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「合格体験記」はマニュアルではない

■インターネットの情報は正しいとは限らない
 
新刊の執筆をしています。そんな中で、中学受験を検討しているご家庭のお母さんの持つ、受験に関する情報の多さと、誤った情報の多さをあらためて感じています。
 
ちょっとインターネットで検索すれば、本当に様々な情報を手に入れられる時代になりました。少し前には考えられなかったことです。
 
ただ、気をつけたいのは、それらの情報のすべてが正しいとは限らないということです。実はインターネットで検索してみると、意外に多く誤った情報が流通していることに気付きます。すべての個人が発信できる情報化社会では、しかたがないことなのかもしれません。
 
間違った情報でないとしても、自分にとってぴったりの情報でないということはよくあります。
 
各塾が発表する「合格体験記」もその一例で、情報としては正しい。実際に経験したご本人が書いているわけなので、多少の記憶違いがあるかもしれませんが、誤った情報ではないでしょう。しかし、それをそのまま自分の子どもに当てはめても、うまくいくとは限らないのです。
 
「算数が苦手だったので、5年生の夏は◯◯という問題集を購入して、毎日1ページやらせてみたんです。そしたら算数の成績がみるみる・・・」こんな体験記を読むと、「◯◯という問題集はそんなにいいのか。」という気持ちにもなります。でも、うまくいったのはそのお子さん一人だけで、同じように算数が苦手であったとしても、同じ方法が我が子にとってぴったりという保証はありません。
 
そういう意味では、情報が多い時代というのは、情報の取捨選択が難しい、大変な時代といえるでしょう。
 
■信頼できる情報源とその使い方は
 
そんな中、お子さんにぴったりの情報をどのように手に入れればいいのかというと、もっとも確かなのは、お子さんのことをよく知っている人からの情報。受験勉強に関しては、塾の先生や担当の家庭教師や個別の先生ということになります。
 
先生の過去の経験の中から、できるだけお子さんに近い条件だった事例を教えてもらう。今のお子さんに最も近い状態だったお子さんは、どんな勉強をして結果を出したのか。
 
こういった知識と経験のストックを多く持っているのが、スキルの高い講師の1つの特徴です。
 
塾の先生はたくさんの生徒を担当しているので、わが子のことだけを考えてくれるのか、と思われるかもしれませんが、ふだんからちゃんとコミュニケーションを取っていれば、相談に乗ってくれるはずです。
 
上手に塾と講師を使い、お子さんにとってもっとも効果的な学習とは何かを見つけ出していきましょう。

四谷大塚 第一回合不合判定はどんなテストだったのか

四谷大塚の第1回合不合判定テストが、4月12日に行われました。算数、理科を分析してみての感想を書き留めておきたいと思います。
 
■多彩な力を試される算数
 
算数の問題配列は、いわば順当といえるものでした。計算に始まり、大問2では小問集合、そして大問3以降は順を追うごとに難度が上がっていくようなつくりです。大問5くらいまでjは基本〜標準問題の内容なので、ここまでで大きく失点すると、高得点は望めません。
 
ポイントは大問2の図形の折り返し問題、大問4の集合の問題でしょうか。図形の折り返しは、折り返す前の図形と折り返したあとの図形を重ねあわせて考えること、集合の問題が線分図、ベン図、表などにまとめるのが定番の解き方ですが、このあたりの知識、解法を正しく使うことができたかによって、得点に違いが出てきます。
 
大問6は速さの問題。難問ではありませんから、ていねいに図を書けば解き切れるはずですが、焦りの気持ちから図がいいかげんになってしまったりすると、手こずるタイプの問題です。
 
大問7は、小さなタイルをたくさん使って大きな正方形を作るという、初見から倍数の問題とわかるものです。1辺の長さが違うAとB、2種類のタイルが登場しますが、単にA、Bワンセットとして考えてうまくいくという単純なものではないと考えて解けるか、ここは気持ちの余裕が大きく物を言います。
 
