合格実績から見る塾の選び方

家庭教師を依頼されるお子さん方の所属塾は、年によって大きく偏りが出ます。
特に受験を間近に控えた6年生の所属塾です。
昨年は日能研の小6の生徒が中心でした。
ところが今年はサピックスのお子さんが多いのです。

昨年は、日能研のテキスト改訂の影響だろうと思います。
パターン暗記が多かったテキストから、学習の本質に迫ろうという意欲に満ちたテキストへの
改訂だったのですが、自学自習のやり方がわからない子供たちにとっては使いにくいことが
多かったようです。

今年、サピックスのお子さん方が多い理由がどうもはっきりしなかったのです。
ところが、今週の単元を教えてみておぼろげながら見えてきました。

今週の小6算数は、図形の移動です。
回転移動をした図形の軌跡について長さを求めたり面積を求めたりする単元です。
テキストのA問題から他塾より少し難しめです。中堅校から中堅上位校に出題されるレベルです。そしてC問題で既に御三家や御三家受験者の併願校レベルの問題が入っています。
DやE問題はそれ以上です。

それらの問題を解説しながら、ふと目を動かしたときに、ダイニングテーブルの端においてある
サピックスの合格実績のプリントが目に入りました。
開成○○○人・桜蔭○○人・・・と印刷してあります。
それを見た瞬間に、何となく今年はサピックスのお子さん方が多い理由がわかったように
感じたのです。
サピックスでは、困っている子が増えつつあるんじゃないだろうかと。

サピックスの、この上位校の圧倒的な合格者数は、他の大手塾の脅威でしょう。
これが、合格実績が外側に与える影響です。
でも、この合格者数がサピックスの内側に与える影響を考える必要があると感じたのです。
サピックスには、いわゆる出来る子が多く集まっていることは異論の無いところでしょう。
サピックスにおいては御三家を志望する事は何も特別なことではなくて普通のことです。
それが、子供たちを教えている講師の方々の気持ちに染みこんでいるんだろうと感じたのです。

今、私が教えにうかがわせて頂いている何人かのサピックス6年生のお子さんは、
たまたま同じようなクラスにいます。
通っている教室は異なるのですが。
だからといって、同じ問題を説明する時に同じ解説では済まないのです。
なぜそうなるかを説明することによって理解しやすくなるお子さんもいますし、その問題の
発展型を解かせることによって理解が深まる子もいます。
ゆっくりと話す必要のあるお子さん、早口が許されるお子さん、複数回説明する必要がある
お子さん。
同じような位置のクラスにいるにも関わらず、一人一人の頭脳の働き方が大きく異なるのです。

集団指導塾である限り、一人一人にあわせた教え方は出来ません。
教壇に立つ講師の方々が、そのクラスのモデルをイメージして授業を進めることになります。
そのモデルイメージは、多くの場合、クラスの平均値より少し上になります。

子供たちを教える場合は、聞き取りスピード・理解度の深さ・知識量・知識のアウトプットスピード
・インプットスピードなど、いろいろな要素についてモデルイメージを持って教える事になるはず
なのです。
それぞれの要素において、そのクラスの平均値より少し上がモデルイメージになります。

この、クラス毎のモデルイメージが上に引っ張られがちになるのではないかと
かすかな不安を感じたのです。

実は、このモデルイメージを上手に作ることが出来るようになるには、そのレベルの
クラス担当の経験値が必要になります。
経験値が上がれば上手にイメージすることが出来るようになります。
私自身の経験から、出来る子を多く担当しているとどうしても、難しいことをスピーディーに
教えがちになるものだと思っています。

これは、集団指導塾から離れたからこそ言えることです。
集団指導塾でやっていた頃にそんなことを第三者から言われたら、
「そんなことは無い!この子たちの能力や学力は誰よりも知っている!」
と、聞く耳を持たなかったと思います。

上記のようなことを考えながら、上手な塾選びは、
「目指す中学校レベルに多くの生徒をコンスタントに入れている塾」
を探すことから始めることが、やはり大切なんだな感じました。

今春の入試を振り返る(概観)

