春期講習の真っ最中ですね。
この間に算数は6単元、理科と社会では3単元も進みます。
5年生までに学習した単元ですが、1段難しくなっていますから軽く見るわけにはいきません。
この期間は、午前中の時間の使い方がポイントです。
算数を中心に学習スケジュールを組んでみましょう。
また、理科の中和の計算も算数と必ず復習時間を取ってください。
春期講習の真っ最中ですね。
この間に算数は6単元、理科と社会では3単元も進みます。
5年生までに学習した単元ですが、1段難しくなっていますから軽く見るわけにはいきません。
この期間は、午前中の時間の使い方がポイントです。
算数を中心に学習スケジュールを組んでみましょう。
また、理科の中和の計算も算数と必ず復習時間を取ってください。
春期講習前の数日の空き時間を見つけてやってほしい内容としては、
1 理科の水溶液の計算問題(気体の発生・中和)
2 演習問題集(αコースはα編、ABコースは基本編、CSコースは応用編)を使って、「面積と比」、「濃さに関する問題」
上記の2つをやっておかれることをお勧めします。
もし、αABコースのお子さんの中で、「濃さに関する問題」がどうしても苦手という場合は、予習シリーズ5年上の16回に戻って学習させてください。
4月12日に第1回合不合判定予備テストがあります。
これまでの全単元が出題範囲ですし、志望校の合格可能性が数字で表されることを考えると、緊張するテストと言えます。
記述問題が極端に多い学校の判定には信憑性がありませんが、ほとんどの学校に対して信頼度の高いテストです。
二学期の合不合判定テストの1回から4回は、サピックスを初め他塾の生徒も大挙して受けに来ますから、ますます信頼度が高くなっています。
この春期講習から第1回合不合判定予備テストまでを、入試直前期から入試までの模擬練習として利用して頂きたいのです。
四谷大塚の春期講習はほとんどが復習です。
難問奇問は省かれていますから、基礎学力がついているかどうかを調べるには手頃な問題です。
算数は、授業を聞きながらよく分かっているかどうかの自己判断をしていくことで、学習効率がグッと高まります。
授業中に理解度を自分で判断して○△×を小問ごとにつけていくのです。
○印は、よく分かった。
△印は、だいたい分かったけれど自信がない。
×印はよく分からなかった問題。
こうすることで、復習すべき問題が分かってきます。
×印の問題は授業で説明を受けても分からなかったわけですから、自宅に持ち帰って考えても解ける可能性は低いはずです。
これは、上手に説明出来る第三者が
いない限りは、復習すべきでない問題です。
テストの点数を上げるためには、△印の問題に一番力を注いでください。
そして残った時間を理科や社会の暗記に回
してください。
今週が算数では「速さ1」来週が「速さ2」です。
「速さ1」が速さと時間の逆比、「速さ2」が流水算や通過算です。
5年生内容よりも1段難しくなっていますが、上位校を受けるにはどうしても外せない単元です。
2人の動きを状況図に書いてみるとか、池の周りの3人の動きを書いてみるという作業から始めるようにしてほしいのです。
前々回にお話しした、頭が良いのにミスが多くて点数が安定しなかった男の子が苦手にしていた単元です。
また、「速さ2」の流水算も、川の速さが変化したり、静水中の船の速さが変化するDEランクの問題では特に線分図にすることが必要です。
今回のカリテの算数の点数が良くないときは。
・線分図をちゃんと書くことが出来るか。
・比や割合を表す数字に○や□をつけているか。
・比や割合数字が何に対してなのかを説明出来るぐらいに分かっているか。
この3つのことを調べてあげてください。
これまで、あまり式や図を書かなくても解けていた生徒でも、そろそろちゃんとした図法を使っていかないと解けなくなる時期です。
今、日能研で習っている問題レベルが、中堅校の入試問題の1番から4番あたりの難しさに当たります。
上位校を志望しているお子さんは、解き方をチェックしてこれから習う難問に備えてください。
今週は第5回総合、テストは第1回月例テストとなっています。
