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■お出かけに「目的」と「イベント」を
ゴールデンウィークが近づいています。お子さんが高学年のご家庭、特に6年生のご家庭は「思い切って遠出」とはいかないかもしれませんが、5年生以下なら、お出かけするご家庭も多いのではないでしょうか。
お泊りだったら、もう行き先は決まっていますね。自然の多いところを訪れるなら、花の季節を最大限に活用しましょう。理科の学習で出てくる植物は、野草レベルのものが多いので、お出かけ先でいくつも見つけられると思います。
カラスノエンドウ・スズメノカタビラ・ハルジオン・ハコベ・ノゲシ・ナズナ・ハハコグサ(ゴギョウ)・・・数え上げればきりがないくらい、(中学受験の勉強に関係あるものに限りませんが)花であふれています。
実は自然の多いところでなくても、町中のちょっとした植え込み、花壇などにも「学習のネタ」はたくさんあります。
「学習」としてではなく、「よく見る」だけを心がけて植物を見る習慣をつけてみてください。人はよく見ることで、気づかないうちに共通点を探したり、「どうしてそこに生えているのか」と考えるものです。
こういった視点が高学年での伸びにつながっていきます。
■高学年なら、半日でできるフィールドワークがオススメ
さすがに高学年のお子さんのご家庭は、遠くへ旅行と言う訳にはいかないでしょうか。そんなご家庭には、半日でできる「フィールドワーク」がおススメです。
首都圏にお住まいなら、周りは歴史で言うと「近代」のまさに表舞台。特に暗記が大変な近代〜現代の歴史の、一部でいいから下調べの上でたどるのです。1860年、時の大老、井伊直弼が襲撃された「桜田門」は実際どんなところなのか。今はどうなっているのか。その門は江戸城のどのあたりに位置していたのか。
そんなことを調べ、歩き、そして記録する。そんな作業はまるで歴史学者かジャーナリストにでもなったような気分をお子さんに味あわせてくれます。親子で楽しんでもいいですね。
関西なら古墳の頃から平安の貴族の時代まで、訪れて学べる場所は数えきれないほどですね。訪れるべき寺社仏閣も、全国有数です。
■勉強とレクリエーションのバランスを
ふだん私がオススメしているように、もちろんゴールデンウィークのようなお休みは「ふだんやりたかったけど手付かずだった勉強」に取り組むチャンスです。そちらも計画を組んでしっかりやりつつ、メリハリのある休暇にしたいですね。
もう間近に迫っていますが、ゴールデンウィークに大量の宿題が出て塾はお休み、というタイプの塾なら注意してくださいね。その大量の宿題はほんとうに全員に、ぜんぶ必要かといえば、これはNOです。やっていかなかったら叱られる、という事情があるなら、まずは塾の先生に「絶対にやるべきこと」を教えてくれないか聞いてみるとよいでしょう。
何事も優先順位が大事、ということを理解している先生なら教えてくれると思います。「とにかくぜんぶやってきてください」なら、ご家庭で優先順位を考えるしかありません。私は「全部できていませんが叱らないでください。できなかった理由は・・・」というお手紙をお母さんに書いていただくようお願いしたこともあります。
大切な数日間、充実したものにしてくださいね。
- ■3年生までは「読み・書き・計算」を
- ■受験勉強の「先取り」は効果的?
