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中学校以降の学習(1)

夏期の授業に忙殺されてブログの更新が遅れてしまいました。

ここ数年、中学生や高校生の授業依頼が増えています。新規の方も多いのですが、
中学受験終了後も引き続いて依頼される事も多くなっています。
また、中学受験時に担当させていただいた方から1年後2年後に連絡が入ることもあります。

私立中学に進学した生徒たちを教えながら、いろいろと感じる事があります。
私立中学に進学した生徒たちの少なくとも50%以上は、学習面において何某かの劣等感を抱えて
6年間を過ごしているのではないのだろうか、という思いです。
成績上位の30%の生徒たちだけが、楽しく充実した学校生活を送っているように思えてならないのです。

合格の歓喜に浸っているうちに、いつの間にか中学の学習が始まってしまい、
いつの間にか授業について行けなくなった生徒も多いでしょう。
でも、このタイプの成績不振は、早い時期ならすぐに成績を回復させることが出来ます。
勉強量が不足しているだけですから、学習スケジュールの作り方を教え、自己チェックの仕方を教え、
何カ所かの学習の重要ポイントを押さえていくことで、学校の定期テストで高得点をとらせることが出来ます。

難しいのは、
1 中学受験の勉強の感覚が抜けきらずに、中学校の勉強を何となく続けている場合。
2 中学受験の学習を通して、間違った学習方法を身につけてしまった場合。
この2つの場合です。

今回は、1の中学受験と中学高校での勉強感覚の違いについて書いていきます。

中学受験と中学高校での勉強感覚の違いは、多方面にわたります。

・テストの目標点数も変わります。
中学受験時には70%で良かったのですが、中学校に入れば100点を目指す学習に
変えていくことになります。
中1の初めての中間テストでは、クラスの平均点が90点を超えることも珍しくありません。
80点をとって「まあこんなもんでいいかな」と思っていると、いつの間にか授業について行けなくなります。
学習の正確性や確実性が大切になってきます。

・予習と復習のバランスが変わります。
中学受験では、ほとんどが復習中心だったのですが、中学以降では予習が大切になります。
学校で出される宿題(予習の宿題はほとんどありません。復習の宿題です)だけに追われているうちに、
授業進度について行けなくなるのは珍しいことではありません。

・中学校以降は、どんな家庭学習をするのかを手取り足取り教えてくれません。
  自分で学習時間や学習方法を工夫する必要があります。

・中学受験以上に、問題を解く課程が重視されるとともに、その正しい表現が要求されます。

・運動クラブに入った場合は、短い時間を有効に使う学習方法が大切になります。

 夏休みはもう半分以上終わってしまいましたが、最後の2週間でこれまでの遅れを取り戻す事は
十分に可能です。しかも、中1生や中2生なら、友達に圧倒的な差をつける事すら可能です。
 今日寝る前に明日の学習予定を作ること。
 英語と数学については、2学期の予習をやっておくこと。
 
この2点が大切です。

塾の予習は本当に不要?(その2)

前回は、「今の塾の子供たちは、解けないことに慣れすぎている」という話題でした。

 授業中の演習や、家でやる問題演習での正答率を高めるにはどんな方法が考えられるのでしょうか。
家庭学習での正答率を高めるには、授業中の正答率を高める必要があります。
というのは、授業中に間違った問題は、、家に持ち帰って解き直しをすれば、解説授業の理解に応じて
30%から600%の範囲で解けるようになります。
決して100%というわけではありません。
しかも、解く道筋を聞いた後ですから、この種類の復習は、解き方を見つけたり正解に少しでも
近づくための工夫をする力を高めるものではありません。
その方法に沿って解けば、オートマチックに正解出来る事を学んでいることになります。

ということは、授業中の演習では、始めから高い正答率を確保できる方が有利だと言うことになります。
習い始めたばかりですから、少ない情報量しか持っていません。
そのなかで試行錯誤する力量がものを言うことになりますし、試行錯誤すれば何とか解けるだけの
事前の情報を仕入れておくことが必要だということになります。