私達は、毎年入試が終わるとすぐにその年の入試問題を解いて、各学校毎に問題傾向が
変化したのかしなかったのかを詳細に分析します。
 今年も、そのミーティングの第1回目を実施しました。
このときばかりは、普段寡黙な先生方も突然雄弁になります。
まだまだ、学校毎の詳細な情報をお出しできる段階ではありませんが、
今年の入試問題の概観だけでも取り急ぎお知らせします。

● 算数
○パターン理解で解ける学校と、そうはいかない学校との区別がよりはっきりしてきた。
○パターン理解では、何ともならない学校では、条件提示の文章が長くしかも込み入ってきた。
○提示された条件に基づいて、面倒がらずに丁寧に処理していくことが出来れば決して
 難しくない。
(○条件提示が込み入ってきたばかりに、出題者自身が気付かない出題ミスすら
散見されるようになった)

パターン理解だけでは解けない学校は、
開成・桜蔭・筑駒・麻布・双葉・栄光・渋幕・海城・渋渋 などです。
(武蔵は意外にパターン理解で通過できます)

○○算というような特殊算を一生懸命に学習してきたことが、意外に役に立たないと言える
学校群です。
・問題文を丁寧に読む。
・題意(条件と結論)を正確に読み取る。
ここまでで、既に勝負がついてしまう問題だと言えます。
小六の1学期までの、短い文章で出来ている塾の模擬テストでは対応力が判定できません。
2学期の志望校判定テストなどの、文章の長いテストで始めて対応力が分かる学校群だとも
言えます。

● 国語
算数においてパターン理解では何ともならない学校を中心として、記述の多い上位校の
素材文が、非常に難しくなった。
細かい情景描写が延々と続くような文章が多くなった事も大切な変化。
おにぎりに巻いたノリの様子を延々と書いてある文章すらある。
このような学校に対しては、塾テキストになるような問題演習をやりこなしても、
対応力は身につかない。
細かく読む事を真剣に練習していかせることが必須になった。

(私)「難しくって、どの程度難しくなったの?お母さん方にはどのように説明すれば
分かってもらえる?」

(国語講師)「そんなの簡単ですよ。お母さんがその文章を読めば、どの程度難しい文章かは
すぐに分かってもらえると思いますよ。」

(私)「細かく読む練習って、どうしたら良いの。」

(国語講師)「その場その場で適切な質問を重ねていくのが一番効果的なんだけれど、
それをお母さんにやってくださいとはちょっと言えないな。
子供自身がやるにも限界があるし。
その場にいって、私が質問できれば一番簡単なんだけれど。う~ん、困った。」

(私)「それは、家庭の言語レベルが大切だって事?」

(国語教師)「確かにそれも大きく関係するんだけれど、それ以上に言葉を大切にする
環境が大きく影響するって事かな。
よく言うじゃない、細部に魂は宿る、とか、細部に精神が宿るとか。
伝えたいことをニュアンスも含めて正確に相手に話そうとすると、その主題に付随する
メタ情報も微に入り細にわたり話すことが必要になるよね。
いつも、概略や事実の表層部分だけを伝えてそれで終わりするのではなくて、
状況説明や情景描写を含めてニュアンスまでも伝え合うような会話が、
時々はなされている環境が大切だと思っているんだけど。」

(私)「ああ、なるほど。
例のおにぎりに巻いてある海苔の状況説明が延々と続く文章のことだね。
確かにあの文章は、読んでいるうちに生唾が出てきそうだよね。
でも、小学生が最後まで読み切るには、素養というか慣れが必要だよね。」

(国語講師)「そうそう、読解の学習を通して細部を読み取る素養や慣れを養成していくことが、
教える際の肝になる。
だから、塾テキストの問題演習ばかりを大量にやってもなかなか効果は上がらない。」

