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受験直前にやっておくこと

□自信が高まる学習が必要□
前回に、「苦手なものばかりやらせない」と書きました。これまでも、他の単元と同じように学習をしてきたのにも関わらず、苦手になっているのですから、何らかの苦手になる必然があったと考えられます。つまり得意な単元に転換させることが難しい単元です。その単元を無視することは出来ませんが、そればかりをやらせていると能率が上がりませんし、どんどんと自信を無くしていきます。この時期から入試までの約1ヶ月は、苦手単元については「今よりも少しでも良くなれば儲けもの」ぐらいの気持ちで、お子様に接して上げてください。
 そして、得意な単元での確実性を高める学習を大いにやらせてください。当然、志望校に出題されやすい単元であり、適切なレベルであることは大切です。そして、
「この単元は、あなたにとっては怖いものなしね。」とより自信を深めるような声かけをお願いします。

□暗記の最後の詰めが大切□
覚えきっていることが必要な教科は、理科・社会ということになります。武蔵中の理科のような例外がありますが、忘れてしまうと手も足も出ないのが普通です。
 ほとんどの塾で、夏休みあたりから復習が始まりました。その中で四谷系の塾では「4科のまとめ」、サピックスでは「コアプラス」、日能研では「メモリーチェック」を暗記してきたことと思います。
 その頃に、一生懸命暗記し、チェックテストで常に合格していたとしても、その数ヶ月後にはかなり忘れているものなのです。
理科については、簡単なチェック法があります。次のようにお子様に質問してみてください。
「昆虫の冬越しについて聞いてみるよ。」
と、言った後、
「モンシロチョウは?」(さなぎ)
「カブトムシは?」(幼虫)
「トンボは?」(幼虫)
(ここまでで間違っていたら本格的に覚え直す必要があります)
この次に、
「キチョウは?」と聞いてみてください。
成虫と答えられれば大丈夫です。そうでない場合は、昆虫や動物の単元で少し抜け始めています。
 それ以外に、注意することは、近頃良く出題される「身近な動物植物」です。
首都圏の子供たちにとっては、見たことも触ったこともないものばかりですが、当然知っているものとして出題されています。志望校の過去問をもう一度目を通していただいて、この単元が出題されているようでしたら、復習させて上げてください。四谷系のお子さんでしたら、予習シリーズ小4の上と下の中の、「春の頃」「夏の頃」「秋の頃」「冬の頃」
の植物と動物の計8単元です。
 サピックスと日能研にはなかなかまとまったものが見当たりません。コアプラスやメモリーチェックの中から、該当する単元を覚えさせれください。
 なお、覚え直す場合は、□で空いている場所に入る言葉だけではなくて、その前後の文章も読んだ上で暗記するようにさせてください。

□そろそろ早起きの習慣を□
人の大脳は、起床後3時間で通常の状態になると言われています。入試が9時開始なら6時に、8時半開始ならば5時半に起きることが理想です。
 起きた後は、果物のジュースでも飲んで頭を動きやすい状態を作って、理科や社会の暗記・計算・漢字などから必要なものをやらせてください。今から毎日実行したとすると、1教科の暗記確認は楽々終了します。
 ”寝起きが悪い””朝起きてから機嫌が悪い”という事が続く場合は、寝る前に、翌朝の起きる時間と、起きてから学校に行くまでに何をするかをお子さんに決めさせてください。そして、「そのような毎日の少しずつのがんばりが、入試本番で生きてくるからね」と励まして上げてください。

受験本番直前に大切な事(1)

今年も、受験本番が間近に迫ってきました。
この時期に大切な事を書いていきたいと思います。
□一番失敗しやすい勉強法□
 この時期になると、あれも苦手これも苦手。あれもやらなければこれも、とお母様方は考えがちです。これが思わぬ失敗を引き起こす原因です。
 これが、弱点だと思ってやらせてみると、その基礎が気になり、その基礎の基礎をやらせてみると、それも不完全なような気がするものです。そうなれば、あれをいつまでにやって、これはいつまでに・・・、その上、これまでにやりきれていない過去問をやらせて・・・。あっそうだ、理科や社会の暗記ももう一度させないと。漢字ももう一度やらせないと・・・。
 もし、今お母様がそうのような状態なら、一度心を落ち着けてください。
中学入試は、大学受験とは異なります。国立大の医学部受験では、センター試験で92%以上の得点が必要です。ほとんど完璧という得点力が要求されています。苦手な教科はおろか、苦手な単元1つが命とりになります。ところが、中学受験では、高いところで70%、一般的には65%で合格です。この差は大きいのです。
 中学受験では、「得意な範囲で○○点が取れるから、あとこの範囲で△△点が取れればOK」というような作戦が取れるのです。
“理想の得点力を望まず、合格点数を取るための作戦”を考えてください。
 
 もう一つ気をつけていただきたいのが、「苦手な単元ばかりを勉強させない」ことです。
 苦手な単元ばかりをやっていると、だんだんと不安感が募ります。その不安感が、得意単元の問題を解くときにもマイナスに作用します。
 9月から11月までは、得意単元と苦手単元を1:1ぐらいで学習すべきですが、この直前時期は2:1程度、得意単元をより確実にする学習を増やしてください。これは大丈夫、この単元も自信を持って解ける・・、このように子供自身が自信を高めていく事が何よりも大切です。これまで、真面目に几帳面に頑張ってきた子供ほどその必要性が高いのです。
 