授業は、「基本の説明」→「基本演習」→「演習問題の解説」→「標準レベルの知識解説」→
「標準問題の演習」→「標準問題の解説」・・・このような順序で進んでいきます。 
速いスピードの解説について行けない子(このような子供たちが非常に多いのです)や、
過去そのような発想をした事が無く、その説明が理解しきれなかったりすれば、
解くための必要最小限の情報すら理解出来ない中で、問題演習に取りかかることになります。
当然正解出来る問題は少なくなります。
このように、「初めての挑戦では解けないことが当たり前」を何度も経験することになります。
演習時間を、何となくやり過ごしながら、そのうちに始まる解説授業を待つ。
このような、気持ちの反復練習を重ねていくことになります。
 
基本問題の演習に必要な知識や情報を事前に取り込んでおく事が出来れば、演習時間をもっと有効に
使えるのではないかと思うのですが、いかがでしょう。つまり予習です。

テキストをとりあえず読んでおく。例題の1~2問だけでも解き始めておく。
これだけでも授業の理解が大きく変わり、これまで何となくやり過ごしていた時間が、
正解に向けて頑張る時間に変わる子供も多いのではないでしょうか。
今、大手塾は復習中心主義です。

日能研は予習が禁止されているようです。
予習をしていった生徒が叱られたという話をあちこちで聞きます。
またサピックスは、毎週授業始めにテキストを渡されますから、予習は現実的に不可能です。
四谷大塚では、一部予習が課題になっているようです。
ネットオークションでサピックスのテキストが高額で取引されているのは、
もしかしたら予習のためかもしれませんね。

社会の講師からはこのような意見が出ました。
「経験が少ない小学生が、授業の限られた説明だけで知識のつながりを頭の中に構築するのは無理だ。
事前に説明を読む程度の予習は必要だと切実に感じている。
特に、太字も無い日能研テキストの場合は必須だと感じている。」

塾の予習は本当に不要?(その1) 「テストでミスを多発する子は、普段の演習問題での正答率も低い。」

近頃の先生方とのミーティングは、私のその時々の興味に添って話し合っています。
この方法は、私の独りよがりにすぎないのではないのかという自問自答を繰り返してきました。
幸いなことにそうではないようです。
参加してくれている先生方の活発な発言を聞いていると、私が近頃疑問に思ったり、
悩んでいたりすることがかなり重複していることが分かってきたからです。

またまた、そのミーティングでの話です。
「テストでミスを多発する子は、普段の演習問題での正答率も低い。」
という話になりました。
決して他の子に比べて理解力が劣っているわけでもない、計算力が低いわけでもない。
それなのに、テストでいろいろなミスを連発する。こんな子が近頃大過ぎないかというわけです。
確かに、そう言われればこれまでミスを減らすために効果抜群だった方法が、
どうもうまく働かない子が出始めてきました。
そのような子は、確かに演習で間違うことに対して頓着していないようです。
塾の授業中の演習では、「間違っても、この後の解説を聞いて理解すればいいや。」
と思い込んでいるように感じますし、そのような気持ちで解く事が習慣になってしまっている
ようにも感じます。
 
間違うことに慣れてしまう。間違うことが習慣になって、たくさん間違うことが普通の状態になっている。
それは、正しい答えを出すことよりも、終わらせる場合によっては答えらしいものを書くことが
大切な目的になってしまっていることです。

100点のテストで60点をとる場合、解答欄を全部埋めて60点の子供と、
解答欄の70点分を埋めて60点の子供と、どちらが今後伸びていきやすいと思われますか?

家庭教師の立場からすると、70点分を埋めて60点の子供の方が上げて行きやすいのです。
正しい答えを出すことに執着してくれていますから、インプットを手助けするだけで
順調に伸びていってくれからです。

 「今の受験勉強は、間違いだらけの解答を出す訓練を続けてしまっている子が多くなりがちだ。」
発言してくれた先生は、このような意味で問題提起をしてくれたわけです。

見事な解法は必要?

