カテゴリー: ご相談コーナー Page 3 of 9

SAPIXと日能研

 遅ればせながら、首都圏の大手4塾の合格者数を分析してみました。
そんなことをするまでも無く、サピックスの一人勝ちだろうと思われるかもしれませんが、下記の表をご覧ください。
早稲田アカデミーと四谷大塚は偏差値上位の学校の合格者数しか発表していませんから、とりあえず、サピックスと日能研の比較をしてみたいと思います。

                              │校数      │定員合計(人)  │日能研(人) │サピックス(人)│     
│四谷偏差値65以上 │13校     │   2620            │    857         │  1638          │     
│四谷偏差値55~64│42校     │   6743            │  3032         │  2932          │     
│四谷偏差値45~54│62校     │  10511           │  4433         │  2213          │     

 

 上記の表の偏差値は、四谷大塚の合不合第4回の偏差値表を使いました。

この結果からまずわかるのは、以下の2点です。
・御三家レベルはさすがにサピックスは強い。
・偏差値64以下のボリュームゾーンでは、日能研の合格者数がぐっと増える。

このことから、次のことが予想できます。
・御三家を受験する場合、その合否予想は、サピックス内の成績だけでからかなりの確度で行うことが出来る。
・日能研からも多くの御三家合格者を出している事から、勉強のやり方や塾の使い方次第で、合格することは十分可能。
・御三家以外を受験する場合は、受験者数や合格者数が多い日能研内のテスト成績だけで、かなりの確度で合否予測が出来る。

サピックスは、どちらかと言えば、最上位校受験を念頭に置いたカリキュラム構成とテスト構成だと言えます。マンスリーテストは、全員が1種類のテストを受けることになります。偏差値が25のお子さんから75のお子さんまでが同じ問題を解くことになっているわけです。
一方、日能研は「共通問題と基礎問題」を解くクラスと、「共通問題と発展問題」を解くクラスに分かれます。実質2つのレベルの問題があることになります。四谷大塚(早稲アカも)は、学力に応じてA・B・C・Sと4つのレベルのテストが存在します。

学力が非常に高いお子さんが、切磋琢磨するにはサピックスが向いていると言えますが、これから成績を上げていこうとか、途中から受験勉強を始めるような場合には、他の塾の方が対策を立てやすいと言えるでしょう。

 

SAPIX躍進の理由

 ここ1週間で、予想通りとでも言いましょうか、「サピックスへ転塾する方が良いのでしょうか?」というご相談が増えています。
 このブログで、少しお話ししたいと思います。

□サピックスの実績は何が原因か?□
 サピックスの合格実績が多い一番の理由は、「成績のよい子がたくさん集まっている」事です。
 サピックスの合格者数をご覧になっている方は、もうお気づきのことでしょうが、上位校の合格者数に比べて、中堅校やそれ以下の学校の合格者数が少ないことです。また、一方、サピックスから御三家やそれに準ずる学校を受ける生徒は、ほとんどがαクラスかまたはアルファベット上位クラスです。総クラス数の約25%~30%の生徒が合格の可能性があるということになります。四谷大塚あたりですとSコースですから、約15%程度が御三家合格可能ラインと言うことになりますから、サピックスのこの数字は、他の大手塾に比べてかなり高くなっています。
 また、日能研や早稲アカのお子さんが、サピックスの公開試験を受けると、軒並み偏差値を5から8ポイント下げます。これは、お子さんの学力がその試験の時だけ下がったのではなくて、サピックスには出来る子が多く集まっていることを表しています。この傾向は、小4でも小5でも小6でも変わりません。
 ですから、この合格者数は入試前から予想されていたことです。

 このような御三家について、一人勝ちの状況を作り出したのは、サピックスの現場の先生方や管理部門の人たちの長年の努力のたまものです。でも、この実績だけで、「うちの子にサピックスが合う」とは限らないのです。

次回以降、塾の使い方や選び方を、志望校レベルに分けて書いていきたいと思っています。

 

中学受験の塾選び

ウチの子にはどんな塾があってる?

 

お子さんのタイプ別「失敗しない塾の選び方」

学習の先取りが出来ているか、そうでもないかと、計算のスピードが速いかそうでもないかという2つの点で見てタイプ分けしてみましょう。

 

計算のスピードが速い
Yes No

先取り学習が

できている

Yes A C
No B D

 

Aタイプのお子さん

他塾よりも若干進度が速く、教材が難しめの塾が合います。

 

先取り学習してきているわけですから、他のお子さん方よりも授業が分かりやすかったり、早く解くことが出来る場面が多くなり自分は出来る子だという自尊心が生まれてきます。

 

このクラスの中では自分はトップレベルかも!

