春期講習の真っ最中ですね。
この間に算数は6単元、理科と社会では3単元も進みます。
5年生までに学習した単元ですが、1段難しくなっていますから軽く見るわけにはいきません。
この期間は、午前中の時間の使い方がポイントです。
算数を中心に学習スケジュールを組んでみましょう。
また、理科の中和の計算も算数と必ず復習時間を取ってください。
春期講習の真っ最中ですね。
この間に算数は6単元、理科と社会では3単元も進みます。
5年生までに学習した単元ですが、1段難しくなっていますから軽く見るわけにはいきません。
この期間は、午前中の時間の使い方がポイントです。
算数を中心に学習スケジュールを組んでみましょう。
また、理科の中和の計算も算数と必ず復習時間を取ってください。
先週学力判定テストがありました。
これまでとコースが変わるお子さんも多いことでしょう。その際の注意事項をお話しします。
・コースが上がった場合の注意事項
AコースからBコースへ、BコースからCコースへというようにコースが上がった場合は、上のコースで週例テストを受けることが出来るようになります。
コースをあげることが出来る学力がついていたわけですから、それまでの週例テストでは60程度以上の偏差値が取れていたはずです。週報の成績優秀者の中に自分の名前を発見する楽しみもあったはずです。
ところが、コースが上がったとたん偏差値は40点代に、時には30点代に下がることも珍しくありません。
これまで気分よく勉強していたのに、急に心配になるお子さんやお母さんが多いのです。
冷静になって考えれば、1ランク上の学力集団に入ったのですから、集団の中での順位は下がって当然なのですが、これまで見たこともないような偏差値にうろたえてしまう方が多いのです。
落ち着いて、じりじりとあげていく作戦を練ってみましょう。
最優先で考えるのは、次の月例テストでクラスを下げないことです。
そして、出来れば順位を今よりも上げることです。
そのためには、毎週の学習をちゃんとやるのは当然として、週例テストの振り返り学習を見直してみましょう。
月例テストは、その回以前の4回分が試験範囲です。
その4回分の週例テストの復習がちゃんと出来ていれば良いわけです。
週例テストの復習の仕方を教科毎にまとめておきます。
・算数
正答率60%以上で間違った問題は、必ず復習させてください。
このときは、お母さんが横について様子を見ておかれることをお勧めします。
この間違いのなかに、「苦手の芽」が潜んでいることが多いのです。
たとえば、”公約数と公倍数の違いを理解できていない”ということを発見するかもしれませんし、”1未満の数で割ったら元の数よりも大きくなること”が納得出来ていないかもしれません。
そのような苦手の芽を発見したら、テスト問題の類題を予習シリーズ絡みつけだして数問やらせておきましょう。
60%以上の復習が終わったら、
70点/150点までのお子さん
深追いすることはやめて、ここで止めておきましょう。
今解き直した中で心配な問題だけをやり直す事ぐらいでストップです。
100点/150点までのお子さん
正答率40%以上から60%までの問題の解き直しをします。
100点/150点以上
正答率30%から60%までの問題の解き直しをします。
国語
漢字と語句の間違い直しから始めてください。その場で覚え込むようにさせてください。
読解については、正答率50%以上(100点/150点以上取れている場合は40%以上)の問題の中で間違った問題の、”設問を読み直す”、”解説を読ん
でなぜその答えになるのかを理解する”という順序で復習させてください。予習シリーズの解説と同様に週例テストの解説も充実しています。
社会
なかなか社会の復習まで手が回らないと思います。
でも、間違った問題の中で大切な事柄(正答率50%以上)をサブノートにまとめておくことだけはやらせてください。
(中学受験情報局のサイト内の社会サブノートの作り方を参照ください)
予習シリーズをそのまま覚え直すという無謀なことは避けてください。
月例テストの前に覚え直すためです。
理科
社会と同じくなかなか時間が取れませんね。
知識単元では、多く間違った大問に関係する予習シリーズの説明部分を探し出して、
“読み直す”→”軽く覚え直す”→”蛍光ペンでざっくりと印をつけ、そのページに付箋の目印を貼っておく”事をお勧めします。これも、月例テスト前に効率よく覚えるための準備です。
クラスが下がってしまった場合の対処を次回にお話しします。
春期講習前の数日の空き時間を見つけてやってほしい内容としては、
1 理科の水溶液の計算問題(気体の発生・中和)
2 演習問題集(αコースはα編、ABコースは基本編、CSコースは応用編)を使って、「面積と比」、「濃さに関する問題」
上記の2つをやっておかれることをお勧めします。
