶやってきてください」なら、ご家庭で優先順位を考えるしかありません。私は「全部できていませんが叱らないでください。できなかった理由は・・・」というお手紙をお母さんに書いていただくようお願いしたこともあります。

大切な数日間、充実したものにしてくださいね。

6年生は「初見の問題」への対処法を鍛えましょう

■6年生はテストが難しくなります
春休みが終わり、ゴールデンウィークもすぐにやってきます。6年生は学校でも6年生。名実ともに受験生です。
さて、サピックスではこの日曜日に、初めての「志望校判定サピックスオープン」がありましたね。四谷大塚でも第1回の「合不合判定テスト」が同日に行われました。浜学園では24日に「合否判定学力テスト」が行われます。
6年生はこれから、合否を判定するテストがどんどんあります。
合否を判定するということは、すなわち「入試レベルの問題に対応できるか」をみるということなので、出題される問題もどんどん入試問題に近いものになっていきます。
入試問題に近づいていくということはどういうことかというと、「今まで見たことがない」とお子さんが感じるタイプの問題が多くなっていくということです。
■現在の「初見の問題」とは
一般に「初見の問題」と言われるのは「パターン問題ではない」というものです。「パターン問題」というのは、「つるかめ算の解き方を知っていれば、必ず解ける」といったタイプの問題で、古くは「三行問題」と言われるものを指していました。
しかし、だんだん受験算数が高度になり「高度なパターン」「複雑なパターン問題」などと称されるものも出てきたのです。本来、かなり高度な思考経路を辿って解く問題だけれども、よく出るので、受験生(特に難関中学校志望者)は手順を覚えている、というものです。
6年生まで進学塾で勉強を続けてきた子は、このレベルくらいまでは「見たことがある」わけです。中学校側も、難関校であればあるほど、高度ではあってもそのような「手垢がついた問題」は出さず、さらに意表をついた問題を出題してきます。
これから6年生達が取り組んでいく「初見の問題」というのは、そのレベルの問題が多くなっていくのです。中には今年の入試問題そのものを改題したようなものも多くあります。
■「初見の問題」への対処法
「初見の問題」とはいっても、まったく習わない問題は出ません。
こういう書き方をすると、誤解を招くかもしれませんね。もう少し正しく表現すると「今まで習ったこととはまったく違ったことを使わなければならない問題は出ない」ということです。
ただ、「今まで習った、何と何を組み合わせて考えればいいか」はわかりづらい問題です。
そのような問題に対応する鍵は、これまでに「高度なパターン問題」として取り組んでいた問題にあります。
なぜそのような解き方をするのか。これは「あえて言うなら」何算なのか。これに似た問題にはどんなものがあるか。
そんなことをしっかり考えながら解いてみてください。これらの問題は、6年生ではいわゆる「平常授業」のテキストに出てくるはずです。それらを丁寧に解くことで、問題をみる「目」が養われていきます。
6年生は、ぜひ春のうちに、そういった取り組みを始めてください。

