投稿者: 西村 則康 Page 14 of 60
■3月2日、新中1セミナーに登壇しました
2019年3月2日(土)、新宿にて「マイナビ家庭教師」さんと中学受験情報局が共催するセミナーにて、弁士を務めさせていただきました。
表題は「6年間を成績上位で過ごすための 新中1スタートアップセミナー」です。
やっとのことで中学受験を乗り切り、さあ進学校も決まって一安心・・・そこでお母さんたちが気になるのは「中学校が始まる4月までに、どんなことをさせればいいの?」ということ。
塾や予備校からは、どんどん「売り込み」がかかります。
「さあ、次は大学受験ですよ」
そんな煽りのきいた広告やDM、そして学校の合格発表や説明会に行けば、正門前でさまざまな塾がチラシを配っています。
まわりからは「●●塾の中学受験日講座に行かせる」なんて声も聞こえてくるかもしれませんね。
■進学校が決まったら、さっそく塾に通わせるべき?
私がふだんから親御さんたちに伝えていること、そしてセミナーでもお話ししたことは同じ。
それは「煽られるままに塾に行かせないほうがいい」ということです。
中学受験の勉強内容は、小学校の内容とはかけ離れているものでした。
だから「塾は必須」と言われますね。
「大量演習」「暗記型学習」「詰め込み」
など揶揄されることも多い塾の勉強でしたが、限られた期間で中学受験に向けた「特殊」な勉強を乗り切るためには必要なものでした。
でも中学、高校の勉強はちょっと違います。
というのは、少なくとも中学受験の結果お子さんたちが進学した学校での勉強は、その先に大学受験を見通して行われています。
「学校だけじゃダメだから塾に通わせなくちゃ」
という発想を、ちょっと変える必要があるのです。
■進学校出身の大学生たちのアンケート結果は
セミナーに先立って「マイナビ家庭教師」で現役の家庭教師として活躍する大学生たちに、アンケートをとってみました。
当日も数人の大学生が来ていましたが、物腰からも話しぶりからも、とても優秀な学生さんだなぁと思わせる方たちでした。
彼らの多くは、麻布中、駒場東邦中、桜蔭中、雙葉中などの6年一貫の進学校出身です。
そんな彼らに、こんな質問をしてみたのです。
「中学時代、クラスで塾に行っている人はどのくらいいましたか?」
その回答の多くは
「ほとんど行っていなかった」
「少数だった」
多くても
「半数くらいだった」
でした。
その結果を見て、私はとても安心したのでした。
学校の先生たちは、大学受験だけを見ているのではなく、多感な時期のお子さんたちの成長をさまざまな面から見守っています。
そして、学校で力いっぱい生活し、成長を遂げればその先にそれぞれのお子さんに適した進学先がある、そんなカリキュラムを組んでいるはずです。
そんな素晴らしい学校を目指して、中学受験するお子さん、サポートする親御さんはがんばっているのだと思います。
そのことを、進学が決まったそのときには、もう一度思い出されるといいと思ったのでした。
皆さん、こんにちは。
塾ソムリエ西村が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。
西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。
■浜学園の公開学力テストが変わる?!
昨年の暮れのことですが、浜学園が開催した進学説明会で「6年生の公開学力テストの算数の平均点がこれまでより高くなるように変更する」というお話があったと、参加された方より教えていただきました。
これまで、浜学園の公開学力テストの6年生の算数の平均点は、5年生の公開学力テストの算数や6年生の公開学力テストの国語や理科に比べてかなり低くなる傾向にありました。
|
算数 |
国語 |
理科 |
2018年1月実施 5年公開 |
59.9点 |
55.0点 |
63.2点 |
2018年2月実施 6年公開 |
43.7点 |
64.0点 |
51.1点 |
2018年3月実施 6年公開 |
41.1点 |
63.1点 |
53.0点 |
上記の場合、5年生の最後に行われる1月の公開学力テストと6年生の1回目に行われる公開学力テストでは算数の平均点が16.2点も低く、また、同じ6年生の1回目に行われる公開学力テストの算数と国語では平均点が20.3点も差があります。
そこで、浜学園としても科目間の平均点の差を小さくしようと考え、説明会で前述のようなお話しをされたものと推測されます。
■2019年2月の公開学力テストの結果は?
