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受験直前に慌てないために。 「小5までにやっておくこと」(3)

勉強法

□小6までに学習を計画的にこなす方法が身につける□

今、ほとんどの塾が、宿題が過剰です。特に小6になるとほとんどの塾で宿題が倍増します。

日曜日のオプション授業が始まり、中には土曜日の授業時間が長くなる塾もあり、それぞれの授業で宿題が出ますから、宿題は増える、でもやることが出来る時間は減る事になります。

6年生ともなれば、1週間をどうやりくりしても宿題が終わらない。それこそ、マシンのように、問題を解きまくっても終わらないのです。そんな状態で、やったことが身につくはずはありません。

とりあえず、今日中に仕上げる、不完全でも良いからこなす、このような気持ちになりがちですから、筋道を理解しようとか、納得しようという気持ちも起こら
ない状態に追い込まれます。でも、その状況下でも復習テストや合否判定などで『結果』をお子さんは求められることになります。

まずやってもらいたいのは、重要度を考えた優先順位付けです。

これは、納得ずくで時間を掛けて解く問題。これは解き方を思い出すぐらいでも大丈夫、これは、細かいところまで覚えきるところ、というように分けていきます。

それが、出来たら次は、1週間のタイムスケジュールに書き込んでいきます。

水曜日は、学校から早く帰ってくるから、塾に行く前に1時間は勉強が出来そうだとか、金曜日は、質問教室に行ってから帰ってくるから、塾から帰ってきてから勉強するのはちょっと無理だな、というように、1週間の生活をイメージしながら書き込んでいきます。

そして、実行です。

そのときに気をつけて欲しいことがあります。その時間は、その時間にやるべき事だけを考えて欲しいのです。これが終わったらすぐにあれもやらなくっちゃ、ああそうだ、これもあった。このように思い始めると、目の前の学習内容が頭に入ってこなくなります。

今は、これだけやればいいんだと自分に言い聞かせるような感覚でお願いします。

寝る時間が近づいたら、今日の振り返りをしてみましょう。「今日は頑張った。ぼくって偉い!」と感じるためです。その日にやりきれなかったことがあっても大丈夫です。数日先の空き時間に、その内容を書き込んで、「お休みなさい」です。

文章に書くと、非常に簡単な事のように感じられると思いますが、これを子供が実際にやるとなれば、なかなか大変です。

まず、優先順位付けです。どうしても声が大きく、怖そうな先生の宿題が優先されます。

実行の段階では、勉強を始める時に気になったことからどうしても始めてしまうことになります。3日前に決めたことよりも、昨日言われたことが気になるのが子供です。

子供自身の力で、計画作りと実行が出来るようになるまで、親御さんの協力がどうしても必要です。「うちの子、頑張って勉強しているのに、塾の成績が上がら
ない!」とお悩みの方が多いのですが、この計画作りとその実行をして、簡単に成績を上げたお子さんが大勢いらっしゃいます。

小4や小5の段階で、もう勉強だけで一杯一杯だという状況が見えているなら、早速始めてください。あと、3ヶ月、学年の変わり目でパンクすることは目に見えています。

理科好きな子にする方法(1)

□理科を得意な子にするために(1)□

 

「理科や社会は暗記教科だから、いざとなれば6年の2学期から集中的に覚えさせれば何とかなる」という意見を、いまだに聞くことがあります。

 

確かに、中学受験の社会だけは、並列知識の暗記でとりあえず何とかなる部分が大きいのです。

 

関西圏の難関校の多くが3教科入試(算数・国語・理科)を続けているのは、考える力を重視しているからなのかもしれません。

 

だからでしょうか、お寄せいただく相談メールの中で、「丸暗記の算数になっていて、成績が伸びない」というご相談は、首都圏が圧倒的に多いのです。

 

理科は、知的好奇心が重要な教科です。暗記だけでは何ともしがたい部分がある教科だとも言えます。

 

「そんなことはない」と思われる方は、麻布や渋々の入試問題をご覧ください。

 

大人でも、「なぜなんだろう?」とか「へ?そうだったんだ!」という驚きを持って問題文を読み進めることになると思います。そして、その疑問に対する答えが、文章の中に控えめに書かれています。