 このような会話(雑談)が続きました。

パターン学習や大量演習・繰り返し学習だけでは歯が立たない学校群は、
ますますその特色を際立たせてきたと言えます。

入試本番 前日と当日

今年の入試が既に始まりました。函館白百合や愛光は既に入試が終わっています。
首都圏や関西地区では、これからが本番です。

今回は、入試前日と当日に気をつけていただきたい事を書いていきたいと思います。

□学校見学と入試本番では、雰囲気が全く違う□
 受験生の多い学校では、入試当日、最寄り駅から学校まで多くの受験生の列が続きます。
もうそれだけで、緊張感が高まってしまう子供が少なくありません。
 適度な緊張感は集中力を高めますが、過度な緊張感はミスを誘発します。
過度な緊張感を持たせないようにするために、前日にはイメージトレーニングをお願いします。

○○駅をおりてから、多くの受験生の列に入って、あの通りを過ぎて、あそこを折れて・・・
というように想像させてください。
親御さんが話してあげても構いません。
そして、早朝の寒さについても想像させておいてください。
携帯用カイロをポケットに入れて、それを握りしめて受験会場に向かうイメージです。

□前の晩はよく眠れなくても心配しない□
 入試前日は、なかなか寝付けないものです。親御様もそうでしょうし、子供も同じです。
「うちの子、まだ寝付いていないようだ。早く寝かしつけないと。」
このような心配は不要です。
「明日の試験に向けてやる気が高まってきている証拠」だととらえてあげてください。
「のんき坊主のあなたも、やっと本気モードのなってくれたのね。明日は期待できそうね。」
と軽く話してあげてください。
 そして翌朝、親御さんの方から、「おはよう」とすがすがしい声色で挨拶をしてあげてください。

□休憩時間の過ごし方が合否を分ける□
 塾の模擬試験と違い、一教科が終わり次の教科に移るときには、必ず休憩時間があります。
通常は10分程度ですが15分のところもあります。
その時間には必ずトイレに行くことは当然ですが、それでも時間が余ります。
そういう時に、一緒に受験した友達とつい話をする事になります。
 その際、決して「終わったテストについての話はしない」事を厳命してください。
その理由は、こういう場面が起こりがちになるからです。
「○○ちゃん、2番の(2)の問題は簡単だったよね。塾でもやったし。答えはウだよね。
あんなの間違ってたら話にならないよね。」
などと話しかけられたとしましょう。そのときに、
「エッ、答えをウではなくてイにしてしまったような気がする。」
と気がついたらどうでしょう。
 頭に血が上り、「うぁ~、ミスしちゃった。次の教科のテストで挽回しなければ!」
と、自分にプレッシャーをかけてしまうことになります。
 次の教科のテストに向けて、注意すべき確認事項を思い浮かべて静かに過ごすのが
ベストです。

お母さんの不安神経症が、不合格を呼び込む。

 今年は、例年以上に、
「これらでも家庭教師をお願いできますか。」
というメールが多いようです。
 もう、私どもの講師はこの時期は満杯ですから、お受けするわけにはいかないのですが、
アドバイスだけは差し上げるようにしています。その際に気がかりなことが多々あります。
 「うちの子は、速さの問題が弱い」、「食塩水の問題も弱い」、「複雑な計算問題もよく間違える」、
「国語の記述も弱い」、「社会もどの単元か分からないが、弱い単元がありそう」。
このような弱点に関することがお一人のお母さんの口からどんどん発せられます。
そして、「もうどうして良いか分からなくって。」と仰るのです。

 あれもダメ、これも出来ない。そしてあれをやればこれをやる時間がない。
 お母さんの頭の中が大混乱に陥っています。
もし、このようなお母さんが、子供に向かって、
「あなたは苦手なこれをやらないといけないでしょ!。あれもそうだし。それが終わったらあっちもでしょ!」
と仰っていたとすると、それは不合格に向けてまっしぐらに突き進んでいることになります。

今必要な事は、「何が足りないか」では無くて、「合格するには何が必要なのか」を見極めることです。
今の合格可能性が40%ぐらいだとすると、あと20点積み増すことが出来ればほぼ合格ラインに届きます。その20点を何で上乗せするのかの作戦を一緒に考えていただく事なのです。
4教科全体を見渡すと、お子さんの弱点は誰にでも無数にあるものなのです。
無数にある弱点を抱えながらも、志望校にもうちょっとの段階に来ているのです。
入試までの限られた時間に、全ての弱点の克服を目指すべきでは無いのです。
弱点のどの部分を解消することが、プラス20点につながるのかを最優先で考えてあげてください。

