主任相談員を務めさせていただいている、中学受験のポータルサイト「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」主催の月例セミナーを続けています。

毎月、お通いの塾やご家庭の状況に合わせて、できるだけベストに近い学習サイクルを過ごしていただくためのガイドになればと思いつつ続けているのですが、昨日はその5年生、6年生向きの6月セミナーでした。

セミナーでもお話ししたのですが、この時期の5年生の算数で最も大切なのは、割合や比の感覚を身につけるということです。

サピックス・・・6月上旬〜7月上旬

日能研・・・6月中旬〜7月中旬

四谷大塚・・・3月上旬〜4月中旬

早稲田アカデミー・・・3月上旬〜4月中旬

浜学園・・・6月中旬〜7月中旬

塾によって前後はありますが、どの塾も夏休みまでにいったん「割合」「比」の学習を終え、夏期講習でもう一度しっかり割合と比についての考え方から応用力までを身につけるというスケジュールになっているわけです。

サピックスを例にとると、6月〜7月に4週にわたって「割合(1)」〜「割合(4)」があり、さらに夏期講習の授業でも「比と割合(1)」〜「比と割合(4)」の4回、そしてまた別に「比と図形」という回もある念の入りようです。

他の塾でも程度の差はあれ、同じように念入りに「割合」「比」に関する学習が行われます。

算数において割合と比がいかに大切かがわかりますね。

5年生の算数における最重要単元である「割合」「比」を完成させる夏休み。

5年生は、そんな目的意識をもって過ごしていただければと思います。

セミナーでもお話ししていますが、サピックスの夏期講習は「予習型」です。

日能研や浜学園・希学園の夏期講習会は「復習型」つまり「これまで習ったことをあらためて総復習する機会」なのですが、サピックスはそうではなく「夏期講習中もカリキュラムが進み続ける」という過酷なカリキュラムです。

その中でこの夏、何を最重要事項として取り組むべきかは、上記の「比と割合」を含め、あとはお子さんそれぞれの課題ということになりますね。

一学期の学習でお子さんが「できたこと」「できなかったこと」を冷静にピックアップし、優先順位をつけましょう。

その際、利用するのは月々のマンスリーテストの結果がいいでしょう。

正答率表を見ながら、お子さんが間違った問題で正答率の高かったものに印を入れ、「みんなができているのにお子さんができなかった問題」がどの単元に多くあるか、ぜひ夏が始まるまでに準備しておいてください。

準備さえできれば、あとは「いつやるか」です。

夏休みのスケジュールと、そろそろ出てきた塾の夏期講習日程とにらめっこし、具体的な予定に落とし込んでいきましょう。

今から準備しておいて丁度いいくらいだと思います。

ぜひ行動に移してみましょう。

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