投稿者: 西村 則康 Page 16 of 60

少人数相談会から見えてくるもの(次回は10月23日火曜日です)

■少人数相談会から見えてくるもの

月に1回〜2回のペースで、東京・大阪で少人数の相談会を行っています。

お子さんの学習に関するお悩みやお困り事などのご相談を、名門指導会の現役トッププロ講師、そして「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で主任相談員としてご一緒している先生方がマンツーマンでお受けするものです。

今年に入ってから数回行っているのですが、この時期になると明らかに「見えてくるもの」があります。
それは「このままではいけない」とは気づいているけれど、その原因を突き止めてなんとかする余裕がない、というご家庭が多いこと。

復習も、苦手克服も弱点補強も、やらなくちゃいけないことはわかっている。
でも、それをすべて明らかにしたり解決する時間、気持ちの余裕がない。
なんだか毎週バタバタと宿題に追われているだけで、なんとなく日々が過ぎていってしまう。。。

90分間のご相談時間なのですが、ふだん手付かずだったそんな作業が、ほとんど片付いてしまいます。
で、やるべきことが見えてくるのです。

■何度も同じ間違いを・・・

たとえば、電流による発熱の問題を、複数回のテストで間違っていた子がいます。
その問題の解き方、考え方を誰かに教えてもらうのは簡単なことです。

でも、それでもまた同じような間違いをしてしまう・・・。

こういうとき、お父さん、お母さんは頭を抱えます。

「どうして何度も同じような問題で間違うんだろう・・・」

このお子さんの場合、電流と発熱ではなく、電気抵抗と電圧、電流の関係(つまりオームの法則)が腑に落ちていなかったのが原因でした。

それは、テストの大問のうち、以下のようなところを分析すればわかります。

・どこまでできていて、どこからできていないか
・間違った問題ではどのような計算をしているか
・どのようなメモ書きが余白に残されているか

原因がわかれば、それを解決することで、必ず次にテストで同じような問題がでてきたときの「出来」が違ってきます。

■2学期のうちに

確かに、受験生は忙しい。
毎週の宿題をこなすだけで手一杯で、テスト直しすらままならないk、というご家庭もあると思います。

でも、なんとなく「このままじゃダメだ」と思いながら冬を迎えてしまうのはもったいないですね。

私が主宰するプロ家庭教師「名門指導会」にも、この時期ご相談が多くなりますが、6年生はいよいよ受験シーズンということもあって、講師たちの空き枠は少なくなってきています。

しかし相談会という場を設けることで、一人でも多くの方の(それでもマンツーマンなので少人数になってしまいますが)ご相談に乗れることを毎回嬉しく感じています。

やはり対面でのご相談、しかもお子さんが実際に解いたテストを目の前にしてお話しすると、一般論ではない「具体的な解決策」を示すことができるからです。

「いつ」
「何を使って」
「どのように使って」

といったことです。

次回は10月23日(火)10時〜11時30分、渋谷にて開催です。お困り事はあるけれど、どのようにすれば解決できるかわからないという方は、一度ご参加になるといいかもしれません。

https://soudankaie-4.peatix.com

(10月17日追記)

このブログを書いたのは相談会告知前だったのですが、告知から数時間で定員に達してしまったようです。

11月以降も行いますので、ご参加希望の方は次回をお待ちいただければと思います。

新刊発売のお知らせ/秋のうちに行動を

■新刊が出ます

10月20日(土)、新刊が発売になります。

「中学受験 入塾テストで上位クラスに入るスタートダッシュ[算数]」という書籍(問題集)です。

「入塾テスト対策にいい問題集はなにかないですか?」

そんなご相談をこれまで非常に多く受けてきた経験から、それではピッタリのものを作ってしまおう、と考えたのです。

もうすでにお子さんが塾に入り、受験勉強に取り組んでいるという方にとっては「過去の話」かもしれませんが、もし下のお子さんがいるとか、お知り合いの方でこれから入塾テストという方がいればお役に立てると思います。

問題集といっても単なる問題集ではなく、塾の(新4年生)入塾テストとはどのようなものなのか、そして上位クラスで合格するのが大切なのはなぜか、ということをお父さん、お母さん向けに解説しています。
そして、入塾テストでよく出題されるタイプの思考、試行型問題を取り揃えました。
また、入塾テストの対策として実践的なテストもついています。
手前味噌ですが、かなり考えて作り込んでいます。

