■机の上以外の勉強も

学年も後半、4年生の塾での学習内容も前半にくらべると難度が上がってきていますね。
速さや図形に関する問題など、5年生へと続く重要単元が目白押しです。

一方で、学校行事も多く、忙しい時期です。
学習と日常生活とのバランスを大切にしたいですね。

近年の入試問題(だけでなく子どもたちを取り巻く環境そのものもそうなのですが)は、「ちゃんと遊んでますか?」とでも言わんばかりの問題が増えています。

「机の上の勉強だけでなく、生きていくのに必要な知恵をつけ、経験を積んでいますか?」ということを問うような出題です。
麻布中学校で出題された「ブランコのこぎ幅を大きくするには」といった問題は、ふりこの問題ではあるのですが、ブランコをこいだ経験があるかどうかで、理解度が大きく違ってきます。

■本物に触れる機会を

「本物に触れる機会を持ちましょう」という意味のお話をいろんなところでするのですが、これは何か特別な経験をさせようというのではありません。

当たり前におこること、夏になれば暑く、冬になれば寒い。
台風などの自然災害は厄介ですが、避けては通れないものでもあります。
そのようなものから隔絶されすぎた環境ばかりで過ごすと、本来人が持つ感覚を失っていきます。

お家が大きなマンションで、部屋の中にいると自然の音や風、空気から隔絶された環境のご家庭もあるかもしれません。
住環境はご家庭の都合やさまざまな制約もあり、いかんともしがたい面もあると思います。
大規模マンションの利点もあるでしょう。

でも、もしもそのような住環境であるなら、お休みにはできるだけ自然に触れられるような経験をさせてあげるのがいいと思います。

気候もお出かけに適したものになる季節。
4年生は、勉強と遊びをしっかり両立したいですね。