- ■小さい頃から心がけたい「ものの考え方」
■「なるほどな」と思うことが快感
大人もそうですが、「なるほど、そうだったのか!」と何かがわかったとき、納得感を得たときに、子どもは快感を感じます。また、なにか問題を考えていて、パ〜っと視野がひらけるというか、「見通し」が立ったときも快感を感じるのです。これまでつけてきた知識が、新しく入ってきたものと結びついて、なにか新しいものになる。そのときがすごく「気持ちいい」のです。」
家庭教師としてお子さんのすぐ横で見ていると、そんなときお子さんの表情、そして息遣いが変わります。だから、子どもがわかっているかどうかを確かめるのには、表情を見るのが一番だし、わかると快感が得られるから楽しいので、楽しそうに勉強するものです。
分かれば楽しいし、楽しければもっと勉強したくなるという好循環が生まれるわけです。
■「ちょっとがんばればできるようになる問題」に集中する
では、どうすれば楽く勉強できるようになるかです。
「楽しくない勉強」の代表例の1つが「あたふた学習」と私が呼んでいるものです。毎週出るたくさんの塾の宿題を「片付ける」ことが目標となってしまい、「とにかく答えを出す」ということばかりに意識が行ってしまう状態です。
この状態になりやすいのが、塾の学年上がりの時期。勉強の内容が難しくなり、宿題も増えるから、とにかくどんどん片付けなくちゃ、という気持ちになりやすいのです。そういう時ほど、「楽しむことができているか」に気をつけてあげなければなりません。
「あたふた学習」ではなく、1つ1つしっかり考えて勉強することができれば、お子さんは楽しく勉強できるはずです。「1つ1つしっかり考えて勉強」したいけど、宿題が増えてどうしても「あたふた」になってしまいがちなら、「もうやらなくてもできる問題」は省き、「ちょっとがんばって考えればできそうな問題」に時間を割くことです。
つまり、私が普段から提唱している「◯△☓勉強法」を徹底することで、宿題を取捨選択するのです。「◯・・・もう理解できていて自力で解ける問題」や「☓・・・全然わからない問題」に費やす時間をできるだけ少なくして、「△・・・ちょっとがんばればできそうな問題」に集中するのです。
■「成功の予感」が先か、努力が先か
人間は「成功できそうだ」と思えばがんばれるし、「たぶん無理だろう」と思っているときはあまり努力できないものです。努力できれば「成功できそうだ」という「予感」はさらに大きくなるし、成功の予感が大きくなれば、ますますがんばれるわけです。
卵が先かニワトリが先か、という話に聞こえるかもしれませんが、これはもう絶対「予感」が先の方がいい。「努力すれば合格の可能性が大きくなるぞ」は正論ですが、現実には、なかなかお子さんの心に火をつけることができない言葉です。「努力しないと合格できないぞ」は声かけとしては最悪の部類かもしれません。
子どもたちを元気づけるのは、失敗の予感ではなく成功の予感だからです。
新学年になって勉強が大変になっているからこそ、小さなこと(のように感じているかもしれませんが、進学塾の宿題にがんばって取り組んでいること自体、けっこうたいへんなことです)を拾い上げて褒めてあげましょう。
「それって、なんでその考え方で解くの?」
で「考える」という勉強にお子さんを導き、答えてくれたら
「へぇ、そうなんだ。ちゃんと説明できるって、すごいね。」
みたいな声かけができればいいですね。
今年の主な学校の入試問題を解いてみると、今年話題に上がることが多くなった「アクティブラーニング」という言葉が頭のなかにふっと浮かぶことが多かったように思います。
アクティブラーニングとは、単なる知識の伝達や「教え込み」ではなく、子どもたちが自発的に問題を見つけ出し、あるいは設定してその解決法を考えることができるような、能動的な学びを意味すると私は受け止めていますが、今に始まったことではない、と自信を持って言い切る学校も多いのではないかとも思います。
私が「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」というポータルサイトで主任相談員としてご一緒させていただいている小川大介さんが主宰する個別指導「SS-1」では「発問応答」と呼んでいるそうですが、一方通行の授業ではお子さんの頭は活性化しません。
教える側も生徒たちと意見交換しながら切磋琢磨し、一緒に考え、子どもたちが「考え方を考える」ことができるような授業が、教える側も、教えられる側も刺激があり、充実した授業です。そのようなやり取りを、問題文中に「対話」という形で出題する学校が増えているのは、各中学校もそんな授業を楽しいと感じる子どもを求めている証拠だと感じます。
