カテゴリー: ご相談コーナー

日能研小5授業スタート

2008年の中学受験がほぼ終了しました。

 

不況だから、受験生が減るという見方もありましたが、なかなかそうはなっていないようです。

 

昨年の首都圏では、5万人が4万人の私立中の定員に挑戦したわけですが、今回は5万5千人に近い子供たちが受験に立ち向かったようです。


中学受験生を持つ親御さんには、ますます正しい受験勉強が大切になっていく事を分かっていただきたいと思います。

 

さて、日能研の小5生です。


算数は2月第2週から4月末まで計算単元が続きます。

 

その時期の理科は、植物と動物という単純暗記の範囲です。社会はもともと暗記中心の教科です。


そのために、「受験勉強とは、繰り返し計算をして、繰り返し覚えていけばいいんだ!」と感じてしまうお子さんが多いのです。

 

機械的な繰り返し学習に落ちいってしまうきっかけになる時期ですから要注意です。

 

計算は、算数を解く際の大切な道具です。

 

熟練することは大切なことですが、それは受験学習の一部にしかすぎません。

 

訓練する部分の学習だけではなく、考えを積み上げる勉強も同時にさせてあげてください。

 

カリテの点数には反映しませんが、第1回では「線分図を利用して、余りからの逆算を立式する」部分が考える学習です。

 

第2回では、「約数・倍数・公約数・公倍数の意味理解」です。

四谷大塚・早稲アカ小5授業開始

四谷大塚系の塾では、毎週週例テストがあります。

 

日能研が二週に一度のカリキュラムテスト、サピックスが月一度のマンスリーであることを考えると、テストの負担感は大きいのです。


ここで注意しておかなければいけないのは、この週例テストは1週間の学習確認に過ぎないことです。

 

このテストのために、「よく分からないけれど、とりあえず解き方を丸暗記しておこう」というような付け焼き刃の学習を繰り返さないことが大切です。

 

もう一つ注意しておくことがあります。

 

このYTテストは、ABCSと4つのコースに分かれています。

 

コース毎に合格可能な中学校が明確に分かれてしまうことです。

 

たとえば、Aコースならば、いくら上位の成績を続けても偏差値50以上の中学校に合格することは難しいのです。コースによって使用教材もテスト問題も異なります。


出来るだけ早い時期に、志望校のレベルに合ったコースになっておくことが大切です。

 

さて、今週の算数は倍数と公倍数、来週は約数と公約数です。

 

その後分数計算に突入です。

日能研が5週にわたり分数計算をやっていくのに対してわずか3週間。

 

しかも、予習シリーズは1週間に2単元ですから、分数計算にかけることが出来る時間は、1.5週分と言うことになります。

 

第3回で異分母分数の和と差を学習した翌週に、分数同士の積と商ですから、混乱してしまう生徒が毎年続出します。

その分数計算が2週間後から開始です。


今週から、1週間の学習スケジュールの中に分数計算を少しずつ入れてください。

 

異分母分数の足し算と引き算、分数同士のかけ算と割り算を「計算と1行問題集」を使って練習させてください。計算の仕方はお母さんの方でしっかりと見てあげてください。
 
早稲田アカデミーに通っているお子さんには、予習シリーズと共にダブルベイシックという予習シリーズ準拠の問題集も使います。

 

宿題をこなすだけで、分かろうとか理解しようという気持ちが無くなっていないかどうかは常に観察しておいてください。


「なぜそのようにしたら解けるの」
とお母さんが質問されたときに、
「だって、塾の先生がそうやって解いたんだもの」
という答えが返ってきたら心配です。


また、算数の解き方で、裏技や公式が多い塾です。「なぜその方法が使えるの」、「なぜその公式が正しいの」と時々は聞いてあげる事が必要です。

早稲アカ・四谷大塚小6授業開始

小6内容の授業が始まりました。

 

この2月から7月までの授業内容は上位校の入試については大切な項目ばかりです。

気が抜けない単元ばかりと言えます。


算数では、比を使った図形全般と図形の移動そして場合の数。

理科では、計算が必要な化学単元と力学単元。国語では素材文のレベルがグッと上がります。


1週間の学習スケジューリングと共に中長期のスケジュールもお考えください。

特に弱点対策です。春の連休や祝日の利用や、少しでも負担が少ない週を上手に利用することを事前にプランニングしておいてください。

 

その視点から、早稲田アカデミーのNNアタックを考えてみます。


早稲田アカデミーのNN特訓は小6一学期のNNアタックと二学期のNN志望校特訓に分かれています。


予習シリーズを中心としたカリキュラムですから、それから外れるような問題を出す中学校を志望する場合は、NN特訓は必須です。麻布や開成の国語。

 