解答に到達する課程に興味を持たせるために(2)

 今回は、下記の2点について書いていきます。
1 宿題量を取捨選択して、減らしてあげる。
2 自分の言葉で考えるようにしてあげる。

1の”宿題量を取捨選択して減らして上げる”事が出来れば、負担を軽くしてしかも成績を大幅に上げていくことが可能になります。特に、精神面に与える効果によることなのです。
「このぐらいだと、ちょっと頑張れば何とかなりそうだ」と思うことが出来るからです。子供に与える負担は、量にしても質にしても、この「もうちょっと頑張れば、何とかなりそう」が最適です。完遂できた自分を想像し、その時の快感を予感して頑張ることが出来ます。

 取捨選択の方法です。本当の力量がある指導者ならば、数回の授業を行えば、問題を一瞥しただけで、”この問題はこの子に必要か?”、”この問題を今解かせる必要があるのか?”を判断することが出来ます。それが、本当のプロの力量だと考えています。ところが、ご家庭で判断される場合は、そうはいきません。親御様とお子さんの共同作業が必要になります。
  お子さんに、塾の授業中に○△×を問題毎につけていくことを約束させてください。

○・・・授業中に簡単に解けた。今後同じ問題が出たときには確実に解けると思う問題。
△・・・苦労しながらも何とか解けた。今後同じもんだ一が出たときに確実に解ける自信が無い。
×・・・授業中に自分でも解けなかったし、先生の説明を聞いてもよく分からなかった。これが、判断基準です。

 この△が、「もうちょっと頑張れば何とかなりそう」というレベルにあたります。問題の取捨選択において、最優先していただくのが、この△がついた問題そのものと、類題になります。
 サピックスのお子さんならば、デイリーサポートの問題についた△の問題を解き直した後、デイリーサピックスでその類題を解く事ですし、日能研のお子さんなら、本科テキストについた△を復習した後で、栄冠テキストでその類題を探す事になります。四谷大塚のお子さんなら、予習シリーズの△を解いた後で、演習問題から類題を解くことです。早稲アカならば、ダブルベイシックの△を解いた後で、予習シリーズから類題を探す事になります。
  △とその類題を中心とした学習が終わってもなお余裕がある場合にのみ、×に手をつけるようにしてください。

 この方法で、量の調節をするだけで、”ジタバタ学習”が改善される結果、ミスが減るお子さんが多いのです。でも、中には量を調節しても、ただ勉強時間が少なくなるだけで効果が現れない場合があります。長い期間を暗記学習だけで過ごしているうちに、頭を使って考える習慣を無くしてしまっているお子さんに多いケースです。

 ここで必要になってくるのが、2の「自分の言葉で考えるようにしてあげる。」ことです。この場合は、親御さんの声かけが、大切になってきます。
宿題をさらさらとやっていても、実は式の順序を覚えていて、ただ当てはめているだけであることが多いわけですから、そのようなときに、親御様は、
「その式で何が出たの?」
「その数字の単位は?」
と聞いて上げてください。
 ちゃんと答えることが出来たときは、
「よく分かっているね。授業をしっかりと聞いてきてえらかったね。」
と褒めてあげてください。
 そんなことは分かっていて当然だからと、質問を重ねていけば、親御さんからの声かけが煩わしいものに感じられてしまいます。
 うまく答えることが出来なかったときが、一番大切です。子供の勉強のやり方を変えていくチャンスだととらえてください。
「その式で何が出たの?」(お母さん)
「よく分からない。だって、授業で先生がそうやっていたから。」(お子さん)
「授業をちゃんと聞いていたんだ。だから、解き方の順序を覚えることが出来たのね。」(お母さん)
*ここで叱らないようにくれぐれもお願いします。

「そんな授業の聴き方をしているから成績が上がらないのよ!」とか「いったい授業で何を聞いてきたの!」という反応は最悪です。

「うん。だって、先生の説明が速すぎて、理解する前に次の問題に移ってしまうんだもの。」(お子さん)
*お母さんの穏やかな反応によって、お子さんが心を開いて本当の事を言ってくれるかもしれません。

「そう。先生の授業が速いのね。でも大丈夫、式の順序を覚えてきたんだもの。その一つ一つの意味を今から考えていけば分かってくるわよ。」(母親)
*お母さんが、お子さんに与え続けるべきものは、成功のイメージです。「あなただったら大丈夫」を繰り返して上げてください。

「そうかな?」(お子さん)
「大丈夫。じゃあ、問題文をもう一度読み返してご覧。ゆっくりね。」
「うん、読んだよ。」(お子さん)
「何が分かっているの。」(お母さん)
「太郎君の速さと花子さんの速さ、それと・・・・・・・・。」(お子さん)
「その通りね。じゃあ、それからまず何が分かりそう?授業中のノートを見ながら考えても良いわよ。」(お母さん)