「高学年で伸びる子ども」のキーワード

  • ■3年生までは「読み・書き・計算」を
最近、低学年のお子さんのお父さん、お母さんからご相談を受けることが多くなりました。
私は常々、「中学受験の準備は小学3年生の秋から」と申し上げてきています。多くの塾で新4年生の授業が始まるのが、3年生の2月。その塾の入塾テストに対応できるよう勉強を始めるのが、その頃というわけです。
それまでの期間は、受験勉強というよりは「読み・書き・計算」をしっかりやっておくことが重要だと考えています。中学受験の勉強では、わりと早い段階から長い文を速く読むことを要求されますし、テストの制限時間だって学校のテストとは比べものにならないくらいタイトです。また1本の算数のテストで、計算は何十回やるかわかりません。速く、正確にできることが武器になります。
  • ■受験勉強の「先取り」は効果的?
そこで、4年生からの「受験勉強」も前倒しでやらせれば、より有利になるのでは、と考える方もいて、よく質問されるのです。この質問に対して、私は「4年生にならないと深くはわからないことも含まれていますから、そこは先回りしないでいいですよ」と答えます。
「9歳の壁」という言葉があります。多くのお子さんは9歳から10歳くらいのときに、抽象的なものを理解するようになったり、自分中心の世界から、他者の存在を意識するようになるのです。
この時期にしっかり抽象的・論理的な物の考え方に対応するために、それまでの期間にしっかり「実体験」を積み重ねておいてほしいからです。夏の砂浜の砂がとても熱かったこと、冬の鉄棒に触ったときの冷たさが、高学年になったときの「金属や岩石は温まりやすく冷えやすい」という学習に「納得」をもたらすのです。
高学年になっても計算で「指折り数える」子がたまにいますが、数は単なる「順番」ではなく、「量」でもある、ということがしっかり身についていないのです。
「37 + 85」の計算を単なる「繰り上がりの計算」ととらえるか、「100円玉がこっちに37枚、こっちに85枚あるから、37枚から15枚もってきて85枚と合わせて100円を作ってから、あとの22枚をそれにあわせる」ととらえるかには大きな違いがあります。
この感覚がしっかりつく前に、むずかしい文章問題をやらせても、「丸暗記」の勉強に陥ってしまう危険性があるのです。
  • ■小さい頃から心がけたい「ものの考え方」
お子さんがまだ小さいお父さん、お母さんも心がけていただきたい「ものの考え方」として、「因果関係の意識」があります。
物事には何でも理由があり、その結果があります。お子さんに何かを告げるとき、理由とセットで告げるようにするのです。
「散らかってると危ないから片付けようね」
「床が汚れるから靴を脱ごうね」
高学年なら
「低気圧が近づいているから雨になるみたいだね」
「水に流されているうちに、この石はこんなに丸くなったんだね」
のようにです。
大変に感じるかもしれませんが、小さいうちからこのようにものごとを考える習慣がついていると、お子さんは理由なしにものごとを「丸覚え」することに違和感を感じるようになります。「あと伸び」する子にしたいなら、絶対におすすめの方法です。
このような声かけをするには、お父さん、お母さんもいろんなことを「不思議がる」人である必要がありますね。お子さんの「なぜなぜ攻撃」にちゃんと付き合うことから始めてもいいかもしれませんね。お子さんの「どうして?」にいちいち付き合い、一緒に調べ、どう伝えたらお子さんに納得してもらえるか、頭をひねるのです。
お子さんが低学年までなら、その時間はあるのではないでしょうか。
たとえばお子さんから
「どうして空は青いの?」
そんな質問を受けたら、さて、どうします? 

学年がわり「成功の予感」を失わないで

■「なるほどな」と思うことが快感

大人もそうですが、「なるほど、そうだったのか!」と何かがわかったとき、納得感を得たときに、子どもは快感を感じます。また、なにか問題を考えていて、パ〜っと視野がひらけるというか、「見通し」が立ったときも快感を感じるのです。これまでつけてきた知識が、新しく入ってきたものと結びついて、なにか新しいものになる。そのときがすごく「気持ちいい」のです。」

家庭教師としてお子さんのすぐ横で見ていると、そんなときお子さんの表情、そして息遣いが変わります。だから、子どもがわかっているかどうかを確かめるのには、表情を見るのが一番だし、わかると快感が得られるから楽しいので、楽しそうに勉強するものです。

分かれば楽しいし、楽しければもっと勉強したくなるという好循環が生まれるわけです。

■「ちょっとがんばればできるようになる問題」に集中する

では、どうすれば楽く勉強できるようになるかです。

「楽しくない勉強」の代表例の1つが「あたふた学習」と私が呼んでいるものです。毎週出るたくさんの塾の宿題を「片付ける」ことが目標となってしまい、「とにかく答えを出す」ということばかりに意識が行ってしまう状態です。

この状態になりやすいのが、塾の学年上がりの時期。勉強の内容が難しくなり、宿題も増えるから、とにかくどんどん片付けなくちゃ、という気持ちになりやすいのです。そういう時ほど、「楽しむことができているか」に気をつけてあげなければなりません。

「あたふた学習」ではなく、1つ1つしっかり考えて勉強することができれば、お子さんは楽しく勉強できるはずです。「1つ1つしっかり考えて勉強」したいけど、宿題が増えてどうしても「あたふた」になってしまいがちなら、「もうやらなくてもできる問題」は省き、「ちょっとがんばって考えればできそうな問題」に時間を割くことです。