先日、関西での会合が終わり新幹線で帰京はTさんと一緒でした。
このTさんは私と同様に長年中学受験に携わっています。私が信頼するお一人です。
 京都を過ぎて関ヶ原あたりだったでしょうか、ある塾の話題になりました。
○学園の生徒を担当された場合に注意されていることは何ですか?とお聞きしました。
Tさんの返答はこのような内容でした。
○学園では見事な解き方で教るが、それが子供たちに再現できないような見事すぎる解法で
あることが多い。しかも、その方法での解き直しが宿題になり、その上宿題チェックが厳しいときている。
不真面目な生徒は良いとして、真面目な義務感の強い生徒はノートにとってきた式や数字を
丸写しにしている。
その子の身の丈に合った解き方で教え直すと、すばらしい理解を示すことがほとんどだ。
でもそのような方法で解いていくと塾でこっぴどく叱られる。
本当に○学園でスランプになった子供を復活させるのは難しい。

私も全く同感です。

この○学園だけではなく、いわゆる裏技がやたらと多い塾があります。
裏技に当てはめる事で一部の難問が魔法のように解けます。
ところが、問題文の表現が少し変わったり、条件を少し変わるだけでお手上げになります。

子供の理解を超えるような見事すぎる解法や裏技の多用が、子供たちを苦しめている場面を
多く見てきました。その一方で、それらを見事に使いこなすほんの一部の子供たちも見てきました。

まず、その問題を基本に忠実に解き、問題の本筋を理解した上で見事な方法に挑戦するという
二段構えの学習が必要だと思います。
例えば、今年の御三家の算数を見ますと、喜ばしいことに裏技で見事に解ける問題は多くありません。
条件を理解して題意をとらえて、愚直に処理を始めることが必要な問題が多かったのです。
うがった見方をすれば、中学校の先生方が、裏技の暗記学習を習慣にして入学してきた生徒に
疑問を感じられているともとらえる事が出来ます。

確かに、大学受験に向けての数学や物理の学習では公式暗記から入るのは愚の骨頂です。
公式の導き出し方やその意味の理解を最重要視するべきなのです。
「いざとなったら公式を自分で作ることが出来る」これが大学受験での本当の学力だと考えています。
ある有名予備校授業で、数学の看板講師の方が生徒たちを前に、
「私は、年間に2~3個しか公式を覚えろとは言わない」と宣言されたそうです。
さすがだと思います。

せっかく志望校に合格したのに、中学や高校で落ちこぼれてしまう子供やついて行けないと
感じている生徒が実に多い事をご存じでしょうか。
少なく見積もってそれぞれの中学校の30%の生徒がそう感じているはずです。
そうなってしまった原因の1つが、この裏技の暗記学習だと思うのですがいかがでしょう。

塾の授業の価値を高める聴き方

今回も講師の先生方のミーティングの話題です。

これまでのミーティングの話題の中心は、家庭学習において子供自身の頭を活発に
働かせる方法でした。
ですから、このブログも家庭学習のやり方ややらせ方についての話題が中心です。

各塾で夏期講習を受けるに当たっての注意点の情報交換をやっていたときのことです。
ある講師がこんな事を言い始めました。
(A講師)「夏期講習、特に小6のように長時間の講習の場合、塾の授業と家庭学習を
セットで考えないと片手落ちになるね。
授業を積極的に聞く事から始めないと、いくら家庭学習をちゃんとやっても効果は半減する。」

確かに正論です。
(私)「授業を積極的に聞くというのは、どういうこと?」
(A講師)「通常、小6の夏期講習は、(問題演習)その後(解説)を繰り返すものだけれど
授業の受け方って言われるとどうしても解説授業の聴き方を中心にとらえてしまうよね。
でも、実は、解説授業の前の問題演習の時のマインドがその後の解説授業の価値を
決めていると言えないかな。」