と思うことで学習意欲を高めさせようというわけです。


お子さんの自尊心をくすぐる塾選択が効果的です。

 

 

首都圏では、サピックスということになります。

 

ただ、1つ例外があります。


計算が早いだけでミスを連発するお子さんは四谷大塚が適しています。


他のお子さんとの競争心をあおるよりも、ていねいに解く練習をする必要があるからです。

 

この場合には、ノートに読み易い字を書く練習をさせておいて下さい。

 

ミスが多いお子さんの多くは、字を書く事を面倒くさがります。

 

書く事を嫌がらない状態で塾にいれる事を心掛けて下さい。

 

 


Bタイプのお子さん

宿題の量が多すぎない塾を選んで下さい。

 

宿題が多すぎると、早く終わらせなくっちゃと思って、解き方を覚えるだけの暗記型学習になってしまうのです。

 

この場合は、四谷大塚か日能研が良いと考えられます。


他塾に比べて1問にじっくりと時間をかけて理解させようという方針で授業がなされています。

 

四谷大塚に入れる際に親が気をつけておくことは、曜日後との時間の使い方に注意して上げることです。


子供任せでやった場合、算数と国語の復習と理科社会の予習を同じ日にやらなくては行けなくなることが往々にしてあります。

 

どの曜日に、どの教科の、何をどのくらいの時間をかけてやるのかを、考えてあげて下さい。

 

また、日能研に入れる際に親が気をつけておくことは、復習が機械的な暗記学習になっていないかどうかをチェックしていただくことです。


日能研の復習テストはカリテと言いますが、このテストは問題の多くはテキストどおりです。

 

ですから、理解していなくても取り合えず解き方や答えを丸暗記していけばある程度点数が取れてしまいます。

 

これでは、総合的なテストで点数が取れないようになってしまいます。


暗記型学習になっていないかどうかは、解き方を説明させて見れば簡単にわかります。

 


Cタイプのお子さん

勉強量が多め、そして演習量が多い塾が合います。

 

物事を理解するのが早いわけですから、後はそれを使えるようにすることで早く成績を伸ばすことが出来ます。

 

ですから、たくさんの演習問題を解いて使い方を定着させるタイプの塾が有利になります。


その意味で早稲田アカデミーになります。

 

この際に、親が気をつけておくべきことは2つあります。

 

1つは、宿題をこなし切れているかどうかに常に注意を払ってもらうこと。
2つ目は、暗記型学習になっていないかどうかのチェックです。

 

早稲田アカデミーでの宿題量は、最下位クラスでない限りは、他塾よりもかなり多いとお考えください。それがこなし切れたら大きな効果がありますが、こなしきれずにツマミ食い状態になってしまう危険性があります。


こなしきれていない場合は、宿題の優先順位を決めてあげて下さい。

 

暗記型学習に陥っていないかどうかは、早稲田アカデミー生のお母さん方が常に注意される事をお願いします。

 

算数の解き方も、何から何まで公式にして覚えさせる講師が多い塾ですから。

 

 


Dタイプのお子さん

2つあります。


1つは、宿題が多すぎない事。

このタイプのお子さんは、数をこなすより一問一問しっかり理解させる必要があります。

宿題が多すぎると、1問をじっくり理解する時間が取れなくなります。

 

 

2つ目は、気軽に質問出来る塾である事。

塾の授業はどんどん進みますから、理解しきれない問題が多くなるはずです。

授業中にわからなかった問題に20分も30分もかけることは時間の無駄になります。

ですから気軽に質問できることが大切なのです。

 

以上2点から考えると、四谷大塚です。

 

その際に、親が気をつけておくべきことは2つあります。
1つ目は、四谷大塚の週例テストをペースメーカーに学習プランを組み立てて行くこと。


2つ目は、少5で国語の暗記すべき知識量が非常に多いために取捨選択が必要な場合があること。

 

です。


また、わからない問題をお子さんが質問する場合、お子さんに「質問してらっしゃい。」と言うだけではなく、担当の先生にお母さんが前もって連絡を入れて、お子さんが質問しやすいようにして上げることも大切です。

 

特に、通い始めた初めの頃は、なかなか質問出来るものではありませんから、お母さんの一押しはどうしても必要です。

 

合格実績で塾選びをされる方が多いのですが、最も大切なのはわが子に最もあった塾に入れてあげるということです。

 

授業が公開されている場合は、実際に見学に行ってみることです。

 

わが子がいきいきと授業に参加しているイメージを描くことができれば、その塾選びは成功かもしれません。

 

 

入塾時、できるだけ最上位クラスに入らなければならないのはどうして?


大手塾は成績によってクラスが変動するシステムを採用しています。

 

ですから、入塾時は中間ぐらいのクラス帯で始めて、お子さんが塾になれるにしたがって徐々にクラスを上げてくれればいいとお考えになる方もいらっしゃいます。

 

しかし、そう話はうまくいかないのです。


順調にクラスを上げていける子は、圧倒的に少数派だからです。

 

例えば、日能研では、上位クラスと下位クラスでは算数の授業時間数すら異なっています。

 

上位クラスの方が多いのですから、学力差は開くばかりですよね。

 

また、サピックスの下位クラスでは、クラス分けテストに出題されるにも関わらず、授業で教わることが出来ない問題がたくさんあります。

 

このように指導される内容自体に大きな差があるために、学年が上がるほど大きな差が生まれてしまうのです。

 

同じように、他の塾でも上位クラスに上がることはなかなか難しいことを知っておかれる必要があります。


実際には、小学校4年生の時点で一番上のクラスに在籍していたお子さんの6割以上が、そのまま小学校6年生まで一番上のクラスで在籍を続けます。


言いかえれば、下のクラスから上がってきて一番上のクラスにたどりつけるお子さんは、ほとんどいないのです。

 

これは一番上のクラスに限りません。

 