このような、穏やかで、しかも何かの達成を予感させるような声かけを続けてもらう事で、やっと頭を働かせ始めます。

 このような、声かけ(お母さんが励ましながら質問をし、お子さんが答える)を行っていく際に、1つ次のようなルールを決めてください。それは、「単語で答えない」というものです。
「何が出たの?」
「速さ」
という返答はしないようにというルールです。
「A君が、P町からQ町に行くときの速さ」というように答えてもらうためのものです。
 言葉掛けの上手下手で、学習効果は大きく変わってきます。お母様の堪忍袋の緒が切れそうな事もあるでしょうが、グッと我慢して穏やかに前向きに話しかけて上げてください。
 また、その言葉掛けの上手下手が、まさに塾や個別そして家庭教師の力量そのものです。
スランプ脱出のために、個別指導か家庭教師をお考えになっていいるのでしたら、体験授業を一緒にご覧になって、講師の言葉かけの力量を判断されることをお勧めします。

 

 

解答に到達する課程に興味を持たせるために

 算数のご相談の中に、「解き直しをさせると、ちゃんと解ける。でも、数字や文章が変えられると解けなくなる。」という内容が非常に多いのですが、これは、解く課程を理解できていないからなのです。
 算数を解くという作業で大切なのは、自分の頭の中にある言葉で考えて納得する事です。「この線の長さの差は○○だから、これを時間で割ると□□が出て、・・・ 」というように、必ず言葉を使って考える事になります。解く課程が理解できていないのは、自分の頭の中にある言葉を使って考えていない、もしくはその余裕が無いとことが原因です。 

 過去に、家庭教師として教えていた生徒のことを思い出します。塾の宿題が多量に残っていて、それを明日までにやり終え無ければいけないという日の授業でした。「これが、こうなって、だから・・・、ここまでの説明は分かったかな?」と聞いたときに、その生徒からの返事は、「それで、答えは何なの?」だったのです。途中の考え方や式はどうでも良くて、とにかく早く答えを教えてもらって、宿題を終わらせたい一心だったのです。
 近くで、授業を聞いていらしたお母さんに、事情を説明して、明日、塾の先生にお母様から連絡を入れていただくか、お子さんにお手紙を持たせていただくこと。内容は、『時間が無くて、宿題が半分しかできていないが、子供なりに一生懸命やっていたこと』です。そして、子供には、「今から、このたくさんの宿題の中で特に大切な問題だけを選んであげるから、それだけはちゃんとやっていこうね。」と話して授業を再開しました。
 その後の授業では、私がヒントを与えて、その後生徒自身が考えるという形態で授業を進めることが出来ました。

 この例は、明日が宿題の提出日だというわかりやすい状況だったわけですが、今大手塾に通っているお子さん方はいつも宿題に追われ、復習テストに追われています。目の前の課題をとりあえずクリアーする事だけを目的に学習をこなすようになりがちなのです。いつもいつも切羽詰まった状態の中で、子供たちが見つけ出す方法は、それほどバリエーションがあるわけではありません。
 テストに対しては、解き方の順序をひたすら覚えること。「この数字とこの数字を引いて、この数字で割る」というように覚えておけば、そっくりな問題ならば何とか解くことが出来ます。日能研のカリテ、四谷大塚の週例テスト、場合によってはサピックスのマンスリーですらも記憶力の優れた子供ならば、小五まではそこそこの点数が取れてしまうのです。
 このような暗記学習に走ってしまっている子供の割合は意外に多いようです。私どもは、どうやら”困ったときの駆け込み寺”になっているようですから、特に多いのかもしれませんが、進学塾の生徒の4割近くがそうなっていると感じています。
 では、どうすれば良いのかですが、前出の例と同じく、
1 宿題量を取捨選択して、減らしてあげる。
2 自分の言葉で考えるようにしてあげる。
この2点が大切になります。
 次回は、この2点を実行する方法について書いていきたいと考えています。

受験直前に慌てないために。 「小5までにやっておくこと」(3)

勉強法

□小6までに学習を計画的にこなす方法が身につける□

今、ほとんどの塾が、宿題が過剰です。特に小6になるとほとんどの塾で宿題が倍増します。

日曜日のオプション授業が始まり、中には土曜日の授業時間が長くなる塾もあり、それぞれの授業で宿題が出ますから、宿題は増える、でもやることが出来る時間は減る事になります。

6年生ともなれば、1週間をどうやりくりしても宿題が終わらない。それこそ、マシンのように、問題を解きまくっても終わらないのです。そんな状態で、やったことが身につくはずはありません。

とりあえず、今日中に仕上げる、不完全でも良いからこなす、このような気持ちになりがちですから、筋道を理解しようとか、納得しようという気持ちも起こら
ない状態に追い込まれます。でも、その状況下でも復習テストや合否判定などで『結果』をお子さんは求められることになります。