大問8、9は難問。この2問にがっちり取り組むことができる時間があった子どもは、かなり算数ができる子だと思います。大問8は、いわゆる「まるいち算(①解法)」を使いこなして解き切ることができますし、大問9は試行錯誤で規則性を見つけるタイプの問題。算数好きならテスト直しででもチャレンジしてみてほしいところです。
 
■過酷な問題配列の理科
 
一方、理科の問題配列はある意味で過酷でした。大問1は小問5問、生物、地学分野からです。大問2は昆虫の分類。易しい問題なので、大問1〜2での失点は、かなりの痛手になる可能性があります。
 
理科の最大のポイントは、大問3です。透明半球上の太陽の軌跡の長さから時刻、時間を比例配分で計算する問題ですが、受験生の予想以上に手間がかかり煩雑で、計算分野が苦手な子どもはもちろん、そこそこ得意だという子どもでも、かなり手こずったに違いありません。
 
この大問3が、その後の大問4(化学計算 難度低)や大問5(力学 難度低)の出来に大きく影響を与えた結果となった子どもが多かったでしょう。大問6は電流で難度が高く、あまり差がつかない問題であることを考えると、大問3で「どのくらい気持ちを揺さぶられたか」が大きく結果を左右した出題でした。
 
6年生になると、各塾のテスト問題は入試問題に近くなっていきます。実際に、入試問題の改題も多いです。難度の高い問題、手のかかる問題、時間を取られる問題を「捨てる」勇気や技術が必要な場面が多くなってくるのです。
 
そのことを春のうちに経験させてくれた、そんな問題だったと思います。1回1回のテストが勉強ととらえて、経験値を上げていきましょう。
 
 

ゴールデンウィークの使い方

■塾の講座、イベントは吟味する
 
ゴールデンウィークの連休への対応は、塾や学年によって何通りかあります。大きく分けると、以下の3つのいずれかになることが多いようです。
 
①通常通り授業を行う
②特訓授業やイベント授業、テストなどを行う
③塾の授業はなく、連休用の宿題が出る
 
大手の進学塾の場合、②か③の対応になる場合が多いですね。6年生のみ②で、5年生までの学年の子どもは③といった塾もありますね。
 
ここで注意しなければならないのは、「その講座やイベントは本当に必要か」という視点を持っておかねばならないということです。
 
たとえばゴールデンウィークに、これまでの総復習的な内容のイベント講座があるとしましょう。その講座では朝から夕方まで、テストとその解説授業があります。
 
今までの復習ができていい、と思われるかもしれませんが、苦手な単元や解決したいことが明白になっているお子さんにとっては、自分の課題を再認識する機会になるだけということもあります。
 
お子さんの苦手な単元が「速さ」だとして、ゴールデンウィークの講座では、割合、比、図形や文章題とともに、速さの学習も予定に入っている。そんな場合、イベント講座で6時間算数をがんばるのと、家で速さだけを2時間がんばるのと、どちらが効果的かということです。
 
■5年生までなら、実体験も大切に
 
まだ6年生でないなら、ゴールデンウィークのようなときにしかできないことをする時間をとるのも大切です。理科や社会のフィールドワークのようなことをしてみるのもいいですね。
 
難関校の中には、あるテーマにそって歴史、地理、場合によっては公民を融合した総合問題を出題する学校が多くあります。まずは身近な地域でテーマを決め、ふだんとは違った視点で歩き、見て考えて記録するということを経験するのも大切です。
 
また理科でもフィールドワークは有効です。町中でも、注意深く観察しながら歩けば、テキストによく登場する植物をいくつも観察することができます。道路脇の植え込みや花壇の隅に、たくましく自生しているタンポポやオオバコを見つけたら、文字や写真だけでからでは得られない強い印象をお子さんに持たせられそうです。
 
