ウチの子にはどんな塾があってる?

 

お子さんのタイプ別「失敗しない塾の選び方」

学習の先取りが出来ているか、そうでもないかと、計算のスピードが速いかそうでもないかという2つの点で見てタイプ分けしてみましょう。

 

計算のスピードが速い
Yes No

先取り学習が

できている

Yes A C
No B D

 

Aタイプのお子さん

他塾よりも若干進度が速く、教材が難しめの塾が合います。

 

先取り学習してきているわけですから、他のお子さん方よりも授業が分かりやすかったり、早く解くことが出来る場面が多くなり自分は出来る子だという自尊心が生まれてきます。

 

このクラスの中では自分はトップレベルかも!

と思うことで学習意欲を高めさせようというわけです。


お子さんの自尊心をくすぐる塾選択が効果的です。

 

 

首都圏では、サピックスということになります。

 

ただ、1つ例外があります。


計算が早いだけでミスを連発するお子さんは四谷大塚が適しています。


他のお子さんとの競争心をあおるよりも、ていねいに解く練習をする必要があるからです。

 

この場合には、ノートに読み易い字を書く練習をさせておいて下さい。

 

ミスが多いお子さんの多くは、字を書く事を面倒くさがります。

 

書く事を嫌がらない状態で塾にいれる事を心掛けて下さい。

 

 


Bタイプのお子さん

宿題の量が多すぎない塾を選んで下さい。

 

宿題が多すぎると、早く終わらせなくっちゃと思って、解き方を覚えるだけの暗記型学習になってしまうのです。

 

この場合は、四谷大塚か日能研が良いと考えられます。


他塾に比べて1問にじっくりと時間をかけて理解させようという方針で授業がなされています。

 

四谷大塚に入れる際に親が気をつけておくことは、曜日後との時間の使い方に注意して上げることです。


子供任せでやった場合、算数と国語の復習と理科社会の予習を同じ日にやらなくては行けなくなることが往々にしてあります。

 

どの曜日に、どの教科の、何をどのくらいの時間をかけてやるのかを、考えてあげて下さい。

 

また、日能研に入れる際に親が気をつけておくことは、復習が機械的な暗記学習になっていないかどうかをチェックしていただくことです。


日能研の復習テストはカリテと言いますが、このテストは問題の多くはテキストどおりです。

 

ですから、理解していなくても取り合えず解き方や答えを丸暗記していけばある程度点数が取れてしまいます。

 

これでは、総合的なテストで点数が取れないようになってしまいます。


暗記型学習になっていないかどうかは、解き方を説明させて見れば簡単にわかります。

 


Cタイプのお子さん

勉強量が多め、そして演習量が多い塾が合います。

 

物事を理解するのが早いわけですから、後はそれを使えるようにすることで早く成績を伸ばすことが出来ます。

 

ですから、たくさんの演習問題を解いて使い方を定着させるタイプの塾が有利になります。


その意味で早稲田アカデミーになります。

 

この際に、親が気をつけておくべきことは2つあります。

 

1つは、宿題をこなし切れているかどうかに常に注意を払ってもらうこと。
2つ目は、暗記型学習になっていないかどうかのチェックです。

 

早稲田アカデミーでの宿題量は、最下位クラスでない限りは、他塾よりもかなり多いとお考えください。それがこなし切れたら大きな効果がありますが、こなしきれずにツマミ食い状態になってしまう危険性があります。


こなしきれていない場合は、宿題の優先順位を決めてあげて下さい。

 

暗記型学習に陥っていないかどうかは、早稲田アカデミー生のお母さん方が常に注意される事をお願いします。

 

算数の解き方も、何から何まで公式にして覚えさせる講師が多い塾ですから。

 

 


Dタイプのお子さん

2つあります。


1つは、宿題が多すぎない事。

このタイプのお子さんは、数をこなすより一問一問しっかり理解させる必要があります。

宿題が多すぎると、1問をじっくり理解する時間が取れなくなります。

 

 

2つ目は、気軽に質問出来る塾である事。

塾の授業はどんどん進みますから、理解しきれない問題が多くなるはずです。

授業中にわからなかった問題に20分も30分もかけることは時間の無駄になります。

ですから気軽に質問できることが大切なのです。

 

以上2点から考えると、四谷大塚です。

 

その際に、親が気をつけておくべきことは2つあります。
1つ目は、四谷大塚の週例テストをペースメーカーに学習プランを組み立てて行くこと。


2つ目は、少5で国語の暗記すべき知識量が非常に多いために取捨選択が必要な場合があること。

 

です。


また、わからない問題をお子さんが質問する場合、お子さんに「質問してらっしゃい。」と言うだけではなく、担当の先生にお母さんが前もって連絡を入れて、お子さんが質問しやすいようにして上げることも大切です。

 

特に、通い始めた初めの頃は、なかなか質問出来るものではありませんから、お母さんの一押しはどうしても必要です。

 

合格実績で塾選びをされる方が多いのですが、最も大切なのはわが子に最もあった塾に入れてあげるということです。

 

授業が公開されている場合は、実際に見学に行ってみることです。

 

わが子がいきいきと授業に参加しているイメージを描くことができれば、その塾選びは成功かもしれません。

 

 

入塾時、できるだけ最上位クラスに入らなければならないのはどうして?


大手塾は成績によってクラスが変動するシステムを採用しています。

 

ですから、入塾時は中間ぐらいのクラス帯で始めて、お子さんが塾になれるにしたがって徐々にクラスを上げてくれればいいとお考えになる方もいらっしゃいます。

 

しかし、そう話はうまくいかないのです。


順調にクラスを上げていける子は、圧倒的に少数派だからです。

 

例えば、日能研では、上位クラスと下位クラスでは算数の授業時間数すら異なっています。

 

上位クラスの方が多いのですから、学力差は開くばかりですよね。

 

また、サピックスの下位クラスでは、クラス分けテストに出題されるにも関わらず、授業で教わることが出来ない問題がたくさんあります。

 

このように指導される内容自体に大きな差があるために、学年が上がるほど大きな差が生まれてしまうのです。

 

同じように、他の塾でも上位クラスに上がることはなかなか難しいことを知っておかれる必要があります。


実際には、小学校4年生の時点で一番上のクラスに在籍していたお子さんの6割以上が、そのまま小学校6年生まで一番上のクラスで在籍を続けます。


言いかえれば、下のクラスから上がってきて一番上のクラスにたどりつけるお子さんは、ほとんどいないのです。

 

これは一番上のクラスに限りません。

 

大手塾では、入塾時のクラス帯とほとんど変わらないクラスのまま、受験に臨むお子さんが大半なのです。

 

「入塾した時のクラスが受験の時のクラス帯」

 

これが現実です。

 

 

ですから、中学受験を成功させるためには、受験時に在籍していたいクラス帯と同じかそれより上のクラスで入塾できるように、準備をしておくべきなのです。