カテゴリー: 希学園

【関西】希学園 合否判定テストとテキスト、入試問題の関係とは

皆さん、こんにちは。 

塾ソムリエ西村が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。 

西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。 

 

■6月に行われる6年生対象の特別なテスト 

5月のゴールデンウィーク中には、6年生を対象に「第2回 灘中オープン模試」(浜学園)や「第1回 プレ灘中入試」(希学園)などの学校別テストが実施され、2022年度の中学入試に向けた意識がより高まったことと思いますが、6月にも公開テスト以外の大きなテストが予定されています。 

 

それが「第2回 合否判定学力テスト」(浜学園 6月27日実施予定)や「第2回 合否判定テスト」(希学園 6月27日実施予定)です。 

これらのテストを受けると、志望校について「合格判定(希学園の場合;A~Eの4段階)」がでます。 

 

ですから、6年生にとってこの合否判定テストの結果はとても気になると思います。 

そこで、このテストについてもう少し詳しく見ていきます。 

 

 

■希学園の「小6 第2回 合否判定テスト」の出題範囲とその対策 

 

次の表は、2019年と2020年の6月に行われた希学園の合否判定テスト(第2回)の出題範囲をまとめたものです。 

直近の2年に限っていえば、問題1の1行問題を含め、平面図形からの出題が目立ちます。

出題範囲 

2020年度 

2019年度 

数の計算 

1-(1)(2) 

1-(1)(2) 

数の性質 

単位と量 

1-(3) 

1-(3) 

割合 

1-(5)(6)2

速さ 

2量の関係 

平面図形 

1-(5)(6)(7)(8)4

1-(7)(8)3

立体図形 

文章題 

1-(4)

1-(4) 

その他 

 

6年生は5月の中旬からベーシックで平面図形の学習をしてきていますので、No.12以降の復習テストの結果がよくなかったお子さんはその振り返りをしておくとよさそうです。 

実際に合否判定テストの1・2枚目の問題とそれに関連するベーシックの問題を見てみましょう。 

 

 

2020年「小6 第2回 合否判定テスト」より 

 7 右の図で、●は半円の弧を5等分する点です。このとき、xの角度は度です。 

 

ベーシックNo.12-A問題より(問題文を一部変えています) 

右の図は、点Oを中心とする円で、図の●は円周の12等分点です。このとき、xの角度は何度ですか。 

 

 

2020年「小6 第2回 合否判定テスト」より 

 右の図は、直角三角形ABCの辺AB上に点D、辺BC上に点Eをとり、直線CD、AEを引いたものです。直線の交点をFとします。 

(1)DFとFCの長さの比を最も簡単な整数の比で答えなさい。 

(2)四角形BEFDの面積は何cmですか。 

 

  

ベーシックNo.4-類題より 

右の図で、三角形ABCの面積は87cm、BE:EC=32、AF:FC=43です。このとき、次の問いに答えなさい。 

1)三角形ABGと三角形BCGと三角形ACGの面積の比はいくらですか。 

2)AD:DBはいくらですか。 

3)BG:GFはいくらですか。 

4)三角形GECの面積は何cmですか。 

 

このように、合否判定テストの1・2枚目で出された問題とベーシックで学んだ問題には似たものがありますので、No.12以降の復習テストが悪かった場合は、ベーシックの例題やA問題から確認しておきましょう。 

合否判定テストで出された難度の高い問題の対策 

合否判定テストでは上記のようにベーシックで習った問題の他、テストの3枚目ではより難度の高い問題も出されています。 

 

 

2020年「小6 第2回 合否判定テスト」より 

 右の図のように、長方形の内部に4本の直線AG、AH、DE、DFを引きました。E、Hは辺AB、DCのちょうどまん中の点です。この4本の直線に囲まれた四角形IJKLの面積は135cmです。 

1)JとLを結ぶ直線の長さは何cmですか。 

(2)辺ABの長さは何cmですか。 

 

この問題は補助線を自分で見つけて解く「相似完成」がテーマですが、このようなレベルの高いものは5年生の最高レベル演習で少し触れる機会があっただけではないかと思います。 

あるいは、有名中学校の過去問演習をすでに始めていると、類題を解いた経験があるかもしれません。 

 

