投稿者: 西村 則康 Page 15 of 60
1月中旬、6年生は受験シーズン真っ只中ですが、他の学年のお子さんは新学年を待つばかりですね。
サピックスでは1月の組分けテストが行われ、これで各塾来年度の新しいクラス分けが決まったのではないかと思います。
「順調に、希望のクラスでの新学年スタート!」であればいいのですが、そうばかりとも限りません。
いろんな所でお話ししてきましたが、サピックスの5年生(新6年生)の1月組分けテストで、ここ数ヶ月手薄だった失点する子は例年多く、特に社会の地理分野など顕著です。
テストは、今のお子さんの実力をはかる「リトマス紙」としての役割、そしてもちろん塾側としては「クラス分け」の基準資料となるわけですが、もう一つの側面を常に忘れないようにしてほしいのです。
それは「お子さんが今できていることが何で、できていないことは何か」という「これからの学習の計画立ての資料」となることです。
■「復習しなさい」と伝えても効果はない
組分けテストは、マンスリーテストと違って範囲がありません。
日能研ではカリキュラムテスト(範囲あり)と公開模試(範囲なし)がこの関係にあたりますね。
範囲がないテストの対策は、いかに習ったことを忘れてしまわないようにするかにかかっています。
習ったことを忘れないようにするために、もちろん一定のサイクルで繰り返せばそれなりの効果があります。
そのためのツールとして、サピックスでは基礎トレなどのツールが用意されているわけです。
一方で、毎週の勉強、宿題に加えて過去に習った単元を復習する余裕がない、というのがサピックスで成績不振になる子のいちばんの原因だと思います。
1ヶ月前、3ヶ月前に習ったことを繰り返す時間を少しでもとれば、それなりに効果があることはわかっているのに、どうしてそれができないのでしょうか。
そばで見ている親御さんとしては、歯痒い思いだと思います。
ただ「前に習ったことを復習しなさい」と伝えるだけでは、99%のお子さんには実行不可能だと思います。
■監督、コーチの役割
お正月、5連覇を狙う青山学院を抑えて東海大学が、箱根駅伝を制したことが話題になりました。
関東の強豪校が、都心〜箱根の往復200km超の距離、たすきを繋いで走ります。
伝統ある、人気の競技ですね。
1区間20km程度の距離を疾走する選手に対し、自動車などで並走するチームの監督からは、様々な指示や励ましの言葉が飛びます。
大学生の選手たち、自分が走る区間の長さやルート、起伏、その日の天候など十分に意識し、頭に入れた上で臨んでいるはずです。
でも、監督、コーチの指示で5分後、10分後に起こることをあらためて予測し、自分が今すべきことを思い出しつつ走るのだと思います。
受験勉強に取り組むお子さんにとっても同じです。
やるべきことはわかっていても、今踏みしめている一歩一歩のことに加えて1ヶ月後、3ヶ月後を意識するのは難しいのです。
そのために監督、コーチの役割をするのが親御さんであり、塾の先生であり、私達のような家庭教師がマンツーマンでその役割を担うこともあります。
■3月組分けに向けて
1月組分けテストで結果が思わしくなかったという場合、3月に向けて何をすべきか、1月のテストから冷静に計画を立てて実行することが大切です。
テストを「良かった、悪かった」という結果を占うリトマス紙としての役割だけでなく「ここから先2ヶ月、3ヶ月スパンで何をするべきか」という計画を立てる材料とすることが大切です。
特に新6年生は、たとえば算数だと春から「数の性質」「平面図形」「割合」「速さ」といった重要単元をどんどん学習していきます。
毎週の学習を一歩一歩確実に消化しながら、過去に習った単元の理解を深めるために、すべき事の整理と取捨選択が必要になります。
1月組分けテストの小問ごとの正答率表で、それぞれの単元、正答率の数値をチェックしてみましょう。
ポイントは40%〜50%以上の正答率で、お子さんが間違っている単元の問題。
①解説を読んで理解できるか
②類題を自力で解くことができるか
③誰か(親御さんでいいと思います)に対してそれをわかりやすく説明できるか
の3段階ができるとOKですね。
ぜひ取り組んでみてください。
どうしてもふだんの勉強に加えて、こういった復習を割り込ませるのが難しいという場合は、ご相談いただけるとよいかと思います。
https://www.meimon.jp/%E3%81%94%E5%88%A9%E7%94%A8%E3%81%AE%E6%B5%81%E3%82%8C/#contact
関西の方には、2019年1月23日に少人数の相談会を予定しています。
こちらもチェックしてみてください。
今年もあと僅か。
数日で新年を迎えます。
6年生のお子さんはいよいよ追い込みですね。
5年生までのお子さんは、冬期講習をひかえています。
クリスマス、お正月と、お子さんにとってワクワクするようなイベントも目白押しの冬休み。
勉強も、楽しいイベントも(6年生は、今年だけはおあずけですね!)、目一杯楽しんでほしいと思います。
■4・5年生の冬期講習には、実は余裕がある!?