では、2019年2月に行われた6年生の公開学力テストの結果はどうだったのでしょうか。
|
算数 |
国語 |
理科 |
2018年2月実施 6年公開 |
43.7点 |
64.0点 |
51.1点 |
2019年2月実施 6年公開 |
44.5点 |
50.9点 |
52.3点 |
2019年2月に実施された新6年生の公開学力テストの算数の平均点は、昨年の2月の公開学力テストよりも0.8点上がっただけにとどまりました。
このように平均点の推移だけを見ると、「なんだ、結局変わっていないじゃないか」と思えるのですが、得点分布を見てみると実はそうではないことがわかります。
2019年2月の公開学力テストは前年よりも「グラフの形状がなだらか」になっています。
これまでの公開学力テストよりも「実力通りの得点になりやすいテスト」に変わっているということです。
これまでの公開学力テストであれば、学力差が少しあっても解けない問題数が同じなため、点数上は差がないように見えました。
しかし、変更後の公開学力テストは、学力が高ければ正解できる問題数が多くなり、学力が低ければ正解できる問題数が少なくなるように構成されており、点数に学力の差が現れるやすくなっています。
言い換えると、以前よりもさらに「ミスが許されない」テストになったといえるのです。
■4月の公開学力テストに向けた準備
では、このようにこれまでとは問題の構成が変化した公開学力テストが継続されると仮定した場合、どのような準備をして今後のテストに臨めばよいのでしょうか。
その資料として、公開学力テストの問題を昨年度と今年度で見比べて見ます。
覆面算や文章から式を作る力を必要とする問題が2019年度には出されていません。 |
このように、2019年2月の公開学力テストの1は「純粋な計算力」だけを問うものに変わっており、「計算ミス=マイナス4点」と差がつきやすくなっています。
同様に、2以降の問題も、基本問題は「解法が身についているか」、応用問題は「条件を整理することができるか」、難問は「持っている解法と整理力をフル活用できるか」を問う、シンプルながらも現在の学力がはっきりとわかる問題となっていました。
ですから、仮に基本問題の2-③をまちがえていたのであれば「余りの処理」問題や「最大公約数や最小公倍数の利用」問題などを、2-⑨をまちがえていたのであれば、「食塩水のやりとり算」や「売買算」など条件整理を必要とする比と割合の問題など、まちがえた問題の類題とその周辺分野の問題を振り返って、解法の確認や条件整理力を確かめることが準備として必要になるでしょう。
振り返りには5年生のマスターコースのテーマ教材や演習教材でも構いませんし、問題の選択が難しければ復習テストを使ってもよいでしょう。
テーマ教材や演習教材、復習テストでは「量がありすぎて時間が取れない」ようでしたら、5年生の夏期講習や冬期講習の教材を利用する方法もあります。
一度使った教材が使いにくいようでしたら、「プラスワン問題集(東京出版)」や「四科のまとめ(四谷大塚)」、「分野別シリーズ(サピックス)」などの市販問題集でも構わないと思います。
時間に限りがあるでしょうから、「もう少し固め直せば…」という問題から優先的に取り組んで次の公開学力テストに備えることができればいいですね。
■栄光学園、井本先生の授業
先日、神奈川県の栄光学園にお邪魔してきました。
栄光学園の数学教師、井本陽久先生の授業を見学するためです。
おもに中学生の幾何を担当する井本先生は、生徒が自ら学ぶ授業を実践していることで有名な方なのですが、そんな授業をひと目見たいと以前から思っていたのでした。
その授業は「先生が『模範的な解き方』を一方的に生徒に与えることはない」というもの。
先生は考える材料を与え(それを子どもたちは家でウンウン考えてから、次の授業にやってきます)、生徒たちが提出したさまざまな考え方、解き方を共有します。
それらを題材に、みんなで感心したり吟味したり。
ひとしきり手を動かしたあと、子どもたちは自由に教室を動き回って、他の生徒と意見交換したり、考えをぶつけ合ったりして、授業が終了する瞬間まで、ほんとうに楽しそうに頭脳をフル回転させています。
■「学ぶ楽しさ」が際立っている