ちなみに4年生で塾の成績が上がらない、基礎をやり直したいというお子さんにも役立つとも思います。

10月20日(土)発売なのですが、22日(月)から私が主任相談員を務める「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」主催でプレゼント月のキャンペーンが行われるようですので、必要な方はそちらでご購入いただければと思います。

■東京・大阪で開催の「少人数相談会」で出た話題

10月3日(水)に東京で、4日(木)に関西で、少人数の相談会を行いました。

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で主任相談員としてご一緒している小川大介氏、辻義夫氏、そして私が主宰するプロ家庭教師集団「名門指導会」のトップ講師たちとともに、お母さんたちのご相談にあたるという趣旨の会ですが、今回は5年生のお子さんのお母さんたちがとても多いという結果となりました。

対象学年は特に指定しなかったのですが、やはり受験学年を目前に控え、解決しなくてはと思っていることがたくさんあるのが、5年生の10月。
冬を迎える前に行動を起こした参加者の皆さんは、懸命なのではと思います。

なぜなら、ご相談の詳細はそれぞれですが、いずれも「すぐに対策できることがある」という内容だったからです。

夏期講習のまとめテストや8月のマンスリーテストで結果が出ず、もう少し様子をみてから、と感じていたお母さん方が「やっぱり何か行動しよう」と思い始めるのが10月です。
「夏期講習の成果が感じられない」と感じているお子さんに共通するのは、真面目に夏期講習に取り組んできたということ。

なぜがんばって夏期講習に取り組んだのに、成績が上がっていないのか。
むしろ下がった、というご相談もこの時期多いのが現状です。

■夏を取り返す具体的な方法

ここまで読んで「思い当たる」という方は、お子さんの勉強の様子をよく観察してみてください。

私が「あたふた学習」と呼んでいる勉強法になっていないか、確認してみてほしいのです。

「あたふた学習」とは、とにかく宿題はやっているけれど、身についていることが極端に少ない状態をいいます。

算数などなら、問題はたくさん解いているけれど「塾で習った解き方」をなぞって「作業」するだけになっているのが典型的な例です。
国語の語句や理科社会の暗記などに関していえば、一問一答的に覚えているような状態で、記憶に「理解」が伴っていないともいえます。

毎週の「やるべきこと」が多すぎて、勉強が「作業」になっているんですね。

これを具体的に解決するには「毎週のノルマ」を見直す必要があります。
平常授業以外にとっているオプション授業、ほんとうに効果を感じているでしょうか。
宿題の取捨選択はできているでしょうか。

「やらなくちゃ」とは思っているけど、塾の先生に言い出せなくて、とか、なんとなく押し切られて、といったお話も、やはり多く聞きます。

でも、大量の宿題に振り回されて成績が上がらないということがはっきりわかっているなら、やはり行動しなければ解決しません。
塾への「交渉役」として、お父さんに登場してもらうものいいかもしれませんね。

あまりいい言い方ではないかもしれませんが、塾の先生を使うという発想で「塾の先生に宿題の取捨選択をお願いする」ということも検討してみるとよいと思います。

問題を感じているなら、秋のうちに行動を起こしましょう。

6年生は危険な受験計画に注意を

10月、6年生は各塾で志望校判定の模試や学校別模試などが行われます。

特に学校別の模試は、お子さんと志望校の入試問題の「相性」をみる重要な機会になりますね。

たとえば男子御三家の中でも、開成の理科や社会は難度が低く高得点勝負になりやすい(2018年は算数もそうでした)一方、麻布の理科は非常に何度が高い「思考系問題」であるなど、学校によって特徴がはっきりしています。

女子でもオーソドックスな難問を揃える桜蔭に対して、短時間での処理力を求められる女子学院といったように、校風とお子さんの相性以前に、入試問題に関しても相性の良し悪しはあるのです。