大手塾では、入塾時のクラス帯とほとんど変わらないクラスのまま、受験に臨むお子さんが大半なのです。

 

「入塾した時のクラスが受験の時のクラス帯」

 

これが現実です。

 

 

ですから、中学受験を成功させるためには、受験時に在籍していたいクラス帯と同じかそれより上のクラスで入塾できるように、準備をしておくべきなのです。

受験直前に慌てないために。 「小5までにやっておくこと」

近頃、小6の受験生を持つ親御様からの相談が急増しています。

「合不合判定テストが下がってしまった。」

「比較合判で志望校に足りない。」

「センター試験の偏差値が14も一気に下がった。」

「ここに来てミスが急増した。」

「問題文を読まないで解いているようだ。」

「合格のイメージが持てないようだ。」

「首都圏模試のような易しい問題が多い模試だと偏差値は良いのに、四谷の合不合だとそれから20も偏差値が下がる。」

「慶応志望なのに、ミスが減らないどころか増えている。」

「麻布志望なのに、式や図が書けない。」

「文章の短い問題だと解けるのに、4行を越えると考える事が出来ない。」

「表やグラフの問題については、算数でも理科でもほとんど点数が取れない。」

「理科の暗記単元では点数が取れるのに、初見の問題や計算単元の問題には手がつけられない。」

「社会の地理の知識を忘れてしまっていることに今気がついて、焦っている。」

上記のように、切実なしかも急を要するご相談ばかりです。

相談される状況はさまざまですが、これらの原因は意外にそんなに他種類ではないように感じるのです。

1 本質を知りたいという知的好奇心が育っていないこと。

2 学習を計画的にこなす方法が身についていないこと。

3 解答に到達する課程に興味が持てていない。

この3つに集約されると考えています。

小6生の場合は、原因を考えてその対策を講じていく余裕はありません。とにかく、目の前の入試での得点を高めるために、即効的な方法を真剣に考えさせていただく事になります。

このような相談をいただく一方で、一見受験勉強を楽しんでいるかに見えながら、ちゃんと合格するお子さんも多く見てきました。

この大きな違いは、小5までの学習において、少しの差がどんどんと広がってしまった結果だと感じています。

これからの数回は、「小5までに、何をどのようにやっておく方が良いのか」、また、「親御様が協力できる事は何なのか」を、書いていきたいと思っています。

日能研小5のテキスト大改訂

日能研テキストの小5生用が改訂されたということは、以前お知らせしました。

その後、そのテキストを使って私自身が家庭教師として教えたときに感じたことや、他の先生の意見を私なりに解釈してみたいと思います。

 4教科共に、自分の頭の中の言葉を上手に利用して考えたり、理解することを目的に作り変えられていることがわかります。思い切った改訂をしたものだと思います。

 これまでの日能研のテキストは、本科テキスト・栄冠テキスト共に下記のような問題点が指摘されていました。

「全ての生徒はカリテに向けて一生懸命勉強をします。このため、ある程度は点数が取れるようになりますが、出題範囲の記憶に頼った勉強になりがち」

「繰り返し学習の暗記で何とかなってしまうことが多く、頭を使う勉強をやらせにくい」という声が、内外(内:日能研で実際に教えている講師。外:家庭教師や個別指導の講師)から私に届いていました。

 この、声が日能研にも届いていたのでしょうか。でも、これだけの思い切った改訂は、社全体の今後の経営戦略の根幹に関わることですから、外野の声に耳を傾けた結果だとは考えにくいと思います。

 日能研の成績資料の充実ぶりは、目を見張るものがあります。特に個人の成績は、すべてコンピューターによってデーターベース化されています。その分析結果や、現場の先生方の声の力が大きかったのだと想像していますが、実際のところはわかりません。

 一方で、ここ1ヶ月で日能研の小5のお子さんを持つ親御様からの相談メールが増えています。これまで通りの「カリテは取れるのに、センターが取れなく
て・・・」という内容のものは同数ありますが、「カリテすら点数が取れなくなってきた。」というご相談が急に増えたのです。テキストの改訂と何らかの関係
がありそうです。

 これまでのテキストの時は、「テキストを教える」ことで、受験の基礎部分は教えることが出来たのではないでしょうか。

ところが改訂版の場合は、「テキス
トで教える」力量が必要になっています。

この、「テキストを教える」と「テキストで教える」という文言は言葉遊びのようですが、実は教える力量を表す言葉
としてよく使われるものです。

「あの先生は、テキストを教えることは出来るが、テキストで教える力量は無い」というような使われ方です。

 テキストに沿って、その配列通りに教えていけば決められた範囲を教え終わることが出来ていたはずなのですが、改訂版で教えようとすると、「その問題群の解説を通して、子供たちに何を伝えるのか」を考えざるを得ないようになります。

算数においては、問題文はそっくりなのに、解き方が全く異なる問題が2問続いていることがあります。このような場合は、問題文から何が条件として与えられ
ているかを判断させ、何を書いて見れば解けそうかを予想させるという手順が必要になります。