この授業を成り立たせているのは、井本先生が繰り出す絶妙な「考えるためのネタ」であり、閃いたときの高揚感、考えをクラスメートに共有したとき、それがみんなを驚かせたときの嬉しさなど、まさに「学ぶ楽しさ」でした。
このような勉強を、日々続けられる栄光学園の生徒たちは、とても幸せだなと感じました。
そして彼らはまさに「かけがえのない中学校時代」を過ごしているんだな、とつくずく思ったのでした。
そんな栄光学園の理科の入試問題は、実は「超個性的」です。
理科の問題は、毎年「1テーマ」。
1つのテーマについて、さまざまな角度から掘り下げ、子どもたちを導いていきます。
2019年のテーマは「石垣」。
これだけ聞くと「石垣だけで、入試問題ができるの?」と思われるかもしれませんね。
石垣に生息する植物などから始まり、その石の積み方それぞれの長所や短所、また使われている石についてなど、どんどん思考が広がっていくような問題です。
このような問題を出題する学校では、はたしてどんな先生がどんな授業をしているんだろう、という疑問の答えがすべてわかってような1日だったのでした。
丘の上にある栄光学園までのぼっていく途中、入試問題に写真で紹介されていた石垣があったことに、思わず微笑んでしまったのでした。
塾では、今年も各学校の入試問題への対策を練った授業が行われていきます。
確かに「傾向対策」も大切ですね。
でも、ほんとうに素晴らしい入試問題は「出題者に授業をしてもらっているような気分」で取り組むことができるものだと私は思っています。
そしてそれは決して一方通行でなく、類似パターンを演習して「こなす」ものでもないということを、あらためて思ったのでした。
入試問題から学ぶ、といった勉強ができているお子さんは、中高の授業も目一杯楽しめることでしょう。
2月19日には関西で少人数の相談会、そして21日には東京で入試問題の分析セミナーを行うのですが、そこでもこのことはお伝えしていこうと思っています。
皆さん、こんにちは。
塾ソムリエ西村則康が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。
西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。
■2019年度の関西エリアの中学入試
関西エリアでは2019年度の中学入試も終りました。
主な難関中の受験状況(1月23日現在)は次の通りです。
学校名 |
2019年度 |
2018年度 |
||||||
募集人数 |
受験者数 |
合格者数 |
実質倍率 |
募集人数 |
受験者数 |
合格者数 |
実質倍率 |
|
灘 |
180 |
708 |
262 |
2.7倍 |
180 |
727 |
252 |
2.9倍 |
東大寺学園 |
176 |
884 |
351 |
2.5倍 |
176 |
911 |
373 |
2.4倍 |
大阪星光学院 |
190 |
733 |
298 |
2.5倍 |
190 |
730 |
284 |
2.6倍 |
甲陽学院 |
200 |
393 |
220 |
1.8倍 |
200 |
402 |
222 |
1.8倍 |
神戸女学院 |
135 |
※262 |
‐ |
‐ |
135 |
248 |
159 |
1.6倍 |
四天王寺 |
245 |
674 |
531 |
1.3倍 |
245 |
600 |
471 |
1.3倍 |
洛南(男) |
190 |
※910 |
‐ |
‐ |
190 |
551 |
210 |
2.6倍 |
洛南(女) |
‐ |
254 |
71 |
3.8倍 |
||||
西大和(男) |
180 |
960 |
520 |
1.8倍 |
180 |
1067 |
471 |
2.3倍 |
西大和(女) |
40 |
219 |
37 |
5.9倍 |
40 |
286 |
51 |
5.6倍 |
清風南海A(男) |
200 |
※908 |
416 |
※2.2倍 |
200 |
559 |
242 |
2.3倍 |
清風南海A(女) |
387 |
153 |
2.5倍 |
|||||
高槻B(男) |
70 |
※841 |
345 |
※12.0倍 |
70 |
770 |
321 |
2.4倍 |
高槻B(女) |
35 |
※404 |
87 |
※11.5倍 |
35 |