つまり、私が普段から提唱している「◯△☓勉強法」を徹底することで、宿題を取捨選択するのです。「◯・・・もう理解できていて自力で解ける問題」や「☓・・・全然わからない問題」に費やす時間をできるだけ少なくして、「△・・・ちょっとがんばればできそうな問題」に集中するのです。

■「成功の予感」が先か、努力が先か

人間は「成功できそうだ」と思えばがんばれるし、「たぶん無理だろう」と思っているときはあまり努力できないものです。努力できれば「成功できそうだ」という「予感」はさらに大きくなるし、成功の予感が大きくなれば、ますますがんばれるわけです。

卵が先かニワトリが先か、という話に聞こえるかもしれませんが、これはもう絶対「予感」が先の方がいい。「努力すれば合格の可能性が大きくなるぞ」は正論ですが、現実には、なかなかお子さんの心に火をつけることができない言葉です。「努力しないと合格できないぞ」は声かけとしては最悪の部類かもしれません。

子どもたちを元気づけるのは、失敗の予感ではなく成功の予感だからです。

新学年になって勉強が大変になっているからこそ、小さなこと(のように感じているかもしれませんが、進学塾の宿題にがんばって取り組んでいること自体、けっこうたいへんなことです)を拾い上げて褒めてあげましょう。

「それって、なんでその考え方で解くの?」

で「考える」という勉強にお子さんを導き、答えてくれたら

「へぇ、そうなんだ。ちゃんと説明できるって、すごいね。」

みたいな声かけができればいいですね。

2016年入試問題に見る「アクティブラーニング」

今年の主な学校の入試問題を解いてみると、今年話題に上がることが多くなった「アクティブラーニング」という言葉が頭のなかにふっと浮かぶことが多かったように思います。

アクティブラーニングとは、単なる知識の伝達や「教え込み」ではなく、子どもたちが自発的に問題を見つけ出し、あるいは設定してその解決法を考えることができるような、能動的な学びを意味すると私は受け止めていますが、今に始まったことではない、と自信を持って言い切る学校も多いのではないかとも思います。

私が「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」というポータルサイトで主任相談員としてご一緒させていただいている小川大介さんが主宰する個別指導「SS-1」では「発問応答」と呼んでいるそうですが、一方通行の授業ではお子さんの頭は活性化しません。

教える側も生徒たちと意見交換しながら切磋琢磨し、一緒に考え、子どもたちが「考え方を考える」ことができるような授業が、教える側も、教えられる側も刺激があり、充実した授業です。そのようなやり取りを、問題文中に「対話」という形で出題する学校が増えているのは、各中学校もそんな授業を楽しいと感じる子どもを求めている証拠だと感じます。

昔からこういった出題をしていたのが、関東では御三家であり、関西では灘中学校をはじめとする最難関中学校です。

「覚えているだけじゃダメなんだよ」
「今ここで、与えられた条件を手がかりに考えてごらん」

そう出題者から問いかけられているような問題。
謎を解き明かした瞬間に、「ああ、なんて素晴らしい謎解きなんだ」と感動してしまうような問題。

難解、複雑で苦心した挙句に、そういった快楽が待ち受けているような問題は、解く人を成長させます。「わからないからいいや」と投げ出すか「わからないことはわかるまで考える」と立ち向かうか。