(私)「問題演習を真剣にやることで、解説授業が良く理解できるということかな。」

(A講師)「もちろんそれも大きな要素。それ以外には問題を考えるときの注意力や
気付きの問題も大きい。」

(私)「もっと、詳しく説明してもらえる?」

(A講師)「基礎力はあるのに応用問題が解けない、とか、初見の問題に弱い子って多いよね。
でも、そういう子のほとんどは理解する力はちゃんと持っている。
そして、理解できる子の中に応用できること出来ない子、初見の問題に強い子と弱い子がいる。
その違いは、問題を解くときの思い入れの強さにあるように思う。
なんとしても解いてみせるぞ!と思いながら解く子と何となく解いている子では、
問題文から抽出できる情報の質や、自分の記憶の中から探り出してくる知識の妥当性に
大きな差が生じるよね。」

(私)「確かにそうだよね。全く同感!」

(A講師)「真剣に問題に取り組んだ後に聞く解説授業の価値は、
いい加減に解いた後に聞く授業の価値よりも格段に高いと言えると思う。
ああ~、そこに気付けば良かったのか!
とか、僕もまんざらじゃないなとか、
授業を聞きながら納得感が高まったり自己肯定感が高まったりする。
同じ解説授業を聞いていても、その授業の価値は問題演習時の真剣さや
マインドにかかっている。」

(私)「演習の後で解説があるからと思っていい加減に解いていると、
手痛いしっぺ返しがあるということだね。
全く同感。そのことを子供たちにわからせたいね。」

A講師の話を聞きながら、昔教えたある女の子のことを思い出していました。
お母さんとの面談では、いつも同じ話です。
「うちの子家で本当に勉強しないんです。9時にはベッドに入ってしまいます。
これで良いんでしょうか。」
でも、成績はいつもトップクラスです。
ある授業で、秘密がわかりました。
ちょっと難しめの問題の解説をしているときです。その子が、
「先生、その問題は2回目でしょ。」
「そうだよ、良く覚えていたね。」
「だって、3ヶ月前に203の教室の黒板の右の方に書いて説明してくれた問題だったもん。
自分では解けなかったんだけれど、あのときの説明を聞いてよく分かったんだから。」

驚きました。確かに3ヶ月前に説明した問題です。
言われてみれば、あの授業は日曜特訓でしたから、203室です。
黒板の右に書いて、スペースが足りなくなって左に書いてあった前の問題解説を
消したような気がします。
恐るべき集中力です。
その子は、当然のごとく桜蔭中学に合格しました。

今日6月6日は、金星の太陽面通過でした。でも、残念ながら朝からずっと曇りでした。見たかったな。
次は、8月14日の「金星食」(金星が月に隠される)を楽しみにしておきます。

読み物から得る理科社会の知識

麻布中学を筆頭に、渋幕や渋渋、時には海城や学習院女子には、子供たちにとって始めて
見聞きする内容が入試に出題されます。特に理科や社会に目立っています。

これらの初見の問題は、長い説明の後で設問があり、その後にまた説明の文章が続
きそして設問・・・。このような問題構成となっています。
内容は、ほとんどの小6生が、過去効いたことも見たことも無いような
現象や知識や考え方についてのものです。
これらの問題を解くためには、長い説明文を正確に読み取り、過去の経験や学習したことに
照らし合わせて考えていくことが必要です。
説明の文章を丁寧に正確に読み取ることが出来れば、その中に解答が隠れている
問題とも言えます。

でも、これは誰にでも出来る事ではありません。
普通の入試問題や塾の試験では高得点が取れるのに、いわゆる麻布傾向の問題では
さっぱり得点できないというお子さんが多いのです。
説明内容を正確に読み取り、自分の過去の経験値に照らし合わせて
考える事が出来るためのいくつかの素養が必要だからです。

それは、下記の3つになります。
1 いろいろなおもしろい現象があるんだなと感じ取ることが出来る。
2 それらの現象には、必ず原因があるんだなと感じることが出来る。
3 現象を知ったり、原因を理解する事に楽しさを感じることが出来る。

これらのいわゆる「知的好奇心」は、どの子供の中にもあります。
初めは眠っている知的好奇心も、適切な刺激を与えられると急激に活性化します。
日常生活でいろいろな経験を重ねること。
どういうことに「不思議」が隠れているのかのアドバイスやヒントを与えてもらう事。
読み物を通じて、不思議に出会うこと。
これらのことが大切になってきます。
特に入試問題への適応力については、活字から情報を得る練習が不可欠ですから、
何を読ませるのかが重要です。