296 |
100 |
3.0倍 |
須磨学園 |
120 |
●226 |
●90 |
●2.9倍 |
120 |
1044 |
404 |
2.6倍 |
注:※は志願者数、●は第1回のみ、‐は未公開
全体的に見ると受験者数は2018年度よりもやや減少していますが、そのような中で、大阪星光学院中学と四天王寺中学は受験者数を増やしており、人気の高さが伺えます。
また、受験者は減ったものの、東大寺学園中学、西大和学園女子中等部は実質倍率が昨年度より高くなり、受験生には厳しい結果となっています。
■2019年度の灘中学の入試状況
それでは関西の大手進学塾がその合格者数を競い合う灘中学の入試状況はどうだったのでしょうか。
2018年度は、志願者数735名、受験者数727名、合格者数252名(内、東京都39名・神奈川県19名)、実質倍率2.88倍、入学者数185名でしたが、2019年度は志願者数731名、受験者数708名、合格者数262名(内、東京都45名・神奈川県21名)、実質倍率2.70倍となりました。
出願時点では昨年比で4名減でしたが欠席が15名増となったこと、東京都と神奈川県の合格者数が昨年比で8名増になったためか全体の合格者数は10名増で、実質倍率は0.18ポイント下がりました。
とはいえ、2015年度は2.61倍、2016年度は2.67倍、2017年度は2.76倍でしたから、相変わらずの狭き門だといえそうです。
一方で、2019年度の入学試験の合格者平均はというと、算数が大きく下がったため、500点満点の総合では、過去5年で最も低い318.6点となりました。
合格者平均 |
2015年度 |
2016年度 |
2017年度 |
2018年度 |
2019年度 |
算数1(100点) |
54.4 |
54.8 |
63.1 |
66.5 |
49.8 |
算数2(100点) |
64.6 |
61.2 |
62.4 |
69.2 |
56.8 |
算数計(200点) |
119.0 |
115.9 |
125.5 |
135.7 |
106.6 |
総合(500点) |
343.0 |
320.7 |
346.3 |
348.7 |
318.6 |
その結果、合格者平均と受験者平均の差が、国語9.6点/200点、理科8.7点/100点に対し、算数23.6点/200点で、力の差がでた試験結果でした。
■灘中学の2019年度の算数の入試問題と2020年度入試に向けた対策
上記のように低い得点となった算数ですが、「超難問」のオンパレードだったのかというと、実はそうでもないのです。
なかなか難しいことではありますが、もし、冷静に対処できていたならば、もう少し得点することが可能な試験だったのではないかと思います。
と言うのも、灘中学の過去の問題や難関中の出題に似た問題があるからです。
算数1日目の大問4は昨年度の大問4と非常に似かよった問題ですし、大問8も2004年に出された問題の解き方が利用できます。
大問3の覆面算風の問題、大問11の展開図の組み立ても灘中学の過去問演習で必ず取り扱われる題材ですから、灘中学の受験生であれば正解可能な問題です。
それでも点数が伸びなかったのは、例年は1枚目の数論や場合の数などを中心とした問題が難しく、2枚目の図形分野が比較的解きやすいのに対し、今年はそれが逆になっていたため、戸惑いを感じてしまって力を発揮できなかったということがあったのではないかと思います。
試験会場、特にそれが第1志望校の場合、小学生が緊張せずいつも通りに問題に取り組むということは非常に難しいのですが、それだけに過去問を研究することはとても大切なことだといえるのです。
ただ過去問を解くだけでなく、なぜそのような解き方を選べるのか、さらにどのような解き方を身につけることが必要なのかを知ること、それらに加えて、公式的に解き方を覚えるのではなく、問題演習を通してその解き方が成立する理由を深く考えて本当の力をつけていくことが、灘中学のような難関中を受験する勉強では重要なことだと思います。
1月中旬、6年生は受験シーズン真っ只中ですが、他の学年のお子さんは新学年を待つばかりですね。
サピックスでは1月の組分けテストが行われ、これで各塾来年度の新しいクラス分けが決まったのではないかと思います。