 大人でもそうですが、子供ならなおさら苦手なことを続けていると、子持ちが滅入ってきます。
自信を失いがちになります。
時間に余裕があるときは、強い意志さえあれば、継続することで、いずれかに時期に
克服させることが出来ます。
でもこの時期に弱点克服を中心に据えると、自信喪失のまっただ中で入試本番を迎えさせることにも
なりかねません。

志望校の入試に必要な内容の中で、得意な部分の勉強と、不得手な部分の勉強の
バランスを上手に考えてあげて欲しいのです。
得意な単元をより確実にすることでも点数はアップさせることが出来ます。
子供にとっては、その学習の方が快適なはずなのです。
 「完璧で無くても、合格点を超えれば合格」という、当然のことをもう一度確認していただけるように
お願いします。

 合格出来る学力を持ちながら、不合格になる典型的な例を挙げておきます。
実際にあった例です。

入試2ヶ月前に、子供が速さの問題が苦手であることが分かりました。
お母さんは、速さの基本が分かっていないと感じて、旅人算の基本をやらせようとしました。
だいたいは解けるのですが、時々間違えます。
それも時速・分速・秒速の換算で間違えることに気がつきました。

「うちの子は、時間のことが分かっていないのでは?」と疑問に思ったお母さんは、
計算問題集から時間計算を100問選んでやらせようとしました。
そうこうしているうちに、「もしかしたら、割合や比の文章題も本当はよく分かっていないのでは?」
と感じ始め増した。倍数算や倍数変化算で、時々間違えます。
「これは、割合や比の基本からやり直さないと大変なことになる。」
と思ったお母さんは、小5のテキストから復習すべき問題をピックアップしてやらせる事にしました。

そうしているうちに、合否判定テストの最後で、理科と社会の点数が良くありません。
せっかく暗記した知識を忘れ始めていると感じました。
理科と社会の全単元の覚え直しを子供に命じましたが、遅々として進みません。
お母さんが横につきっきりになってやってみることにしました。
毎日1時2時までの勉強になってしまいました。
「なぜ、こんなに速く忘れるの!」
「これは忘れちゃダメでしょ!」
こんな状態が、入試前日まで続いたそうです。

このような状態にならないように、くれぐれもお願いします。

ここに来て、成績が急降下!

入試直前のこの時期に、成績が急に下がってしまって
というご相談が、連年通り多く寄せられています。

 この時期の成績下降は、入試までの日がありませんから、急を要します。
しかも、お子さんも親御さんも焦っていますから、正しい対策をとることがむつかしのです。
なことは冷静さです。

 まず、成績下降の原因です。
がるべくして下がっているのか、理由無く下がっているのかです。

下がるべくして下がっている場合:
テストの成績と学力の変化には相関関係がありますが、どうしても半月から2ヶ月程度の
タイムラグが生じます。
不勉強が続いて学力が下がっているのに、すぐには成績は下がってきません。
下がったと自覚できる頃には、学力がもっともっと下がってしまっていることもあります。
逆に、勉強を一生懸命頑張っているのに、テストの点数にはなかなか反映しない原因
もここにあります。
 今、成績が下がっているのですから、その原因は1ヶ月前あたりにあると思われます。
運動会の練習で、勉強のペースを崩してしまうことは無かったでしょうか。
の選定について、親子げんかが増えたりしませんでしたでしょうか。
 このように、原因に心当たりがある場合は、その体策を至急とられることをお勧めします。
その日その日に学習すべき項目を一緒に考えてあげたり、
過去問の採点を手伝ってあげて、
「このミスが無ければ、あと○○点も上がって、合格者平均になったね。」
などと励ましてみたり、このような協力が効果的です。
 