もし、αABコースのお子さんの中で、「濃さに関する問題」がどうしても苦手という場合は、予習シリーズ5年上の16回に戻って学習させてください。
4月12日に第1回合不合判定予備テストがあります。
これまでの全単元が出題範囲ですし、志望校の合格可能性が数字で表されることを考えると、緊張するテストと言えます。
記述問題が極端に多い学校の判定には信憑性がありませんが、ほとんどの学校に対して信頼度の高いテストです。
二学期の合不合判定テストの1回から4回は、サピックスを初め他塾の生徒も大挙して受けに来ますから、ますます信頼度が高くなっています。
この春期講習から第1回合不合判定予備テストまでを、入試直前期から入試までの模擬練習として利用して頂きたいのです。
四谷大塚の春期講習はほとんどが復習です。
難問奇問は省かれていますから、基礎学力がついているかどうかを調べるには手頃な問題です。
算数は、授業を聞きながらよく分かっているかどうかの自己判断をしていくことで、学習効率がグッと高まります。
授業中に理解度を自分で判断して○△×を小問ごとにつけていくのです。
○印は、よく分かった。
△印は、だいたい分かったけれど自信がない。
×印はよく分からなかった問題。
こうすることで、復習すべき問題が分かってきます。
×印の問題は授業で説明を受けても分からなかったわけですから、自宅に持ち帰って考えても解ける可能性は低いはずです。
これは、上手に説明出来る第三者が
いない限りは、復習すべきでない問題です。
テストの点数を上げるためには、△印の問題に一番力を注いでください。
そして残った時間を理科や社会の暗記に回
してください。
今週が算数では「速さ1」来週が「速さ2」です。
「速さ1」が速さと時間の逆比、「速さ2」が流水算や通過算です。
5年生内容よりも1段難しくなっていますが、上位校を受けるにはどうしても外せない単元です。
2人の動きを状況図に書いてみるとか、池の周りの3人の動きを書いてみるという作業から始めるようにしてほしいのです。
前々回にお話しした、頭が良いのにミスが多くて点数が安定しなかった男の子が苦手にしていた単元です。
また、「速さ2」の流水算も、川の速さが変化したり、静水中の船の速さが変化するDEランクの問題では特に線分図にすることが必要です。
あと6日もすると春期講習が始まります。
サピックスの春期講習は他の塾が復習を中心にやるのに対して、どんどんと新しい単元をやっていきます。
1週間ばかりの講習で算数は3単元、理科や社会は2単元です。
普段ならば、3週間かかって習う量ですから気が抜けません。しかも算数は、平面図形・数に関する
問題・立体図形をいう大切な単元です。
小5の春期講習は午前中ですから、午後と夜の時間を使ってその日の復習をやりきってください。
実は家庭学習と同等に大切な事があります。
それは、授業の聴き方と授業内容の書き込みの仕方です。
授業の聴き方について
サピックスの授業はテンポ良く進むことが特徴です。
「えっ!なぜ!」と考え込んでいると、説明はその先の問題に進んでいます。
理解しきれなかった内容は素早くチェックして、次の説明を聞く体制を早く整えるようにするべきなのです。
でも、このことをお子さんに「先生の話をちゃんと聞いてきなさい」と命令してもお子さんはどうして良いか分からないはずです。
授業が理解できたかどうかを三段階でチェックするように言ってあげてください。
○印は、よく分かった。
△印は、だいたい分かったけれど自信がない。
×印はよく分からなかった問題。
と、小問毎に問題番号の横にチェックするように言ってあげてください。
こうすることで、次の先生の話を聞く体制ができあがります。
もう一つ良いことがあります。
この○△×の印が復習に利用出来ることです。
×印の問題は授業
で説明を受けても分からなかったわけですから、自宅に持ち帰って考えても解ける可能性は低いはずです。
これは、上手に説明出来る第三者がいない限りは、復習しない問題とするべきです。
テストの点数を上げるためには、△印の問題に一番力を注ぐべきなのです。
そして、ミスを防ぐために時間と相談して、○印も出
来るだけやるというスケジュールを組んでください。
授業内容の書き込みの仕方について
サピックスの生徒のほとんどは、授業中にノートを取りません。
デイリーサポーという授業用テキストが、裏表に同じ問題が印刷してあり、表は授業用、裏を
復習用として利用出来るようになっているからです。
ですから、デイリーサポートの表面に書き込む内容と言うことになります。
悪いノートの例
・字が殴り書きになっている。
・答えだけが書いてある。
・式は少し書いてあるが、線分図やその他の図がほとんど書かれていない。
成績上位のお子さんが上のような状態の場合は、成績が不安定になりがちです。
頭脳の処理量が多いために、コンディションに大きく作用されることに
なるからです。
