麻布中学を筆頭に、渋幕や渋渋、時には海城や学習院女子には、子供たちにとって始めて
見聞きする内容が入試に出題されます。特に理科や社会に目立っています。

これらの初見の問題は、長い説明の後で設問があり、その後にまた説明の文章が続
きそして設問・・・。このような問題構成となっています。
内容は、ほとんどの小6生が、過去効いたことも見たことも無いような
現象や知識や考え方についてのものです。
これらの問題を解くためには、長い説明文を正確に読み取り、過去の経験や学習したことに
照らし合わせて考えていくことが必要です。
説明の文章を丁寧に正確に読み取ることが出来れば、その中に解答が隠れている
問題とも言えます。

でも、これは誰にでも出来る事ではありません。
普通の入試問題や塾の試験では高得点が取れるのに、いわゆる麻布傾向の問題では
さっぱり得点できないというお子さんが多いのです。
説明内容を正確に読み取り、自分の過去の経験値に照らし合わせて
考える事が出来るためのいくつかの素養が必要だからです。

それは、下記の3つになります。
1 いろいろなおもしろい現象があるんだなと感じ取ることが出来る。
2 それらの現象には、必ず原因があるんだなと感じることが出来る。
3 現象を知ったり、原因を理解する事に楽しさを感じることが出来る。

これらのいわゆる「知的好奇心」は、どの子供の中にもあります。
初めは眠っている知的好奇心も、適切な刺激を与えられると急激に活性化します。
日常生活でいろいろな経験を重ねること。
どういうことに「不思議」が隠れているのかのアドバイスやヒントを与えてもらう事。
読み物を通じて、不思議に出会うこと。
これらのことが大切になってきます。
特に入試問題への適応力については、活字から情報を得る練習が不可欠ですから、
何を読ませるのかが重要です。

何を読ませたら、不思議を感じる能力が育ち活字からの情報収集力が高まるのか
というご相談を多くの方から頂きます。私の知っている範囲で書いてみますと。

・朝日小学生新聞
・読売KODOMO新聞
・毎日小学生新聞
・ジュニアアエラ(月刊)
などがあります。

ジュニアアエラなどは、一つの項目についての記載分量が多く、大人でも楽しく読めます。
最新の知見も何気なく入っていますから、入試には有利に働くと感じています。