 

「なぜなんだろう?」という疑問を感じていないとなかなか見つけることが出来ないように書かれているのです。これが、答えを見つけるヒントになります。

 

思いつくままでも、「海嶺での堆積物の変化」「カーボンマイクの仕組み」「元素の半減期」「自転車の進化」などなど、小6生が知っているはずがないことが出題されています。

 

それらの知識を持っていることが要求されているのではなく、始めて見聞きする知識や事象に出会ったときに、因果関係や原因に興味を持ち、論理的な思考が出来ることを要求しているのです。

 

 このように、要求されている物が知識でない以上、そのお子さんが積み上げてきた経験が試されているも言えます。見た物、触れた物、聞いた物、そしてそのときに感じたことや考えたことなどの経験値がものを言ってきます。

 

それでは、どのようなお子さんが理科を得意になるのでしょうか。

 

 

私の経験からは、下に書いたような子供が理科を得意になることが多いように感じます。

 

1 「なぜそうなるの?」とすぐに聞ける子。

2 「ということは、○○と言うことね」と自分なりの言葉に置き換えることが

  出来る子。

3 手先が器用な子。(夏休みの工作が大好き)

4 お父様かお母様のどちらかが理科好き。

5 いろいろな物を見たり、聞いたり、触ったりした経験の多い子。

 

 

 

□どんな子が理科が苦手なの□

反対に、理科が苦手だったお子さんの例を書いてみたいと思います。

 

 小6の2学期に、理科の問題を解かせているときのことです。

「その植物は単子葉を選べばいいの、双子葉を選べばいいの?」(私)

「単子葉。」(生徒)

「そうだよね。じゃあ、選択肢の中にある単子葉は?」

「????」(生徒)

「単子葉というのは、葉っぱが広いの?それとも細長いの?」(私)

「細長い。」

「そうだよね。よく勉強しているね。じゃあ、イネの葉っぱはどう?」

「わからない。」(生徒)

「田んぼに植えられているイネだよ。」(私)

「見たこと無いからわからない。」(生徒)

 

 

このお子さんは、イネも、オオバコも、ナズナも知っていませんでした。

 

入試によく出る草花を、双子葉と単子葉に分けて丸暗記をしてもらうことで、入試を乗り切ってもらいました。

 

 

別のお子さんの例です。

 

 燃焼の単元をやっているときでした。

 

燃え方を選択肢から選ぶ問題をほとんど間違っていました。

「木炭って、何かわかる?」(私)

「わからない。」(生徒)

「炭だよ。バーベキューのときに使う真っ黒いやつ。知ってる?」(私)

「バーベキューしたことないもん。」(生徒)

「そうか、見たこと無いんだ。じゃあ覚えておいてね。木炭のように個体がそのまま燃える場合は、炎をあげずに赤くなって燃えるんだよ。気体が燃えて出来るのが炎だからね。台所のガスコンロは、都市ガスつまり気体が燃えるから炎が出るだろ。」(私)

「わからない。だって家の台所のコンロは火が出ないもの。」(生徒)

 

そう言えば、このおうちはオール電化になっていました。

 

次回は、どうすれば理科好きになるのかを考えてみたいと思います。

そろそろ受験校を決める時期

小6生にとっては、天王山の夏が終わり、志望公合否判定で一喜一憂する季節になってきました。

 

得点力を高める事とともに、「うちの子にあった学校を選ぶ」こともこの時期の大切な事です。

 

今回は、学校選びで注意していただきたい事を書いていきます。

 1 学校偏差値だけで志望校を決めない。

 

偏差値が高いことがその学校の良さを証明しているわけではありません。

 

本来なら、その学校の授業内容をチェックして、うちの子に合う指導がなされるのかどうかを見ることが出来れば理想なのですが、それは不可能です。

 

私たちのように中学受験後も指導を継続し、各先生方の情報を共有している場合は、ある程度その学校の内情がわかっています。

 

たとえば、

 