旅行などで遠くに出かける場合も、事前にどんな土地なのかを調べて、しっかり準備しておくことをお勧めします。旅行の準備は楽しい作業ですから、お子さんも参加させ、家族で楽しむのです。
 
目的地までのルートを地図上で確認したり、おみやげとして買うべき名産品は何か、それはなぜかなど、調べられることはたくさんありますね。
 
ぜひ今年、オリジナルゴールデンウィーク計画にチャレンジしてみてください。

前受け校 結果の受け止め方

本格的な受験シーズンに入りました。関西では岡山県、関東では埼玉県で入試が行われ、大阪や東京の受験生も1つ目の受験を終えた方が多いのではないでしょか。
 
現在の首都圏・関西圏の入試では、いわゆる「前受け」というのがある種常識となってきており、東京なら本命の2月1日受験校の前に埼玉の受験で、関西ならこの週末に行われる大阪、兵庫の入試の前に岡山県の入試で「本番に慣れる練習」を行なうのです。
 
第1志望校の入試の前に、1つ「合格」を確保し、自信をつけた状態で本命校の入試に臨むというわけです。そういう意味では、実力から考えて余裕を持って合格できる受験校を選ぶことが多いのですが、いろいろな理由でやや高めの学校を選択するご家庭も多いものです。
 
この「前受け」受験ですが、「合格しても気を緩めず、合格しなくても気を落とさず」を意識してほしいと思います。
 
もちろん「合格を1つもらう」のが目的ですから、合格をもらったらほっと安心ですが、本命校の受験はこれから。気を緩めないようにしなければなりません。
 
逆に「合格を1つもらう」というよりは、実際に進学する可能性を見据えて実力相応の難関校を選んで「前受け」を受験する場合もあります。この場合、やはり不合格になるリスクもそれなりに大きくなります
 
いずれにしても「合格」の場合はいいのですが、大切なのはそうでない場合の受け止め方です。
 
まだこれから、本命校、第一志望校の入試が控えているわけです。「練習」(そう言い切ってしまいましょう)で失敗したからこそ、その失敗を本命受験校、第一志望校の入試に活かすことができるのです。
 
結果は受け止め方次第で毒にも薬にもなります。結果と同じくらい大切なのは「結果の受け止め方」です。これはお子さんだけでなく、まずはお母さん、お父さんが「結果の受け止め方」のお手本をお子さんに見せてあげることです。
 
まもなく大阪・東京でも本格的な入試が始まります。
 
しっかり前向きに乗り切っていきましょう。

やる気がでないのは本人の問題?

■「最後はご本人のやる気の問題ですから」

 
こんなことを言う方がいます。いますというか、多いです。一度や二度は塾の先生に言われたことがある方がいるかもしれません。
 
このことばは「いろいろがんばったけど、なんともならないから成績が上がらないのはやる気がないあなたのお子さんのせいです」と言っているのと同じです。
 

なぜお子さんはやる気をなくしているのでしょう?

 

理由はさまざまですが、中学受験を目指す子の場合、はじめからやる気がなかった、勉強が嫌いだったということはほとんどありません。

 

むしろ逆ではないでしょうか。

 

しかも、やる気がないといっても、平均的な小学生とくらべれば、勉強時間も長いはずです。

 

やる気がないから成績が悪いのではなく、頑張っても思うように結果が出ないからモチベーションが下がっているのです。

 

■成績が上がらない本当の原因

 

本当はどうして成績が悪いのか。本当の原因は何なのか。この問いの答えを子どものやる気に求める講師には、相談しても何ら解決しないでしょう。残念ながらスキルや経験が足りないということです。

 

たとえば過去に身に付けておくべき知識がないとか、計算力に問題があるとか、その小さな原因が授業の理解を少しずつ妨げ、結果として大きな差がついてしまうことはよくあります。

 