 理由無く下がっている場合:
 これまで通りに勉強していて、急に成績が下がってしまった場合の理由は
二つ考えられます。

一つは、これまでの塾のテスト中心の学習が、入試過去問や合否判定中心の学習に
変わった事です。
これまでの塾のテストは、「この解き方やこの知識を知っていますか?」
問いがほとんどでした。
の長さは短めで、条件が複雑に絡んでいることが少なかったのです。
ところが、実際の入試問題や合否判定では、「この問題の解き方に気がつきますか?」
という趣旨で問題が作られています。
問題文が長くなり、そこにいろいろな条件が隠れていることになります。
この、問題の変化に対応し切れていないと思われる場合は、
問題文を丁寧に読むことの大切さを話してあげてください。
「最後の1~2問は時間内に終わらなくても良い。」
このような思い切った言い方が必要な場合もあります。
 また、過去問を解いている横について、問題文を読み終わる時間が短すぎないかを
見張ってあげる事で改善出来ることもあります。

二つめは、焦りが原因で落ち着いて考えたり、落ち着いて処理が出来なくなっている事です。
家では、入試まであと65日しか無いと言われ、塾では叱咤激励され続けているような
お子さんの場合、やる気の空回りがおきがちです。
これまで解けていたはずの問題で間違いが増えたお子さんのほとんどが、
焦りが原因です。

たくさんやったのに点数が下がる。
もっとたくさんやらなければと思ってもっとやった。
にもかかわらず、成績がもっと下がった。
その結果、何をして良いのかがわからずに混乱している。
この、悪循環を断ち切ってあげる必要があります。

1日の学習内容を少なめに調整してあげてください。
そして、「あなたには学力があること。」「今の勉強は、量より質が大切なこと。」
「いつもどっしりと構えて勉強に取り組むこと。」
このような事を、明るく話してあげてください。
計算の字が雑になったり、読み飛ばしが増えているはずです。
そのようなことを見つけた場合は、叱らずに、穏やかに、前向きに話して上げてください。
「こんな焦った字で計算していたのね。この字が前の字に戻れば計算ミスが減るわね。
理由がわかって良かったね。」このような言い方です。

このように、お子さんに直接働きかける必要もあります。
そして、お子さんに秘密にしながら、親御様がやっておかないといけないこともあります。
第2志望第3志望のピックアップです。いわゆる滑り止めですね。

第1志望校の話は、お子さんを交えて、夢を語らせてください。
第2志望や第3志望の話は、今(出願の数週間前まで)は、
お子さんにしない方が良いのです。
お子さんの気持ちが、「だめかも」「だめそうだから滑り止めの話をしているんだ」
「だめに違いないんだ」というように、沈んでしまいます。
 そして、万が一、入試直前までに成績が回復しない場合、
ベストではないがベターな選択肢を準備しておいてあげて欲しいのです。

受験6ヶ月前までは、学力を高める時期

学力には、いろいろな要素があります。
解き方を見つける力・正確に解答にたどり着くことが出来る力や
時間内に処理できる力などですね。
その学力を発揮するために必要な事柄は、3つだと考えています。

一つは、処理能力です。例えば計算力や文字を書く能力、線を引く能力です。
素早く正確に出来る事が必要な能力です。

二つめは、知識量です。
理科や社会の重要語句のようなものから、解き方の種類や考えの進め方という、
考え方や思考の過程そのものも多くは知識に含まれます。

もう一つは、これが一番大切なのですが、本質を知りたいという知的意欲です。

この3つがバランス良く上達することで学力は高まってきます。

「塾のテキストを何度も解かせているのですが、成績が下がるばかりです。」
このようなご相談が多いのですが、その場合は、上記の三つに分けて考えて見ると
解決策が見つかることが多いのです。

一つめの処理能力に問題があるお子さんも、意外に多くいらっしゃいます。
小学校では計算はちゃんと出来ているのですが。
ノートには読みやすい字が書けているんですが。
このようなお子さんの中にも、処理能力不足の方が多くいらっしゃるのです。
桁数の多い計算も、速くしかも正確に出来なければいけませんし、
小学校の勉強と違って、少し小さめの字を、素早く綺麗に書ける事が必要です。
また、線はフリーハンドで綺麗に引けなければ、受験勉強の効率がぐっと
下がってしまいます。

