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5年生、9月に良いスタートを切るために

8月最後の1週間です。

夏期講習の復習、学校の宿題などいろいろ予定していることはあると思いますが、いずれにせよ大切に過ごしたい1週間ですね。
さて、9月に入れば3日に日能研の5年生は実力判定テストがあります。そしてサピックスの5年生は4日に志望校判定サピックスオープンですね。こちらは初めての、志望校への適性判定が出るテストです。四谷大塚で22日に開催される志望校判定テストも同様ですね。
■夏期講習の最重要単元は「割合」
5年生のテストは9月からギアがひとつ上がる、ということは以前にもお伝えしましたが、いよいよ受験学年間近ということで、志望校判定だけでなくふだんのテストも難度は上がっていきます。そのことを念頭に、夏に「積み残し」があると感じているなら、この一週間で1つでも2つでも解決しておかなければなりません。
サピックスのカリキュラムでは、講習会は純粋な「これまでの復習」ではなく、年間を通したカリキュラムの一部で、新出単元も出てくれば、これまでに習った単元であっても、今までにはやっていないタイプの問題がどんどん出てきたはずです。特に算数では「割合」に関して注意が必要です。
「もとにする量」「くらべる量」といった言葉はともかく、その感覚「もとにする量を何倍か(これが割合)するとくらべる量が出る」ということをしっかり身につけていないと、のちのち苦労します。受験算数の中でも最重要単元の1つである「割合」。体に染み込ませておきたいですね。
■理科は今一度お子さんの「記憶のレベル」をチェック
理科では地学範囲の学習がありましたが、岩石なども「ただただ念じて覚える」のではなく、整理した表の形で堆積岩、火成岩が頭に入っているでしょうか。堆積岩は「何が堆積してできたか」によって名前と性質が決まることがポイントです。レキ岩なども「礫岩」という漢字(「礫」という漢字を見て「なるほど、だからこの読み方なんだ」と感じられるくらいなら素敵ですね)と「瓦礫」(がれき)といった言葉に触れ、知った上でのカタカナの「レキ岩」という記憶と、単に「レキ岩」とまる覚えしている記憶の間には大きなレベルの差があります。
地学は覚えることが膨大にあると感じるお子さんが多いので、ついつい「丸覚え」になってしまいがちです。その岩石はどうしてその名前なのか、どんな性質なのか、聞いてあげることで記憶もより強固なものになっていきます。
■講習中のテストから復習メニューを
日能研も四谷大塚も、5年生の学習内容には割合が含まれていましたが、平面図形、数の性質や場合の数も重要単元。講習中のテストの結果から復習メニューを決めましょう。2月から7月の復習が中心の2塾ですが、復習とはいえ進度は平常時の倍以上。ほころびがあると感じているところはきちんと押さえておきたいですね。
理科で2塾に共通する重要単元は、力学計算です。問題によってバラバラではなく、一定の手順で書き込み、立式ができているかが大切です。塾の先生は必ず「こう書いて解きなさい」と指導するからです。これは親御さんでもお子さんの解いた問題の図を見れば(実行されていれば)わかると思います。「塾の先生はどんな書き方をしなさいって言ってた?」と質問してみるのもいいでしょう。
各塾とも社会は「地理の集大成」といえるカリキュラムで、これからの学習の中心は歴史になっていきます。地理の中で不安がある単元や「うろ覚え」になっていることがらなどは、そのままにしないようにしなければなりません。
いよいよ2学期、6年生が近づいてきます。
9月、よいスタートを切りましょう。 

6年生は「夏までに仕上げる」つもりで

■次のテストこそ・・・

 

6月になりました。

 

お子さんを浜学園に通わせているお母さんの中には、今ちょっと落ち着かない気分の方も多いのではないでしょうか。

 

なぜなら、浜学園の6年生は、7月から志望校別特訓が始まるからです。この志望校別特訓には、コース別に資格審査があります。

 

男子・女子それぞれに「最難関中コース」というコースが設定され、このコースの受講資格は偏差値が一定以上でないととることができません。「最難関中コース」の資格が取れなければ、男女混成の「難関中コース」を受講するしかありません。