まずやってもらいたいのは、重要度を考えた優先順位付けです。

これは、納得ずくで時間を掛けて解く問題。これは解き方を思い出すぐらいでも大丈夫、これは、細かいところまで覚えきるところ、というように分けていきます。

それが、出来たら次は、1週間のタイムスケジュールに書き込んでいきます。

水曜日は、学校から早く帰ってくるから、塾に行く前に1時間は勉強が出来そうだとか、金曜日は、質問教室に行ってから帰ってくるから、塾から帰ってきてから勉強するのはちょっと無理だな、というように、1週間の生活をイメージしながら書き込んでいきます。

そして、実行です。

そのときに気をつけて欲しいことがあります。その時間は、その時間にやるべき事だけを考えて欲しいのです。これが終わったらすぐにあれもやらなくっちゃ、ああそうだ、これもあった。このように思い始めると、目の前の学習内容が頭に入ってこなくなります。

今は、これだけやればいいんだと自分に言い聞かせるような感覚でお願いします。

寝る時間が近づいたら、今日の振り返りをしてみましょう。「今日は頑張った。ぼくって偉い!」と感じるためです。その日にやりきれなかったことがあっても大丈夫です。数日先の空き時間に、その内容を書き込んで、「お休みなさい」です。

文章に書くと、非常に簡単な事のように感じられると思いますが、これを子供が実際にやるとなれば、なかなか大変です。

まず、優先順位付けです。どうしても声が大きく、怖そうな先生の宿題が優先されます。

実行の段階では、勉強を始める時に気になったことからどうしても始めてしまうことになります。3日前に決めたことよりも、昨日言われたことが気になるのが子供です。

子供自身の力で、計画作りと実行が出来るようになるまで、親御さんの協力がどうしても必要です。「うちの子、頑張って勉強しているのに、塾の成績が上がら
ない!」とお悩みの方が多いのですが、この計画作りとその実行をして、簡単に成績を上げたお子さんが大勢いらっしゃいます。

小4や小5の段階で、もう勉強だけで一杯一杯だという状況が見えているなら、早速始めてください。あと、3ヶ月、学年の変わり目でパンクすることは目に見えています。

受験直前に慌てないですむ、「小5までにやっておくこと」(2)

□本質を知りたいという知的好奇心が育っていないときには□

今いただいている相談内容の中で、下記のようなものについては、知的好奇心の不足や本質を知りたいという意欲の弱さに原因があります。

・「問題文を読まずに解いているようだ。」

・「文章の短い問題だと解けるのに、4行を越えると考える事が出来ない。」

・「表やグラフの問題については、算数でも理科でもほとんど点数が取れない。」

・「理科の暗記単元では点数が取れるのに、初見の問題や計算単元の問題には手がつけられない。」

小4や小5の通塾されている方からの相談の中に、

「算数を覚えるのに時間がかかり、他教科を覚える時間がありません。」

というものが少なくありません。この、「算数を覚える」という感覚で学習をしている限り負担は軽くなりませんし、成績は下がる一方になります。

小4から小5に上がるときや、小5から小6に上がるときには、急に覚えるべき内容が増えます。また、その1つ1つが難しくなりますから、お子さんの記憶
の器からあふれてしまうことになります。毎年、3月から5月にかけて、「成績が下がってしまいました。」というご相談が増える理由です。

受験算数は、塾や出版社やそれに関わる多くの専門家によって分析され、パターンに分けられてきました。子供たちの学習から無駄を排除し、効率的に学習を
してもらうためです。解き方も、どんどんと進化しています。「裏技」を用いて短時間で解く方法も数多く作られてきています。これらの受験テクニックの果実
だけを覚えてそれを問題を解くときに当てはめる事が、今の受験の主流になりつつあるに感じられて、これでいいはずがないんだが、という危機感を持っています。

このような、覚えたことを機械的に当てはめるという条件反射の学習だけを重ねていけば、そこからは、「なぜ」や「だったらどうなるの」という疑問が消失してきます。そして、テストの結果だけを気にするような学習になっていきます。

本来、学習に備わっているはずの、「本質が分かって楽しい」とか、「知らなかった事が分かって楽しい」という快楽をそぎ落としてしまうことになります。
分からないことを一生懸命考えたり、調べたり、覚えたりという苦しい努力が継続できるは、その先に、「ああ、分かった!」という楽しさの予感があるからで
す。そして、分かったその瞬間の気持ちの高まりが記憶の定着を促進してくれます。

私が、算数や理科で大切にしたいのは、「ひらめき」ではありません。ひらめきとは、今あることから遠く離れた結果を直感的にとらえる力です。これは一部
の天才的な能力を持つものにしか出来ないことだと思っています。重要なのは「気づき」だと考えています。まだ、一般的な言葉になってはいませんから、すぐ
にはご理解いただけないかもしれませんからしばらくおつきあいください。

「気づき」とは、今あることの一手先を予想する力だと考えています。「今分かっていることから、次に何が分かりそうか」を考える力です。この能力は天才でなくても、誰にでも持つ事が出来る能力です。

例えば、受験問題で直角三角形が出てきたとしましょう。それが「30°三角形」なのか、「垂線を下ろしたときに現れる平方比」を利用すれば解けそうなのかを判断できる力だと考えています。そのような能力を身につけるために必要なのは、「生きた知識」です。