短い冬休み、冬期講習もあります。
でも、実はそんなに塾自体は忙しい毎日ではありません。
4年生、5年生に関していえば日程、時間とも、ややゆったりしている塾がほとんどです。
たとえばサピックスの5年生は、冬期講習の日程は全6日。
1日の拘束時間は3時間(9時〜12時の校舎、13時30分〜16時30分の後者があります)のみ。
宿題も出るとはいえ、塾の負担は大きくないですね。
年末年始でバタバタ(主に大人ですが)しがちですが、案外余裕がある時間にできることがありそうです。
たとえば科目や単元を選んで、じっくり理解することを目指してみてはいかがでしょう。
「なんとなくわかった」くらいの理解度の単元、思いつくものがいくつかあるでしょうか。
そのような「気になる単元」があるなら、ひとつふたつ解決しておきましょう。
■この冬「納得ずく」の勉強を
サピックスの5年生の冬期講習の日程は、12月26日(水)27日(木)28日(金)29日(土)1月5日(土)6日(日)の6日間。
26日から29日は4日間連続授業、あとは年明け1月5日と6日です。平常のデイリー同様講習会の宿題も出るでしょう。
冬期講習の宿題は「明日まで」のサイクルにならざるを得ません。
サピックスは、科目によっては冬期講習中も新しい単元に進み続けるため、その日の学習内容の完全理解を目指すには、それなりの労力がいるでしょう。
しかし30日〜1月4日までは自由に使えるので、数時間の「補強時間」がとれそうです。
その時間は、あまり欲張らずに「克服したい科目・単元」を決め「完全理解」「納得ずくの勉強」を目指してみましょう。
この単元の問題なら、誰かに質問されても自分で説明できる。
そんな状態を目指すのです。
■何を、どのように使って勉強するか
ひとことで「苦手克服」「弱点補強」といっても、ただ問題集の問題を解いて答え合わせをする、というだけでは「やりっ放し」になりかねません。
何を、どのように使って勉強するかが大切です。
まずは何を使うかですが、塾のテキストや問題集、過去のテストを使うのか、あるいは市販の問題集などを使うという手もあります。
いずれにしても「どう使えば求めている効果が得られそうか」ということに注目してみてください。
塾のテキストやテストを使って復習するなら、どのように使えば「自学自習」で苦手克服ができるかを塾の先生に聞いてみるのがもっとも早いでしょう。
使い方を指示してくれるかもしれないし、そもそも塾のテキストは自学自習には向かないというアドバイスをくださるかもしれません(案外このアドバイスをくださる先生は正直ではないかと思います)。
市販のテキストや問題集を使うなら「本書の使い方」といったページ(問題集によっては動画その他でのアドバイスがあるものもありますね)をよく読み、作成者が「このテキストをどのように使えば最大の効果を発揮する可能性が高いか」を考えて作ったものなのかをしっかり親が理解して子どもに伝え、親子で使い方を確認することが大切です。
私が監修、算数の前田昌宏先生や理科の辻義夫先生の著書である問題集も、作成意図や使い方に関しては丁寧に解説をつけています(動画などでも紹介しています)。
何を使ってチャレンジするにしても、ぜひ作成者の意図する「最大限の効果が出る使い方」を研究して使ってみてください。
この冬、大きな効果が出ることを期待しています。
いよいよ12月も中旬となりました。
年末年始、そして新しい学年が見えてくる頃です。
■年内最後の「少人数相談会」追加開催
12月12日には、名門指導会と「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で共同開催する「少人数相談会」の年内最後の開催(ご要望多数につき追加開催となります)があります。
サピックスでは1月に「新学年組分けテスト」が行われますが、このテストに関するご相談も多いですね。
また、新しい学年を迎える前に苦手単元をなんとかしたい、成績の上がる勉強方法を身につけておきたいといったご相談も、毎回多く受けます。
ご相談者それぞれではあるのですが、「成績が上がる勉強方法」という問いへの回答は、多くの場合が「取捨選択」というテーマとなります。
「塾の先生の言うとおりに宿題をやらせているのに成績が上がらない」という場合、やらせようとしていることが多すぎることがほとんどです。
毎週の平常授業の講座の宿題。
これだけでも「お腹いっぱい」というご家庭、お子さんも多いのではないでしょうか。
その中には
A じゅうぶんわかっているから、やらなくても大丈夫な問題
B 理解にちょっと不安があるから、力を入れてやっておきたい問題
C ぜんぜんわからない問題
が混在しています。
私がいろいろなところでお話ししている「○△×学習法」とはここで活きてくる方法で、もう「○」のAの問題はパス、時間をかけても身につく可能性が少ない「×」のCの問題も捨てて、やっておけばいちばん効果が期待できる「△」のB問題に最大限の力を注ぐという勉強法です。
わかってはいるけど、いざ宿題を「しない」となると勇気、割り切りが必要です。
そのためのお手伝いの機会が「少人数相談会」ともいえます。
■実力テストの算数で点を取るには?