 

この2つのコースの学習内容、レベルには大きな違いがあります。

 

上位校を目指すお子さんの場合、なんとしても「最難関中コース」に在籍したいのですが、その資格審査の対象になるテストが、もうあと少ししか残っていないのです。

 

6月の公開学力テストで資格が得られなかったら、ひとまず7月の日曜特訓は「難関中コース」で受講を始めるしかありません。

 

だから、今度の日曜の公開テストではなんとしても・・・という気持ちのお子さん、お母さんも多いのです。

 

 

■テスト結果より、結果を出せる実力が大切

 

浜学園に限らず、夏を控えて、非常に大切なテストが控えているのが6月、7月です。サピックスでは6月にサピックスオープン、7月組分けテストの結果が夏以降の学習に大きな影響を及ぼすことになります。四谷大塚系の塾では、7月10日に第2回合不合判定テストがありますね。

 

「夏は受験の天王山」と言われますが、夏に伸びるというよりは、夏からのがんばりが形になる「下地」ができていてこその「天王山」なのです。

 

だから、6月を迎えた今から夏期講習が始まる7月下旬までの数十日の過ごし方は、非常に大切です。テストで結果を出すことも大切ですが、テストで結果を出せる力をつけておくことが何より大切なのです。

 

 

■夏までに「仕上げる」つもりで

 

夏期講習の内容、カリキュラム、クラス編成などは塾によって違います。しかし、6年生の授業では共通していることがあります。

 

それは、6年生の授業は「すでに習ったことが前提」で進められるということです。ひととおり受験に必要なことは学習し終わっているという前提で、授業が進められます。

 

すべてのことがらが「わかってるよね?」とう前提で行われると考えて差し支えありません。だから「塾の夏期講習で復習しよう」と考えていてはいけません。

 

夏期講習で復習して定着できるよう、6月のうちに準備しておくのです。

 

「なんとかしなきゃ」と漠然と引っかかっている単元、分野はありませんか?

 

テストの答案と正答率表を用意し、ある正答率よりも高い正答率の問題で間違っているものをチェックしましょう。ようするに「みんなできているのにお子さんが間違った問題」をリストアップするのです。

 

1つでも2つでもそういった問題を解き、夏期講習ではそのような問題を復習して身につけられるよう、準備するのがここからの数十日です。

 

がんばりましょう。

 

春休みが始まります

■もうすぐ春休みが始まります。

他の長期休暇も同じなのですが、休みに入る前に準備し、知っておかなければならないものがあります。

まず、お子さんが通っている塾の講習会の日程とカリキュラムです。

サピックスの6年生の場合、約2週間の春休みのうち、6年生の春期講習会は6日間、1日あたり4時間の授業です。サピックスは講習期間中もどんどんカリキュラムが進んでいく(講習会はそれまでの復習ではない)塾なので、2月・3月に習ったことを復習したい場合や、苦手単元を強化したいといったときには、ご家庭で計画を立て、実行していかなければなりません。また「春期講習を受けない」という選択が非常にしづらい塾です。

一方、日能研の講習会はそれまでの復習が中心の内容で、一部他の単元の学習も入ります。
2月・3月の学習内容でわかりづらかったところがあったなら、春期講習会で身につけてしまいたいものですね。その他苦手単元の補強や5年生の復習がしたい場合は、日程を確保しましょう。
日能研の春期講習(6年生)は、1日の拘束時間が長いので注意が必要です。

四谷大塚の春期講習会は、これまでの復習に、一部予習単元の学習が入ります。
四谷大塚も拘束時間が長く、朝9時から夕方5時くらいまでふさがってしまいます。

■「この春やりたいこと」は決まっていますか?