この成績不振の原因を解決すれば、成績はよくなります。逆に、原因を解決することができなければ、その場はわかったように感じられても、またどこかでつまずきます。

 
塾の授業はよくわかると感じているのに成績が悪い子が多いのは、そのためです。
 
でも、成績が上がっていない原因を解決することは、そうたやすいことではありません。原因を突きとめることも、それを解決することも難しいです。
 
なぜかというと、その原因を直視することが非常に怖いことだからです。
 
たとえば、「お子さんは低学年から高学年になる中で身につけておくべき「整理して考える」という習慣があまり身についていません。だから問題が複雑になったときに対応できないのです。」
 
とお母さんに告げるのは、ある意味残酷なことです。でももっと残酷なのは、その原因を解決しようとしないことです。そして子どものモチベーションの問題にすり替えてしまうこと。
 
ぜひ、先生を探すなら、「よく分かる先生」にとどまらず「成績を上げてくれる先生」を探してください。実はそういう先生は、厳しい先生でも、怖い先生でもありません。
 
■理想の先生
 
その先生はいつも明るくてひょうきんで、子どもを楽しませ、その先生が次に何を言うんだろうと、子どもはワクワクしながら授業を受けています。もちろんそばで見ているお母さんもそうです。
 
そしてその授業の中には「どうして?」が多用されるのです。「なんでそう思ったの?」「どうしてその解き方がいいと思うの?」「こんな問題を考えるとき、どんなふうにまとめたら考えやすいと思う?」「それはどうして?」
 
ワクワクしながら授業を受けていたら、「考える」という習慣がつき、いつの間にか成績が上がってしまう・・・。
 
その先生は子どもができるようになっても、大げさに褒めることはありません。その代わり、すごく嬉しそうな顔をするのです。
 
心底喜んで、感動していたりします。
そして、こんなことを言うのです。
 
 
「こんなことができるようになるなんて、すごいね。」
 
 
これが、私が目指す理想の講師だったりします。
 
 
 
 