「実力テストで点を取るにはどうすれば?」というお悩み、ご質問も多いのですが、やはり実力テストで点を取れるようになるには、コツコツとした積み重ねは必要になります。
では
「何をコツコツと積み重ねればいいの?」
というご質問への答えなのですが、月なみですが算数においては「基本から標準的な問題が解ける知識と力をつけておくこと」ということになります。
塾のテキストでいうと「練習問題」レベルの問題が確実に解ける力のことです。
なぜかというと、算数のテストでいちばん差がつく問題が、大問2や3で出題される問題だからです。
大問2や3というと、出題の中心は1行〜3行くらいの標準的な文章題や数の問題、図形の問題などです。
これらの問題は、正答率でいうと50%台〜70%台くらいのことが多く、全員ができるわけではないけれど、半数くらいの子ができていることが多い問題です。
このような「多くの子が正解することができる問題」で失点するというのが、算数の実力テストで点を取れない子の最も多いパターンなのです。
習ったそのときは「わかった」「できる」という状態なのですが、時間が経つと忘れてしまったり、理解があやふやになってしまっている問題で、本来はそうレベルの高い内容の問題ではないものばかりです。
だから「実力テストで結果が出ない」と感じているなら、上記の「○△×学習法」を徹底し、特に「×」の問題に労力をかけない工夫をしてみてください。
サピックスなら基礎トレなどを疎かにしないよう心がけてみることです。
■プラネタリウム授業で天体を得意に
「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で主任相談員としてご一緒している理科の辻義夫先生が、この冬もプラネタリウムを使った授業を行うようです。
私が監修としてかかわらせていただいた「魔法ワザ」という問題集シリーズの理科の著者。
授業は、さすがのわかりやすさです。
「星座の名前は覚えられるのだけど、星の動きの問題はちょっと・・・」
そんなお子さんは、プラネタリウムで実際に星を動かしながら行うライブ授業が役に立つかもしれませんね。
基本は親御さん同伴のようですので(定員はお子さんのほうが多いようですが)、クリスマス前のこの時期、親子で星を見上げて理解を深めるのもよいのではないでしょうか。
チケットは、開催地であるコスモプラネタリウム渋谷でしか購入できないようです。
興味がある方はぜひ、下記のページを参考にしてみてください。
12月。
冬休みが近づいています。
■ 6年生は、まさに「追い込み」の時期
何をするにも時間がなく「もっともっと時間があればいいのに」と思っているお子さんも多いのではないかと思います。
こんな時こそ。取捨選択が大切です。
6年生にとって今最も大切なのは、志望校対策です。
志望校に特化した勉強が何より大切です。
だから、平日の授業の優先度はぐっと下げていいわけです。
極端なことをいえば「授業に行ったときだけがんばる」というのもありなわけです。
最優先は日曜の志望校別特訓と、過去問演習。
そんな割り切りが可能なのが、6年生のこの時期です。
■過去問演習から学んでほしいこと
過去問演習から学べることはたくさんあります。
自分が志望校の問題で合格点を取れるかどうかはもちろん、それ以外にもさまざま学べることがあります。
たとえば「正解ではなかったけれど、自分が知らなかった選択肢」に関して調べてみる。
正解ではないとはいえ、その選択肢を用意した「出題者の意図」があるはずだからです。
まれに、「だれも知らないような選択肢」も見かけないわけではないですが、多くの場合は「正解ではないけど知っておいてほしい」というような語句が、正解ではない選択肢として登場します。
問題を解きながら、そうやって正解と正解以外の選択肢の復習ができれば、入試直前まで知識は増え続けます。
また、過去問からは「難易度の変化」も学ぶことができます。
ここ数年難しくなっているのか、易しくなっているのかがわかれば、来年どうなる可能性がありそうか、予測を立てることが可能になるからです。
殆どの学校の入試で、「受験者平均点」と「合格者最低点」との差は、1科目あたり数点ほどしかありません。
つまり、1問、2問の差ということです。
だから「みんなが正解する問題」でいかに失点しないかが大切なのです。
過去問演習は、そのことを念頭に置いて取り組むようにしましょう。
■「前受け校」に関して
東京、神奈川の受験生は、入試が始まるのが例年2月1日。
その前に、千葉や埼玉の学校を「前受け」する受験生が多くいます。
「もしもの場合」はその学校に通医学することも視野に入れるというご家庭もあれば、単に「肩慣らし」という考え方もあるようです。
「通う可能性がないんだったら、受験する意味がないのでは?」というご意見もあるかもしれませんが、私は「場合によっては通学する可能性がなくても、前受けはあり」と思っています。
お子さんがとても緊張するタイプであったり、「落ちたらどうしよう」と極端に不合格を恐れるタイプなら、合格の可能性が限りなく高い学校を「肩慣らし」に受けるのは効果的だし、逆にこの時期になってもエンジンがかからない極度な楽天家であれば、前受け校の受験結果が良くなかったことでエンジンがかかったりすることもあります。
いよいよ迫ってくる受験日、やりたいことはたくさんあると思いますが、取捨選択して取り組んでいきましょう。


