いずれにしても、春期講習会のカリキュラムに「この春やりたいこと」がすべて含まれているとは限りません。

もう直前ですが、「この春やりたいこと」は決まっているでしょうか。塾の春期講習のカリキュラムにその「やりたいこと」が含まれていなければ、講習会以外の時間でしなければなりません。
塾の春期講習と並行して行ってもいいのですが、各塾とも拘束時間が長く宿題も出るでしょうから、チャンスは終業式〜春期講習開始までの期間と、春期講習終了から始業式までの期間になりそうです。

以前もお伝えしましたが、春が終わると塾の6年生の学習は「アウトプット型」に変わっていきます。もしも弱点単元や苦手分野があるなら、春の間にある程度の手を打っておかねばなりません。いつ、何を使ってやるか。それだけは決めておきましょう。お子さんだって、自由時間も確保したいでしょうから、あらかじめ予定を共有しあって、スムーズに復習が進むようにしておきましょう。

■ゴールデンウィークまでを見通して

春休みが終わったら、次にまとまった休みがあるのはゴールデンウィークです。ここでサピックスではGS(ゴールデンウィーク・サピックス)特訓がありますね。この講座は典型的な「演習型」「アウトプット型」授業です。「アウトプット型」の授業は、一通り学習が「完成」した前提で、どんどん問題を解いて細かな課題を明らかにする効果がある反面、まだ未完成、つまり「インプット型」の授業が必要なときに受けても効果が薄いのです。

だから、春にどれくらい今の課題が解決したかによって、受講すべきかどうかを判断しなければなりません。

GS特訓に関しては、「まだインプットすべきことがある」と感じたらスパっと受講しないという選択をするのでいいでしょう。6年生が本格的な「アウトプット型」の授業に入るのは、各塾のカリキュラムを考えても、やはり夏くらいからが妥当と感じます。

春休み〜ゴールデンウィーク、上手に乗り切っていきましょう。

塾の説明会を待っていては新学年でつまずく?

昨日、中学受験情報局「かしこい塾の使い方」でともに主任相談員をつとめさせていただいている、中学受験専門の個別指導「SS-1」を主宰する小川大介さんとの共著「日経DUAL 中学受験基本のキ!」発売記念のウェブセミナーで講師を務めさせていただきました。
セミナーの内容をかいつまんで言うと
「塾での説明会、個別懇談で説明されることを、もう少し早く知っていれば、失敗しないのに・・・」
というもの。早いものでもう10月も終わりですが、冬休みの冬期講習前に、新年度までにやるべきことを決め、実行に移しておかないと、塾の新年度説明会を待っていては遅いのです。
今、苦手単元や苦手分野があっても、冬期講習で復習できる、と考えていては期待はずれになる可能性が高いということです。サピックスの冬期講習で習ったことは、1月の5年生の組分けテストにはあまり出ません。
冬期講習で復習⇒1月のテストで結果を出す
といったつもりでいると、とんでもないことになるのです。
では四谷や日能研では復習をやってくれるから安心なのかというと、そうでもありません。
四谷大塚は数年前にカリキュラムの大幅刷新があって以来、サピックスに負けないハードなカリキュラム内容になっています。冬期講習でゆっくりと復習させてくれるかというと、「わかっていること前提で演習中心の授業」というテイストに近いものです。特に算数のカリキュラムはハードです。
また日能研でも、二週間先に習う問題がテストの「応用問題」に出題されていたりと、5年生のここから先、年度末までのカリキュラムは、各塾とも非常に過酷なのです。
「復習、苦手克服は塾の授業で」と考えていると、次の学年のスタートでつまずくことになってしまいます。
このような塾の特性を知ったうえで、「苦手克服は今年中に」を合言葉にご家庭で学習計画を立てて実行していきましょう。
こんな内容のセミナーでしたが、もちろん内容すべてをここでご説明することは不可能です。動画を見やすく編集し、中学受験情報局の担当の方が公開してくださうそうなので、ぜひご覧になってみてください。
特に5年生のお母さん、お父さんは必見です。
動画のURLは追って公開されるそうです。
中学受験情報局「かしこい塾の使い方」

動画よりも、直接相談したいという方のために、個別にご相談をお受けすることもできるようにしています。そちらも必要があればご利用ください。

 
 
 
 
  