 

小5最高レベル演習No.33より 

1辺4cmの正方形ABCDがあります。AE=2cm、CF=1cmのとき、網目部分の面積は何cですか。 

 

 

甲陽学院中学校 1994年入試 第2日より 

(1) 一辺の長さが12cmの正方形ABCDの辺AB、CDのまん中の点をそれぞれE、Fとし、ACとEF、ACとBF、BFとECの交点をそれぞれG、H、Iとするとき、四角形EIHGの面積は  cmです。 

 

合否判定テストの3枚目で出されたこの問題は、ベーシックとの関連性が強かった1枚目の問題と異なり、最高レベル演習などを含め、これまで学んできたこととの関係を自分で見つけ、身につけている解法を選択し、正解までたどりつくことを求めるものです。 

 

このことは平面図形だけに限らず、速さや立体図形など他の分野の場合も同様です。 

希学園の合否判定テストは1・2枚目が基礎から中級レベルの問題、3枚目が応用レベル問題という構成です。 

 

「小6 第2回 合否判定テスト」まであまり時間はありませんが、「最難関」とよばれる中学校を目標としているお子さんはベーシックより高いレベルで、最難関中以外が第一志望のときは6年生のベーシックを中心に、それぞれが目指す学校のA判定を獲得するための準備ができればいいなと思います。 

【関西】5年生 受験学年への準備は

皆さん、こんにちは。 

塾ソムリエ西村則康主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です 

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あと3ヶ月5年生も受験学年に 

前回の西村コラムで「5年生は秋から6年生の準備が始まります」とお話しました。 

具体例としてご紹介しましたように希学園では11月、12月、1月の公開テストの偏差値の平均で6年生の2月から始まる志望校別特訓の受講目安が設定されていますから、まずはこれから3ヶ月間の公開テストの準備が必要になります 

また、浜学園の場合でも、6年生から始まるオプション講座に次のような受講資格が設定されています。(下記以外のオプション講座もあります。) 

オプション講座 

受講資格 

主な対象校 

最高レベル特訓 算数 

過去3ヶ月の公開学力テストで3科男女総合順位または算数順位600位以内の成績を1回以上収めていること 

最難関中 

最高レベル特訓 国語 

過去3ヶ月の公開学力テストで3科男女総合順位または国語順位600位以内の成績を1回以上収めていること 

(記載なし) 

女子トップレベル算数特訓 

過去3ヶ月の公開学力テストで3科男女総合順位または算数順位600位以内の成績を1回以上収めていること 

神戸女学院中(K) 

西大和学園中(N) 

四天王寺中(S)(医志・英数Ⅱ) 

清風南海中(S特進) 

須磨学園中(B) 

高槻中 

女子トップレベル国語特訓 

過去3ヶ月の公開学力テストで3科男女総合順位または国語順位600位以内の成績を1回以上収めていること 

神戸女学院中(K) 

西大和学園中(N) 

四天王寺中(S)(医志・英数Ⅱ) 

清風南海中(S特進) 

須磨学園中(B) 

※浜学園ホームページおよび201911配付資料より(女子トップレベル国語特訓は20209月配付資料) 

 

希学園の5年生公開テスト(10月実施)を振り返ると 

では5年生の公開テストがどのようなものなの20201011日に行われた「希学園 第341回 小5公開テスト」を例に見ていこうと思います 

希学園の公開テストの成績資料には、正答率と問題の難度が4段階で示されています。 

また、どの3問が正解できれば偏差値がいくらアップするかも書かれており、振り返りの目安がわかりやすくなっています。 

問題 

番号 

単元 

難度 

正答率 

問題 

番号 

単元 

難度 

正答率 

1(1) 

計算問題(整数計算) 

A 

85 

3(1) 

数の性質(演算記号) 

A 

97 

1(2) 

計算問題(小数計算) 

B 

78 

3(2) 

数の性質(演算記号) 

A 

96 

1(3) 

計算問題(分数計算) 

B 

74 

3(3) 

数の性質(演算記号) 

B 

51 

1(4) 

計算問題(小数計算) 

A 

86 

4(1) 

文章題(仕事算) 

A 

86 

1(5) 

