8月最後の1週間です。
夏期講習の復習、学校の宿題などいろいろ予定していることはあると思いますが、いずれにせよ大切に過ごしたい1週間ですね。
さて、9月に入れば3日に日能研の5年生は実力判定テストがあります。そしてサピックスの5年生は4日に志望校判定サピックスオープンですね。こちらは初めての、志望校への適性判定が出るテストです。四谷大塚で22日に開催される志望校判定テストも同様ですね。
■夏期講習の最重要単元は「割合」
5年生のテストは9月からギアがひとつ上がる、ということは以前にもお伝えしましたが、いよいよ受験学年間近ということで、志望校判定だけでなくふだんのテストも難度は上がっていきます。そのことを念頭に、夏に「積み残し」があると感じているなら、この一週間で1つでも2つでも解決しておかなければなりません。
サピックスのカリキュラムでは、講習会は純粋な「これまでの復習」ではなく、年間を通したカリキュラムの一部で、新出単元も出てくれば、これまでに習った単元であっても、今までにはやっていないタイプの問題がどんどん出てきたはずです。特に算数では「割合」に関して注意が必要です。
「もとにする量」「くらべる量」といった言葉はともかく、その感覚「もとにする量を何倍か(これが割合)するとくらべる量が出る」ということをしっかり身につけていないと、のちのち苦労します。受験算数の中でも最重要単元の1つである「割合」。体に染み込ませておきたいですね。
■理科は今一度お子さんの「記憶のレベル」をチェック
理科では地学範囲の学習がありましたが、岩石なども「ただただ念じて覚える」のではなく、整理した表の形で堆積岩、火成岩が頭に入っているでしょうか。堆積岩は「何が堆積してできたか」によって名前と性質が決まることがポイントです。レキ岩なども「礫岩」という漢字(「礫」という漢字を見て「なるほど、だからこの読み方なんだ」と感じられるくらいなら素敵ですね)と「瓦礫」(がれき)といった言葉に触れ、知った上でのカタカナの「レキ岩」という記憶と、単に「レキ岩」とまる覚えしている記憶の間には大きなレベルの差があります。
地学は覚えることが膨大にあると感じるお子さんが多いので、ついつい「丸覚え」になってしまいがちです。その岩石はどうしてその名前なのか、どんな性質なのか、聞いてあげることで記憶もより強固なものになっていきます。
■講習中のテストから復習メニューを
日能研も四谷大塚も、5年生の学習内容には割合が含まれていましたが、平面図形、数の性質や場合の数も重要単元。講習中のテストの結果から復習メニューを決めましょう。2月から7月の復習が中心の2塾ですが、復習とはいえ進度は平常時の倍以上。ほころびがあると感じているところはきちんと押さえておきたいですね。
理科で2塾に共通する重要単元は、力学計算です。問題によってバラバラではなく、一定の手順で書き込み、立式ができているかが大切です。塾の先生は必ず「こう書いて解きなさい」と指導するからです。これは親御さんでもお子さんの解いた問題の図を見れば(実行されていれば)わかると思います。「塾の先生はどんな書き方をしなさいって言ってた?」と質問してみるのもいいでしょう。
各塾とも社会は「地理の集大成」といえるカリキュラムで、これからの学習の中心は歴史になっていきます。地理の中で不安がある単元や「うろ覚え」になっていることがらなどは、そのままにしないようにしなければなりません。
いよいよ2学期、6年生が近づいてきます。
9月、よいスタートを切りましょう。
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