皆さん、こんにちは。

塾ソムリエ西村が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。

西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。

■9月に行われる大手進学塾の模試

2020年度は新型コロナウイルスの影響で大手進学塾の夏期講習の日程も変則的になりましたが、夏期講習が終わるとその成果のチェックや、6年生にとっては「受験勉強の実践時期」ともいわれる秋の学習に向けたテストが、公開模試と合わせて実施されます。

今年は9月19日(土)から22日(火)までが4連休となっているため、その期間中、次の表のように、6年生を対象とした「冠模試(学校名のつけられた模試)」も予定されています。

関西エリアの大手進学塾で9月に行われる主なテスト

日程

浜学園

希学園

馬渕教室

日能研

9/5

(土)

全国公開模試

小4・5

9/6

(日)

公開模試

小2~4

灘中合格判定模試

小6

合格判定テスト

小6

9/13

(日)

公開学力テスト

小1~6

公開テスト

小2~6

9/20

(日)

合格力実践テスト

小6

9/21

(月・祝)

学校別入試実戦テスト

(コース別特別講座)

小6

9/22

(火・祝)

女子最難関中オープン模試

小6

関学中オープン模試

小6

学校別入試実戦テスト

(コース別特別講座)

小6

9/27

(日)

習熟度確認テスト

小4・5

合否判定テスト

小6

■9月は5年生にとっても大切な時期

秋は「受験勉強の実践時期」であり、また、「冠模試」も多く実施されますので、6年生にとって非常に大切な時期となっていますが、5年生も5ヶ月後から始まる「6年生に向けたスタートダッシュ」となる重要な季節です。

希学園を例に挙げますと、志望校別のコース編成となる「小6志望校別特訓」が2月より始まりますが、そのコース在籍下限値は5年生の11月から1月に受ける公開テストの平均偏差値で示されています。

希学園の公開テストは、以前にもお伝えしたように試験範囲はないものの、基幹講座であるベーシックの学習内容を多く含んでいるテストです。

つまり、これまでそしてこれからベーシックで学ぶこときちんと身につけることが、公開テストの得点を伸ばすこと、ひいては「小6志望校別特訓」を希望するコ-スで受講できることにつながっていきます。

ベーシックの学習内容が理解できているかどうかは、毎週行われる復習テストでチェックすることができますから、11月の公開テストまでに復習テストの振り返りを完了させておくことが、公開テストに向けた準備のひとつとなります。

ただ、これまでの復習テストとなるとかなりの量がありますから、すべてを振り返るのが難しいというケースもあると思います。

そのような場合には、復習テストのまとめテストともいえる「習熟度確認テスト」を利用するとよいでしょう。

■希学園の習熟度確認テスト

希学園では、4・5年生を対象に、年4回、「習熟度確認テスト」が行われています。

この「習熟度確認テスト」は、公開テストとは異なり、「出題範囲を設定いたします。(中略)授業で学んだことがどの程度身についているか、さらに今の段階でどのような補強が必要なのか」(希学園ホームページより)がわかりますから、復習テストを振り返る時間の余裕がないときには、このテストをもとにして、弱点補強の学習計画を立てていくことができます。

下の表は、ある年の9月に実施された5年生の「第3回 習熟度確認テスト」の出題内容をまとめたものです。

この表からもわかるように、「習熟度確認テスト」の出題は、その学年で必ず押えておきたいこと、すなわち基本レベルの問題が中心となっています。

ですから「習熟度確認テスト」を受けるまでに、現時点の学力やとることができる家庭学習の時間に応じて、例題や類題を中心に、A、B問題を復習することが、基本的な対策となります。

そして「習熟度確認テスト」が終わったあと、難度A~Cの問題の中で間違えていた単元について、ベーシックを用いて復習しておきましょう。

「公開テストは、試験範囲を明示しない実力テストです。(中略)復習テストの間違い直しに取り組むことで、問題への対応力を養ってください。(中略)『公開テスト過年度問題集』により時間配分を確認なさることをおすすめします」(希学園ホームページより)とあるように、まず、復習テストや習熟度確認テストの振り返りで学力の補強を完了させ、その後、過去問を用いた時間配分や問題選択の練習によって、11月以降の公開テストに向けた準備ができればよいと思います。