また、成績が中位または下位のお子さんの場合は、復習の際に、どう解いて良いか分からなくなってしまい、成績が伸びません。
授業を聞いていて、「さあ書こうと思ったら黒板の字が消されてしまっていた。」ということは、サピックスでは起こりがちなことですから、書き写そうと強
く意識させることが大切です。
まず△の問題だけはどんなことがあっても、式や図を必ず写し取ってくることを授業のたびに話してあげてください。
今回のカリテの算数の点数が良くないときは。
・線分図をちゃんと書くことが出来るか。
・比や割合を表す数字に○や□をつけているか。
・比や割合数字が何に対してなのかを説明出来るぐらいに分かっているか。
この3つのことを調べてあげてください。
これまで、あまり式や図を書かなくても解けていた生徒でも、そろそろちゃんとした図法を使っていかないと解けなくなる時期です。
今、日能研で習っている問題レベルが、中堅校の入試問題の1番から4番あたりの難しさに当たります。
上位校を志望しているお子さんは、解き方をチェックしてこれから習う難問に備えてください。
あと1週間で春期講習が始まりますね。
日々の学習に追いまくられ一息つかせたいと思っても、春休みは春期講習で息つく暇も無いな、とお母さんが感じられていたら、要注意です。
お母さんがそう感じられたことが問題なのではなくて、お子さんのその状態が問題なのです。
1週間の学習スケジュールの見直しを是非お願いします。
まず、授業の復習・宿題・カリテの復習などを各教科毎に書き出す事から始めてください。
出来るだけ無駄を省くように心がけてください。
だって、この時期に精一杯になっていると、あと2年近くこの状態を続ける事が出来るはずが無いですよね。
もう一つは、お子さんの気持ちのメンテナンスです。
もし、成績が伸び悩んでいるとしても、責め立てるよりも前に、お子さんの努力をねぎらってあげるようにお願いします。
気持ちがいっぱいいっぱいなのかもしれません。
「2月の授業が始まって1ヶ月半よく頑張ってきたわね。」ここから話を始めてください。
そして、「もう少しカリテの点数を上げるにはどうしたら良いと思う?」というように穏やかに話を続けてください。
お子さんのいっぱいいっぱいの状態が、物理的な時間がいっぱいいっぱいなのか、気持ちがいっぱいいっぱいなのかを見極めてあげてくださいね。
ノートの字が急に乱雑になっていないか、カリテに残った計算が乱雑になっていないかも見てあげてください。
急に字が乱雑になっていれば、焦って勉強をしている証拠です。
追いまくられていると感じているかもしれません。
ある、お子さんの話を書いてみようと思います。一昨年ご相談を受けた方です。
日能研のある校舎の小5生。Mクラスでした。この時期のカリテは算数がだいたい110点ぐらい。共通問題は9割程度は取れるのですが、発展問題が良くて半分、普段は3割程度の正答でした。
もっと点数を上げたいというご相談でした。
それまでの算数の家庭学習は、本科テキストと栄冠テキストの問題を一度全部解いた後、カリテの前に本科テキストの問題を再度解き直すようにお父さんから言われて、それを忠実に守っていました。非常に真面目で素直なお子さんでした。
カリテの問題用紙に残った計算の後と、授業ノート、宿題ノート、家庭用解き直しノートを見せてもらったところ、解き直しノートの字が3月に入って急に乱雑になっていました。
そこでお願いしたのが、解き直す問題の取捨選択です。
本科テキストを一回目に解くときには横についてもらって、どのタイプの問題に手こずっているのかを見ておいてもらって、その類題を栄冠テキストからピックアップしてもらいました。それだけを繰り返すようにしてもらったわけです。
その結果、春休み前のカリテは140点がはじめてとれました。
実は、計算中心の単元ですから、スケージュールの見直しが一番やりやすい時期なのです。
今回は、国語の話を中心に書いていきたいと思います。
サピックスの国語テキストはAテキストとBテキストの二種類です。
Aテキストは、語句と短い文章による問題。
Bテキストは、読解と記述を扱っています。
算数と比較して国語はやや手薄な印象を持つ保護者もいらっしゃいますが、Bテキストを見るとそうとも言えません。
『Aテキスト』の知識量は、他塾のテキストと比較してかなり少ない量です。
逆に言えば、この範囲では95%以上を暗記することを目標においてください。
特に女子学院や慶応のように語句問題が多い中学校を第1志望としている場合は注意してください。
一方、読解分野は質量共に不足している感じを受けます。問題文自体が易しいのでじっくりきめ細かく読んでください。
『Bテキスト』は、問題文用冊子、設問・解答用冊子、解答・解説用冊子の三分冊構成をとっており、他の塾にはないユニークなテキストになっています。
特に、解答・解説は小学生にわかるような表現になっているので、自習教材としても活用できます。