過去問演習もあわせて、解きやすい、点を取りやすいと感じる問題であるかどうか、しっかりチェックしておきましょう。

偏差値が同じくらいだからという理由で併願校を選ぶようなことは、かなり危険なことにもなり得るのです。

またこれもよく言われることですが「おさえの学校」を上手に選んでいただきたいのです。
「おさえの学校」というのは、偏差値レベル的に合格できる可能性が高く「この学校なら我が子を預けても納得いく」と感じられる学校を指します。

「滑り止め」といった表現をされる方もいますが、私はその表現は使いません。
第一志望校でなくとも、納得ずくで学校選びをしていただきたいからです。

また、同じくらいの偏差値の学校ばかりで(多くの場合はお子さんがギリギリ合格できそう、という学校)受験計画を組むのも危険です。
うまくいけば全部合格ということもありえますが、その逆も起こり得るからです。

受験計画は、お子さんの平均偏差値のかなり下の学校まで含めて組むようにしましょう。

このようなお話は、もちろん私が主宰する家庭教師「名門指導会」の生徒さん、ご家庭にはこの時期にすることなのですが、塾の進路相談などではたまに「強気」な受験を勧められることがあります。

4年生、5年生のお子さんのご家庭は、そういう意味で今から学校情報を集めておきましょう。
偏差値は高くなくても、よく教育内容や方針などを調べてみると「ここなら」という学校はあります。
誰もが聞いたことがある有名校、難関校の情報しかないと、ついつい危うい受験計画となりがちだからです。

学校の姿を具体的、立体的にとらえるためにも、インターネットだけでなく学校説明会や体験学習に参加するなど、さまざまな方法を試しましょう。

受験まで、首都圏ではあと4ヶ月、関西では3ヶ月あまり。
いろんな情報が飛び交う時期ですが、しっかり正しい情報を手にして進んでいきたいですね。

なぜ偏差値が50そこそこから上がらないか/少人数相談会@東京・大阪のお知らせ

この時期に限らないのですが「偏差値が50そこそこ(あるいはもっと低いところ)から上がりません」というご相談が多くあります。
そんなご家庭、お子さんには共通点があるように思います。
■なぜ偏差値が50そこそこから上がらないのか
学年の後半、お子さんにも親御さんにも「こんなにやっているのにどうして成績が上がらないの?」という思いがあるご家庭は多いと思います。
毎週の通塾や大量の宿題、休日を潰してのテストにその解き直し・・・
そんな過酷な毎日を必死でがんばっているのに、成績が上がらない・・・。
そんな状況が続くと、親子ともモチベーションが下がってしまいます。
塾の授業がわかってないわけではなさそうなのに、なかなか成績が上がらない。
そんなお子さんの共通点のひとつが「やらされ感がある」ということです。
勉強しなくちゃいけないのはわかっている。
でも、次から次へと「やるべきこと」があって、取りかかるのにも「よいしょ」とかけ声がいるくらいの気分、といえばいいでしょうか。
■宿題はひと通りやっているけど・・・
塾の授業がわからないわけではなく、宿題もひと通りやっているけど・・・というお子さんは、まずは「図をかいているか」を確認してみてください。
問題を解くための図を理解しているということと、自分で正しく図をかけるということは、まったく別のことです。
偏差値が50くらいから伸び悩むお子さんは、理解力はあっても「自分で手を動かす」という習慣がないことが多いのです。
逆に言えば、自分で手を動かす習慣をつけるだけで、急に成績が上がるお子さんも多いのです。
■成績を上げるための勉強法をお伝えする相談会を東京・大阪で開催します。
勉強法を変える、とひとことで言っても、実際に変えるのはけっこう大変なことです。
「図をかきなさい」と言うだけでは、なかなか書くようになってはくれません。
なぜかかないのか、その理由は様々ですが、多くの場合は「こんなにやることがあって大変なのに、図をかいている暇なんてない」という「気分」のようなものです。
実際にお子さんの行動を変えるには、やるべきこととそうでないことを取捨選択し、「今はがんばらなくていいこと」を省いてあげることが必要です。
その上で、成績が上がる勉強法を今一度お子さんにインストールしてあげる必要があるのです。
10月3日と4日、東京都大阪で、その具体的な方法をお伝えする少人数の相談会を開催します。
お子さんの成績が伸び悩んでいるという方は、ぜひご参加ください。
(先着順受付です)
少人数相談会「秋の勉強を確実に成績につなげるために必要なこと」
【東京渋谷】

https://zadankaie-3.peatix.com

【大阪梅田】
(各限定6名・参加費5000円)

