いよいよ12月も中旬となりました。
年末年始、そして新しい学年が見えてくる頃です。

■年内最後の「少人数相談会」追加開催

12月12日には、名門指導会と「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で共同開催する「少人数相談会」の年内最後の開催(ご要望多数につき追加開催となります)があります。

サピックスでは1月に「新学年組分けテスト」が行われますが、このテストに関するご相談も多いですね。
また、新しい学年を迎える前に苦手単元をなんとかしたい、成績の上がる勉強方法を身につけておきたいといったご相談も、毎回多く受けます。

ご相談者それぞれではあるのですが、「成績が上がる勉強方法」という問いへの回答は、多くの場合が「取捨選択」というテーマとなります。
「塾の先生の言うとおりに宿題をやらせているのに成績が上がらない」という場合、やらせようとしていることが多すぎることがほとんどです。

毎週の平常授業の講座の宿題。
これだけでも「お腹いっぱい」というご家庭、お子さんも多いのではないでしょうか。

その中には
A じゅうぶんわかっているから、やらなくても大丈夫な問題
B 理解にちょっと不安があるから、力を入れてやっておきたい問題
C ぜんぜんわからない問題
が混在しています。

私がいろいろなところでお話ししている「○△×学習法」とはここで活きてくる方法で、もう「○」のAの問題はパス、時間をかけても身につく可能性が少ない「×」のCの問題も捨てて、やっておけばいちばん効果が期待できる「△」のB問題に最大限の力を注ぐという勉強法です。

わかってはいるけど、いざ宿題を「しない」となると勇気、割り切りが必要です。
そのためのお手伝いの機会が「少人数相談会」ともいえます。

■実力テストの算数で点を取るには?

「実力テストで点を取るにはどうすれば?」というお悩み、ご質問も多いのですが、やはり実力テストで点を取れるようになるには、コツコツとした積み重ねは必要になります。

では
「何をコツコツと積み重ねればいいの?」
というご質問への答えなのですが、月なみですが算数においては「基本から標準的な問題が解ける知識と力をつけておくこと」ということになります。
塾のテキストでいうと「練習問題」レベルの問題が確実に解ける力のことです。

なぜかというと、算数のテストでいちばん差がつく問題が、大問2や3で出題される問題だからです。
大問2や3というと、出題の中心は1行〜3行くらいの標準的な文章題や数の問題、図形の問題などです。

これらの問題は、正答率でいうと50%台〜70%台くらいのことが多く、全員ができるわけではないけれど、半数くらいの子ができていることが多い問題です。

このような「多くの子が正解することができる問題」で失点するというのが、算数の実力テストで点を取れない子の最も多いパターンなのです。
習ったそのときは「わかった」「できる」という状態なのですが、時間が経つと忘れてしまったり、理解があやふやになってしまっている問題で、本来はそうレベルの高い内容の問題ではないものばかりです。

だから「実力テストで結果が出ない」と感じているなら、上記の「○△×学習法」を徹底し、特に「×」の問題に労力をかけない工夫をしてみてください。

サピックスなら基礎トレなどを疎かにしないよう心がけてみることです。

■プラネタリウム授業で天体を得意に

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で主任相談員としてご一緒している理科の辻義夫先生が、この冬もプラネタリウムを使った授業を行うようです。
私が監修としてかかわらせていただいた「魔法ワザ」という問題集シリーズの理科の著者。
授業は、さすがのわかりやすさです。

「星座の名前は覚えられるのだけど、星の動きの問題はちょっと・・・」

そんなお子さんは、プラネタリウムで実際に星を動かしながら行うライブ授業が役に立つかもしれませんね。

基本は親御さん同伴のようですので(定員はお子さんのほうが多いようですが)、クリスマス前のこの時期、親子で星を見上げて理解を深めるのもよいのではないでしょうか。

チケットは、開催地であるコスモプラネタリウム渋谷でしか購入できないようです。
興味がある方はぜひ、下記のページを参考にしてみてください。

https://www.shibu-cul.jp/news/4389.html