夏期講習を効果的に利用する(小5編)

夏期講習期間中に一番注意が必要なのは、復習のサイクルを乱さないことです。
「今日の授業の復習は今日中にやる」を基本姿勢する必要があります。
授業が、午後の場合は、「翌日の午前中までに」でも構いませんが、
「次の休みの日にまとめて復習しよう」という計画は、実行不可能です。
講習期間中は毎日授業がある関係で、普段の2週分の量を1週間で進めていくことになります。
ほぼ1週間に一度の休みに、普段の4教科の2週分の復習が出来るものではありません。
 授業のある日にはしっかりと復習をして、休みの日は休養やリフレッシュに利用する事が理想的です。
 また、どこの小学校でも夏休みの宿題が出されています。宿題を後に回してしまって、
講習が終わってから大慌てで仕上げる羽目になるお子さんが多いものですから、
事前に予定を組んでおきましょう。
絵や感想文、また自由研究など、親御さんがつい手助けしてしまいがちですが、
「相談の乗ったりアドバイスはするが、やるのは子供本人」というスタンスを持ち続けてください。

・サピックス生
 一学期の復習ではなくて、どんどんと先の単元に入っていきます。
算数では、最大のテーマである比に入りますから、算数の復習時間を中心に
タイムスケジュールを考えてください。

・日能研・四谷・早稲アカ生
 一学期までの復習が中心です。
毎週のカリキュラムに追われて理解が雑になってしまっている単元を、丁寧に復習するチャンスです。
効果的な復習のためには、時間をかけるべき単元と力を抜いても構わない単元のメリハリをつけることが
必要です。夏の講習で、4ヶ月分の復習をするカリキュラムになっていますから、
学期期間中以上に追いまくられる危険性があるからです。
テキストにザッと目を通して、この単元はしっかり復習しよう、この単元はよく分かっているから、
この日は他の教科を頑張ろうという程度の大まかな目処をつけて講習に臨んでください。

クラスアップの壁 もう1つの視点(2)

今回は、授業や宿題の問題レベルとテストの問題レベルのギャップを埋める方法をお話ししましょう。

サピックスからです。
(算数)
デイリーサポートのDランクが要注意です。アルファベットクラスの場合は、A・B・Cランクを中心の宿題ですが、時々出されるDランクの問題がマンスリーに出題されています。出来れば、Dランクの1番と3番を解いておかれることをお勧めします。

(国語)
テキストの長文と、マンスリーや組み分けテストの長文は、明らかに情報量が異なります。一度読んだ段階での理解度が大きく異なってくるはずです。一番良いのは、お知り合いの先輩から、過去のサピックスのテスト類をコピーさせてもらって、長文を読み込むことですが、なかなかそうはいきませんね。その場合は、これまで受けたテストの文章を読ませてください。そして、選択問題を記述問題に換えて答えを言わせてください。例えば、「太郎君のそのときの気持ちはどうだったのでしょう。アからエから選びなさい。」という問を、「太郎君のそのときの気持ちを書きましょう。」に換えるわけです。その模範解答は、選択肢の正解の文章そのものになりますから、親御様がチェックされる場合に便利です。

(理科)
 テキストの問題と、テストの問題の最大の違いは、文章量です。ですから、コアプラスをいくら完璧に覚え込んでも、問題文を読みグラフの意味を理解し表の数字をとらえて出題者の意図をくみ取らないと正解できないことになります。
 ☆☆の中で文字数の多い問題は、確実に解かせておくべきですし、たまには☆☆☆の中から、文章の長い問題を読ませておく必要があります。「読み飛ばさない」「直感で答えない」練習をお願いします。

 

日能研です。
Aクラスのお子さんは、まずGクラスを目標にしてください。
(算数)
    カリテにおいては、宿題となった問題の中で一番難しい問題2~3問がポイントです。授業担当者が、事前に問題を知っていたと思えるほどに的中しています。
    センター試験においては、一週先二週先の単元から、不思議に出題されています。特に小6の場合は必ずといって良いくらいです。ただ、どの問題がとなると、日能研の出題傾向を熟知している私たちでも、半分ぐらいしか当たりません。遊び感覚でちょっと予習してみるぐらいでお願いします。