計算練習や漢字練習は毎日少しずつやることが良いのですが、
どのレベルのものをどの程度やらせるべきかが一番大切です。

二つめの知識はどうでしょう。
理科や社会の重要語句や固有名詞は、覚えてしまえば
そのまま使えることが多いのですが、
思考過程に関わる知識はそうはいきません。
ところが、算数の問題などで、「この数字とこの数字を引いてからこの数字で割る」という
覚え方をしてしまっているお子さんが意外に多いのです。
○○の意味を持つ数字と□□の意味を持つ数字を引き算すると、△△の意味になり、
それを●●で割ると、当然聞かれている答えが出るという理解と暗記が必要なのです。

この、「当然」が大切な事なのです。
子供が、これまでの学習や生活の中で、正しいと心底思っていることにつなげる事が
出来て始めて、「当然」と思えるわけです。
これが無い場合は、「何となくわかった」という表現になりがちです。
思考過程に関わる知識は、子供のなるほどそうかという納得の感情と共に
覚えていくことが大切なのです。
実は、この部分がうまくいっていなくて、成績が上がっていないお子さんが一番多いように
感じています。

三番目の「本質を知りたいという知的意欲」は、
知的好奇心という言葉に換えても良いでしょう。
理科の暗記をする場合でも、「なぜそうなるの」と強く興味を持ちながら覚えるのと、
仕方なく覚える事の違いです。
これは、勉強に向かわせる時の雰囲気作りが大切になります。

小6の一学期までは、「処理能力」「知識量」「知的好奇心」の三つに注意を払いながら
見ていく必要があります。
今、伸び悩んでいるお子さんの場合は、そのバランスが取れているかどうかを
是非お考えください。

小6は得点力を高める勉強をする時期

 学習の目標は、時期によって変わります。
このような話をすると怪訝そうな顔をされる方が多いのですが、本当なのです。
学習にか関わって、それを職業としている人ですらわかっていないことですから、
親ごさまが知っておられなくても当然なのです。

ところで、学力があれば高得点がとれるのでしょうか。
学力と得点力は大筋では比例していますが、その直線は非常に幅が広いのです。
ノート1ページにそのグラフを書こうとすれば、幅が10センチにもなるような線を
引くことになってしまうものだとお考えください。

中学受験の学習のほとんどは、「どこまで難しいことを理解できるか」、
「どこまで複雑なことを理解できるか」という競争にうち勝つことです。
その過程で多くの特殊な考え方や解き方を学習します。
それが高学歴な親御様でもなかなか教えることができない理由です。
小6の1学期までは、この力業に邁進する必要がありますが、入試直前の数ヶ月間は、
丁寧に整地していくことが大切です。
つるはしで耕した土地も、最後にはスコップや軍手をした手で整地していく必要があるのと
同じなのです。

丁寧な整地作業に一番大切なことは、「文章を丁寧に読むこと」です。
何だ、そんなことか、と思われるかもしれませんが、読むことの効果を考えていただければ
お分かりいただけると思います。

この時期には、私の主催する家庭教師グループである名門指導会に
多くの体験授業の申し込みがあります。
私も体験授業にうかがうことがあるのですが、点数が取れない原因のほとんどが、
「雑な読み方」なのです。

「問題文をもう一度、はじめから終わりまで音読してごらん。」
「問題文の中で、まだ使っていない数字はないかな?」
このような声かけだけで、
 「あっ!」
と正解を出してくれることが多いのです。

そして、「雑な読み方」をしている子供の多くの場合は、問題用紙に残った式や図、計算が
乱雑になっています。

以前にも、ブログに書きましたが、入試問題は模試に比べて文字数が多いのです。
模擬試験は、「あなたはこれを知っていますか?」という趣旨で作られる問題が
多いのですが、上位校の入試問題は、
「あなたはこの解き方を見つけることが出来ますか?」
という趣旨で多くの問題が作られています。
当然、条件の数が多く文章量が増えていくわけです。