昔からこういった出題をしていたのが、関東では御三家であり、関西では灘中学校をはじめとする最難関中学校です。
「覚えているだけじゃダメなんだよ」
「今ここで、与えられた条件を手がかりに考えてごらん」
そう出題者から問いかけられているような問題。
謎を解き明かした瞬間に、「ああ、なんて素晴らしい謎解きなんだ」と感動してしまうような問題。
難解、複雑で苦心した挙句に、そういった快楽が待ち受けているような問題は、解く人を成長させます。「わからないからいいや」と投げ出すか「わからないことはわかるまで考える」と立ち向かうか。
大げさに言えば、そんな「生き方」みたいなものにつながるのが、良い出題者が考える、良い問題だと私は考えています。
そのような出題をする学校が、確実に増えています。
そういう学校の問題を楽しめるような子どもたちを育てるのは、大人の見識であり、責任なのかもしれません。
12月11日、主任相談員を務めさせていただいている「中学受験情報局」との共催セミナーを開催しました。
今年は11月の開催で最後にしようと考えていたのですが、
「2月から新しい学年になる前に、この冬どんなことをさせればいいですか?」
「結局この1年、成績が上がらずじまいでした。このまま学年が上がったら、上がるどころか下がるんじゃないかと不安です」
といった声をセミナー後にたくさんいただき、なんとかもう一度、年内にみなさんにお話しする機会を得られないかと考えた末、ウェブセミナーという形をとらせていただいたのです。
セミナーの中でもお話ししたのは、冬休みには冬期講習会があるから、そこで今年の総復習をやってくれる、と漫然と考えていては期待はずれに終わる可能性があるということです。大手進学塾で、講習会が純粋に復習というのは日能研くらいで、サピックスはカリキュラムがどんどん進んでいくタイプの塾ですし、四谷大塚系のカリキュラムも、予習単元がかなりの量入っています。
苦手な単元は冬期講習会で、ではなく、冬期講習が始まる前になんとかしておくというのが望ましいのです。そういう視点で冬休み前のスケジュールを眺めてみると、冬休みの開始から冬期講習が始まるまでの期間や、冬休み前に短縮授業の期間があるならその期間が目についてくると思います。
また日能研のように講習会が「復習型」の塾の場合、講習会で新しく習うことは少ないですから、「もうじゅうぶんできるから、あらためて授業で教えてもらうまでもない」といった単元をどうするかをあらかじめ考えておくといいですね。そのような単元の学習は思い切ってお休みして、苦手科目や弱点単元の学習に充てるという手も大いにありなのです。
関西の浜学園も、講習会は復習というタイプの塾ですね。もちろん希学園も似たカリキュラムを持っています。塾からは「講習会には必ず参加してください」と言われると思います。でも、本当に必要かどうかはご家庭が決めること。参加するかどうかもそうなのですが、1日1日、この日は出席するのかということも考えるのが結局はいいように思います。
気をつけていただきたいのは、冬休みは意外に短く、クリスマスや年末年始など(親御さんも)バタバタしがちで、なんだかこれといったこともできずに過ぎ去ってしまった、という結果になりがちだということです。
だからあらかじめ塾のカリキュラム、ご家庭の行事予定などをしっかり確認し、「いつ、何を」するかをしっかり決めておくことが大切なのです。そして、その予定はあらかじめお子さんに共有するようにしておきましょう。お子さんはお子さんで、学校がお昼までで終わるのなら友達と遊ぼう、と考えて約束して帰ってくるかもしれません。だからあらかじめ「この日は◯◯の復習をしようね」と声をかけておくことで予定をおさえておくのです。
2月には塾の学年が上がります。学年が上がると、授業時間が長くなったり通塾日数が増えるなど、お子さんの負担は増えることはあっても減ることはありません。そして塾の日数や授業時間が増えたら、そのぶん宿題も増え、ダブルでお子さんに掛かる負担は大きくなるのです。(塾の時間が1.5倍に増えたら、その宿題もおよそ1.5倍に増え、お子さんの感じる負担はそれまでの2倍以上、ということも珍しくはありません。
今5年生のお子さんの親御さんなら、4年制から5年生に上がった時のことを思い出していただきたいのですが、次に6年生に上がったときには、5年生になったときよりもさらに負担感は大きくなるはずです。
だから、この学年で気づいている苦手はこの学年のうちに克服、ということを目指して、のこりの2ヶ月足らずを過ごしていただきたいと思います。
周到に、新しい学年に備えていきましょう。


