ここで算数の点数を下げてしまえば、上位校合格から遠ざかってしまいます。
「辺と面積比」「濃さに関する問題2」「数列」全部大切です。
S・Cコースのお子さんは、予習シリーズの練習問題の1・2番と例題を使って、B・Aコースの生徒は基本問題の左側のページを使って忘れていないかどうか確認してください。
理科は、第2回から4回まで化学範囲でした。
この3単元で入試配点20%から25%はあると考えてください。
この単元の週例テストの出来が良くな
かったときは、今週は知識だけの暗記に留めて、気体の発生や中和の計算問題は春期講習前後にやるように予定しておいてください。
今回は、カリテの復習のやり方についてお話ししましょう。
カリテの復習なんてやっている時間は無い、とおっしゃる方もいらっしゃると思いますが、しばらくおつきあいください。
カリテの算数を見るポイントは3つです。
1 苦手単元を発見する。
2 得意単元の中の苦手項目を発見する。
3 落ち着いて学習できているかを確認する。
1の「苦手単元を発見する」は、そのカリテの点数が思いの外悪い場合ということになります。
テストの出来具合から判断して、基礎から全部やり直さないといけない状態なのか、問題に応じた解き方に混乱があるのかを見極めることです。
基礎からやり直さなければ行けない状態の場合は、すぐに対策は打てません。
いつ復習するかというスケジュールを作るだけにしておきます。
3月20日の祝日にやろうとか、はるの連休の2日間を使おうかというように、スケジューリングしてカレンダーに書き込めばいいのです。
「問題に応じた解き方に混乱がある」場合は、基礎がある程度分かっているとも言えますから、もう少しの学習で得点源に出来る単元です。
・どの解き方が曖昧になっているのか。
・どの解き方とどの解き方の混乱があるのか。
・どのレベルまでが解けて、どのレベルからが解けないのか。
この3点に注意して見ることが出来れば、苦手項目を発見することが出来ます。
もっと簡便に、正答率に注目して復習すべき問題を見つける方法もあります。
正答率が50%(最上位校を目指す場合は40%)以上にもかかわらず、間違っ
てしまった問題がどの項目に集中しているのかを調べることです。
その50%以上の正答率で間違ってしまった問題を解き直す事と、類題を本科テキストから探
して4?5問解くことで充分学習効果をあげる事が出来ます。
〔Aクラスで、基本問題は8割以上得点出来るのに、共通問題では40%も得点出来ない。〕
A?1クラス以外で授業時間内に、共通問題の類題を扱わないことはほとんどありません。
ただ、基本問題はテキストの問題の数字替えであることに対し
て、共通問題は若干の作り替えがあります。
それは、例えばリンゴの数を求めるのをリンゴ1個の金額に変えたり、A地からB地までの距離を求める問題をすすむはや進む速さに変える程度の変更です。
基本問題の出来がよいのに共通問題の出来が悪い場合は下記のことに注意してください。
1 丸暗記の学習に陥っていないかどうか。
2 繰り返せば身につくという、「繰り返し学習」だけをよりどころにしていないかどうか。
3 なぜその解き方で正しいのかをお母様に説明することが出来るかどうか。
〔Mクラスで、共通問題が8割以上取れるのに、発展問題が3割も出来ない。〕
共通問題がほぼ完璧に得点出来るのですから、普段の学習方法はおおむね正しいと言えます。なぜ発展問題が解けないのかの原因を特定する必要があります。
・スピードがないために発展問題に時間をかけることが出来ない。
・発展レベルの復習が十分でないために解き方を思い出せない。
・復習問題の取捨選択が間違っている。
・難しすぎる問題(正答率20%以下になる問題)に時間をかけて、解けそうな問題に時間を かけることが出来ない。
このような原因を特定することで、対策を考えていくことが出来ます。
今回は、サピックスの理科についてお話ししていきましょう。
サピックスの理科の授業は、テキスト内容に比べて時間が少ないようです。
αクラスの授業ですら半分だけの説明で終わっていたりします。重要事項の説明ですらされていないことがあります。