計算問題(整数計算) 

A 

86 

4(2) 

文章題(仕事算) 

B 

54 

1(6) 

計算問題(逆算) 

A 

83 

4(3) 

文章題(仕事算) 

D 

27 

1(7) 

計算問題(計算の工夫) 

A 

87 

5(1) 

平面図形(直角二等辺三角形) 

C 

49 

1(8) 

計算問題(単位計算) 

B 

70 

5(2) 

平面図形(直角二等辺三角形) 

D 

16 

1(9) 

計算問題(単位計算) 

A 

83 

5(3) 

平面図形(直角二等辺三角形) 

D 

10 

1(10) 

計算問題(単位計算) 

B 

64 

6(1) 

場合の数(カードの出し方) 

A 

84 

2(1) 

規則性(数列) 

A 

96 

6(2) 

場合の数(カードの出し方) 

D 

14 

2(2) 

規則性(数列) 

A 

87 

6(3) 

場合の数(カードの出し方) 

D 

2 

2(3) 

規則性(数列) 

B 

55 

 

上の表で、難度別の配点を見ますと、A問題が48点、B問題が28点、C問題が4点、D問題が20点となっています。 

例えば、このテストで得点7079点の偏差値は53.6259.84でしたから、70後半の点数を取ることができれば、すべての志望校別特訓のコース在籍下限値を超えることができます。 

難度別の配点でいうと、A問題とB問題で失点をしなければよいことになります。 

 

A問題、B問題の具体例を見ると 

上記のテストから、A問題、B問題の具体例として、問題2を見てみましょう。 

テキスト ボックス 

(1)は、例として6番目まで書かれていますから、残り4つを書き出すと答えを求められますし、「かけ算の前にある数(かけられる数)は、『番目』と同じ数」であることに気づければ、10番目のかけ算は「10×11」とわかります。 

書き出しても答えのわかる問題ですが、正答率は96%となっており、4%の受験生が正解できていません。 

「自分にとって見やすく書く」という普段からの練習が大切だと分かる問題です。 

(2)は、書き出して答えを求める方法では少し大変そうに思えますが、例の続きは、7×8568×9729×109010×1111011×1213212×1315613×1418214×1521015×16240と、意外に早く見つけることができます。 

240をかけ算かたちにして考えればよい(または『約数』を求めればよい)」と考えることができれば、2401×2402×1203×804×605×486×408×3010×2412×2015×16のようにして答えを出すこともできたでしょう。 

なお、もう少し考え方を進めて、「24010の倍数だから、5の倍数の両隣の整数の積になるはず」という解き方もあります。 

この問題も「書き出し」で答えを求められる問題ですが、正答率は87%です。 

「粘り強く調べる(このときも見やすく書くことが大切です)」という練習も算数では重要です。 

この練習ができていると、(3)も「30番目まで書き出せる」という自信につながり、正解を得ることができたと思いますが、実際の正答率は55%で、約半数の受験生しか正解できていません。 

 (2)で「5の倍数が利用できる」ことに気づいた受験生は、(3)も同じようにして答えを求めることができたと思いますが、(2)15×16のように「かけられる数だけが5の倍数」と思い込んでしまうと失敗してしまいます。 

「注意深さ」の有無も、約半数の受験生しか正解できなかった理由のひとつでしょう。 

このように、公開テストの準備をするときには、「苦手単元が何か」や「抜けている知識はないか」といったことの他に、「見やすく書く」、「粘り強く調べる」、「思い込みで問題を解かない」など「間違えた問題の解き方の過程」にも気を配ることができると、失点を減らして点数を伸ばしていくことができると思います。 

【関西】2021年入試日程とその対策は

皆さん、こんにちは。

塾ソムリエ西村が主宰する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。

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■関西エリアの2021年度の中学入試日程

秋に入り、関西エリアの多くの私立中学校から、2021年度の募集要項が配布されています。

2021年度入試は、新型コロナウイルスの今後の流行の状況によっては変更になる可能性も残されていますが、現時点で判明している私立中学校の入試日程(一部)は次の通りです。(※正確な情報は各学校にご確認下さい。)

午前

午後

1月16日(土) 大阪星光学院中

甲陽学院中(1日目)