「30°三角形の斜辺と短辺の比は2:1」と丸暗記することではなくで、「正三角形を2つに切ったから、当然底辺は半分になるよな。」と感じた経験から自然に覚えてしまった知識です。

また、「この問題は、線分図を書けば、2つの線の長さの差から何かが見つかりそうだ」という予感も、「気づき」です。それは、「和差算」や「倍数算」や「年齢算」を線分図で解く方法が、習ったときの「なるほど!」という快楽と共に鮮明に記憶されているからです。

ここまでお読みいただいた方には、「算数を覚える」ことに反対しているわけではないことをおわかりいただけたのではないでしょうか。むしろ大賛成なのですが、課程というか心構えの違いをお話ししているわけです。

つまり、「気づき」とは、正解に近づくために頭の中の知識の引き出しから必要なものを探し出してくる力です。ですから、頭の引き出しに「生きた知識」を
収納するインプットと、問題を前にしたときに、必要な知識をサッと出してくるアウトプットの両方が大切になってきます。

この「気づき」が本質を知る楽しさにつながり、知的好奇心の源になるものだと考えています。

それでは、この「気づき」を大切にした学習を小5までに身につけるために必要な事は何でしょうか。

1 塾で授業を聞くときに、本当に分かったのかどうかを自問自答する力を高める。

2 「当てずっぽう」の答えは決して言わないし書かない。

3 繰り返して覚え込むべき問題と、理解や納得が大切な問題を取捨選択する。

この3点が大切なのですが、これはお子さんだけのがんばりでは修正できるものではありません。どうしても親御様かスキルの高い第3者が必要になります。

親御様にお願いしたいのは、「正解が出たかでなかったかという結果だけではなく、思考の過程でも正しければ、認めてあげたり褒めてあげたりする」事です。

時には、お子さんの横に座り、

「頑張ってるね。なかなか難しそうな問題を解いているんだね。この問題の解き方をお父さん(お母さん)に教えてくれる。」

「この式を書いてから、次にいけなくて困っているみたいね。この式で何が出たの?」

「それが出たら、次に何が出せそうなの?」

「問題文をもう一度読み直して、使っていない数字や条件がないかを確認してご覧。」

というような、アドバイスが必要になりますし、質問にうまく答えることが出来なくても、

「惜しかったね、ここまでは考えられたんだからたいしたものだ。」

とか、

「ちゃんと納得出来るまで考えようとしているのね。感心ね。そういう努力は必ず実を結ぶわよ。」

という、ねぎらいや褒め言葉が必要です。なかなか褒めることが出来ないときでも、

「一生懸命お母さんに説明しようとしてくれたのね。そういう気持ちがうれしいわ。」

と、ねぎらってあげてください。

正解が出て○をもらったという結果だけではなくて、思考の過程も認めてもらったという経験を積み重ねていくことで、次の一手を見つけようとする気持ちが生まれてきます。そうしていくうちに、自然に当てずっぽうの答えは言わなくなってきます。

 

ところが、3の「繰り返して覚え込むべき問題と、理解や納得が大切な問題を取捨選択する。」は、スキルのある専門家にしか出来ないことなのかもしれませ
ん。現状のお子様の学力と志望校が大きくかけ離れている(偏差値で8点以上)場合は、切羽詰まる前に、個別指導や家庭教師の中で本物のプロの協力を得るこ
とも必要になってきます。

次回は、「学習を計画的にこなす方法が身についていない」場合にどうするべきかを書いていきたいと思います。

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西村って誰?

日本初の「塾ソムリエ」として、活躍中。

35年以上中学・高校受験指導一筋に行う。

教える立場の者は、1つの解き方や考え方を押しつけるのではなく、その子に合った方法を瞬時に提示するべきだと考え、それを実行している。

受験学習を暗記や作業だけの無味乾燥なものとすべきではないという立場から、「なぜ」「だからどうなる」という思考の本質に最短で入り込む授業を持ち味としている。

また、学習指導だけでなく、受験を通じて親子の絆を強くする「生活の延長線上の受験」という理想を掲げ、父母と子どものコミュニケーション術をもアドバイスしている。

 

 

1954年生まれ。
1975年 都内進学教室の設立に参加。その塾で、役員・教務部長・算数科主任・理

    科主任を長年勤める。

1995年 家庭の事情(両親の介護)で、関西に戻る。

    総合進学塾に在籍し、関西地区の中学受験部門部長に就任。

    都内進学教室では、算数・理科共に教科指導力において絶対の自信を持っ

    ていたが、関西の中学受験の算数・理科の問題にカルチャーショックを受

    ける。そして、関西の進学塾の算数指導のレベルに強い興味を持ち、自身

    の中で算数の教え方を再構築するに至る。

2000年 コーチングの技術や心理療法的なアプローチを取り入れて高い成果を挙げ

    実績を残していた、個別指導塾経営者との衝撃の出会い。総合進学塾から

    個別指導塾へ転職を決める。

2005年 集団指導や個別指導より、家庭に入りこめる家庭教師の立場として子供の

    学習に携わることを選択。独立を決意して東京に再進出。まずは、自らが

    商品となり家庭教師として家庭に伺うとともに、経験豊富な他の講師を本

    当のプロ講師にするための教科内容とコーチング研修を一年以上にわたっ

    て続けた。その結果、顧客満足度の高さを実感出来るほどに成長を遂げ

    る。リビングやダイニングのテーブルで学習指導を行い、親御さんに常に

    授業を公開する事を特徴としている。そうすることで、子供の学習効果が

    飛躍的に高まることを確認したからだ。他の講師全員もリビングテーブル

    での学習指導を行っている。

コーチングの手法を取り入れ、親を巻き込んで子供が心底やる気になる付加価値の高い指導が評判である。

 