何を読ませたら、不思議を感じる能力が育ち活字からの情報収集力が高まるのか
というご相談を多くの方から頂きます。私の知っている範囲で書いてみますと。

・朝日小学生新聞
・読売KODOMO新聞
・毎日小学生新聞
・ジュニアアエラ(月刊)
などがあります。

ジュニアアエラなどは、一つの項目についての記載分量が多く、大人でも楽しく読めます。
最新の知見も何気なく入っていますから、入試には有利に働くと感じています。

金環日食をご覧になりましたか

金環日食をご覧になりましたか。

私も、6時過ぎに起き出して近所の公園で観察しました。

太陽の右上が欠け始めてから40分ほど経ってやっと金環食に、
それから40分ほど経って普通の太陽に戻りました。

近所の公園では、小学生や幼稚園の子供たちが親と一緒に観察していました。
理科の知識は体験によって確実に補強されます。なぜだろうという疑問も起こり、
それが知的好奇心につながっていきます。

この子供たちは、今後学校で日食を習うときに、
「そういえば何年か前に見たことがあるな」
と思い出し、そのことで学習の能率があがり、深く理解する事が出来るはずだと思います。

その観察されている様子を興味深く見ていたのですが、大きく二つのタイプに
分かれているようでした。

一つは、お父さん(お母さん)自身も興味津々で、
「あっ欠けてきたわ!太陽の右・右よ!」
「今リングになった~!」
「リングが切れちゃった~」
と子供たちと楽しんでいるタイプ。

もう一つは、ただ黙って子供たちに付き添っておられるタイプです。

人の記憶力は、活字の意味情報だけを単独で大脳に収納するよりも、画像情報や
音声情報そして嗅覚の情報と共に収納する方が強化されるものです。

あのときのお母さんは楽しそうだったなとか、
公園の脇に植えてある花の良い匂いがしていたなとか、
得意げに日食の起こる理由を公園の地面に書いて説明してくれた、
あのときお父さんの声が優しかったな。
このような周辺情報と共に呼び起こすことが出来る知識は忘れにくいのです。

このような自然のイベントを観察するチャンスは多くはありません。
次の6月6日に起こる金星の太陽面通過も是非お子さんと一緒に観察してください。
そして、そのときにはお子さんと一緒にはしゃいで楽しんでいただければと思います。

「もう勉強なんかしたくない!」(2)

子供が塾のテキストを破り捨てたり、「もう勉強なんかいやだ!」と言って部屋にこもってしまったりする、
このような相談は意外に多いということを前前回に書きました。

そして、そのようになる共通の状況があるように感じるのです。
それは、「身の丈以上の学習を強要されている。(と子供がいつも感じている)」事です。
親は子供のためを思い、このぐらいはやって欲しいと要求し、
塾はこの程度の質量はこなしてくれないと困ると思い宿題を出します。
それを子供がやっとの思いでやり終わった時に、親御さんがこのような言葉かけを
続けていたらどうなるでしょうか。

1)「何、そのやり方は。間違いだらけじゃないの。そんな事をやっているから成績が上がらないのよ!」
2)「宿題が終わったら、すぐにテスト直しをしなさい。ゆっくりしている時間は無いのよ!」
3)「宿題だけやっていて良いと思っているの。テレテレやっているから社会の暗記時間が無くなってしまたじゃないの!」

たぶん、大人だっていやになってしまいますね。

「たくさんの宿題を頑張ってやったね。大変だったね。」から話し始めてあげたら子供の気持ちは
どのように変化するでしょうか。
ねぎらいの言葉を充分にかけてから、
「頑張ったことは分かるんだけど、慌てすぎてあちらこちらに間違いがあるみたいね。
間違い直しまで今やれたら、もっと気持ちがすっきりすると思わない?」
というような言葉をかけてもらった子供は、テキストを破り捨てたりしないものです。