・校名を変更し、大学受験指導に邁進し始めたという評判の学校では

「校長先生のかけ声とは裏腹に、現場の先生方の力量が疑問。どうも授業の工夫が無い。騒がしくて授業になっていない教科もあるようだし。特に問題なのは、
主要教科の日々の宿題だな。カリキュラム進度だけは最上位の進学校とそろっているんだが、これで大学合格実績が上がるんだろうか。」(N講師談)

 

・女子中としては珍しく理系に強い都内の学校の場合

「まじめな先生が多いし、生徒も概してまじめ。宿題量も多すぎず少なすぎず、よく考えられている。数学の公式丸暗記から始まる授業ではなくて、考えさせる授業をしているのは立派。学校内順位を上げることが大学受験成功の近道だと自信を持って言える。」(M先生談)

 

・スパルタ学習で有名な都内の男子中では

「まるで、あまり良くない予備校か塾の授業だな。基礎を理解させずに無闇に難問ばかりをやらせる。宿題も極端に多いから、生徒に「じっくりと考えろ」と強
制しにくい。どうしても解き方の丸暗記に走る。校内試験でほどほどの点数は取れるだろうが、2次が難しい国立大学の数学には対応できないんじゃあない
か。」(T講師談)

 

・歴史のある有名女子中では

「毎日学校に行くのが楽しいようだ。クラブ活動も盛んだし、先輩との関係も良好。英語と国語を頑張って、上位私立大学を狙う作戦が成功しそうだ。遊びほう
ける子は噂ほどには多くはないようだ。まじめに勉強をしている。6年間の楽しい学校生活を送って、しかも、文系大学に進学するには最適な学校だという印象
は変わらないな。」(N講師談)

 

 

このような、具体的な細部の情報を親御様が得ることはほとんど不可能なのですが、校風や子供たちの様子、そして先生方の雰囲気を知る方法はあります。

 

 2 先生情報を大切に。

今の時期から12月までは学校説明会のシーズンです。

 

また、近年体験授業を実施する学校も増えてきました。これらのイベントは、学校側の「建て前」を聞かされるだけという冷めた意見もありますが、なかなかどうして内情が垣間見えるものです。

 

先生方の熱意や先生方同士のコミュニケーション、勉強や学問への探求心を充分に感じ取れるものです。

 

また、その学校がどのようなお子さんを欲しがっているか、どのような生徒にしていきたいと考えているのかは、明確にわかります。

 

 それと、どんな子が通っているのかが気がかりですよね。それを見る良い方法があります。

 

それは、下校時間に生徒たちのグループと一緒に歩いてみることです。

 

悪ふざけもしているでしょうし、先生の悪口もしているかもしれません。

 

そのような普段の生徒たちの様子を知ることが出来ます。

 

そのグループに「うちの子がいたら」、親御さんが嬉しいと感じられるか、嫌だと感じられるかが大切な事です。

 

 3 親御さんが、お子さんの将来像をイメージすることから学校選びをスター

   ト。

 

親御さんが、お子さんの将来の幸せのイメージをお持ちになることは常に必要なことなのです。そして、志望校を決める段階では、そのイメージをより明確にしていく必要があります。

 

 ・医学部を出てお医者さんになって患者さんに感謝されている。

 ・留学後、英語がぺらぺらになって世界中を飛び回るビジネスマンになって

  いる。

 ・ロボットや機械類が好きだから、世界で通用する技術者になって欲しい。

 ・ピアノをこのまま続けて、芸大のピアノ科に進ませ、その道で一本立ちさ

  せたい。

 ・6年間を楽しく過ごして、良いお友達を一杯作りながら、自分のやりたい

  ことを見つけてくれれば。

 

 

いろいろな幸せイメージがあるはずです。

 

そのイメージは、ある程度お子さんと共有されている必要があります。

 

この機会に、お子さんと充分に話し合われる事が必要です。

 

 

 その話し合いの中で、○○中は、なんとアメリカの一流大学に10名も合格したんだって、とか、勉強が特別にハードでもないし音楽クラブが充実しているか
らピアノの練習が思いっきり出来そうね、また、理系教科の指導に定評があるからあなたに向いていそうね、などの情報も与えてあげてください。

