◾️6年生は「信じてがんばる」のも効果的
入試直前ですね。
6年生は、合格を信じて努力を続けていることと思います。
この時期に限らず、計画的に努力することもですが、信じてただひたすらがんばるというのも大切なことです。
6年生は、カリキュラム的には受験に必要なすべてのことを習い終わっている状態です。
細かな抜け漏れを補充する必要はありますが、ここから入試までにつけたい力は、以前のコラムでも述べた通り「得点力」です。
では「得点力」はどのようにしてつければいいかというと、最も効果があるのは過去問演習です。
自分の受験校の入試問題を前にして、いかに合格点を取るかを考えながら問題に取り組むこと。
まさに出題者との対話です。
1回1回の演習から何を学んでいくか。
ぜひそのあたりを意識しながら取り組んでほしいと思います。
◾️単元補強に最適な冬休み
各塾、6年生以外の学年は、新しい学年に向けてクラス分けテストが秋から冬にかけて行われます。
そのテストで結果を出すために何ができるか、試行錯誤しているご家庭も多いのではないかと思います。
どの塾も、組分けなどの大きなテストはもちろん範囲のない実力テストです。
だから対策のしようがない、とお考えの方も多いのですが、範囲がないということは、言い換えれば「これまでに習ったすべての単元がテスト範囲」ということができます。
出題者としては、「基本的な考え方や解き方はすべての生徒に習得しておいてほしいし、できれば応用的な考え方や解法も知っておいてくれれば、という気持ちで作問しています。
このことを考えると、お子さんがまずやらなければならないのは、重要単元の問題の基本的な考え方、解き方を確認しておくこと。
塾のテキストの「基本問題」「練習問題」に出てくるような問題がサクサクと解けるか、確認しておくといいですね。
これまでのテストなどから「穴」となっている単元がわかっているなら、その補充をしておくことが有効です。
「穴」になっているということは、理解が進んでいない、あるいは「わからない」という印象をお子さんが持っている単元ということになりますから、個別指導や家庭教師をピンポイントで活用するのも1つの手ですね。
冬休み前後のこの時期は、そんなピンポイントの単元補強にピッタリの時期でもあります。
◾️偏差値50から55を安定してクリアするための処方箋
重要なクラス分けのシーズンになると、成績が上がらない、クラスアップできないというご相談が増えます。
そして多いのは「偏差値が安定して50に届かない」「偏差値が50を超えない」というもの。
先程述べた通り、テストの出題者は「基本的な考え方や解き方はすべての生徒に習得しておいてほしい」という気持ちでテストを作成しています。
ですから、まずはテキストの基本問題や練習問題レベルの問題が解けるかどうかを試してきます。
それが算数のテストでいうと大問1こら3くらいに出題される問題です。
偏差値が50に届かない、安定して50を超えられないというお悩みの方は、まずはそのレベルの問題に「穴」がないか確認してみてください。
サピックスなら「基礎トレ」レベルの確認でいいと思います。
東京では12月5日、大阪では12月6日に年内最後の少人数相談会を開催しますが、やはり上記のようなご相談が多くなると思います。
少人数相談会
【東京開催12/5(水)】
【大阪開催12/6(木)】
相談会だけでなく、このようなブログや動画などでも出来るだけヒントになりそうなお話をしていきたいと思います。
新しい学年に向け、周到に準備していきましょう。