図形を得意にする「合言葉」とは

■図形が苦手にならないために

算数の図形の分野についてはよく「センスが必要」「小さい頃からの積み重ね」「親も苦手だから」といった声をお聞きします。

たしかに、小さい頃から積み木や色板、定規を使って図形に親しむことを繰り返した子とそうでない子の間には、図形への親しみや身近さ、感覚などに違いが若干出るように思います。

たとえば立方体の展開図を頭の中で組み立てられる子と、それができない子がいます。
折返しの様子や立体ができあがる過程を想像できるかどうかは、小さな頃に折り紙などの手遊びをたくさんしたかも影響してきます。

お子さんが就学前ならクレヨンや鉛筆でまっすぐ線を引いたり、お母さんがひいたお手本のラインをなぞったり、たくさん書く練習をさせてあげてください。

また、折り紙で図形の力をつけるための書籍なども発売されていますね。

■高学年で図形が苦手なら「合言葉」を

もうすでに小学校高学年、受験勉強も始まっているという場合は、あまり基礎練習ばかりに時間を費やすことができません。

そんなお子さんは「合言葉」をできるだけたくさん知っておくと良いと思います。

「合言葉」とはどんなものかというと

「円の問題の補助線を引くときは、中心から」
「台形が直線で分割されていたら、相似比・面積比を使え」

といった「こんな問題へのアプローチは、こうなることが多い」という知識のことです。

塾の先生やプロの家庭教師ならたくさん知っていると思います。
教えてもらって知識をつけ、その知識の総体として「センス」を磨けばいいですね。

■感覚が追いつかないときは、知識で補う

私は平素から「暗記型学習に陥るのはよくない」と提唱しています。

中学受験の勉強はそれでなくても量が多く、次の週までにやるべきことが盛り沢山です。
その結果、考えることなく「習ったとおりに暗記して当てはめる」の繰り返しになってしまうのが「暗記型」の勉強。
こうなると、考えるという要素が少ないから勉強が面白くなく、「勉強嫌い」にさせてしまいがちなのです。

しかし、高学年になって「図形が苦手」というお子さんに「センスを磨け」というアプローチばかり押し付けると、結果が出るのに時間がかかってしまうのです。
だから上記のような「合言葉」も使って、センスと知識の両方で勝負しようということです。

前田昌宏氏が著者で、私も監修者として関わらせていただいた「中学受験 すらすら解ける魔法ワザ 算数・図形問題編」(実務教育出版)にはそんな「合言葉」がたくさん散りばめられています。

よかったら手にとってみてください。

秋、4年生は勉強と遊びの両立を

■机の上以外の勉強も

学年も後半、4年生の塾での学習内容も前半にくらべると難度が上がってきていますね。
速さや図形に関する問題など、5年生へと続く重要単元が目白押しです。

一方で、学校行事も多く、忙しい時期です。
学習と日常生活とのバランスを大切にしたいですね。

近年の入試問題(だけでなく子どもたちを取り巻く環境そのものもそうなのですが)は、「ちゃんと遊んでますか?」とでも言わんばかりの問題が増えています。

「机の上の勉強だけでなく、生きていくのに必要な知恵をつけ、経験を積んでいますか?」ということを問うような出題です。
麻布中学校で出題された「ブランコのこぎ幅を大きくするには」といった問題は、ふりこの問題ではあるのですが、ブランコをこいだ経験があるかどうかで、理解度が大きく違ってきます。

■本物に触れる機会を

「本物に触れる機会を持ちましょう」という意味のお話をいろんなところでするのですが、これは何か特別な経験をさせようというのではありません。

当たり前におこること、夏になれば暑く、冬になれば寒い。
台風などの自然災害は厄介ですが、避けては通れないものでもあります。
そのようなものから隔絶されすぎた環境ばかりで過ごすと、本来人が持つ感覚を失っていきます。

お家が大きなマンションで、部屋の中にいると自然の音や風、空気から隔絶された環境のご家庭もあるかもしれません。
住環境はご家庭の都合やさまざまな制約もあり、いかんともしがたい面もあると思います。
大規模マンションの利点もあるでしょう。