 

学習意欲の面でも良い影響があります。

 

 

 親御さんとお子さんの将来の幸福イメージに合う中学校を選んでいくことになります。

 

 4 入試問題との相性で決める

 

 

この詳細は、次回にお書きしますね。

夏休み直後の組分けテスト

□夏休み後の小6組分けテスト□

 

 

サピックスでも、四谷大塚でも既に組み分けテストが実施されました。

 

夏の学習の成果は現れていますでしょうか。

 

 

■あんなに頑張ったのに、点数があがっていない■

 

 

実はこのようなお子さんが多いのです。

 

夏休みの学習は、体調や気力を考慮して、日々の学習を微調整して行くことが大切です。今年のように暑過ぎる夏はなおさらでした。

 

夏に、あんなに学習を頑張ったのに点数が上がっていない理由の多くは、テスト当日のコンディション調節の失敗です。

 

 

下記の内容をチェックしてみてください。

□前日はしっかりと睡眠時間をとった。

□夏期講習の後半は、どっしりと落ち着いて学習出来た。

(あたふたした学習から抜け出せた)

□テストの数日前から、問題文をしっかりとよむ練習を取り入れた。

□テストの数日前から、丁寧な字で計算をする練習を取り入れた。

 

いかがでしょう。

 

各塾共に、夏期講習では、多量の問題をスピーディーに解く練習を重ねてきました。

 

パターンの確認に重きをおいた学習だったはずです。

 

早稲田アカデミーや日能研、四谷大塚(Sコース以外)は、テキストの構成もそのようになっています。

 

これが落とし穴です。

 

一方、今回の組み分けテストは、例年どおり入学試験を意識した文章の長い問題や、パターンから少し外した問題が多かったのです。

 

問題をながめた瞬間に、頭の引き出しからその問題の解き方を探し出して、素早く解くという条件反射的な学習をしてきたのに、実際の組み分け問題は、問題文
を丁寧に読んで、わかっていることは何か(条件整理)・聞かれている事は何か、の2点を正確に捉えて解く問題が多かったという事になります。

 

 

まず、テストの問題用紙に残った計算のあとや、メモ書きをしっかりと見てあげてください。

 

「あっ、こんな引き算をまちがっている」とか「こんな雑な考え方をしている」、また「あんなに学習をした事をちゃんと思い出せていない」というような事に気付かれるはずです。それを今後の学習に生かしていただきたいのです。

 

こんなミスをして!と叱るのではなくて、

「もっと丁寧な数字で計算をしていればどうだったと思う?」

「後5秒でもいいから、思い出す努力をしていたらどうだったと思う?」

というように、お子様自信が改善すべき点に気付くように話しかけてあげて欲しいのです。

 

そして、

「夏がんばったのに、思ったような点数がとれない子って多いんだって。そこで諦めずに、欠点を修正出来た子は必ず次のテストで、夏の頑張りの成果が出るそうよ。」と言ってあげて下さい。

 

これは、長年生徒の指導をやってきた私の実感です。

 

あと、数週間で四谷大塚の合不合判定テストやサピックスの合否判定テストがあります。

 

それにむけて、今から心身のコンディション調節をはじめてあげてください。

夏期講習の上手な使い方。(小6編)

□受験の天王山□

あと2週間もすると、夏期講習が始まります。「夏は受験の天王山」という言葉は、本当です。

 各塾共に、5月の保護者会や説明会では、夏期講習の大切さを力説されていたのではないでしょうか。営業的な側面もあるのですが、学力面において、確かに大きな影響があります。現場の先生方の話に熱が入るのも当然です。

 そして、各塾共に、6年生の夏期講習のテキストには力が入っています。これまでに入試に必要な全単元を一通り終えていますが、今の段階では、99%のお
子さんが入試問題に太刀打ちできません。夏の総復習を通して、「解き方や知識を整理整頓し直す」ことで、やっと応用レベルの問題を解くことが出来るように
なるものなのです。日能研の夏期講習テキストは4教科合本になっていますから、その厚みは、まさに電話帳です。他の塾では、各教科別冊になっていますが、
4教科を積み重ねると、やはり電話帳以上の厚さになります。