(国語)
 サピックスの場合と同じです。やはりテキストに比べてテストの素材文は格段に難しく、しかも長くなっています。

(理科)
 栄冠テキストの問題数が少ないものですから、なかなか対策が出来ないという相談が多く来ています。しかも、栄冠テキストの問題は、複数の条件を考えさせるものが少なく、一つ一つの条件を理解しているかどうかを確かめるタイプになっていますから、読み取りが雑なお子さんにとっては厳しいと言えます。その際に利用できるのが、四谷大塚の週例テストの過去問題集です。BまたはCコースの問題の中で、文字数が多いものを選んでやらせてみてください。該当単元の問題を全てやらせるというようなやり方ではなく、1~2問だけを、隅から隅まで問題文を読ませる練習としてやらせてください。

 

(四谷大塚・早稲アカ)
 週例テストは、細かくコースに分かれていますから、授業の復習と塾から出された宿題で充分です。でも、月例テストは1種類しかありませんから、その対策が必要です。
週例テストの過去問題集が有効です。この冊子には、週例テストと月例テストの昨年の問題が収録されています。月例テスト対策として、昨年の月例テストをやらせてみても、なかなか同じような問題は出題されません。月例テストの範囲となっている昨年の数例テストをやるのが効果的です。AコースからBコースに上げようという場合にはBコースの前半を、BコースからCコースに上げようという場合には、Cコースの真ん中あたり(難問は省く)をやらせてみてください。

2学期志望校別日曜特訓 資格テスト対策の追い込み

小6生は、このGWが終われば各塾で保護者会が開かれ、その後7月には2学期志望校別日曜特訓の資格試験が実施されます。
 これまで何度かお話ししてきましたが、上位校合格に向けて、2学期日特つまり志望校別日曜特訓で志望校の該当コースに入れるかどうかが大切なのです。御三家合格者数の50%以上も占めているサピックス生でさえも、コース資格が取れなかったお子さん方の合格数はほとんどありません。しかも、同じコースで複数以上のクラスがある場合、クラスによる合格率は明らかに差があります。
 開成1組での合格率はは70%、開成2組では20%ということが普通です。つまり1組は1軍、2組は2軍ということになってしまっています。同じコースならば1組の資格を確保して頂きたいのです。
 この資格テストは公開テストと同様全範囲からの出題となりますから、復習が欠かせません。少なくとも6年生はじめ(5年の2月)からの総復習が必要になります。
下記に各塾の資格試験に向けてのポイントをあげておきますので参考にして頂ければと思います。

サピックス ・算数ではCランクを完璧に。(DEランクは余裕があれば)
              (開成・桜蔭ではCDランクを完璧に)
            ・国語の記述問題の練習(何とか書いて空欄にしない練習)
            ・理科、社会は、マンスリーの復習が有効

日能研   ・算数では過去半年(2月以降)のカリテ共通問題の取りこぼしの復習が有       効
      ・理科、社会はカリテの見直し。苦手単元の問題練習は栄冠テキストで。

四谷    ・週例テストの取りこぼしを見直した後で、月例テスト過去問題集で6月7       月分を解く。

早稲アカ  ・志望校の過去問を2年分は解いておく。
       (NN志望校別の資格試験は、過去問から半分は出題される)

 このような学習の追い込みはGWが明けたら早速始めてください。また、GW特訓が無い日能研生の場合は、GWこそが学習のチャンスだと言えます。

SAPIXと日能研

 遅ればせながら、首都圏の大手4塾の合格者数を分析してみました。
そんなことをするまでも無く、サピックスの一人勝ちだろうと思われるかもしれませんが、下記の表をご覧ください。
早稲田アカデミーと四谷大塚は偏差値上位の学校の合格者数しか発表していませんから、とりあえず、サピックスと日能研の比較をしてみたいと思います。

