■関西で「入試分析結果発表セミナー」を行いました
2月8日(木)、大阪で入試問題分析セミナーを行いました。
50名ほどの親御さんに集まっていただき、2019年の関西入試についての分析結果を科目ごとにお伝えしたのです。
2019年の関西入試で特徴的だったのは、やはり関西の入試も変わり始めているなということです。
六甲中のように、式を与えて問題を考えさせる問題があったり、灘では条件を与えながらの作文も出題されました。
もちろん、お題目的には「2020年教育改革を控えて」といったことになるのでしょうが、それを抜きにしても各学校、解法知識だけではなく思考力を問いたいというのがよくわかる出題だったと感じました。
■新傾向問題への対策は?
全体として私が感じたのは、「結果だけでなくプロセスをみる」問題が増えているということです。
見たまま、閃きで解けるような問題よりは、じっくりと問題文を読み込んで条件を整理しなければ解けない問題が増えている印象です。
灘の算数の得点が下がったという話は以前もしましたが、これは出題のパターンが例年と少しだけ違った(数の問題が易しく、図形が難しくなった)ということと関係していると思います。
また大阪星光でも「算数が難しくなった」という印象を持ったお子さんが多かったようですが、実際にはそう難度は上がっていません。
目を引いたのは証明問題で、これに戸惑ったお子さんが「難しくなった」と感じたのかもしれません。
そういう意味で、塾で「傾向対策」をすればするほど「新傾向問題」に対しての違和感は大きくなるわけで、最難関中学校を目指す子に関しては「何が出てもOK」という準備と、受験当日のマインドの持ち方の訓練、シミュレーションも大切だと感じさせる入試でした。
2月21日(金)には東京でも分析結果を発表するセミナーを行いますので、ご都合の合う方はぜひご参加いただければと思います。