■6年生は「得点力」の強化を
6年生のお問い合わせが増えています。
いよいよ入試まで2ヶ月ほどとなり「なんとかあと一歩合格に近づきたい」というご要望のご家庭です。
2ヶ月の指導でなんとかなるものなのか、とお思いになる方もいらっしゃるかと思いますが、できることは多いのです。
直前期の指導は学力もそうなのですが「得点力」をつける指導が中心となります。
たとえば、四科目のバランス。
入試は三教科、四教科の合計点で合否が決まります。
この時期、苦手科目の底上げを図るのがいいのか、あるいは得意科目で点数を稼ぐほうが現実的か。
特に理科や社会は「潜在得点力」を発揮できていない単元(お子さん自身は苦手と思っているが、ちょっとしたテコ入れで大きく得点力が上る可能性がある単元)があるお子さんがほとんどです。
そんな単元をいくつか見つけるだけで、得点は上がっていくものです。
また単純に「この問題を絶対に解き切って正解を出してみせる」というマインドセットを心がけさせるだけでも、得点に反映してくるものです。
親子とも、あと2ヶ月「しかない」という気持ちもあるかとは思いますが、2ヶ月でできることというのは少なくありません。
ぜひ「得点力」というキーワードを意識して過去問や志望校別の授業に取り組んでみてください。
■少人数相談会
夏以降、名門指導会の一線プロ講師、そして「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で主任相談人としてご一緒している先生方と一緒に、東京、大阪で「少人数相談会」を定期的に開催しています。
4年生、5年生のお子さんのお母さん、お父さんはやはり学年がわりまでに成績、クラスをあげておきたいと感じておられるというのが、ひしひしと伝わってきます。
中学受験塾にお子さんを通わせているご家庭であれば、「宿題が少ない」と感じることはまずないくらいの量の勉強が与えられているはずですから、それらをこなすだけでも大変で、さらにクラスを上げるための勉強をつけ加えるなんて無理!というのが正直なところだと思います。
毎回の相談会で参加者の皆さんがお持ちになる、テストやノートなどの資料の「大量さ」を拝見しただけで、そのあたりはすぐにわかります。
ですから多くの場合、解決法は「足し算」ではなく「引き算」の考え方になります。
塾で与えられている「塾生・クラスのメンバーの最大公約数」的な宿題、課題を取捨選択し、力を入れて取り組むべきものと優先順位が低いものに分ける作業がスタートになります。
お子さんのテスト(答案だけでなく計算用紙や問題用紙への書き込みなども含めて)を詳しく分析すると「すぐに効果が出る可能性が高いこと」は見えてくるものです。
そのあたりをお母さん、お父さんたちと一緒に、マンツーマンで明らかにしていくのが、少人数相談会。
■できることは必ずある
相談会にご参加いただく方々からは、あらかじめ「お困りごと」を詳しくお聞きするようにしています。
すると大部分の方が「どうしていいかわからない」という意味のことを書かれるのですが、実際に現場でお子さんの指導にあたっているプロ講師と一緒に、お子さんの現状を少し俯瞰して見てみれば、必ず「今できること」が見つかるものです。
12月初旬に今年最後の相談会を予定していますので、年内に解決しておきたいという方は、お知らせをお待ちいただければと思います。