 これを、全部やるのかと思うと、夏期講習が始まる前から、ウンザリと思うお子さんもいらっしゃるのではないでしょうか。

 じつは、この、全部やらなければ行けないと思うことが、意外な落とし穴になります。

□必要なことを、必要なレベルで、必要な分だけ勉強する□

 1日に、6時間以上塾で勉強してきて、翌日までに仕上げるべき宿題が2?3時間分以上出されます。それを毎日繰り返すわけですから、大変です。それ以外
に、弱点対策も必要です。理科や社会の暗記が不十分である場合は、この夏休みから始めていかないと間に合わない危険性もあります。あれもこれもやらなけれ
ば、と思いがちです。お子さんも親御さんもそのように思われるはずです。

 でも、全部やろうとすると必ず破綻します。やろうとすることが、全部いい加減になってしまいます。

 

 効果的な学習を進めるには。

1 優先順をつける。

 (教科の優先順位、教科内での優先順位共に大切です。)

2 すでに、軽く出来るようになっている問題は、勇気を持って飛ばす。

 (「基礎が大切」だからと、計算や1行問題の基礎だけを多量に宿題にする塾もあります。でも、近頃の入試問題は、算数ですら文章が長くなっています。)

3 難しすぎる問題は、やらない。

 (サピックスの上位クラスでは、これまでと比べて格段に難しい問題を多量に扱います。実際の入試問題よりも難しいものもたくさんあります。お子さんが自信を無くしか得ていると思われた場合は、塾の先生と相談の上、大幅に削減する必要があります。)

4 もう少しで解けるようになりそうな問題に時間をかける。

(この判断が一番難しく、しかも大切です。家庭教師や個別指導を併用なさっている場合は、その先生に依頼されるのも一法です。)

この4つが大切です。

 

□体調管理は最優先□

 夏休みに夏風邪を引いてしまう子が多いのです。その風邪をきっかけにして勉強のペースを崩してしまうお子さんをたくさん見てきました。

 当然、睡眠不足は禁物です。また、教室のエアコンは、大声を張り上げて授業をしている先生方にとって、快適であるように調整されていることが多く、ずっと座りっぱなしの子供たちにとっては寒すぎることがあります。冷えすぎない工夫もしてあげてください。

SAPIX 5月マンスリー について

サピックスの5月マンスリーの成績はいかがでしたか。

 

小6生の算数については、毎年、「いつの時期に難しい問題を出してくるんだろう」と興味を持ちながら見ています。今回はまだ易しめですね。算数の平均点は
88点ぐらいだったそうです。平均50点(150点満点で)の問題が出題される事がありますから、「解ける問題は確実に得点に結びつける」練習をさせて上
げてください。

 

5年生は、いつも通りの問題です。算数の後半がさすがに難しいですね。

 

さて、小4です。私の老眼が進んでいるせいでしょうか、なんだかこれまでの小4マンスリーに比べて国語の文字が小さくなっているように感じます。そして文章の量が多くなり、内容が高度になっています。でも、平均点はあまり変わっていないようです。

 

小4のサピックス生の中で、今回の国語が急に下がってしまったお子さんがいらっしゃるのではないでしょうか。人数的には、平均点をそれほど下げない程度、つまり10%程度ですが。

 

このように、文字が小さくなるだけで得点が下がることは、お子さんにとって珍しいことではありません。このタイプのお子さんは、「解答用紙の形式が変わる」・「設問の語尾が変わる」・「文章の行間が変わる」などでも影響を受けやすいようです。

 

実際の入学試験は、普段塾で受けているテストと形式や語尾や字の大きさが異なります。うちの子ちょっと心配だなと思われたなら、小6になったら、他塾の公開テストで他流試合をしておく方が良いという事を、頭の片隅にとどめておいてください。

日能研小6 今週の濃度は、面積図か天秤か

今週の算数の単元は濃度です。

 

濃度の解き方には、面積図とてんびんなどいろいろあります。

]

これまで日能研は面積図が中心でした。

 

ところが、今年はてんびんで教える事が増えているようです。

 