テキストのデイリーサピックスは、初めの5?6ページに説明が詳しく書かれていて、それ以降は練習問題となっています。
この初めの説明を読み切ることが
家庭学習で最初にやることです。
中身の詳しさにおいては、予習シリーズに負けてはいません。
単元によってはより詳しかったりします。ところが宿題は、それ
以降の問題を解いてくるというものだけですから、説明を読まずに問題を解く生徒が多いのです。
テキストの説明を隅から隅まで読むことを習慣にさせてください。
理科的な雑学(素養)が要求される麻布や渋谷幕張・渋谷渋谷を目指しているならなおさらです。読んで覚えてから問題を解くことが大切です。
理科の暗記テキストの「記憶の635」は昨年改訂されて使いやすくなりました。
これまでのものは、必要な言葉は過不足無く入っていましたが、図が少ない
ことが欠点でした。
それが見事に改訂されています。このテキストもサピックスでチェックテストをやってくれる校舎が多いはずですから、それを利用して確実
に覚えていってください。
社会では、公民分野が本格的に始まりました。
小学生にとってはなじみが無い事柄ばかりです。
政治や経済の仕組みを理解する単元ですから大変です。
でも、近頃上位校ほどこの単元を出してきます。
しかも配点の大きな記述問題を含めてです。
苦手な子供にとっては、理解することと覚えることをはっきりと区別して学習させていくことが大切になります。
予習シリーズをしっかりと読み込む。→覚えるべきところを蛍光ペンで引いてから覚える努力をする。→なかなか覚えきれないところは、自分なりのサブノートを作って見る。
という学習が必要です。
しかも他の教科の学習量も多いですから、あまり時間をかけずに集中してやる必要があります。
「お母さん、三権分立ってな?に?」と聞いてきた場合は、これまでは「自分で調べてみなさい」が正解でしたが、時にはお母さんがお子さんに説明して上げる必要があります。
お母さんが予習シリーズを読んで、お子さんにわかりやすい言葉で説明してあげることになります。
特に、お子さんが、あれもやらなければこれもやらなければとジタバタしているようでしたら、少しはお手伝い頂くのも仕方がないと考えています。
そして、「お母さんは(お父さんは)そのことについてはこう思うんだけれど。」と話して頂ければ、親子のすばらしいコミュニケーションになると思うのですが、いかがでしょう。
算数がなかなか伸びないと悩んでいらっしゃる方へ。
頭の出来が良いのに、成績が不安定なお子さんがサピックスに多いような気がします。
そんなことまですぐに連想できるんだと感心するほどスピーディーな思考が出来るお子さんの中に、こんなに易しい問題をなぜ間違うんだろうと意外な感じを受けることが多々あります。
1昨年に相談があったサピックス小6のα2の男の子の話をしてみましょう。
お母さんからの相談は、
「宿題は、信じられないほどのスピードでやり切ってしまう。分かっているのかと思って聞いてみるとちゃんと分かっているようだ。でもテストが安定しない。良いときには150点中130以上を取ってくることがあるのに、80点ぐらいの時もある。心配だ。」
というものでした。
事務所にお母さんとお子さんを呼んで話を聞いてみました。
知的好奇心が強く、非常に物知りなお子さんでした。
少し算数を教えてみましたが、まさに1を聞いて10を知るタイプというのでしょうか、少しヒントを与えるだけで、解き方を見つけることが出来ます。
ところが、式を書かせようとすると書けないのです。
計算だけでも構わないよと言ったところ書き始めたのですが、殴り書きです。
暗算力も優れていました。
240×2.25を、筆算せずに暗算で答えを出してしまいます。
聞いてみると、2.25倍というのは、2倍と後その4分の1を足せばいいから、240の2倍で480。
それに240の4分の1の60を足して540としたというのです。
ノートには式も計算も書かれていなくて、ただ540という答えだけが書かれています。
いろいろな数字を頭の中において、必要に応じて処理することが出来るという点においては、抜群の出来です。
