こんにちは、西村です。
5月、首都圏、関西で少人数の相談会を開催しました。
毎回、募集人数が10名未満という小規模で行っている相談会ですが、だからこそ講師がマンツーマンで参加者の皆様のご相談に、長い時間とエネルギーをかけられる機会になっています。
その相談会で話題に上るのは、すでに夏期講習のお話です。
季節外れの真夏日、猛暑日が各地で観測されていますが、受験勉強においてはすでに夏の準備は始まっています。
次回の少人数相談会・セミナーの開催は、
首都圏・・・6月11日(火)
関西・・・6月13日(木)
の予定です。
メルマガでお知らせしますので、ご希望の方はチェックしていてください。
■大手進学塾の夏期講習の受付がスタート
サピックスや早稲田アカデミー、日能研など首都圏の大手進学塾のホームページには夏期講習の案内が掲載されています。
一方、関西エリアの大手進学塾でも塾生には夏期講習や夏期の進学説明会、夏期イベントの案内が配布され始めました。
この小学校の夏期長期休業中に行われる「夏期講習」には、次の3つのタイプがあります。
(Aタイプ)夏期講習と関連イベントや特別講座だけが行われる塾
(Bタイプ)夏期講習と基幹講座など平常の授業が併行して行われる塾
(Cタイプ)基幹講座などの平常授業が時間帯を変えて夏期講習として行われる塾
首都圏系の日能研やサピックスはAタイプ、関西エリアがメインとなる浜学園や希学園はBタイプ、馬渕教室はCタイプに属します。
■夏期講習の受講資格がある塾とない塾
また、カリキュラムだけでなく、夏期講習の受講方法も大手進学塾によって異なっています。
日能研の場合、どの学年であっても夏期講習の受講は原則として申し込みだけで可能ですが、同じ首都圏系のサピックスでは、夏期入室テストまたは第2回志望校判定サピックスオープン(6年生対象)で入室基準に達することが必要です。
また、関西エリアがメインの希学園の場合、1~5年生は受講申し込みだけでOKですが、6年生は「5月から7月までの公開テスト、または随時実施する特別入塾テストを受験し、合格」(希学園ホームページ)することが受講の条件となっています。
タイプ |
テストを受けて受講する |
申し込みだけで受講できる |
夏期講習のみ |
サピックス |
日能研 |
夏期講習+平常授業 |
浜学園・希学園(6年生) |
希学園(1~5年生) |
平常授業のみ |
馬渕教室 |
‐ |
■受講資格・夏期講習のスタイル
サピックスの夏期講習は、基本的に「進み続ける」というのが特徴です。
学年、そして科目によっても違いますが、「講習会で初めて習う」といった単元も多いため、夏期講習を受けないという選択肢が選びづらい塾です。
このスタイルは関西の馬渕教室も同じです。(こちらは平常授業が夏の間もずっと続くスタイルですが、やはり「受けない」という選択はできませんね)
そして上記のように、サピックスの夏期講習を外部生が受講する場合は、まず入室テストを受ける必要があります。
ただ、6年生は校舎によっては募集していない場合もあり、注意が必要です。
※渋谷校・白金高輪校ではすでに6年生の募集がないことが、ホームページ上で告知されています。
関西エリアの大手進学塾である浜学園の夏期講習の受講方法は、学年が1~5年生か6年生かでやや異なってきます。
1~5年生の場合は「塾生および受講資格を取得された方」(浜学園ホームページ)となっており、公開学力テスト、土曜入塾テスト、特別扱い入塾テスト、無料オープンテスト、講習会受講資格判定テストのいずれかのテストで資格を得ることが必要です。
しかし6年生の場合は夏期講習と日曜志望校別特訓が連動しているため、夏期講習も「志望校別夏期講習」という名称となっており、受講資格の他に志望校別のコース基準が設けられています。
そのコースは、M灘コース、男子最難関コース(Mコース)、女子最難関コース(Lコース)、男女難関コース(RDコース)の4つに区分されており、M灘コースは62、男子最難関コースは56、女子最難関コースは55という受講基準がそれぞれ設定されています。
コース |
主眼校 |
実施教室 |
受講基準 |
M灘 |
灘・東大寺・洛南高校附属・西大和 |
西宮・上本町 |
62 |
男子最難関 |
灘・東大寺・洛南高校附属・西大和・甲陽・星光・洛星 |
西宮・上本町・西大寺・JR京都駅前・神戸元町・枚方・千里中央・堺東・岡山・名古屋 |
56 |
女子最難関 |
神戸女学院・西大和・洛南高等学校附属・須磨学園・清風南海・四天王寺・高槻 |
西宮・上本町・豊中・四条烏丸・神戸元町 |
55 |
男女難関 |
六甲・関学系列・神大付属・同志社系列・関大系列など |
西宮・上本町・豊中・四条烏丸・西大寺・天王寺・西神中央他 |
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※2018年5月の配付資料より
この「受講基準」というものは、4月実施の公開学力テスト、第1回合否判定学力テスト、5月実施の公開学力テストのいずれかのテストにおける3科または4科の平均偏差値のことで、どれか1つのテストでクリアできればOKとなっているものです。
(注:Mコースは算出方法が他コースとは異なります)
また、この3回のテストでクリアできなくても、6月実施の公開学力テストで基準を満たせば受講可能という救済措置もあります。
このように大手進学塾の夏期講習は、実施内容、受講方法に違いがあります。
そのため、受講をするためにテストを受けることが必要な大手進学塾の夏期講習を検討されている場合、夏期講習の実施内容だけでなく、受講資格を得るためのテストの実施時期や基準などを早めに確認して、夏の学習計画の準備をすることが必要になってきます。
あと2か月足らずで夏休み。
しっかり準備を進めていきたいですね。