小6生がハードな夏を過ごすのに比べて、小4・5年生は緩やかです。授業時間も4時間程度です。小学校に通って、その後塾に行っていた1学期中に比べて時
間が充分に取れますね。でも、サピックスと日能研・四谷・早稲アカでは使い方が大きく違いますから注意が必要です。
□日能研・四谷大塚・早稲アカの生徒□
夏期講習カリキュラムのほとんどが、一学期の復習です。そのカリキュラムに従って勉強をしていくと、大まかな弱点補強が出来ます。
そこで、提案です。
・ この夏休みに、得意単元を作ってしまいましょう。
というのはいかがでしょう。
「この単元が出たら、テストでは必ず得点が取れる」というお子さんの自信は、今後の学習への大きな励みになりますし、テスト時のミスを防ぐための心の持ちようにも良い影響があります。
1 まずプラン作りです。
一学期のカリテや月例で、点数が取れていない単元をピックアップします。たくさんの単元で悪い点を取ってしまっているお子さんでも、3?4単元にとどめておきましょう。
その単元を、日能研テキストや予習シリーズを使って、完全に解き直すのです。その際に、注意いただきたい事があります。それは、難問は省く事です。×をつけて、これはやってはいけない問題ということにしてください。
やることが決まったら、それを日程表に書き込んでいきます。チェック欄もあればいいですね。くれぐれも、無理をさせないようにしてください。三日坊主を防ぐためです。
2 実行させるときに。
復習用の新しいノートを用意してください。式や図をノートに書くのは当然ですが、計算もそのノートに書くように指導してください。
「見直しが出来るくらいの丁寧な字で書く」がポイントです。見直しが出来る数字で式や計算が書いてあれば、見直す必要が無いぐらいに、計算間違いは減っています。
□サピックスの生徒□
夏の間も、どんどんとカリキュラムが進みます。復習や弱点補強に大きな時間は割けません。
サピックス生の夏の目標は下記の2つのうち1つだけにしてください。
1 夏に習う内容を完全に理解する。
時間に余裕があるために、復習のやり方に一工夫が出来ます。
その日習ったことの復習だけではなくて、3日前に習った内容の復習も同時にやるのです。
お裁縫で言うと、「半返し縫い」のイメージです。ある日に習ったことは、その日に解き直すだけではなくて、3日後にも解き直すのです。
特に、デイリーチェック
は良いのにマンスリーが悪い、マンスリーは良いのに組み分けが悪い、というお子さんに有効です。
普段、サピックス生は、デイリーサポートのテキストに直接書き込む事が多いのですが、問題は、裏表の2つしか印刷されていませんから、2回目の復習が出来ません。
この時期は、ノートにやらせるようにしてください。
2 一学期に習った内容の中で、特に苦手な項目を復習する。
夏期の内容の復習は、いつも通り行ってください。
それ以外に、苦手になってしまった単元に十分な時間を割いて勉強するわけです。
一学期のマンスリーで、点数が取れていない単元をピックアップします。
たくさんの単元で悪い点を取ってしまっているお子さんでも、3?4単元にとどめておきましょう。
その単元を、デイリーサポートを使って、解き直していきましょう。
表、裏ともに書き込みがある場合には、問題のコピーを取って切り貼りしたノートを作る事をお勧めします。