麻布の理科と社会。桜蔭や栄光の算数がそれに当たります。

 

特に国語の記述対策が必要な麻布や開成については、1学期から訓練を積み重ねることが必要ですし、この二校を狙っている子供たちは潜在能力も高いはずですから、1学期の通常カリキュラムとNNアタックの両立は可能でしょう。

(この両立が可能な子が合格するとも言えます。)

でも、それ以外を志望する子供たちにとっては、1学期カリキュラムを着実に消化していくことの方がずっと大切です。

 

NNアタックに参加して、平常授業の学習がおろそかになるようなら、NNアタックを中断する勇気が必要になることもあります。


標準的な発展問題を出題する、早稲田中・早実中・慶応三校は特に予習シリーズの二学期内容が大切です。

 

お子さんの学習の状態をしっかりと観察して判断してあげてください。

サピックス小6授業開始

春期講習が終わって、また通常のペースの勉強が始まりました。

 

そして、次回のマンスリーテストが気になり始める頃ですね。


第10回の、第6回から9回までの復習単元が終わってからマンスリーがあるのですが、この週の時間の使い方が大切です。


目指す点数によってやり方は変わりますが、これまで60点ぐらいしか取れていなくて、90点を目指す場合をお話ししましょう。


 算数で準備していただくのは、6回から9回までのデイリーサポート(○△×のついた者)、デイリーチェックテスト、基礎力定着テストです。


 デイリーチェックテストと基礎力定着テストの表面が、マンスリーテストの1番から3番までの問題レベルと言うことになります。

 

約80点分ということになります。

 

サピックスのテストは、この2番という基本問題ですら少しひねってあるために、解き方をしっかりと理解していないと正解にたどり着けません。

 

基礎力トレーニングでの機械的な暗記学習では得点できないのです。

 

このデイリーチェックテストと、基礎力定着テストの表面の中で間違っている問題をピックアップします。

 

その中から問題数を決めて復習するようにしてください。

 

間違った問題を全て解き直しをさせたいお気持ちは分かりますが、時間がかかりすぎます。

 

10問から15問程度に抑えてください。

 

デイリーサポートの6回から9回までの使い方です。

 

授業中につけた△印の中で、BCランクに該当するものだけをピックアップして解き直すわけです。

 

この2つの学習にほぼ3時間かかるはずです。

 

それをマンスリー前の1週間の学習スケジュールに入れておいてください。 

サピックス小5授業開始

小5の授業が始まりました。


進入会のお子さんにとって、何をいつまでに勉強すればいいのか、なかなか難しいですね。

 

算数だけをとっても、

テキストは「デイリーサポート+復習と演習」、

「デイリーサピックス」、

「基礎力トレーニング」があります。

 

そしてテストは、「デイリーチェック」、

「基礎力定着テスト」、

「マンスリーテスト」、

「入室選抜テスト」があり、その重要度も違います。

 


大混乱のうちに授業が始まったのではないでしょうか。

2月中はお母さんの方で、学習項目の交通整理が必要かもしれません。


各教科毎に、家庭学習としてやるべき事を書き出してみましょう。

これは宿題だけではありません。宿題以外の復習が必要なこともあります。


たとえば、理科の場合。

授業後に出される宿題はデイリーサピックスの問題を解くことです。

クラス毎に指示される問題番号が違うという親切さもあります。

 

ところが、理科の場合(特に知識単元の場合)は、問題を解いたからといって得点力がつくわけではありません。

 

知識単元の問題を解く目的は、”必要なことをちゃんと覚えたかどうかの確認”です。

ですから、まず「デリーサピックスの説明を隅から隅まで読んで」、「必要な事を覚えて」から宿題の問題を解く必要があるわけです。


このように、復習すべき項目、覚えるべき項目、宿題の項目を教科毎に全部書き出してください。どうでしょう、膨大な量になっていませんか。

入会したばかりのお子さんが、この量と種類を計画的にやりきることが難しい事をおわかりいただけると思います。


「何曜日」に、「どの教科」の、「何」を、「どれだけの時間」をかけて、「どの時間」にやるのかのスケジューリングが必要です。


今週は、スケジューリングのための情報収集に努めてください。


お子さんがサピックスから帰ってこられたら、
  「今日は何をやったの?」
  「宿題は何?」
  「宿題以外にやっておく方が良い事って無いの?」


と質問してください。

それを全部メモをして一週間分を集めてください。

そして、それをこなすのに今週お子さんが費やした時間も書き加えてください。

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