でも、もしもそのような住環境であるなら、お休みにはできるだけ自然に触れられるような経験をさせてあげるのがいいと思います。

気候もお出かけに適したものになる季節。
4年生は、勉強と遊びをしっかり両立したいですね。

5年生は大切な単元を習う時期/セミナーのお知らせ

■5年生は大切な単元を習う時期
9月に入りました。
6年生は後期の日曜特訓が始まり、本格的な入試対策の時期に入っていきます。
そして5年生は、各塾で算数の重要な単元を習う時期です。
サピックスの5年生は、9月に速さに関連した文章題を学習します。
旅人算、通過算、流水算、時計算などです。
いずれも図をかいて解くことが大切ですが「なぜその図をかいて解くのか」を常に意識することが大切です。
■速さの問題といえば・・・
速さの問題を解くときの図といえば、線分図やグラフ(ダイヤグラム)が代表的ですが、この2つの図にはそれぞれ特性があります。
ふつうの旅人算、通過算や流水算などは、線分図で処理することが多くなります。
線で表すことで、2つの点の位置関係などがわかりやすく表せるからです。
しかし「時間」という要素がポイントになる問題では、グラフのほうが適していることが多いのです。
グラフは、時間を横軸、距離を縦軸としてかかれることが多く、時間を目に見える形で表せるからです。
一方で「時間」が大切な要素となる問題の中でも「Aくんがスタート地点から●●mのところにいるときにBくんは・・・」といったタイプの問題では、位置関係を線分図で確かめたほうがわかりやすかったりもします。
一律に「速さの問題はこの解き方で」というようなものはなく、問題のタイプによって図や解法を選ぶという力が求められ始めるのが、5年生の秋の時期です。
問題をたくさん解くことも大切なのですが、1問1問「どうしてこの解き方で解いているのか」を考えることが何より重要です。
お子さんに「どうしてその解き方で解いているの?」と聞いて「先生がこうやって解くって教えてくれたから」というような返事が返ってきたら要注意です。
■夏が「バタバタ」だったなら
夏休み、夏期講習に参加したお子さんは、とても忙しい毎日を過ごしたと思います。
毎日追われるように宿題をしていた印象があるなら、9月に勉強のしかたを変えましょう。
重要単元を習う9月以降、「こなす勉強」に陥っては、大切な時期にスランプを迎えることになります。
そんなこともあり「勉強のしかたを成績が上がるスタイルに変える」セミナーを新宿で開催することとなりました。
大切な学年の後半、次の学年にうまくつながる「成績の上がる学習のしかた」を学年別にお伝えします。
無料ですので、ご都合のつく方はぜひご参加ください。
詳しくは
 ↓↓↓
https://katekyo.mynavi.jp/juken/event/8105

宿題が回らない9月、6年生はここからが勝負どころです

■宿題が回らない9月

夏休みも終盤ですね。

この時期、多くの親御さんから同じようなご質問、ご相談を受けます。

それは「夏期講習って何だったんでしょう・・・」というもの。
大量の宿題をこなした割には、力がついた気がしないとか、結局たくさん「消化不良」のものが残ってしまったというご相談です。

そうはならないようにと臨んだ夏、それでもフタを開けてみれば「追われるように過ごしているうちに終わった」と感じている親御さんは多いと思います。
先日も「夏期講習の途中でモチベーションが下がってしまい、やれなかったことがたくさん残っているのですが、やるべきでしょうか?」というご相談をいただいたのですが、必ずしも全部こなさなくてもいいと考えています。

「やれなかった」「できなかった」という思いをもって8月を終わってしまうと、2学期にお子さん、親御さんにかかってくるフラストレーションがかなり大きくなってしまうからです。

運動会や音楽会、学芸会や社会見学など学校行事が目白押しなのが、2学期です。
運動会などは当日もそうですが、準備が大変です。
お子さんも相当体力を奪われます。

ただでさえ「宿題がまわらない」となりがちな2学期に、8月にやれなかったことを持ち込むより、むしろ一旦「ご破算」にして9月を迎えるというのも一つの方法です。

■セミナーを行いました

8月24日(金)は横浜、そして25日(土)は新宿でセミナーに登壇させていただきました。
24日は個別指導教室のSS-1の横浜校開校記念、そして25日は日経新聞主催ということで、場所は違えど今のお母さんたちの興味は9月からの学習法。