講師の「問題分析の力」「質問する力」「読むことに集中させる
演出力」などの力量が問われることになります。

 社会のテキストは、ちょうど歴史に入った段階での改訂です。

重要事項の羅列が中心となっていた旧版とは異なり、「読み物」の形式となっています。重要事
項を太字にすることすらされていません。

「読み物」を読み、人物の関連や歴史的な事件との関わりを読み取った上で、記憶に定着させなさいという、勉強の王道を求めるテキストとなっているとも言えます。

でも、小5生にそれが出来るのかな?という心配があります。

 実際の授業では、重要事項を板書し、要点を話すということがされているようです。

子供たちの授業中のノートを見ると、見事に要点がまとまっています。

まるで旧版の本科テキスト内容を書き写したような内容です。

「板書を書き写すだけで精一杯で、先生の話を聞いている余裕はなかった」と話すお子さんもいまし
た。

もし、日能研が”予習禁止”の塾ではなく、事前にこの「読み物」を読んで、授業に参加すれば理解しやすいと思いますし、定着も進むと思うのですがどう
でしょう。

 このように考えていくと、改訂版のテキストは、「本来のあるべき学習方法」を要求していることになります。

算数では:丸暗記だけの勉強じゃあだめですよ。ちゃんと納得するまで考えたり作業をしたりしましょうね。

理科や社会では:言葉の丸暗記だけではだめですよ。事象の因果関係をちゃんと理解して知識同士をつなげていくようにしましょうね。

このような日能研側の声が聞こえてきそうです。

 「カリテですら点数が取れなくなってきた」というお子さんをお持ちの親御さんには、”勉強方法を見直す良い機会だ”ととらえることをお勧めします。

 解き方の丸暗記の学習になっていないだろうか、問題文をしっかりと頭に入れてから考え始めているだろうか、重要事項の言葉だけの暗記になっていないだろうか、このようなことを少しチェックしていただく必要があるように感じています。

 今後、このテキストを日能研の先生たちがどのように上手に料理されていくのかを、期待しながら待ちたいと思います。

理科好きな子にする方法(3)

前回は、理科が得意な、または得意になったお子さんの例を挙げました。

そこから垣間見られるのは、ご家庭全体のその知的好奇心です。

お父様かお母様、またはお二人ともが「なぜ」と思ったときに考えてみるとか、調べ習慣をお持ちであるように思います。

もうひとつ垣間見られるのは、子供がとりあえずやってみようとすることにたいして、ブレーキをかけない姿勢です。

小6の女の子が半田ごてを欲しがること事態珍しいことですし、そのようなことがあった時の、親御さんの常套句、

「そんな時間があったら勉強しなさい。」

をおっしゃらなかったことに驚きました。

子供は、体験を通じていろいろなことを学んでいきます。

それは、理科についても同じです。例えば、今、ほとんどの小学校の1年生は、春に、アサガオの種を学校から貰って帰ってきます。家で育てて観察させるという趣旨なのです。

中学入試問題の植物の単元で、アサガオの問題が他の植物に比べて多く出題され、しかも難しい理由は、日本の小学生のほとんどが、しっかりと観察をしているはずだという前提があるからです。

アサガオの種を、指の第2関節の深さに置く理由は、発芽した時に分かります。伸び始めた根によって、種が持ち上げられ、地上に頭をもたげた種子は二つに分かれ双葉になります。浅く植えると倒れてしまいますし、深すぎると頭を出すことが出来ません。

昔、学校の先生に、「第2関節の深さに植えなさい」と言われ、それを忠実に実行した子供の多くは、双子葉植物の発芽を受験レベルで習ったときに、「なるほど、そういう理由だったのか」と気づくことになります。

受験勉強を始める前や始めてからの豊富な経験があることと、まずやってみようという実行する意思が大切だと言えると思っています。

ただ、上記の観察にしても、子供の観察眼や注意力だけでは気付かないことがあります。周りの大人の手助けや一言も大切になってきます。

このように考え始めると、実は親御さまと同様に理科を教える立場の者の責任も非常に大きいと言えます。理科の担当の先生によっては、下のクラスの生徒のテストの平均点を上のクラス以上にあげることが可能です。そのような先生を何人も見てきました。そのような先生に共通するのは、「話が面白い」、「表情が豊
か」、「身振り手ぶりなどの動きが大きい」、「いろいろなことを知っている(博識である)」という事です。

良い指導者に全ての子供が恵まれれば良いのですが、それがほとんど不可能な事ですから、どうしてもご家庭の理科力が必要になってくるとも言えるのです。

近頃、◯◯理科実験教室が大はやりです。ほんの数日前にも、「今後の理科のために◯◯実験教室に行かせる方が良いでしょうか?」というご相談をいただきま
した。理科が、いろいろな現象に結びついていますし、目に見える現象出ある事が多いものですから、経験を増やす意味において、有効です。

ここでご注意いただきたいのは、「お客さんにならない」事です。お友達がやっているのを横で見ているだけではお客さんになってしまいます。視覚、手触りや
匂いの感覚を総動員する事で、お子さんの脳に印象深く記憶されるのですから、引っ込み思案で参加するのは大きな損になります。「自分からいろいろやってみ
ると面白いものよ」と言って送り出してあげて下さい。

また、日常的にお子さんにいろいろなことをやらせる事はもっと大切だと考えています。

草に水をやる。

重いものを移動させる。

細かい物を摘む。

いろいろな物の匂いをかぐ。

お湯を沸かす。

これら全ての事が理科の経験につながる可能性があります。

理科好きな子にする方法(2)