大げさに言えば、そんな「生き方」みたいなものにつながるのが、良い出題者が考える、良い問題だと私は考えています。

そのような出題をする学校が、確実に増えています。

そういう学校の問題を楽しめるような子どもたちを育てるのは、大人の見識であり、責任なのかもしれません。

6年生が春のうちにすべきこと

昨日、大阪梅田でセミナーを行いました。「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で主任相談員としてご一緒させていただいている、個別指導教室SS-1の先生方とともに、おもに新6年生のこれからの学習に関して、いろいろお話をさせていただいたのです。
外部の先生方と一緒にセミナー講師を努めさせていただくことで、日々自分が感じていることを他の方も感じているのか、確認することができてとても助かります。
塾によってカリキュラムに対する考え方、進度も様々ですが、1つ確実に言えることがあります。
それは
「6年生担当の塾の先生方は、『5年生までで中学受験に必要なことがらはすべて教え終わっている』という感覚で6年生の授業にあたるということです。
そして、各塾「スパイラル方式」のカリキュラムとなっていますが、それは前の学年で習ったことをそのまま繰り返すのではなく、「前の学年で習ったことは理解して身につけている」ということを前提に、よりレベルの高い学習をする、というものです。
「苦手だけど、わからなかったけど、また出てくるから大丈夫」
と高をくくっていると、次に出てきたときにはもっとわからなくなってしまうということです。
さらに、いよいよ受験学年である6年生を教える先生たちは、子どもたちが5年生までで、受験に必要な学習の、少なくとも基礎の部分は身につけているものとして授業を行うのです。
だから、「春の間はとりあえず様子を見て」と考えていると、夏になる頃には、もう遅れを取り戻したり、苦手を克服する時間の余裕もなくなっていることに気付くのです。
セミナーでも話したのですが、6年生はぜひ今、この2月、3月の間に苦手分野の克服や理科や社会の暗記の補強や完成など、テーマを決めて取り組んで欲しいと思います。
セミナーでSS-1の辻義夫先生も仰っていましたが、テストなおしを「間違った問題のなおし」ではなく「間違った問題の単元を勉強しなおす」とすることも、実はとても効果的です。植物の種子の問題を間違っていたなら、種子だけでなく葉や茎などに関しても勉強しなおしてみる、といった具合です。
「テスト直しから学びがある」というのはとても受験生にとっては大切で、次回のテストの得点にもつながることです。
ぜひ試してみてください。 

たいせつな数日間が始まります

いよいよ東京都、神奈川県の統一入試日が3日後。雪が降るかもしれないとの予報で、いろいろと心配は尽きません。
でも、ここまで頑張り続けた6年生たちは、どうか自信を持って会場に出かけてほしいと思います。
そしてお母さん、お父さんは、「だいじょうぶ」という言葉で送り出してあげてください。
もちろん、天候も含めて何があるかわかりませんから、周到に準備をしてあげてください。特に寒さ対策、逆に教室に入ってからの「暖房対策」にも対応できるよう、暖かくて着脱しやすい服装がいいですね。
いろいろなところで述べているのですが、周到に準備することを前提に、もしものことがあっても大丈夫かどうかの確認もしておきましょう。つまり、周到に準備するのですが、それでも何か忘れ物があったときにどうするか、といったことも考えておくのです。会場の近くにコンビニはあるかということを確認しておきましょう。もしものときに親が焦ると、お子さんはもっと焦るものです。
第一志望校の入試の前日に緊張しない子はいません。そんなときは、これまでやってきた勉強の証、ノートやテキスト、参考書など、ざっと目の前に並べてみてください。
「こんなにがんばってきたんだからだいじょうぶ」
そう思うことができれば、少し安心するはずです。
なかなか寝付けない子も多いものです。そして、眠れないということ自体が焦りの気持ちを生み出すこともあります。大きく、深く呼吸して、ゆったり寝転がっているだけで、ずいぶん身体も心も休まるということを伝えてあげましょう。
たいせつな、たいせつな数日間。たぶん親も子も、一生忘れられない何日かになるでしょう。しっかり駆け抜けましょう。 

中学入試が始まります

2016年に入り、10日間が過ぎました。学校や地域によってはもう入試が行われたところもありますね。6年生たちは最後の追い込み、がんばっていることと思います。
関西では今週末に、大阪府・兵庫県の統一入試日を迎えます。東京もあと3週間ですね。勉強しても勉強しても、入試前日には「もうちょっとやっとけばよかったな」と思うものです。でも入試が終わると、結果はどうあれ不思議なことに「やれるだけのことはやった」と思えるものなんです。
そのためにも、今は一心不乱でがんばりましょう。
この時期になると、もうあまり苦手単元・科目にフォーカスした勉強をせず、バランスよく、得意単元の得点力を増すくらいの比重の勉強のしかたがいいですね。あとは、自信満々で出かけることです。
「受からないかもしれない」と不安いっぱいで会場に出かける子と、「きっと合格する」と思って出かける子では、どう考えても後者のほうが有利です。まったく同じ実力であったとしても、自信がある子は精神的な余裕がある分だけでも有利です。
だから、お父さん、お母さんはお子さんを
「きっとだいじょうぶ」
という言葉とともに送り出してあげてください。もちろん、もしもの場合の結果の受け止め方は考えておく必要がありますが、何があってもあの子はきっと乗り越えてくれるはず、そう信じて。
「だって、あなたはお父さんとお母さんの子どもなんだから。」
これは心の中でもいいですね。
こんな機会だから、あらためて伝えるのもよし。
「数日間、毎日入試ばっかりで大丈夫かしら?」
そんな心配も尽きないと思います。
でも1つ確実に言えることがあるとすれば、入試の前後で確実に、親も子も成長するということです。一回り大きく見える我が子の姿を楽しみに、笑顔で送り出しましょう。
きっとだいじょうぶです。 