特に6年生は「インプット中心の学習」から「アウトプット中心の学習」に変えていくというのが秋からの大きなテーマです。
どんどん問題を解き、自分に足りなかったものや抜け漏れを発見して補充していく学習。
基礎学力はじゅうぶんついたという前提で、どんどん授業が進められます。

特に日曜に行われる志望校別特訓では、この傾向が強い授業になります。
これまでのような「習う⇒復習⇒宿題」という順が「演習⇒確認⇒知識や学力の補充」という順に変わるということです。
あやふやだったり不安のある単元は、この授業と並行して「穴埋め」していかなければなりませんね。

祝日や都民・県民の日、学校の創立記念日など、使える休日のチェックも大切です。

6年生がこれからつけていかなければならないのは、得点力だというお話は、どちらのセミナーでもさせていただきました。

さて、6年生はここからが本当の勝負どころ。
気を引き締めていきましょう。

■関西で座談会を行います

夏の終わり、メルマガ会員の方たちからのご相談として多いのが、以下のようなことです。

・宿題に追われてばかりで、夏の勉強が身についた気がしません
・夏の途中ですっかりやる気を無くしてしまいました・・・
・平常授業と夏期講習の両方があって、すごく大変でした!
・復習と聞いていたのですが、進むのが早くてよくわからなかったようです。。。
・途中途中のテストでは結果が出ていたのですが、すぐに忘れるのではと心配です

夏期講習期間中も平常授業が続くというパターンは、混乱するお子さんが続出しかねない量の宿題になります。
また、これまでの復習という内容であっても、ふだんは週あたり1つの単元しか進まないところが、夏は3つ、4つと進み、どうしても宿題に追われます。
そんなこともあり、意外に(?)夏の成果を感じられないという方が多いのです。

だから今回は、9月を機に勉強のしかたを変え、確実にお子さんに結果を出させてあげたいと強く思っておられる方を対象としました。
関西の方、よければご参加ください。

===座談会概要===

対象:中学受験を目指す5年生までのお子さんのお父さん・お母さん
日時:2018年9月6日(木) 13時〜14時30分
場所:イオンコンパス大阪駅前会議室(大阪駅前第2ビル15階)
定員:8名(先着)
参加費:5000円/1名
相談員:名門指導会のプロ家庭教師・西村則康・辻義夫
持ち物:お子さんの過去3ヶ月分の大テスト(公開テスト・実力テストなど)の成績結果・問題・ご本人の答案、計算用紙など一式
    お子さんがふだん使っている塾のノートなど

詳しくは: https://zadankaiw-3.peatix.com
※Peatixという決済システムにアカウント作成またはTwitter,Facebook,Google アカウントでログインする必要があります。

9月からを見通しましょう

お盆が終わりましたね。

お子さんたちは、また夏期講習の毎日に戻ったでしょうか。

忙しかったとはいえ、夏期講習の最終タームが終わったら、数日間のお休みがあるお子さんが多いと思います。
この休みを大切に使って、学校の宿題(の残り)はもちろんですが、夏期講習でできなかったこと、9月に向けて準備しておきたいことをやりたいですね。

今回は各学年、9月からのことを少し見通しておきましょう。

■6年生は、9月から塾の志望校別特訓が本格的に始まります

サピックスのSS(サンデーサピックス)、日能研の後期日特といった講座です。
徐々に、平常授業からそれらの志望校別講座に、学習の中心を移していきましょう。

希望する学校の志望校別コースに入れたのなら、そこで行われる授業を最大限に活用し、コース内での順位を上げていく努力をするのです。

お通いの塾で、お子さんの志望校に合格できるのは何人くらいか。
塾の模試の順位から考えて、合格ラインに達しているのか。

各塾で行われる学校別の模試、志望校判定模試などの結果を参考にしましょう。

ただ、皆が万全の準備で9月を迎えているとは限りません。

たとえば、希望する志望校講座のコースに入れなかった、というお子さんもいるでしょう。
また、希望する学校のコースがお通いの塾にない、というお子さんもいると思います。