お母さんの学習履歴と子どもの学習

いろいろなご家庭にお伺いして子どもの学習を見ていると、どうしても普段の学習が気に掛かりま
 
す。そして、普段の子どもの学習スタイルは、お母さんが学習をどうとらえていらっしゃるか
 
に強く関わっていることに気付かされます。
 
「基本問題を3回はやらせているのに点数が上がりません」
 
「テストで間違った問題は、3回解かせるようにしています」
 
このような話を聞くと、なんだか不安を感じるのです。
 
もしかしたらお母さんは、何度も同じ問題を解かせることによって、理解が深まり応用力が身につい
 
ていくものだと信じていらっしゃるのではないかと心配になるのです。
 
中学生や高校生になると、新たに入ってきた知識や考え方は、過去に大脳に収納され
 
た知識や考え方に自然に結びつくことが多いのですが、9歳の壁をやっと過ぎた子どもたちの場合は
 
そうではありません。ばらばらに入ってきた知識は、頭の中でばらばらのまま放置されます。「こ
 
の数字とあの数字を引いてから、ここの数字で割る」というような表層の理解にとどまってしまうの
 
はそのためです。
 
基本問題を3回繰り返すうちに、「なぜかは分からないけれど」こうすれば正解が出せることだけ
 
を覚えます。ところがばらばらに収納された知識は、すぐに散逸してしまいます。
 
その週のチェックテストの時は覚えておくことが出来るのですが、一ヶ月後になると、その後に入っ
 
てきた知識と絡み合って何が何だか分からなくなってしまいます。
 
多くのお母さん方のご自身の学習で一番強く印象に残っているのはたぶん大学受験でしょう。大
 
脳が完成されたあとの学習です。英語を覚え、社会を覚え、古文を覚え・・・。
 
覚えることに集中することで大学受験を成功した方も多いのではないでしょうか。
 
ところが、私立中学上位校受験はそうではありません。大切なのは「納得感」です。最初に習ったと
 
きに、「なるほど!」とか、「あっ、そうか!」という快感がわき上がるような理解です。このとき
 
に、新たな知識は過去に収納された知識につながったのです。このような納得感を持って覚えたり理
 
解した事柄はなかなか忘れません。また、応用することも容易です。
 
「何度も何度も解かせているのに総合テストになったら間違ってしまう」場合、ここで一度、子ども
 
の学習の仕方を見直してあげてください。
 
「なぜそうなるの?」
 
「その式で何が出たの?」
 
と聞いていただくことで、子どもが分かっているかどうかが分かります。
 
間違った学習で子どもが疲れてしまうまでに、学習のやり方を出来るだけ早く変えてあげてくださ
 
い。

受験勉強開始までに身につけておきたいこと

近頃、小学校低学年や年長の子どもをお持ちのお母さんからの相談が増えてきました。
 
習い事や家での様子や小学校での様子をお聞きすることから始めているのですが、時には先走りすぎだと感じてしまうことがあります。
 
このブログでも何度かお話ししたように、学習は3段階です。
 
第1段階 生活知識
 
普段の生活の中で身につく知識や身体感覚です。“速く歩けば短い時間で着く” “金属のボールに熱湯を入れると熱くて持てないのに、カップラーメンの容器に熱湯を入れたら持つことが出来る” “二日後と二日目は違う”・・・このような日常生活で感じ取る経験です。多くは身体感覚に結びつき、その後の学習の基盤を作ります。
 
第2段階 基礎学習
 
いわゆる「読み書きそろばん」と言われるものです。音読や黙読を通じて意味をとらえる練習。読みやすい文字や数字をてばやく書く練習、基本的な計算が素早く正確に出来るようにする。これらの基礎学力は単純作業に思われますが、頭の働きとしてみればなかなか複雑です。
 
音読をスムーズにするには、先読みの視線移動が必要です。また、黙読においては、目から入った画像情報を文字情報に換え意味をとらえます。数字を扱う練習では、一瞬数字を頭にとどめておくという作業記憶(短期記憶)の能力が必要です。
 
これらの能力は、今後の学習効率を高める上で大切になってきます。
 
第3段階 応用学習
 
算数の文章題を解けるようになったり、国語の長文の意味をとらえ問題を解くことが出来るようになったり。物事のつながりを理解したり、原因と結果の関係が分かったり、その上でそれらの事項を長期記憶に収納したり。
 
この3つの学習段階は、大まかに時期が分かれています。
 
第1段階の生活知識は、生まれてから小学5・6年生あたりまで。
 
第2段階の基礎学習は、年長から小学4・5年生あたりまで。
 
第3段階の応用学習は、小学3・4年生から。
 
これらのことから、小学校の低学年や年長さんには、第1段階の生活知識と第2段階の基礎学習が大切だと考えています。小学校に入る前から勉強机の前に座らせ続けているようでは、生活知識をや身体感覚が鍛えられません。
 
受験勉強の先取りをむやみにやってしまうと、因果関係を理解する力が育ちません。時期に応じた学習内容と学習スタイルが大切になります。受験時期のご相談だけではなく、年長さんから小学校低学年までの方の相談にも積極的に応じていきたいと考えています。受験勉強の成果大きくするためには、低学年時の正しい学習が必要ですから。