                              │校数      │定員合計(人)  │日能研(人) │サピックス(人)│     
│四谷偏差値65以上 │13校     │   2620            │    857         │  1638          │     
│四谷偏差値55~64│42校     │   6743            │  3032         │  2932          │     
│四谷偏差値45~54│62校     │  10511           │  4433         │  2213          │     

 

 上記の表の偏差値は、四谷大塚の合不合第4回の偏差値表を使いました。

この結果からまずわかるのは、以下の2点です。
・御三家レベルはさすがにサピックスは強い。
・偏差値64以下のボリュームゾーンでは、日能研の合格者数がぐっと増える。

このことから、次のことが予想できます。
・御三家を受験する場合、その合否予想は、サピックス内の成績だけでからかなりの確度で行うことが出来る。
・日能研からも多くの御三家合格者を出している事から、勉強のやり方や塾の使い方次第で、合格することは十分可能。
・御三家以外を受験する場合は、受験者数や合格者数が多い日能研内のテスト成績だけで、かなりの確度で合否予測が出来る。

サピックスは、どちらかと言えば、最上位校受験を念頭に置いたカリキュラム構成とテスト構成だと言えます。マンスリーテストは、全員が1種類のテストを受けることになります。偏差値が25のお子さんから75のお子さんまでが同じ問題を解くことになっているわけです。
一方、日能研は「共通問題と基礎問題」を解くクラスと、「共通問題と発展問題」を解くクラスに分かれます。実質2つのレベルの問題があることになります。四谷大塚(早稲アカも)は、学力に応じてA・B・C・Sと4つのレベルのテストが存在します。

学力が非常に高いお子さんが、切磋琢磨するにはサピックスが向いていると言えますが、これから成績を上げていこうとか、途中から受験勉強を始めるような場合には、他の塾の方が対策を立てやすいと言えるでしょう。

 

夏休み直後の組分けテスト

□夏休み後の小6組分けテスト□

 

 

サピックスでも、四谷大塚でも既に組み分けテストが実施されました。

 

夏の学習の成果は現れていますでしょうか。

 

 

■あんなに頑張ったのに、点数があがっていない■

 

 

実はこのようなお子さんが多いのです。

 

夏休みの学習は、体調や気力を考慮して、日々の学習を微調整して行くことが大切です。今年のように暑過ぎる夏はなおさらでした。

 

夏に、あんなに学習を頑張ったのに点数が上がっていない理由の多くは、テスト当日のコンディション調節の失敗です。

 

 

下記の内容をチェックしてみてください。

□前日はしっかりと睡眠時間をとった。

□夏期講習の後半は、どっしりと落ち着いて学習出来た。

(あたふたした学習から抜け出せた)

□テストの数日前から、問題文をしっかりとよむ練習を取り入れた。

□テストの数日前から、丁寧な字で計算をする練習を取り入れた。

 

いかがでしょう。

 

各塾共に、夏期講習では、多量の問題をスピーディーに解く練習を重ねてきました。

 

パターンの確認に重きをおいた学習だったはずです。

 

早稲田アカデミーや日能研、四谷大塚(Sコース以外)は、テキストの構成もそのようになっています。

 

これが落とし穴です。

 

一方、今回の組み分けテストは、例年どおり入学試験を意識した文章の長い問題や、パターンから少し外した問題が多かったのです。

 

問題をながめた瞬間に、頭の引き出しからその問題の解き方を探し出して、素早く解くという条件反射的な学習をしてきたのに、実際の組み分け問題は、問題文
を丁寧に読んで、わかっていることは何か(条件整理)・聞かれている事は何か、の2点を正確に捉えて解く問題が多かったという事になります。

 

 

まず、テストの問題用紙に残った計算のあとや、メモ書きをしっかりと見てあげてください。

 

「あっ、こんな引き算をまちがっている」とか「こんな雑な考え方をしている」、また「あんなに学習をした事をちゃんと思い出せていない」というような事に気付かれるはずです。それを今後の学習に生かしていただきたいのです。

 