 

 

【これまでの合格実績】
開成中150人,麻布中100人,武蔵中25名,桜蔭中80人,女子学院中100人,雙葉中20名,灘中150人,洛南高附属中70人,東大寺学園中80人,神戸女学院中70人,四天王寺中80人。

(数名の誤差を含んでいる為、10人単位にしています。)

 

また、慶応(普),慶応(中),早稲田中,海城中,巣鴨中,攻玉社中,世田谷学園中,渋谷中,渋谷幕張中,東洋英和中,香欄中,頌栄中,普連土学園中,甲 陽中,西大和学園,大阪星光中,岡山白陵中,六甲中,白陵中,関西学院中,帝塚山中,同志社女子,淳心学院,明星中,清風中,清風南海中,金蘭千里中,大 阪桐蔭中,同志社香里,滝川第二中などにも、教え子が多数進学。

お母さんの関わり方

お母さんの役割は2つあります。

1つめは勉強のスケジュール管理です。

受験は時間との勝負になります。

お子さんに時間の管理までさせてしまっては勉強する時間が足りなくなります。
また、時間の管理は自然にできるようになるわけではありません。
もちろんこれから経験をつめば身についていくでしょうが、受験の日までにお子さんが自然と身につける可能性は低いと考えておく方が賢明です。

今のうちにお子さんに合った時間の管理の方法をあなたが把握しておけば、お子さんが中学に入った後で時間の管理方法を教えてあげることができるようになります。

勉強はお子さんが、時間の管理はお母さんというようにお互いの作業領域を決めてしまうことが時間を効率よく、またお子さんの弱点を埋めるための時間を捻出することにつながります。

何より、今の中学受験は熾烈です。
中学受験を目指すお子さんの数は年々増加しています。

お子さんが行きたいと考える中学校には、他のお子さんも殺到するのです。
公立中学への進学も視野に入っているのであれば話は別ですが、どうしても私立・国立への進学を希望なさっているのであれば、「受験対象校は志望校の一校だけ」というわけにはいきません。少ない方で3校、多い方では6?10校も受験することになります。
当然、それぞれの学校について入試の分析と対策をとっていく必要があります。
とても小学生が自分で分析処理できるレベルではありません。

「自分が受験の時は、親にここまで頼っていなかったのに…」と思ってらっしゃるかもしれません。

いずれにしても、どこかのどかだった昔の中学受験と今とでは事情が全く異なります。
今の中学受験勉強は、親が手伝うべきものです。

また、お子さんの同級生には、自分でちゃんと出来る「○○くん」や「□□さん」がいるかもしれません。それは、「○○くん」「□□さん」だからです。

よそはよそ、うちはうちです。

 

2つめは、お子さんへの言葉かけです。

でも、やる気を出して何でも自分で進んでするようになる魔法についてお話しするのではありません。

思うように行かなかった時にどのように言葉をかけるのが大事かという話です

まず、どんな状態の時に子供たちはバリバリ勉強に打ち込めるのでしょう?
それは、自信がある時です。
「がんばったら結果がついてくる。」
「昨日もうまくいったから、今日もきっとうまくいく。」
「あと少し復習したらこの単元はばっちり。」
お子さん自身がこのような実感を持って勉強できていれば、親があれこれ口を出さなくても、やる気にあふれているものです。

逆に、がんばったらできるようになるという「実体験」をお子さんが持っていない時は、いくら周りの大人が諭したとしても、「今がんばったら、この先にいいことが待っている」という気分に子供はなれません。
むしろ「またうまくいかないのではないか。」という不安でいっぱいなのです。

ですから、お子さんが思うように成績が出なかったり、勉強できなかったりする時には、お子さんも不安を抱えているのだということを意識して声かけしていくことが大切です。

お子さんが「また失敗した。きっともう無理なんだ。」と落ち込んでいる時には、
「本当にいつもうまくいかないの?」と聞いてみてください。
落ち着いた声で。

今回は失敗したかもしれませんが、これまで常に失敗し続けてきたわけではないでしょう。

小さなことも含めれば、むしろうまくいっていたことの方が多いはずです。
その時のことを思い出す。

うまくやれていたのはなぜ?