夏期講習 小4・5年生編 講習前半が終了しました

ブログ更新が間延びしてしまいました。

小学校がお休みの夏期講習期間は、私自身普段よりも多くの子ども達の指導をしたり、

普段より多くの授業を受け持っている関係で、なかなかブログの更新が進みません。

お伝えしたいことは山ほどあるのですが。

申し訳ありません。


お盆休みは、体験知識を豊かにするチャンスです。

小学4・5年生の夏期講習の前半がほぼ終了ですね。

6年生はお盆の時期でも講習が続く塾が多いのですが、小4・5年生の夏期講習は一時中断、1週間弱のお休みになります。

この時期に、家族旅行を予定されていることも多いのではないでしょうか。

この時期の家族イベントは、親子のコミュニケーションを見直したり、子どもの体験学習の幅を広げたり、

気分転換を図ったり出来る貴重なチャンスです。積極的にご利用ください。
 

このお盆休みは、講習前半の復習のチャンス

普通、講習では3日に1単元というハイペースで授業が進みます。

普段は1週間に1単元ですから2倍以上のスピードです。

ちょっとした体調不良や行事があるだけで復習が回らなくなります。

また、「とりあえずこなすだけ」の学習になりがちなのです。

積み残してしまった分は、このお盆休みを利用して消化しておくことをおすすめします。

その際に一番大切なのは、優先順位を決めること。あれもこれもと欲張りすぎないことです。

どの教科を優先するか、

どの単元を優先するか、

どの項目を優先するかを子どもと相談して決めてあげてください。

 