こんなミスをして!と叱るのではなくて、

「もっと丁寧な数字で計算をしていればどうだったと思う?」

「後5秒でもいいから、思い出す努力をしていたらどうだったと思う?」

というように、お子様自信が改善すべき点に気付くように話しかけてあげて欲しいのです。

 

そして、

「夏がんばったのに、思ったような点数がとれない子って多いんだって。そこで諦めずに、欠点を修正出来た子は必ず次のテストで、夏の頑張りの成果が出るそうよ。」と言ってあげて下さい。

 

これは、長年生徒の指導をやってきた私の実感です。

 

あと、数週間で四谷大塚の合不合判定テストやサピックスの合否判定テストがあります。

 

それにむけて、今から心身のコンディション調節をはじめてあげてください。

夏期講習の使い方2 小4・小5編

小6生がハードな夏を過ごすのに比べて、小4・5年生は緩やかです。授業時間も4時間程度です。小学校に通って、その後塾に行っていた1学期中に比べて時
間が充分に取れますね。でも、サピックスと日能研・四谷・早稲アカでは使い方が大きく違いますから注意が必要です。

□日能研・四谷大塚・早稲アカの生徒□

夏期講習カリキュラムのほとんどが、一学期の復習です。そのカリキュラムに従って勉強をしていくと、大まかな弱点補強が出来ます。

 そこで、提案です。

・ この夏休みに、得意単元を作ってしまいましょう。

というのはいかがでしょう。

 「この単元が出たら、テストでは必ず得点が取れる」というお子さんの自信は、今後の学習への大きな励みになりますし、テスト時のミスを防ぐための心の持ちようにも良い影響があります。

1 まずプラン作りです。

 一学期のカリテや月例で、点数が取れていない単元をピックアップします。たくさんの単元で悪い点を取ってしまっているお子さんでも、3?4単元にとどめておきましょう。

 その単元を、日能研テキストや予習シリーズを使って、完全に解き直すのです。その際に、注意いただきたい事があります。それは、難問は省く事です。×をつけて、これはやってはいけない問題ということにしてください。

 やることが決まったら、それを日程表に書き込んでいきます。チェック欄もあればいいですね。くれぐれも、無理をさせないようにしてください。三日坊主を防ぐためです。

2 実行させるときに。

 復習用の新しいノートを用意してください。式や図をノートに書くのは当然ですが、計算もそのノートに書くように指導してください。

「見直しが出来るくらいの丁寧な字で書く」がポイントです。見直しが出来る数字で式や計算が書いてあれば、見直す必要が無いぐらいに、計算間違いは減っています。

□サピックスの生徒□

 夏の間も、どんどんとカリキュラムが進みます。復習や弱点補強に大きな時間は割けません。

 サピックス生の夏の目標は下記の2つのうち1つだけにしてください。

1 夏に習う内容を完全に理解する。

 時間に余裕があるために、復習のやり方に一工夫が出来ます。

その日習ったことの復習だけではなくて、3日前に習った内容の復習も同時にやるのです。

お裁縫で言うと、「半返し縫い」のイメージです。ある日に習ったことは、その日に解き直すだけではなくて、3日後にも解き直すのです。

特に、デイリーチェック
は良いのにマンスリーが悪い、マンスリーは良いのに組み分けが悪い、というお子さんに有効です。

 普段、サピックス生は、デイリーサポートのテキストに直接書き込む事が多いのですが、問題は、裏表の2つしか印刷されていませんから、2回目の復習が出来ません。

この時期は、ノートにやらせるようにしてください。

2 一学期に習った内容の中で、特に苦手な項目を復習する。

夏期の内容の復習は、いつも通り行ってください。

それ以外に、苦手になってしまった単元に十分な時間を割いて勉強するわけです。

一学期のマンスリーで、点数が取れていない単元をピックアップします。

たくさんの単元で悪い点を取ってしまっているお子さんでも、3?4単元にとどめておきましょう。

 その単元を、デイリーサポートを使って、解き直していきましょう。

表、裏ともに書き込みがある場合には、問題のコピーを取って切り貼りしたノートを作る事をお勧めします。

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▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

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