うまくいくための秘訣がきっとあったのです。
それを見つけてあげましょう。

お子さんをほめることでやる気を出させたいと思ったら
「お子さん自身が自分をほめていること」について、ほめてあげてください。
テストの数字だけを見てほめても効果はありません。
前回のテストで偏差値48だった子が、今回のテストで偏差値50になったとしましょう。
お子さんが自分の納得できる基準を偏差値55においているとすれば、今回の結果についてあまり喜んでいないかもしれません。
その時、「やったね!成績アップしたね!」と無条件に褒めてしまえば、お子さんにとっては「なんだ、この程度でほめてもらえるんだ。」と基準を55から50に下げてしまうことでしょう。
これでは逆効果ですね。

本人が手ごたえを感じているのかどうか、喜んでいるのかどうかをよく観察しましょう。

お子さんをよく観察していれば、偏差値50という数字にあまり喜んでいないことはすぐ分かると思います。

「本当はどれぐらい取りたかったの?そう55取りたかったのね。じゃぁ、『やった!』という感じではないよね。でも、前回より上がったということは嬉しいことよね。この調子で、次こそは目標の偏差値55をとれるようにがんばってみようね。」
といった形で、部分を褒めるようにすれば、お子さんもやる気が出てくるものです。
その際、「前回より上がったのは、どんなことをがんばったからかな?」
「次はさらにどんなことをがんばろうと思うの?」という風に声をかけることができれば、ばっちりですね。

親からみたらほんの少しの変化でも、本人にとってはとても嬉しい「成績向上」の場合だってあります。
たとえばお子さんにとって偏差値50の壁がとても大きな壁だったとすれば、偏差値48が50に上がったことは大ニュースでしょう。
でも親としたら手放しでほめてしまいたくない。

この子の力はこんなものではないから、ここで満足してしまってほしくない。

そんな時は、「良かったね!」と言ってあげましょう。
数字が大きくないのであれば「すごいね」「よくがんばったね」はちょっと違いますよね。

それは、「すごいね」「よくがんばったね」は評価する言葉だからです。
「(お父さんが思うには、この結果は)すごいね」
「(お母さんが思うには、この結果は)よくがんばったね」となっているのです。
こういう表現を使ってしまうと、お子さんは素直に
「親が喜んでくれている=これで十分なんだ」と間違ったメッセージを受け取ってしまいます。

「良かったね」なら、本人自身が喜んでいることを認めてもらえたことになるので、やる気につながるのです。「(あなたが嬉しいと思えたことが)良かったね」というメッセージなのですね。

また、時には、率直な言葉で期待を伝えてあげることが必要です。
その際もお子さんの一つ一つの部分を具体的に褒めること。

「○○はノートを丁寧に書いているところがいいと思うな。それに、テストが返ってきたら間違えたところをすぐに見直して、次はできるようになろうと
がんばっているところも評価しているよ。だから、テストで偏差値54が取れるようになるのも、あと少しのがんばりで大丈夫だと思っているんだよ。どうか
な?自分でもあと少しがんばったらいけそうと思っているんじゃない?」

ただ結果を期待するだけでは、子供にとっては「もし結果が悪かったらどうしよう」というプレッシャーの方が先にたってしまいます。

でも、親から自分の部分を認めてもらえれば、それが力になる。自信になる。なによりうれしいです。

「やる気を引き出す」とは、
子ども自身に、「自分の中に自信を持つことができる部分があるんだ」と気付かせてあげることなのです。

お父さんの関わり方

お父さんは家庭でリーダー役を務めていることが多いため、お子さんの受験でもリーダーを務めることになりがちです。
父性は原理・原則を強く押し出すのに向いていますので、受験の大きな方針を決める際にリーダーシップを発揮なさることはとても賢明な選択です。
ですが、日々の細々とした勉強にまでチェックを入れていく管理者には、できるだけならない選択をお勧めします。

お子さんとの時間を十分に共有できるお父さんはごく少数だからです。

職場であれば一日のうちのかなりの時間を過ごしていますから、スタッフの事情もよく見えており、状況に応じた的確な判断を行うことができるでしょう。
しかしご家庭でのことがどれほど見えているでしょうか。
実際には、お母さんからの情報をもとに判断するしかないことの方が多いのではないでしょうか。

大きな流れは見えても、日常的な小さなことがらまでは見えない。

でもお子さんの受験勉強については、日々の小さなことがらをいかにくみ上げ、適切にマネージメントしていくかが重要なのです。
ですからお父さんが受験の管理者を務めようと思えば、仕事が終わった後はすぐに帰宅し、使える限りの時間を使ってその日のお子さんの様子を確認し、フォローしていくことが必要になります。

中にはそれを全うなさるスーパーパパもいらっしゃいますが、多くの場合は難しい選択だと思います。

かといって、お父さんがお子さんの受験について関わりを持つことをやめるというわけにもいきませんよね。

「週末ぐらい手伝ってよと思うのですが、夫はゴルフの方が大切らしく・・・平日は仕事で大変だとは分かるのですが、せめて週末ぐらい一緒に子供の受験に向き合ってもらいたいと思うんです。求めすぎなんでしょうか。」(早稲田アカデミー 小6女子N.M.さん母)
とお話になる時のお母さんは、たいてい溜息まじりです。

お子さんの中学受験は、家族総出の一大プロジェクトです。
そのプロジェクトにお父さんが参加しないということは、
○お父さんはお子さんに関心を持っていない
○お父さんは奥さんをはじめとしてご家族に関心を持っていない
この二つのメッセージを発しているに等しいのです。
ご家族の中では、それでもバランスを保つことができるのかもしれません。