前回は、理科が苦手なお子さんの例を書いてみました。今回は、得意になったお子さんの例をお知らせして、その理由を考えてみたいと思います。

 

□A君□

印象的だったのは、お母さんが理科好きだったことです。ちょうど私が「生物と無生物のあいだ (講談社現代新書)福岡 伸一著」を読み終わったころの話です。

 

 この書物で、生物学研究者の葛藤を垣間見ることが出来ました。

そのことは、他の生物学の書物とは大きく異なる点でした。

また、私がまだ高校生だった頃
に、奈良女子大出身のおばあちゃん先生(この先生には本当にお世話になったのですが)の生物の授業で、「ワトソン・クリックのDNA二重らせん構造」の話
を聞いた事を思い出しました。

生物学のすばらしさと、近年に発見された画期的な成果を興奮気味に話してくださった授業を、林に囲まれた木造校舎と共に思い
出したりしていました。

 

 A君は、理科で記述問題を多く出す学校を第1志望としていました。

お母さんから、「この学校は、理科の幅広い素養や雑学がある方が有利だと思うので、何
か良い本があれば教えて欲しい」と聞かれたものですから、ちょうど読み終わった「生物と無生物のあいだ」を、小6生にはちょっと難しいんだけれど、と思い
ながら紹介しました。

そうしたら、お母さんが、「この本ですか?まだ読んでいないんですがおもしろそうだと思って数日前に買ってきたんです。」といいながら、まさにその本を机に置かれたのです。

お母さんは、大学の文系学部出身ですが、理科分野への興味を持ち続けていらっしゃったようです。

本箱には、生物学や球物理学の読み物が何冊も収まっていました。

 

翌週伺ったときには、お子さんはまだその本を読んでいませんでしたが、お母さんは読み終わっていらして、「冒頭部分の野口英世の話と、内の内は外の話がおもしろかったですね」とおっしゃっていました。

理科の授業をしていると(私の授業は、基本的にはダイニングテーブルで行っています)、生徒以上にお母さんが熱心に聞いていらっしゃいます。

お子さんも、私の脱線だらけの授業に食らいついてきます。

フロンガスによるオゾン層の破壊の単元で、オゾンから活性酸素が出る話や、活性酸素はお肌に悪いこと、そ
のような活性酸素は過酸化水素からも出ること、その活性酸素が殺菌作用や漂白作用を持つ事まで話を広げていっても、興味深げな生き生きとした表情がか崩れることがなく、ますます熱を帯びてきます。

 

 このお子さんに対しては、考え方の正確さだけに注意しておくだけで大丈夫でした。

 

□B君□

 私の授業は、A君の所でも書いたように、どんどん脱線していきます。

出来る限り知識のつながりやネットワークを作ってもらうことを意識しているからなのですが、場合によっては簡単な実験が宿題になることがあります。

B君は、そのような実験を本当に楽しんでくれたという実感があります。お母様の協力も無視
できません。

 「牛乳にレモンを半分搾って入れてかき混ぜてから飲む」という宿題を出しました。

タンパク質は酸によって固まる事を確認するための実験です。

「ヨーグルトみたいでなかなかおいしかったよ。でも酸っぱすぎたから途中から砂糖を入れたらもっとおいしくなった。」という感想が聞けました。牛乳の実験
の後、お母さんの方から「じゃあ刺身だったらどうかな?」という発案がお子さんにあり、しめ鯖、サーモンのマリネを一緒に作られたそうです。

 

 重曹を使ってドーナッツを作るという宿題を出したこともあります。重曹をたくさん使ってドーナッツを作ると、大きく膨らんでおいしそうにできあがります
が、食べてみると苦くってとても食べられたものではありません。

炭酸水素ナトリウムがアルカリ性の強い炭酸ナトリウムに変わってしまうからなのですが。

お母さんは、笑いをこらえてそのドーナッツ作りに協力されたそうです。

その実験の後、B君から、「無理して苦いドーナッツを食べると、むかむかして食欲
がなくなってしまって、夕飯が少ししか食べられなかったんだ。

何でなの、先生?」という質問がありました。

そこで、家にある胃薬を持ってこさせて、その成
分表示を読ませてみました。その中に、「重曹」を見つけたB君は、まるで鬼の首を取ったように大喜びです。

「なぜ、胃薬に重曹が入っているの」(私)

「?????」(B君)

「じゃあ、胃液には何があるの?」(私)

「ペプシン」(B君)

「それだけ?」(私)

「あと、塩酸も。」(B君)

「あっ!塩酸を中和するためだ」(B君)

「良く気がついたね。強すぎる胃酸を弱めるためだね。重曹入りのドーナッツを食べ過ぎて胃酸が弱くなりすぎたんだね」(私)

「ところで、ドーナッツを食べ過ぎたとき、ゲップが出なかった?」(私)

「出たよ。」(B君)

「それて何かな?」(私)

「重曹と塩酸だから、二酸化炭素!」(B君)

B君は得意満面です。

このような会話が頻繁にありました。

そして、「なぜなの?先生」が口癖のようになっていました。

このB君、小学校低学年までの愛読書は、「子供の科学」と「朝日小学生新聞の科学欄」だったそうです。

子供の科学に書いてあった実験は欠かさずやったということをお母様からお聞きしました。

カブトエビを死なせてしまって大泣きしたこともあるそうです。

 