たとえば、サピックスの小5生の場合は、算数で「比例式の計算」「比の利用」が入ってきました。

この単元は、今後の算数の伸びを左右する大切な部分です。

ちょっとでも不安があれば今のうちに訓練しておく必要があります。

また、四谷大塚の小4生では、昨年まではほとんどが復習単元ばかりだった夏期講習ですが、

今年は予習単元がかなり入ってきました。

上位クラスの2学期授業では、一度習っていることを前提に授業が進んでいくものと思います。

ですから理解し切れていない単元は、基礎部分だけでかまいませんから、しっかりと復習させておいてください。

夏期講習 小6編

いよいよ夏の講習が始まりました。小4・5・6年生すべての学年にとって大切な講習です。

今回は、受験の天王山の小6について、夏期講習の上手な使い方をお話しします。
 

小6生にとって、この夏期講習の目的は2つあります。

1つは、知識の確認・解き方理解の確認・弱点補強などのインプット全般の棚卸し。

2つ目は、今ある知識を最大限に利用して正解にたどり着くというアウトプットの訓練。
 

1つ目のインプットの棚卸しは、これまでの講習でもそうであったように復習が大切です。

2つ目のアウトプットは、授業の受け方(気持ちの持ちよう)が大切になります。
 

小6生にとっては、この2つ目が講習の成否を分けます。

これまでに身につけた考え方や知識を利用して必要な点数を確保する練習を始める時期なのです。
 

講習の授業スタイルは、まず数問の問題演習→解説です。

過去の講習では、解説を集中して聞き理解する事が主目的でした。

でも、小6の夏期講習では、演習時間にどこまで頑張れるかが勝負です。
 

問題演習を始めて、「難しそう!」「面倒くさそう!」「解けそうにない!」と思ったときは、

これまでは、「解説をしっかり理解して家で復習をしよう。」と思ことが正しい心の動きでしたが、

今回はそうではありません。

「何とかして、1問でも2問でも正解にたどり着いてやる!」と

自分の気持ちを鼓舞することが大切なのです。

特に、難関校を目指している場合は是非とも気持ちのチェンジをお願いします。
 

開成・麻布・桜蔭・筑駒・駒東・渋幕・渋渋・海城・栄光などの入試問題は、

すぐに解き方が見つかりません。

条件を自分なりに整理したり、図に書き表したり、時には書き並べてみたりしてやっと、

「もしかしたらこうすれば解けるかも!」と見つかることが普通です。

淡白な解き方から執念を持った解き方に変えて下さい。

その時の自分への声掛けは、

「鮮やかで無くてもいい、ダサい方法でも良いから、何とかして正解を出してやる!」です。
 

小6生には、授業教材の復習以外に多くの宿題が出されていると思います。

サピックスではコアプラス、日能研ではメモリーチェック、

四谷大塚や早稲田アカデミーでは4科のまとめの暗記が多量に課されていることでしょう。

これらの課題は、インプット全般の棚卸しにおいて非常に大切です。これもがんばってほしいのです。

授業の復習に多くの時間を割かれてしまうと、この時間が確保できません。

執念を持って授業内演習を頑張り、その結果として復習時間を短縮する。

それによって基礎事項の暗記時間を確保することが可能になります。
 

授業中にがんばって、家庭学習の負担を減らす。そんな気持ちで講習に参加して下さい。

「かしこい塾の使い方」再確認

ここ数週間、問い合わせが増えています。

毎年,

休み前は問い合わせが増えるのですが、今年は例年以上に多いように感じています。

たぶん、私の本が出版されたり雑誌記事をご覧になる機会が増えたからだと思います。

的確なご返答をする責任を強く感じています。


お寄せいただく相談の中で非常に気に掛かることがあります。

それは、いろいろな塾をさまよっていらっしゃる方が多いことです。

まずある大手塾、その後地元塾や単科塾、そこも合わずに別の大手塾。

塾を変わるたびにペースをつかむのに時間がかかり、

カリキュラムの抜けを学習する間もなく次々と単元が進み、

そうこうしているうちに成績が下がってしまっている、そんな方が多いのです。


塾のメリットは、ちゃんとしたカリキュラムがあることです。

単元の進行表であるカリキュラムリスト、

それに基づくテキストとテストがカリキュラムの総体です。

そして、それはほとんどの子どもにとって、

単元が欠たりレベルが低すぎたりしないように作られています。

また、ものすごく出来る子にとっても飽きないようにも作られています。

だからこそ、多くの生徒にとってレベル的にも量的にも過剰になります。
 

一方、塾の授業スタイルは、ほとんどの塾は大量演習繰り返し学習型です。

ある大手塾などは、典型的な裏技多様型の暗記算数です。

基礎知識が不足していたり、基礎的な処理力が不足していれば、

(実は、このような子どもが多いのですが)解く順序だけを覚えてそれに当てはめようとします。

なぜそうすれば解けるのか、その式で何が出たのかが分からずに進んでいくことになります。

「なるほど」という納得がないまま進んでいくのですからすぐに忘れてしまいますし、

少しでも文章が変わったり条件を変えられると解けなくなってしまいます。

 

塾で伸びていくためには、繰り返し学習する場合でも、

いつも「なぜそうなるのか」「その式で何が出たのか」「次はどうできるのか」と、

一つ一つを納得しながらやっている子です。
 

塾をさまよっていらっしゃる方の話を聞いていると、次の2点が気に掛かります。

・我が子の何が不足しているのかがピックアップされていない。

 授業を聞く力・板書を書き取る力・文章を読み取る力・暗算力・筆算力・語彙力・・・・・・など、

基本部分を検証する必要を感じています。

・「何を」勉強しているのかはある程度掌握されているが、

「どのように」勉強しているのかに注意を払っていらっしゃらない。

たくさんの課題や宿題をあたふたと「こなしている」だけの子が多いのです。

算数では、図や式をちゃんと書いているか。一つ一つの式で何が出たのかに注意を払っているか。

国語では、長文をしっかりと読んでいるか。設問の文章を一つ一つの単語に注意しながら読んでいるか。

理科や社会では、問題を解く前に、説明を読んで理解し、覚える時間をとっているか。
 

その子と塾の相性は確実に存在します。

だからといって、その塾のすべてがその子に合っているなんてことは、絶対にありません。

先生との相性はいいのに宿題が多すぎるとか、

テキストは良いのに教え方がわかりにくいとか、

解き方は見事なのに速すぎてついて行けないとか。

その塾の良いところを上手に使いながら、我が子に合わない部分を修正していく必要があります。

そして、必ず何らかの方法があるものなのです。

ご相談をいただいたときには、できる限り具体的にそして細かいことをお聞きすることになります。

その内容をもとに、私の頭の中でお子さんのイメージを作ってお話しするようにしています。
 

塾を変わろうかと思っていらっしゃる場合は、それが良い結果を生むことなのかそうでないのかを

一緒に考えさせていただければと考えています。

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▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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