「順調に、希望のクラスでの新学年スタート!」であればいいのですが、そうばかりとも限りません。
いろんな所でお話ししてきましたが、サピックスの5年生(新6年生)の1月組分けテストで、ここ数ヶ月手薄だった失点する子は例年多く、特に社会の地理分野など顕著です。
テストは、今のお子さんの実力をはかる「リトマス紙」としての役割、そしてもちろん塾側としては「クラス分け」の基準資料となるわけですが、もう一つの側面を常に忘れないようにしてほしいのです。
それは「お子さんが今できていることが何で、できていないことは何か」という「これからの学習の計画立ての資料」となることです。
■「復習しなさい」と伝えても効果はない
組分けテストは、マンスリーテストと違って範囲がありません。
日能研ではカリキュラムテスト(範囲あり)と公開模試(範囲なし)がこの関係にあたりますね。
範囲がないテストの対策は、いかに習ったことを忘れてしまわないようにするかにかかっています。
習ったことを忘れないようにするために、もちろん一定のサイクルで繰り返せばそれなりの効果があります。
そのためのツールとして、サピックスでは基礎トレなどのツールが用意されているわけです。
一方で、毎週の勉強、宿題に加えて過去に習った単元を復習する余裕がない、というのがサピックスで成績不振になる子のいちばんの原因だと思います。
1ヶ月前、3ヶ月前に習ったことを繰り返す時間を少しでもとれば、それなりに効果があることはわかっているのに、どうしてそれができないのでしょうか。
そばで見ている親御さんとしては、歯痒い思いだと思います。
ただ「前に習ったことを復習しなさい」と伝えるだけでは、99%のお子さんには実行不可能だと思います。
■監督、コーチの役割
お正月、5連覇を狙う青山学院を抑えて東海大学が、箱根駅伝を制したことが話題になりました。
関東の強豪校が、都心〜箱根の往復200km超の距離、たすきを繋いで走ります。
伝統ある、人気の競技ですね。
1区間20km程度の距離を疾走する選手に対し、自動車などで並走するチームの監督からは、様々な指示や励ましの言葉が飛びます。
大学生の選手たち、自分が走る区間の長さやルート、起伏、その日の天候など十分に意識し、頭に入れた上で臨んでいるはずです。
でも、監督、コーチの指示で5分後、10分後に起こることをあらためて予測し、自分が今すべきことを思い出しつつ走るのだと思います。
受験勉強に取り組むお子さんにとっても同じです。
やるべきことはわかっていても、今踏みしめている一歩一歩のことに加えて1ヶ月後、3ヶ月後を意識するのは難しいのです。
そのために監督、コーチの役割をするのが親御さんであり、塾の先生であり、私達のような家庭教師がマンツーマンでその役割を担うこともあります。
■3月組分けに向けて
1月組分けテストで結果が思わしくなかったという場合、3月に向けて何をすべきか、1月のテストから冷静に計画を立てて実行することが大切です。
テストを「良かった、悪かった」という結果を占うリトマス紙としての役割だけでなく「ここから先2ヶ月、3ヶ月スパンで何をするべきか」という計画を立てる材料とすることが大切です。
特に新6年生は、たとえば算数だと春から「数の性質」「平面図形」「割合」「速さ」といった重要単元をどんどん学習していきます。
毎週の学習を一歩一歩確実に消化しながら、過去に習った単元の理解を深めるために、すべき事の整理と取捨選択が必要になります。
1月組分けテストの小問ごとの正答率表で、それぞれの単元、正答率の数値をチェックしてみましょう。
ポイントは40%〜50%以上の正答率で、お子さんが間違っている単元の問題。
①解説を読んで理解できるか
②類題を自力で解くことができるか
③誰か(親御さんでいいと思います)に対してそれをわかりやすく説明できるか
の3段階ができるとOKですね。
ぜひ取り組んでみてください。
どうしてもふだんの勉強に加えて、こういった復習を割り込ませるのが難しいという場合は、ご相談いただけるとよいかと思います。
https://www.meimon.jp/%E3%81%94%E5%88%A9%E7%94%A8%E3%81%AE%E6%B5%81%E3%82%8C/#contact
関西の方には、2019年1月23日に少人数の相談会を予定しています。
こちらもチェックしてみてください。