□Cさん□

 理系の大学を最終目標にして、上位の私立中学を目指している女の子です。

電磁気の単元で、簡易モーターがどうしても解けません。次週までの宿題として、「エナメル線・クリップ・紙やすり・消しゴム2つ・丸い磁石・電池と電池ボックス」を東急ハンズで買ってきて作るという宿題を出しました。

紙やすりを使って、エナメル線を半分だけはがす方法は事前に教えておきました。

 翌週、「先生回ったよ、これこれ!」とやってみてくれたのですが、前日まで回っていたモーターが回りません。

乾電池を新しいものに換えてもダメです。C
さんは今にも泣きそうです。

電池ボックスやクリップに巻き付けた銅線がさび始めていて電流が流れにくくなっていたことが原因です。

「ここを半田付けすれば、こんな事にならずにすむんだけれどね。」と慰め、簡易モーターが回る理由の説明を始めました。

 

翌週です。「先生早く早く。」

ダイニングテーブルに行くと、半田ごてと半田、そして先週うまく回らなかった簡易モーターが置いてあります。

「半田で止めると、錆びないからうまく回ると先生が言ったから、半田ごてを買ってもらったの。」

Cさんはうれしそうです。

私自身、学生の頃からのオーディオマニアで、真空管アンプなどを自作していましたから、半田付けは得意中の得意です。

数分で半田付けを終わり、電池を入れると簡易モーターが回り始めました。

「やったー!先生ありがとう。」

その後、Cさんは電磁誘導やモーターの単元では完璧な出来を示すようになってくれました。

 

このように、私が知っている理科が得意な子供は例外なく、やってみることに強い興味を示します。このあたりにヒントがありそうです。

次回はそれをもう少し深く考察してみたいと考えています。

理科好きな子にする方法(1)

□理科を得意な子にするために(1)□

 

「理科や社会は暗記教科だから、いざとなれば6年の2学期から集中的に覚えさせれば何とかなる」という意見を、いまだに聞くことがあります。

 

確かに、中学受験の社会だけは、並列知識の暗記でとりあえず何とかなる部分が大きいのです。

 

関西圏の難関校の多くが3教科入試(算数・国語・理科)を続けているのは、考える力を重視しているからなのかもしれません。

 

だからでしょうか、お寄せいただく相談メールの中で、「丸暗記の算数になっていて、成績が伸びない」というご相談は、首都圏が圧倒的に多いのです。

 

理科は、知的好奇心が重要な教科です。暗記だけでは何ともしがたい部分がある教科だとも言えます。

 

「そんなことはない」と思われる方は、麻布や渋々の入試問題をご覧ください。

 

大人でも、「なぜなんだろう?」とか「へ?そうだったんだ!」という驚きを持って問題文を読み進めることになると思います。そして、その疑問に対する答えが、文章の中に控えめに書かれています。

 

「なぜなんだろう?」という疑問を感じていないとなかなか見つけることが出来ないように書かれているのです。これが、答えを見つけるヒントになります。

 

思いつくままでも、「海嶺での堆積物の変化」「カーボンマイクの仕組み」「元素の半減期」「自転車の進化」などなど、小6生が知っているはずがないことが出題されています。

 

それらの知識を持っていることが要求されているのではなく、始めて見聞きする知識や事象に出会ったときに、因果関係や原因に興味を持ち、論理的な思考が出来ることを要求しているのです。

 

 このように、要求されている物が知識でない以上、そのお子さんが積み上げてきた経験が試されているも言えます。見た物、触れた物、聞いた物、そしてそのときに感じたことや考えたことなどの経験値がものを言ってきます。

 

それでは、どのようなお子さんが理科を得意になるのでしょうか。

 

 

私の経験からは、下に書いたような子供が理科を得意になることが多いように感じます。

 

1 「なぜそうなるの?」とすぐに聞ける子。

2 「ということは、○○と言うことね」と自分なりの言葉に置き換えることが

  出来る子。

3 手先が器用な子。(夏休みの工作が大好き)

4 お父様かお母様のどちらかが理科好き。

5 いろいろな物を見たり、聞いたり、触ったりした経験の多い子。

 

 

 

□どんな子が理科が苦手なの□

反対に、理科が苦手だったお子さんの例を書いてみたいと思います。

 

 小6の2学期に、理科の問題を解かせているときのことです。

「その植物は単子葉を選べばいいの、双子葉を選べばいいの?」(私)

「単子葉。」(生徒)

「そうだよね。じゃあ、選択肢の中にある単子葉は?」

「????」(生徒)

「単子葉というのは、葉っぱが広いの?それとも細長いの?」(私)

「細長い。」

「そうだよね。よく勉強しているね。じゃあ、イネの葉っぱはどう?」

「わからない。」(生徒)

「田んぼに植えられているイネだよ。」(私)

「見たこと無いからわからない。」(生徒)

 

 

このお子さんは、イネも、オオバコも、ナズナも知っていませんでした。

 

入試によく出る草花を、双子葉と単子葉に分けて丸暗記をしてもらうことで、入試を乗り切ってもらいました。

 

 

別のお子さんの例です。

 