希望する志望校講座のコースに入れなかったのなら、その目標をいつまでに達成するのか。
それができなければ、いつの時点で方向修正をするのか。
そういったことを現実的に考える必要があります。

希望する学校のコースがお通いの塾にないのなら、代替案として個別指導教室や家庭教師を利用するのか。

特に6年生のお子さんの親御さんは、現実的に考えることがたくさんあって大変ですが、今から考えておきましょう。

■4年生・5年生は秋から「ギアチェンジ」ですが・・・

4年生・5年生は、秋から学習内容が1ランクアップすると考えておきましょう。
学年のカリキュラムも中盤にさしかかり、春・夏と学んできたことを応用、発展的に使う単元がどんどん出てきます。

一方、9月、10月といえば、学校行事。
運動会、音楽会、学芸会、社会見学・・・
行事やその準備でヘトヘト、という日もあると思います

そんな中で、これまでより難しい単元もどんどん出てくるわけです。

宿題がうまく回らない、そんな週もあると思います。

「難しい単元なのに、こんな調子じゃクラスが・・・」

気が気じゃないとは思いますが、9月・10月はちょっと我慢です。

秋の「積み残し」を何とかする時間は、必ず冬にやってきます。

まずは「秋は学校が忙しくて、ちょっと我慢が必要になるかも」と心づもりをしておくことが大切です。

さあ、秋に備えましょう。

夏休み終盤、上手に過ごして9月を迎えよう

お盆ですね。
お子さんたち、夏の勉強の振り返りはできているでしょうか。

6年生以外のお子さんたちは、家族旅行を楽しんでいるところかもしれませんね。

お盆とは、先祖の霊が戻ってきて、またあの世に旅立っていくという日本古来の先祖供養の儀式。
ご飯、餅、キュウリで作った馬やナスで作った牛などを飾って先祖を迎えるなど、地域や宗派によっても違う供養の方法などをお子さんに教えてあげるのも、大切なことですね。

■9月からの勉強の「心づもり」を

ほっと一息、というお盆の時期かもしれませんが、一方で9月からの勉強に関して「心づもり」をしていただきたい時期でもあります。

各学年、9月からの塾の勉強は、ギアが一段上に上がります。

サピックスの5年生では「志望校診断サピックスオープン」が実施され、日能研のカリキュラムも「ステージⅣ」に入ります。
算数では夏に学習した割合や比を使った応用単元がどんどん出てきます。

これらをどんどんこなしていくためにも、夏の学習を充実させておくことは大切なことです。

ここまでの勉強が「夏期講習の宿題をこなすだけ」になっていなかったか見直し、残る半月の過ごし方を変えることで、9月の新学期をいい形で迎えたいですね。

■「学校がある時間帯」で8月末を過ごす

8月末の数日、多くの塾では夏期講習が終わり、お休みになります。

その数日、夏期講習の復習や総括、8月末や9月のテスト対策、そして学校の宿題にあてる時間など、お子さん、ご家庭によって時間の使い方、予定はさまざまだと思います。

おすすめなのは、その数日は学校がある日と同じ時間帯で過ごすことです。

夏休みということで、夏期講習があるとはいえ「ふだんの平日」とは違った毎日を過ごしてきたと思います。

夏休みを終え、また学校が始まります。
時間感覚を「ふだんの平日」に戻す意味で、8月末の数日は朝8時から午後3時くらいの間に勉強を済ませるようなスケジュールで動いてみるのです。

実際には、9月に学校が始まると行事なども多く忙しい毎日になります。

8月末の数日から体を慣らしておくことで、よい2学期のスタートを切ってください。

■思い切って取捨選択を

ここまでの夏の学習がうまく進んでいないと感じるなら、思い切って残りの夏期講習の宿題は取捨選択するのも一つの手です。

「絶対に必要なもの」だけに宿題を絞り、残った時間でここまでに習った単元の復習、夏期講習中に行われたテストの直しなどにあてるのです。

夏のがんばりの結果は、9月にすぐに出ないと以前にも書きましたが、お子さんが「夏にこれだけがんばった」と感じることも重要で、それをお父さん、お母さんがこの8月の後半にプロデュースしてあげるのです。

夏休み終盤、上手に過ごしていい形で9月を迎えたいですね。

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▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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