梅雨前の、つかの間の気持ちの良い季節ですね。

 

この時期になるとどうしても日能研の小5の事が気になります。

何についてかと言いますと、算数です。

 

 確か先週は図形の移動でした。今週からは平均の面積図、消去算、割合と続いていきます。お子様の勉強の様子に変化はありませんか。

 春休みを挟んで、分数の計算ばかりをやってきた日能研の小5生は、4月に文章題を、5月に平面図形を学習しました。ここまでは、本科テキストで、授業を思い出してから栄冠テキストで基礎を復習するという順序で丈夫でした。

 練習量が足りていれば、心配のない単元だったのです。

 ところが、図形に入ってからどうもそうはいかないぞ、というお子さんが増えるのです。

 

・先週の「図形の移動」について。

扱われている項目は、1 図形の周りを回転する円の問題。(なめらかに移動する円と、角でコツンと当たる円の2種類)、2 三角形や長方形が滑らずに転が
る問題。3 三角形が1点を中心に回転した場合の、辺が動いたあとの面積の問題。4 扇形が滑らずに転がる問題。(本科テキストに1問だけ入っています)
と盛りだくさんでした。そして、Mクラス以上ではその4パターンすべての説明があり、そうでないクラスの場合は1と2は説明がありましたが、3は基本形だ
け、4は説明すらありません。

 Mクラス以外のお子さんが、授業の復習を徹底的にやったとします。でも、「共通問題」の後半には、習ったことが無い問題が並ぶことになります。

 また、円が別の図形の縁を転がる問題のうち、角でコツンと当たるように動く問題では、円が動けない角をきちんと図に書く必要があります。(正確に円を描
いていくという作業がきっちりできるお子さんは全体の20%ぐらいのような気がします。)うちの子、上手に図形が描けないと思っていらっしゃるなら、ここ
は時間をかけて練習させてください。

 

・今週の平均(面積図の利用)の単元について。

 栄冠テキストに入っている問題の7割は、「(全体の合計)÷(個数)」で平均を出すことができます。でも、この単元は、面積図を使いこなす練習の場ですし、「仮の平均」の意味を理解することも大切なポイントです。

 このように、本当のポイントがわかりづらくなる単元が始まっているのです。

 次のカリキュラムテストで、「基本問題は、ほとんど正解しているのに、共通問題は半分以下。」だと心配です。

 

 また、Mクラス生の場合、「共通問題の後半が解けていない」も注意が必要な状態だと知っておいてください。