受験直前期の学習は、量より質。
これまでがんばってきて身につけた知識を総動員して、丁寧に解いていく練習を
重ねてください。

この丁寧な学習の過程で、「あれ!これ覚えるのを忘れていた。」
と気がついたものは、すぐにやってくださいね。

過去問の得点はどのぐらい必要か

「カリテは良いのだが、模試になるととれない。しかも、過去問を解いてみると5割弱しかとれない。
これで大丈夫か。」
このような相談メールをいただきました。
カリテと模試の関係については、これまでに何度か書いていますので、そちらを参考にしていたださい。
ところが、「過去問でどの程度の点数が必要か」については、これまで一切触れたことがありませんでした。

まず、過去問を解くときに注意いただきたいのは、
1 時間厳守
2 机の上には、問題と解答用紙しか置かない。
3 採点は厳しめにする。
この3点です。
出来るだけ本番の試験に近い環境を作ることで、真剣に解いてもらうためです。

制限時間が来たら、ピタッと終了。その後採点になりますが、出来れば親御さんの方でお願いします。

必要な点数です。
第1志望校(挑戦校)の場合
今(10月段階)で、1教科あたり合格最低ラインの点数からマイナス15~20点が一つの目処になります。
この学校を本当に受けてよいのかどうかの判断材料としての目処です。
合格最低ラインが100点満点で65点だとすると、45点以上は欲しいというわけです。
入試が近づけば(12月には)、50点以上はとっておきたいところです。
 
第2志望の場合
今(10月段階)で、ほぼ合格最低ラインの点数が取れているようならば理想的です。
入試が近づけば(12月には)、合格最低ラインの点数プラス10点以上です。

 採点を親御様の方で、と申し上げたのは、採点をした後の学習のためです。
採点をしながら、次のことに注意をはらってください。
・読みやすい字で(採点者が不快にならないような字で)書いてあるか。
・問題用紙に残ったメモ書きや計算の跡、テスト中に引いた傍線や下線が乱雑で無いかどうか。

そして、採点後、もう少しで得点出来るはずであった問題をお子さんと一緒に探して欲しいのです。
「しまった、最後の引き算で間違ってた!」
「正三角形の条件を見落としてた!」
このような、「うまくいけばとれるはずの点数」を合算して、
受験者平均点を超えることをお子さんに確認させて欲しいのです。

この作業が、合格へのモチベーションを高めますし、注意力の大切さを感じさせることが出来る
貴重なチャンスです。

過去問の使い方

前回までの2回で、志望校の傾向対策についてお話をしてきました。

今回は、傾向対策で一番大切な過去問の使い方を書いていきます。

少し前に、ある保護者の方から相談をいただきました。
「日能研に通っているんだが、解いた過去問の添削をしてもらうことが出来ない。どうしたら良いのか?」
というご相談でした。

確かに、日能研はそれぞれの子供たちが解いた過去問の添削は原則していません。
ほんの一部の講師がされているようですが、それは例外です。

日能研以外の塾ではどうなのでしょうか。
サピックスでは、国語の添削はあるようです。それも記述に限っての添削です。
算数は質問に行って教えてもらえるようです。
それ以外の大手塾でも添削をしているところは少ないのです。

これには、理由があります。
傾向対策・直前対策は、一人一人の生徒毎に大きく違います。
やらせる問題やペースはもとより、復習の段階で重視すべき事も異なります。
どちらかと言えば、オーダーメイドで考えていかなければならないことです。
これは、集団塾には荷が重すぎることだと言えます。
一人の先生が100人の生徒を指導していると仮定して、その生徒たちの答案を添削し、
一人一人の志望校や特性を考えて、アドバイスを書きコメントを添える。
場合によっては、今後やるべき勉強内容まで指示する・・・。こんな事が出来るはずがありません。

では、過去問の使い方の理想型は?
例えば、
国語の記述については。

細かいことを犠牲にしても、文章の骨子をしっかりととらえる必要がある学校なのか、その逆なのか。
また、その両方なのかを見極め、必要な練習をさせる。

学校で分類すれば、桜蔭や開成は、「細かいことを犠牲にしても、文章の骨子をしっかりととらえる
必要がある学校」になります。

その逆に、学習院女子や駒東は、「細かいつながりをしっかりととらえていくこと」が大切な学校です。

麻布は、両方が必要な学校です。

その点から考えて、サピックスの国語記述の添削は、桜蔭や開成については細かすぎるように
感じていますが、どうなのでしょう。

算数について。
間違った原因を明らかにして、子供に納得させることが大切です。
機械的に直しをさせても次につながりません。
また、問題文を読んでから解き方を見つけるまでに何をどのように考えるべきなのかを
問題傾向と子供の特性を考慮して、練習させていくことが大切です。
例えば、わかったこと(仮定)を整理させる方法を教え、練習させることです。