読み物としても優れた題材を選定しているので、無理な
く取り組めます。また、繰り返し読む価値のある優れた文章が多いことも特徴です。
教室やクラスによって違いますが、宿題量は多くない方です。
でも担当者によっては(校舎毎の差というよりも担当者による差の方が大きいように感じま
す)、「その答えになった理由を書く」、「その答えの根拠となった文章を抜き出す」などの宿題を課される場合があります。そうなると膨大な時間がかかります。
全部をやりきろうとせずに、半分ぐらいを真剣にやるといった工夫が必要になってきます。
このBテキストは、麻布のような物語文を中心とした記述対策として優れたものです。
記述力は短い期間で身につくものではありませんから、麻布や開成、武蔵のような記述問題が多い最上位高を目指している場合は、このBテキストをやる時間も1週間の学習スケジュールに入れてください。
今週は第5回総合、テストは第1回月例テストとなっています。
ここで算数の点数を下げてしまえば、上位校合格から遠ざかってしまいます。
「辺と面積比」「濃さに関する問題2」「数列」全部大切です。
S・Cコースのお子さんは、予習シリーズの練習問題の1・2番と例題を使って、B・Aコースの生徒は基本問題の左側のページを使って忘れていないかどうか確認してください。
理科は、第2回から4回まで化学範囲でした。
この3単元で入試配点20%から25%はあると考えてください。
この単元の週例テストの出来が良くな
かったときは、今週は知識だけの暗記に留めて、気体の発生や中和の計算問題は春期講習前後にやるように予定しておいてください。
今回は、カリテの復習のやり方についてお話ししましょう。
カリテの復習なんてやっている時間は無い、とおっしゃる方もいらっしゃると思いますが、しばらくおつきあいください。
カリテの算数を見るポイントは3つです。
1 苦手単元を発見する。
2 得意単元の中の苦手項目を発見する。
3 落ち着いて学習できているかを確認する。
1の「苦手単元を発見する」は、そのカリテの点数が思いの外悪い場合ということになります。
テストの出来具合から判断して、基礎から全部やり直さないといけない状態なのか、問題に応じた解き方に混乱があるのかを見極めることです。
基礎からやり直さなければ行けない状態の場合は、すぐに対策は打てません。
いつ復習するかというスケジュールを作るだけにしておきます。
3月20日の祝日にやろうとか、はるの連休の2日間を使おうかというように、スケジューリングしてカレンダーに書き込めばいいのです。
「問題に応じた解き方に混乱がある」場合は、基礎がある程度分かっているとも言えますから、もう少しの学習で得点源に出来る単元です。
・どの解き方が曖昧になっているのか。
・どの解き方とどの解き方の混乱があるのか。
・どのレベルまでが解けて、どのレベルからが解けないのか。
この3点に注意して見ることが出来れば、苦手項目を発見することが出来ます。
もっと簡便に、正答率に注目して復習すべき問題を見つける方法もあります。
正答率が50%(最上位校を目指す場合は40%)以上にもかかわらず、間違っ
てしまった問題がどの項目に集中しているのかを調べることです。
その50%以上の正答率で間違ってしまった問題を解き直す事と、類題を本科テキストから探
して4?5問解くことで充分学習効果をあげる事が出来ます。
〔Aクラスで、基本問題は8割以上得点出来るのに、共通問題では40%も得点出来ない。〕
A?1クラス以外で授業時間内に、共通問題の類題を扱わないことはほとんどありません。
ただ、基本問題はテキストの問題の数字替えであることに対し
て、共通問題は若干の作り替えがあります。
それは、例えばリンゴの数を求めるのをリンゴ1個の金額に変えたり、A地からB地までの距離を求める問題をすすむはや進む速さに変える程度の変更です。
基本問題の出来がよいのに共通問題の出来が悪い場合は下記のことに注意してください。
1 丸暗記の学習に陥っていないかどうか。
2 繰り返せば身につくという、「繰り返し学習」だけをよりどころにしていないかどうか。
3 なぜその解き方で正しいのかをお母様に説明することが出来るかどうか。
〔Mクラスで、共通問題が8割以上取れるのに、発展問題が3割も出来ない。〕
共通問題がほぼ完璧に得点出来るのですから、普段の学習方法はおおむね正しいと言えます。なぜ発展問題が解けないのかの原因を特定する必要があります。
・スピードがないために発展問題に時間をかけることが出来ない。
・発展レベルの復習が十分でないために解き方を思い出せない。
・復習問題の取捨選択が間違っている。
・難しすぎる問題(正答率20%以下になる問題)に時間をかけて、解けそうな問題に時間を かけることが出来ない。
このような原因を特定することで、対策を考えていくことが出来ます。