中学受験の勉強は、この年齢の子供たちにとって各自のキャパシティーの限界近くまで
頑張るべき時期もあります。
ところがそのキャパシティーは子供たちの気持ちや感情によって大きく変化します。
たくさんの勉強をやった後でも、「すごく頑張ったね。」と褒められれば、もっと頑張ってみようという
気持ちにもなります。

同じ量の勉強をしていても、それを過剰な負担と感じる子供がいる一方で、平気な子もいます。
ストレス耐性が高い子供になってもらうために、子供への言葉掛けに一工夫をお願いしたいと思います。

明日から、小6の連休特訓に参加する人たちへ

大手塾を始めいろいろな塾で明日からGW特訓が開講されます。
その塾に通っている限り、なかなか不参加を申し出ることは出来ないものです。
塾に言われるままいつの間にか参加することになった人も多いのではないでしょうか。
 どうせ参加するのであれば、効果が出るように上手に利用してくださいね。

 どの塾でもこの時期のオプション授業は、「早い時期に入試問題に慣れる」事を目的にしています。
ある塾では、「入試問題を解かせて、君たちにショックを与えることが目的だ。」との説明すらありました。
これはあながち嘘では無いのです。

 普段、細かくパターン分けされたカリキュラムに従って授業を受けている最中ですから、
入試問題のような、いろいろなパターンを組み合わせた問題や、無闇に文章量が多い問題は
学習していません。
いきなり、明日からのGWの特訓でそのような難問や複雑な問題に挑戦することになります。
いつも自信たっぷりに学習している人にとってはこれまでの学習を見直す良いチャンスです。
ところが、毎週のかりカリキュラムをこなす事でいっぱいいっぱいの多くの子供たちの場合は、
自信喪失を招く危険を考えておく必要があります。

GWの特訓に参加する子供たちには、
1 難しい問題が出来なくても大丈夫。
2 複雑な問題の解説を最後まで粘り強く聞くための訓練だと分からせておく。

そして、授業の後の復習はやらせすぎないようにお願いします。
授業内容を完璧に復習させようとすると膨大な時間がかかります。
2~3問だけをピックアップして、解く過程を丁寧に振り返るような復習をお願いします。
せいぜい1時間が目安です。

GWの特訓に参加しない人たちにとっては、弱点対策のチャンスです。
一番苦手な単元を中心に復習してください。

□ 塾なんかもう嫌だ! □

「合格したいけど、しんどい。もういい。外で遊びたい。」
「もう塾なんか嫌だ!」
こんな、言葉をお子さんが発し始めたら親御さんはどうされるでしょうか。

うちの子に限ってそんなことは無い、とお感じになっているかもしれませんが、
実はご相談の中で15~6%を占める程に多いのです。
この2件は、ここ1週間で寄せられた中の一部です。
 
順調に受験勉強を続けてきた子供が、このような事を言い始めるには、
共通の条件があります。

1 塾の先生の言うことは絶対で、宿題は細大漏らさずやっていかないといけないと
強く思っている。
2 根がまじめ。
3 頑張ることは良いことだとわかっていて、いつも頑張ろうと思っている。

このような環境の中で、何かのきっかけで負担感が増したり、ストレスが強くなったときに、
感情があふれ出して自身でのコントロールが効かなくなるからなのです。

このようなきっかけになるのが、
1 何かの原因で、テストの成績が下がったとき。
2 塾の新しいオプション授業が始まったとき。
3 クラスが変わり厳しい先生になったとき。
4 親御さんの焦りを子供が感じ取ったとき。
なのです。

解決のための詳細は次回以降に書いていきます。

今回は、「解決法は、親御様の中にある」と言っておきましょう。
と言いますのは、上記のご相談をされたお母様は、
「志望校への綿密な計画と戦略があれば、あとは能力と性格に合わせたポイントを絞った
効率的なやり方があるのでは?」
とおっしゃっていました。
このお母様は既に本質を感じ取っていらっしゃるようでした。
そして、ほとんどの場合、親御様は原因を無意識のうちに感じ取っていらっしゃるのです。

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▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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