日能研が出しているシラバスには「面積図を利用して」と書いてあるのですが。



講師の意見もいろいろあるようです。

 


ある講師は、「てんびんでも解けるけれど、面積図の方が良い」とか、その反対に「面積図よりもてんびんの方が早く解ける」と主張している講師もいらっしゃるようです。

 

本当のところはどうなのでしょうか。

 


私はこう考えます。

 

解き方に優劣があるのではなくて、その子にとってどの方法が適しているのかが大切だということです。

 

特別に優秀な子は両方を使い分けることが出来ます。

 

でも、そうはできないお子さんの方が圧倒的多数です。

 

てんびんで解ける問題は100%面積図で解けます。

 


その逆も言えます。ですからどちらで解くのかに余りこだわらない方が良いと考えています。


お子さんに、「どちらで解いてみたい?」と聞いてあげてください。お子さんが使いたい方法を自信を持って勧めてあげてください。


サピックス小6 GS特訓は量より質に注意して

4月11日のマンスリーテストはいかがでしたか。


算数は若干易しめ、といっても平均50%ぐらいでした。


国語が少し難しめだったようです。


このように、平均点が50%から60%ぐらいの場合は、得点分布と
学力分布がきれいに重なってきます。


ですから、今回のマンスリーで点数が取れたお子さんは、学力がついていると素直に喜んでください。


そうでなかったお子さんは、正答率50%以上の問題の中で間違ってしまった問題の復習をしっかりとお願いします。



大問の1番から3番に間違いが多い場合は、

1 焦っている

2 基礎概念が曖昧

3 計算力が弱い

この3つのうちの何かが原因になっています。


この原因を探るのに適した問題だったと言えそうです。

 


5月3日から5日までがGS特訓。そして、5月10日がサピックスオープンです。

GS
特訓は演習中心です。

その問題が少し難しめですから、自信を無くさないようにお願いします。


授業内での演習は、周りの子供たちの解くスピードが非常に気にかかります。隣の子がどんどんと先に進んでいると、落ち着いて考える事ができなくなる子が意外に多いのです。


量をこなすよりも、質を高める事が大切です。


総点ではなくて、手をつけた問題での正答率にこだわってください。


早稲アカ・四谷大塚小6春期講習終了

今週末に第1回合不合判定予備テストだということは、前回お話しした通りです。

 

その問題の特徴を事前に把握していないと学力が出し切れずに、自信をなくすことになりかねません。


・算数と国語の問題は非常に多い。
入試本番に比べても多すぎるぐらいです。

 

上位の生徒でも無理して全問を解こうとすると焦ってしまって、解けるはずの問題が解けなくなってしまうことがあります。


算数では、上位生であっても、最後の大問2つについては、小問(1)が解ければOKぐらいの気持ちで受けてください。


 国語では、子供たちにとってなじみのある物語文から手をつけてください。


・理科と社会は問題文を丁寧に読まないと、ミスを起こす問題が各15点分はある。
前提説明や問題文を丁寧に読まずに、問題を勝手に予想して解いてしまうことは、大人には信じられないことですが、よくあることです。

 

まさにそこをついてくるのです。

 

早稲田アカデミーのお子さんを持つお父さんお母さんは、NNアタックを受けるかどうかを決断する大切な週になっています。

 

お迷いの時は、前回の文を再読してみてください。

サピックス小6春期講習終了

4月には、11日にマンスリーテスト、12日にはサピックスオープンという大きなテストが控えています。

近年これらのテストの算数の平均点が低いことが気がかりです。

150点満点で50点が平均と言うこともあります。

ちょっと難しすぎる気がするのは私だけでしょうか。

平均点が低い時は、1番から3番までの配点では80点分の出来が勝敗を決めてしまいます。

後半の発展問題をほとんど誰も解けていないこともあるようです。

これらのテストの復習は、正答率をしっかりと見て、必要なレベルの問題だけをやるようにしてください。 

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▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

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▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

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▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

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▼2022年2月25日(金)

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▼2021年11月19日(金)

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▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

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▼2021年6月26日(土)

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▼2021年6月25日(金)

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▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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