塾の先生は、問題の解き方を教えてはくれますが、解き方を見つける方法までは面倒が見きれないのです。

ご相談を、お寄せいただいた親御様には、
「塾の先生の添削に多くを望むのは、余り賢明な方法では無い」事をお伝えしました。
それでは、上記のような理想型に持ち込むためには各ご家庭でどのようにされたら良いのでしょうか。

実は、その答えは残念ながら持ち合わせていません。

「親御様が、中学受験に必要な内容を全て勉強し、志望校の過去問を研究し、子供の特性を分析し
適切な指示を出す。」
このような事が出来るのは、例外的なほんの一部の方しかいないことは十分承知してますから。
しかもその例外的な方々ですら、うまくやれていないことが多いのです。

私が主催している家庭教師グループ(多分、格段にレベルの高い先生方の集団)ですら、
このような力量を高かめるために各先生方が日々必死の思いで研究しています。
本物のプロ講師のみが出来る事だと申し上げるほかありません。

もし、お知り合いにスキルの高い第3者がいらっしゃるようなら、今こそ、その方の力を借りるべきだと
思います。
 

志望校の出題傾向 対策方法(2)

前回は、特徴のある問題を出す学校の傾向対策をお話ししました。
今回は、一般的な問題を出す学校の対策です。

各塾が設置している、「志望校別日曜特訓」はほとんどが最上位校です。
ところが中堅校を始めそれ以外の大多数の学校は、設置はされていません。

人数分布はどうでしょうか。
「志望校別日曜特訓」で名前が付いている学校の偏差値はほぼ60以上、
その対象人数は約30%です。
残り70%子供たちが志望する学校対策は日曜特訓ではなされないことになります。

ある塾の日曜特訓では、偏差値45から55あたりの学校の過去問を週替わりで行っています。
今週は本郷中、来週は頌栄、再来週は高輪中という具合にです。
これでは傾向対策ではなく、演習授業です。
 演習授業にも大切な意味はありますが、その学校に向けて、あと5点あと10点を積み上げる
対策にはなりません。

このような学校の対策に必要なことは

1 時間内に解ききれる量かどうか。

2 単元の偏りは無いかどうか。

3 入試問題が難しくなりつつあるのかそうでないのか。

この3つを判断することです。

問題量が多い学校を受ける場合は、問題文を読んでから解き始めるまでのタイムラグを
短くする事が大切になります。
問題文を読んだ瞬間に、これは○○算だ、とか□□ 図を書いて解く問題だということが
わかる必要があります。
これには、基本問題集の繰り返し学習が必要になります。こ
れらの学校の問題には、奇問や珍問がほとんど無く、良質の入試問題集にこぞって出ているような
問題ばかりですから、なおさらです。

この繰り返し学習に使う問題集は、塾毎に異なります。

四谷大塚(早稲アカ)では、「4科のまとめ」の算数が有効です。
問題数が少なく厳選されていますし、単元の偏りもほとんどありません。

日能研の算数では、実は「夏期講習テキスト」の復習が一番有効です。

サピックスには、レベルによっては残念ながらこのような中堅校用のまとまったテキストがありません。
その場合は、東京出版の「ステップアップ演習」や「プラスワン問題集」、が有効となります。

 でも、スピードアップばかりに気をとられているわけにはいきません。
普段のテストで、多量の問題数に鍛えられてきた進学塾の子供たちのほとんどに必要なのは、
じっくり丁寧に解く事なのです。
普段の塾の試験は、本番の問題よりもずっと多いのです。
「そんなに焦らなくても時間はたっぷりある」事を経験するために過去問を解いて欲しいと思います。

 

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▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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