昨日、大阪梅田でセミナーを行いました。「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で主任相談員としてご一緒させていただいている、個別指導教室SS-1の先生方とともに、おもに新6年生のこれからの学習に関して、いろいろお話をさせていただいたのです。
外部の先生方と一緒にセミナー講師を努めさせていただくことで、日々自分が感じていることを他の方も感じているのか、確認することができてとても助かります。
塾によってカリキュラムに対する考え方、進度も様々ですが、1つ確実に言えることがあります。
それは
「6年生担当の塾の先生方は、『5年生までで中学受験に必要なことがらはすべて教え終わっている』という感覚で6年生の授業にあたるということです。
そして、各塾「スパイラル方式」のカリキュラムとなっていますが、それは前の学年で習ったことをそのまま繰り返すのではなく、「前の学年で習ったことは理解して身につけている」ということを前提に、よりレベルの高い学習をする、というものです。
「苦手だけど、わからなかったけど、また出てくるから大丈夫」
と高をくくっていると、次に出てきたときにはもっとわからなくなってしまうということです。
さらに、いよいよ受験学年である6年生を教える先生たちは、子どもたちが5年生までで、受験に必要な学習の、少なくとも基礎の部分は身につけているものとして授業を行うのです。
だから、「春の間はとりあえず様子を見て」と考えていると、夏になる頃には、もう遅れを取り戻したり、苦手を克服する時間の余裕もなくなっていることに気付くのです。
セミナーでも話したのですが、6年生はぜひ今、この2月、3月の間に苦手分野の克服や理科や社会の暗記の補強や完成など、テーマを決めて取り組んで欲しいと思います。
セミナーでSS-1の辻義夫先生も仰っていましたが、テストなおしを「間違った問題のなおし」ではなく「間違った問題の単元を勉強しなおす」とすることも、実はとても効果的です。植物の種子の問題を間違っていたなら、種子だけでなく葉や茎などに関しても勉強しなおしてみる、といった具合です。
「テスト直しから学びがある」というのはとても受験生にとっては大切で、次回のテストの得点にもつながることです。
ぜひ試してみてください。