 燃焼の単元をやっているときでした。

 

燃え方を選択肢から選ぶ問題をほとんど間違っていました。

「木炭って、何かわかる?」(私)

「わからない。」(生徒)

「炭だよ。バーベキューのときに使う真っ黒いやつ。知ってる?」(私)

「バーベキューしたことないもん。」(生徒)

「そうか、見たこと無いんだ。じゃあ覚えておいてね。木炭のように個体がそのまま燃える場合は、炎をあげずに赤くなって燃えるんだよ。気体が燃えて出来るのが炎だからね。台所のガスコンロは、都市ガスつまり気体が燃えるから炎が出るだろ。」(私)

「わからない。だって家の台所のコンロは火が出ないもの。」(生徒)

 

そう言えば、このおうちはオール電化になっていました。

 

次回は、どうすれば理科好きになるのかを考えてみたいと思います。

サピックス生は、四谷大塚の合不合判定テストを午後に受けるべきか?

先週末に四谷大塚の合不合判定テストと、サピックスの合否判定テストが実施されました。

 

昨年までは、サピックスの生徒は四谷大塚の合不合判定テストを受けていたのですが、今年度から自前のテストを受けることになりました。

 

今回は、午前中にサピックスのテストを受け、午後からは四谷のテストを受けた方が多かったのではないでしょうか。

 

今回は、「サピックスの合否判定」「四谷大塚の合不合判定テスト」「日能研のセンター模試」「首都圏模試センターの首都圏模試」の特徴をまとめてみたいと思います。

 

 

□サピックスの合否判定□

受験する生徒の母集団の学力が一番高い。御三家やそれに準ずる学校に対して合格の可能性を探るには最適なテスト。

その反面、偏差値50程度以下(四谷合不合偏差値で55程度以下)の学校に対しての判定は難しい。

その層の受験生の人数が少ないことと、それらの学校で出される問題よりも数段難しい問題構成であることが理由。

受験するのは、ほとんどがサピックス生。

 

 

□四谷大塚合不合判定テスト□

四谷大塚生、YT提携塾、早稲田アカデミー生を中心に、多くの塾の生徒が受験する。

受験生の学力レベルがまんべんなく散らばっている。

昨年までは、サピックス生が受験していたため、御三家の判定にも信憑性があったが、今年度については不明。

中堅上位から中堅下位のレベルの判定の質は充分に保たれると考えられる。

しかし、この規模の試験であっても、新設校や中堅下位よりも偏差値の低い学校の判定は難しい。

入試予想の偏差値表は、コンピューターから打ち出された生データーに近く、政治的な判断が働いていないことも、信頼できる要因の一つ。

 

 

□日能研のセンター模試□

普段はセンター模試という呼び方になるが、小6の8月からは合格判定テストという名称になる。

全国の日能研生が受験するために、御三家レベルの層も厚い。

(関西日能研の灘や神戸女学院志望者も受験する)

非常に易しい問題から、正答率が1%に満たない難問までが出題される。

受験生の分布に合わせた出題のためと考えられるが、どの層にとっても若干の不安要素となっている。

返却時に受け取ることが出来る資料の充実度は群を抜いている。

学校情報や、個人の得意不得意分析は当然として、中学入試に使われた文章の著者ランキングまでもある。

読み切ることすら大変な量である。

 

 

□首都圏模試センターの首都圏模試□

特定の塾が主催する模試ではなく、首都圏模試センターが管理運営している。

市進学院、栄光ゼミナール、中萬学院、トーマス、ENAなど多くの塾が参加している。

他の塾主催のテストに比較して、基本的な問題が多いことが特徴。

受験者層を考えると、御三家レベルの判定は厳しいと思われる。

その反面、中堅以下の判定に対しての強みを持つ。

四谷偏差値で45以下の学校に対しては、このテストの判定を大切にしたい。

合格可能圏の判定が少し甘いとの風評がある。

 

 

上記のように簡単にまとめてみました。

サピックスのお子さんは、四谷大塚の合不合を受けるべきかどうかは、現状の学力と志望校によって分かれます。

 

アルファ1・2の開成、麻布、桜蔭志望者はサピックスのテストだけでも良さそうです。

(女子学院、慶応付属、早稲田系列、武蔵は他流試合の必要がありそうです)

 

でもそれ以外を志望されている場合は、四谷大塚の合不合判定テストも受験されることをお勧めしておきます。

 

また、併願校に午後受験をお考えの場合、「うちの子は午前・午後と連続して受験しても大丈夫か」の判断に使えます。

夏休み直後の組分けテスト

□夏休み後の小6組分けテスト□

 

 

サピックスでも、四谷大塚でも既に組み分けテストが実施されました。

 

夏の学習の成果は現れていますでしょうか。

 

 

■あんなに頑張ったのに、点数があがっていない■

 

 

実はこのようなお子さんが多いのです。

 

夏休みの学習は、体調や気力を考慮して、日々の学習を微調整して行くことが大切です。今年のように暑過ぎる夏はなおさらでした。

 

夏に、あんなに学習を頑張ったのに点数が上がっていない理由の多くは、テスト当日のコンディション調節の失敗です。

 

 

下記の内容をチェックしてみてください。

□前日はしっかりと睡眠時間をとった。

□夏期講習の後半は、どっしりと落ち着いて学習出来た。

(あたふたした学習から抜け出せた)