しかし、お子さんの受験勉強に並走する中で、お母さんはよそのご家族の様子を見ることになります。見たくなくても見えてしまいます。
「○○さんちは旦那さんが、いつも支えてらっしゃる。それにひきかえ、うちは・・・なんで私一人ががんばっているんだろう」
思いたくなくても、そう思ってしまうのです。
なぜなら中学受験は大変だから。

ティーチャーとしてお子さんを支えてらっしゃるお父さんも多いですね。
理数系はお父さんの担当、文系科目はお母さんの担当と分けているというお話もよくうかがいます。
ご家庭で勉強のフォローが受けられるというのが、お子さんにとって有利なのは間違いありません。可能であればぜひ勉強を手伝ってあげてください。
ただし、その際にはご自身ができることとできないことを冷静に把握しましょう。

「算数と理科は主人が担当して、国語は私が担当しています。ただ、特訓講座の算数はかなり難しいらしくて、『そろそろお手上げだぞ』と主人も言い出
しているんです。数学でなら教えられるそうなのですが、算数のやり方でないとまずいですよね。」(日能研 小5女子K.S.さん母)
お父さんが冷静だと、家庭にどっしりとした安心感が与えられますね。

ということで、受験を成功させてきたお父さん方は、時にティーチャーになりながらも、結果として支援者の立場に立ってらっしゃいました。

「夫は勉強には口を出さないようにしてくれているんです。子供の遊び相手になってくれて、息が詰まらないようにうまくやってくれています。」(浜学園 小5女子H.R.さん母)

「子供の宿題をずっと私がついて見てきたのですが、5年生になって内容も難しくなってきたのと、子供が反抗期に入ったことで最近は子供との関係が悪
くなってしまっています。毎日言い合いになっているのを主人が見かねて、こちらに相談するよう勧めてくれたんです。『今のままじゃ、君がもたないで
しょ』って言ってくれて。ああ、見てくれているんだなぁと感じました。」(希学園 小5男子K.Kくん母)

「お父さんはテストの点数を聞いて来ないから好きやねん。いつも『自分の勉強に納得できているなら、それで良し』って言ってくんねんけど、そう言われたら、ちゃんとやらなあかんなって思う。」(日能研灘特 小6男子S.Y.くん)

お子さんの受験を成功に導く支援者の立場こそが、優れたリーダーシップの証です。
プロセスに気を配りましょう。仕事から帰ってきて、たまたま見かけた様子だけから判断して口をはさまないように。お母さんと子供の努力に気を配ることが大切です。

そして、聴くことを大切になさってください。
ただ話の内容を「聞く」のではなく、気持ちも含めて「聴く」。
お子さんの受験に付き合うとき、お母さんは冷静ではいられません。お子さんはまさに自分の血を分けた分身です。お父さんがお子さんと出会う10か月も前から、お母さんはお子さんとずっと一緒に過ごしていたのですから。

ですから、お父さんが冷静であることが大切です。
お父さんまで冷静さを失えば、家庭が不安定になってしまいます。

子供の勉強がうまくいけばお母さんのおかげ、勉強がうまくいかなければ自分の責任、ぐらいの姿勢でいられれば最高のパパです。

言うことをころころ変えない。
方針を一貫させる。

そして、ぜひビジネススキルを応用なさってください。
ビジネスの現場でお父さんが身につけてこられた、スキルは受験にも子育てにも応用できる貴重な財産です。
○コーチングスキル
○スケジューリングのノウハウ
○報・連・相
○PDCA
なにより、部下育成における失敗経験、取り引き先との付き合いでの失敗、同僚との軋轢、などご自身の失敗経験を活用しましょう。

よくある子供が反発するケースとして、お父さんが自分の子供時代と比べ、「お前はこんな問題もできないのか!」と責めるケースがあります。
経験に裏打ちされた責めは非の打ち所がなく、正論ですから、子供にとっては逃げ場がない。

となると、子供は反発するしかしようがなくなります。「お父さんはお父さん。僕は僕なんだ!」なんて爆発すると、勉強どころではなくなります。
そうなると、「ウチは反抗期だから・・・」とおっしゃる方がいらっしゃいますが、それは反抗期ではなく、「反発」。
ちょっと注意を払って入れば引き起こさなくてすんだ反発を、親が与えてしまっているということなのです。

親の自慢は子供には嫌みに聞こえます。決して叱咤激励にはなりません。
いくらお父さんが貴重な受験経験を持っていらっしゃっても、そのあたりの対応を間違うと、厳しくなります。
子供たちには、自慢よりも失敗談の方が断然ひびくということを知っておいてください。

リーダーのあり方については、こんな言葉があります。
「最低のリーダーは指示をする。
 普通のリーダーは説明する。
 優れたリーダーは率先垂範、背中で語る。
 最上のリーダーはやる気に火をつける。」

世のパパには、ぜひ最上のリーダーとしてお子さんの中学受験を成功に導いてもらいたいと願っています。

がんばりましょう!

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