冬期講習会=復習と考えてはいけない?

12月11日、主任相談員を務めさせていただいている「中学受験情報局」との共催セミナーを開催しました。

今年は11月の開催で最後にしようと考えていたのですが、

「2月から新しい学年になる前に、この冬どんなことをさせればいいですか?」
「結局この1年、成績が上がらずじまいでした。このまま学年が上がったら、上がるどころか下がるんじゃないかと不安です」

といった声をセミナー後にたくさんいただき、なんとかもう一度、年内にみなさんにお話しする機会を得られないかと考えた末、ウェブセミナーという形をとらせていただいたのです。

セミナーの中でもお話ししたのは、冬休みには冬期講習会があるから、そこで今年の総復習をやってくれる、と漫然と考えていては期待はずれに終わる可能性があるということです。大手進学塾で、講習会が純粋に復習というのは日能研くらいで、サピックスはカリキュラムがどんどん進んでいくタイプの塾ですし、四谷大塚系のカリキュラムも、予習単元がかなりの量入っています。

苦手な単元は冬期講習会で、ではなく、冬期講習が始まる前になんとかしておくというのが望ましいのです。そういう視点で冬休み前のスケジュールを眺めてみると、冬休みの開始から冬期講習が始まるまでの期間や、冬休み前に短縮授業の期間があるならその期間が目についてくると思います。

また日能研のように講習会が「復習型」の塾の場合、講習会で新しく習うことは少ないですから、「もうじゅうぶんできるから、あらためて授業で教えてもらうまでもない」といった単元をどうするかをあらかじめ考えておくといいですね。そのような単元の学習は思い切ってお休みして、苦手科目や弱点単元の学習に充てるという手も大いにありなのです。

関西の浜学園も、講習会は復習というタイプの塾ですね。もちろん希学園も似たカリキュラムを持っています。塾からは「講習会には必ず参加してください」と言われると思います。でも、本当に必要かどうかはご家庭が決めること。参加するかどうかもそうなのですが、1日1日、この日は出席するのかということも考えるのが結局はいいように思います。

気をつけていただきたいのは、冬休みは意外に短く、クリスマスや年末年始など(親御さんも)バタバタしがちで、なんだかこれといったこともできずに過ぎ去ってしまった、という結果になりがちだということです。

だからあらかじめ塾のカリキュラム、ご家庭の行事予定などをしっかり確認し、「いつ、何を」するかをしっかり決めておくことが大切なのです。そして、その予定はあらかじめお子さんに共有するようにしておきましょう。お子さんはお子さんで、学校がお昼までで終わるのなら友達と遊ぼう、と考えて約束して帰ってくるかもしれません。だからあらかじめ「この日は◯◯の復習をしようね」と声をかけておくことで予定をおさえておくのです。

2月には塾の学年が上がります。学年が上がると、授業時間が長くなったり通塾日数が増えるなど、お子さんの負担は増えることはあっても減ることはありません。そして塾の日数や授業時間が増えたら、そのぶん宿題も増え、ダブルでお子さんに掛かる負担は大きくなるのです。(塾の時間が1.5倍に増えたら、その宿題もおよそ1.5倍に増え、お子さんの感じる負担はそれまでの2倍以上、ということも珍しくはありません。

今5年生のお子さんの親御さんなら、4年制から5年生に上がった時のことを思い出していただきたいのですが、次に6年生に上がったときには、5年生になったときよりもさらに負担感は大きくなるはずです。

だから、この学年で気づいている苦手はこの学年のうちに克服、ということを目指して、のこりの2ヶ月足らずを過ごしていただきたいと思います。

周到に、新しい学年に備えていきましょう。

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▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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