□テストの数日前から、問題文をしっかりとよむ練習を取り入れた。

□テストの数日前から、丁寧な字で計算をする練習を取り入れた。

 

いかがでしょう。

 

各塾共に、夏期講習では、多量の問題をスピーディーに解く練習を重ねてきました。

 

パターンの確認に重きをおいた学習だったはずです。

 

早稲田アカデミーや日能研、四谷大塚(Sコース以外)は、テキストの構成もそのようになっています。

 

これが落とし穴です。

 

一方、今回の組み分けテストは、例年どおり入学試験を意識した文章の長い問題や、パターンから少し外した問題が多かったのです。

 

問題をながめた瞬間に、頭の引き出しからその問題の解き方を探し出して、素早く解くという条件反射的な学習をしてきたのに、実際の組み分け問題は、問題文
を丁寧に読んで、わかっていることは何か(条件整理)・聞かれている事は何か、の2点を正確に捉えて解く問題が多かったという事になります。

 

 

まず、テストの問題用紙に残った計算のあとや、メモ書きをしっかりと見てあげてください。

 

「あっ、こんな引き算をまちがっている」とか「こんな雑な考え方をしている」、また「あんなに学習をした事をちゃんと思い出せていない」というような事に気付かれるはずです。それを今後の学習に生かしていただきたいのです。

 

こんなミスをして!と叱るのではなくて、

「もっと丁寧な数字で計算をしていればどうだったと思う?」

「後5秒でもいいから、思い出す努力をしていたらどうだったと思う?」

というように、お子様自信が改善すべき点に気付くように話しかけてあげて欲しいのです。

 

そして、

「夏がんばったのに、思ったような点数がとれない子って多いんだって。そこで諦めずに、欠点を修正出来た子は必ず次のテストで、夏の頑張りの成果が出るそうよ。」と言ってあげて下さい。

 

これは、長年生徒の指導をやってきた私の実感です。

 

あと、数週間で四谷大塚の合不合判定テストやサピックスの合否判定テストがあります。

 

それにむけて、今から心身のコンディション調節をはじめてあげてください。

Page 3 of 9

▼2022年11月18日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「<志望校・併願校の決め方 校風、偏差値と問題傾向から決める! 合格するための受験校の選び方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年10月28日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「小学4・5・6年生対象 めざせ合格「過去問」の正しい使い方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月30日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「飛躍的に成績を上げる!苦手克服 勉強法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年9月10日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【4・5年生】9月から偏差値10UPを狙うオンラインセミナー  毎年2学期に成績を上げるご家庭がやっている10個のこと」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年8月5日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験の「基本のキ!」令和4年度版 最新の中高一貫校の選び方から受験の傾向まで全部分かる!」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年7月21日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「【2022年夏】確実に成績が上がる夏期講習の受け方 3つのポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年7月8日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「夏休みの学習計画!うまくいく方法  夏期講習を有効活用して力をつける!学習戦略の立て方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年6月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験を迷っている!?保護者必見セミナー 未就学・小学低学年から、親が知っておきたい「中学受験」の実像」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月27日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「自分で学習する子の育て方  中学受験、高校受験でも生きてくる「子が自走する学習法」を伝授します」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年5月26日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「6年夏休みに成績を大きく伸ばす6月・7月の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年4月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「家庭学習のやり方を指南  塾に通っているだけで、安心していませんか?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年4月14日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「夏休みまでに偏差値5UP 6年生GWで成績を上げる10のポイント」にて、講師を担当させていただきました。。

▼2022年3月18日(金)

「「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「頭のいい子が育つ! 学習環境のつくり方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2022年2月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナーわが子の合格に必要な学習は?」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年12月17日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験・合格する家庭のつくり方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年11月19日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年10月22日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験合格つかむ「過去問」使い方セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年9月24日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「苦手克服し成績を上げるコツ」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年7月16日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「7/16入試にも役立つ夏休み自由研究対策セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月26日(土)

新渡戸文化学園が主催するオンラインセミナー「中学受験へ向かうみなさまへ 中学受験って何? 大切なことは何?」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2021年6月25日(金)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「親が知りたい中学受験のキホン」をにて、講師を担当させていただきました。

▼2020年10月14日(水)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験セミナー第2弾!過去問を活⽤する家庭学習のコツ」をにて、講師を担当させていただきました。にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年9月29日(火)

「日経DUAL」が主催するオンラインセミナー「中学受験 コロナで変わる!併願校の選び⽅/合格を導くための模試の問題⽤紙・答案⽤紙活⽤法」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月12日(金)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するオンラインセミナー「ウィズコロナ時代の中学受験を成功させる夏の過ごし方」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年6月6日(土)

増進堂 受験研究社が主催するオンラインセミナー「学校再開・塾再開にどう向き合うか」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2月19日(水)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年首都圏中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2020年2 月6日(木)

「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」が主催するセミナー「2020年関西中学受験 入試分析セミナー」にて、講師を担当させていただきました。

▼2019年10 月11日(金)

淑徳与野幼稚園が主催する講演会「父母講座 我が子への根拠の無い信頼の大切さ」にて、講師を担当させていただきました。

COPYRIGHT@西村則康公式サイト