あと6日もすると春期講習が始まります。

サピックスの春期講習は他の塾が復習を中心にやるのに対して、どんどんと新しい単元をやっていきます。

1週間ばかりの講習で算数は3単元、理科や社会は2単元です。

普段ならば、3週間かかって習う量ですから気が抜けません。しかも算数は、平面図形・数に関する
問題・立体図形をいう大切な単元です。

小5の春期講習は午前中ですから、午後と夜の時間を使ってその日の復習をやりきってください。

実は家庭学習と同等に大切な事があります。

それは、授業の聴き方と授業内容の書き込みの仕方です。

授業の聴き方について

サピックスの授業はテンポ良く進むことが特徴です。

「えっ!なぜ!」と考え込んでいると、説明はその先の問題に進んでいます。

理解しきれなかった内容は素早くチェックして、次の説明を聞く体制を早く整えるようにするべきなのです。

でも、このことをお子さんに「先生の話をちゃんと聞いてきなさい」と命令してもお子さんはどうして良いか分からないはずです。

授業が理解できたかどうかを三段階でチェックするように言ってあげてください。
○印は、よく分かった。
△印は、だいたい分かったけれど自信がない。
×印はよく分からなかった問題。

と、小問毎に問題番号の横にチェックするように言ってあげてください。

こうすることで、次の先生の話を聞く体制ができあがります。

もう一つ良いことがあります。

この○△×の印が復習に利用出来ることです。

×印の問題は授業
で説明を受けても分からなかったわけですから、自宅に持ち帰って考えても解ける可能性は低いはずです。

これは、上手に説明出来る第三者がいない限りは、復習しない問題とするべきです。

テストの点数を上げるためには、△印の問題に一番力を注ぐべきなのです。

そして、ミスを防ぐために時間と相談して、○印も出
来るだけやるというスケジュールを組んでください。

授業内容の書き込みの仕方について

サピックスの生徒のほとんどは、授業中にノートを取りません。

デイリーサポーという授業用テキストが、裏表に同じ問題が印刷してあり、表は授業用、裏を
復習用として利用出来るようになっているからです。

ですから、デイリーサポートの表面に書き込む内容と言うことになります。

悪いノートの例
・字が殴り書きになっている。
・答えだけが書いてある。
・式は少し書いてあるが、線分図やその他の図がほとんど書かれていない。

成績上位のお子さんが上のような状態の場合は、成績が不安定になりがちです。

頭脳の処理量が多いために、コンディションに大きく作用されることに
なるからです。

また、成績が中位または下位のお子さんの場合は、復習の際に、どう解いて良いか分からなくなってしまい、成績が伸びません。
 
授業を聞いていて、「さあ書こうと思ったら黒板の字が消されてしまっていた。」ということは、サピックスでは起こりがちなことですから、書き写そうと強
く意識させることが大切です。

まず△の問題だけはどんなことがあっても、式や図を必ず写し取ってくることを授業のたびに話してあげてください。