ところが、点数が悪かったテストを見ると、大問の2番からたくさん間違っています。
普通は問題用紙に残った計算の跡を見るとどういう方法で解こうとしたのかが分かるのですが、その子の問題用紙には所々に数字が残っているだけです。
しかも、その問題から遠く離れたところに書いてあったりしました。
その子は、式を書くのが面倒だから、これまでも書かなかったと言うのです。
今の算数の得点の不安定さが、6年生単元に入ってひどくなったことから、次のように考えてみました。
・算数の解き方はすぐに理解できる。
・処理を頭の中で全部やろうとしている。
・数字の処理をしているうちに、今何をやっているのかをわすれてしますう。
また、何をやっているのかを思い出しているうちに、頭の中にあった数字が入れ替わってしまうこともある。
そこで、その子の第1志望校の麻布の算数の解答用紙を見せてみました。
「ほら、この2問は考え方や式を書く欄があるだろ。ここに式や計算をちゃんと残していないと点数がもらえないんだよ」と脅してみました。
その後に、「計算の前に式は書こうね。まとまった式で無くって良いから、今から計算しようと思っている式を書こうね。」と言ってみました。
またお母さんには、式を書いているかどうかを見張ってもらうことにしました。
しばらくしてお母さんから電話がありました。
「式を書いてねと言うと、『分かっているよ、くそババ?』と言って式を書いてくれません。どうしたものでしょう。」とおっしゃるのです。
子供に電話口に出てもらいました。
「解くときに式を書いたらどんな良いことがありそう?」
「ミスが減って点数が上がりそう。」
「そうだよね。じゃあ式を書こうと思うかな?」
「うん」
「じゃあ、今日これから解いたノートを先生にFAXしてきて、出来るかな?」
「うん」
このような電話を何度か繰り返すうちに、5月のマンスリーがありました。
なんと140点です。
それ以降も、ミスが増えるときもありましたが、式を書こうねと言い続けていきました。
11月の志望校判定では合格可能性80%以上が出ましたし、麻布中学に合格しました。
このように、難しい問題になってくると、処理能力の高い頭脳を持っていても処理しきれなくなるのです。
一度式に書くことによって、頭のメモリーを解放して次の思考に入っていけます。
よく分かっているはずなのに点数が取れないと思われる場合は、解いた後に式が残っているかどういかを見てあげてください。このような子がサピックスには多いような気がします。
今週はカリテがあります。
6年の1学期終了時点まではカリテの得点の正しい方法での積み重ねが、センター模試の点数になるとお考えください。
理科は、ここしばらく植物・動物という暗記単元です。
これまでも何度かやってきた単元ですが、この時期は知識の完成を目指す時期です。
1週間に2時間程度の暗記時間を確保してください。
社会は、地理単元からの復習です。
4年生で一度やった部分ですが普通は記憶が曖昧になっているものです。
地理単元も入試の社会の中での配点は
30%?40%あります。
子供たちが興味を持ちやすい歴史や、難しく感じる公民部分に重きを置きがちになりますが、地理が社会の基礎点数になります。
頭の中にまとめ直す意気込みで、1週間に1?2時間の学習時間を確保してください。
算数は、しばらく「規則性」の単元が続きます。
数の連続や図形の連続、約数や倍数を使った数の規則など公式化されているパターン問題が多い単元です。
公式を覚えることだけで終わらない事が大切です。なぜそのような公式になったのかを理解していないと、少しだけ問題を変えられるだけで解けなくなってしまい
ます。
最上位校を目指している生徒にとっては非常に大切な単元です。
題意に基づいて書き出すうちに規則が見つかってくるという問題が増えています。
「250番目の数を求めなさい。」という問題に対して、全部書き出すのではなく、10個?20個書き出しているうちに規則を見つけようという気持ちで問題
を解くことが大切です。
カリテの問題用紙の周囲を数字が、ぐる?と一周取り囲んでいる事が無いように注意しましょう。