清風中(前期)

同志社中

灘中(1日目)

明星中(前期)

洛星中(前期)

清風中(前期プレミアム・理Ⅲ)

明星中(午後特進)

大谷中(一次B)
神戸女学院中(1日目)

四天王寺中

大谷中(一次A)

帝塚山中(1次B)
須磨学園中(第1回)

清風南海中(SG・A)

高槻中(A日程)

帝塚山中(1次A)

1月17日(日) 甲陽学院中(2日目)

灘中(2日目)

明星中(後期)

大谷中(一次C)

須磨学園中(第3回)

高槻中(B日程)

西大和学園中

須磨学園中(第2回)

帝塚山中(2次A)

1月18日(月) 東大寺学園中

清風中(後期チャレンジ)

神戸女学院中(2日目)
帝塚山中(2次B)

洛南高等学校附属中

1月19日(火) 清風中(プレミアム最終)
大谷中(二次)
清風南海中(B)
1月21日(木) 洛星中(前期)

※男子校、女子校、共学校の順・50音順

現時点で公表されている2021年度の入試日程を見ますと、2020年度とほぼ同じような日程になりそうです。

2021年度の主な私立中学校の入試日程が決まったこともあり、6年生は志望校合格に向けて、ますます力が入っていることと思います。

■秋は5年生にとっても6年生に向けた準備の季節

しかし、秋は5年生にとっても、6年生を上手にスタートさせるための大切な季節です。

志望校別の対策講座は、次の表のように、6年生の2月から志望校別のコース編成となる塾と、志望校別のコース編成が夏前または9月からとなる塾の2つのタイプがあります。

希学園・日能研

浜学園・馬渕教室

6年生前半

志望校別コース編成

学力別コース編成

6年生後半

志望校別コース編成

5年生の秋がより重要になってくるのは、2つのうちの前者のタイプの塾です。

というのも、これらの塾では、2021年2月から始まる志望校別の対策講座の受講資格や基準が、秋から冬にかけて行われるテスト成績によって決められていることが多いからです。

■希学園の志望校別特訓の受講資格

一例として、希学園の志望校別特訓の受講基準となる「コース在籍下限値(第Ⅲ期以降は受講資格)」について見てみましょう。

一部を除いて「コース在籍下限値」は、各期の開始前の3ヶ月間に実施される公開テストの平均偏差値(コースによって対象となる科目数(3科・4科)、配点(均等・傾斜)が異なります)です。

コース

第Ⅰ期

第Ⅱ期

第Ⅲ期

第Ⅳ期

11~1月

2~4月

5~7月

8~10月

灘コース

56

56

※1

※2

東大寺学園コース

51

53

55

57

洛南高附属・西大和学園(女子)コース

54

54

55

56

甲陽学院コース

50

50

52

52

大阪星光学院・西大和学園(男子)コース

47

49

51

53

洛星・洛南高附属コース

43

43

46

49

六甲学院・須磨学園コース

42

42

44

46

神戸女学院コース

46

47

49

50

四天王寺コース

40

40

41

42

難関中コース

(下限値なし)

(下限値なし)

(下限値なし)

(下限値なし)

※1…2~7月のプレ灘中入試・灘中入試実戦テストにおいてA~C判定を1回以上

※2…8~10月のプレ灘中入試・灘中入試実戦テストにおいてA~C判定を1回以上

注:2020年9月に配布された資料より抜粋したものです。

昨年の同時期に配布された、合格可能性85%以上を示す「2020年度 中学入試 予想N85偏差値表」を見ますと、灘中学校は65、東大寺学園中学校は61、大阪星光学院中学校は59、神戸女学院中学部は54などのように、上記の第Ⅳ期の数値よりも概ね4ポイント以上高く設定されています。

ですから、「コース在籍下限値」を満たしたからといって手放しで喜ぶことはできませんが、これらの値をクリアすることが、志望する中学校を受験するための「スタートライン」に着くために必要です。

11月8日(日)に実施予定の公開テストまで、およそ1ヶ月です。

現時点で「コース在籍下限値」を満たしていない場合は、このひと月の間に、これまでに受けた5年生の公開テストを振り返り、何をどのように克服すれば点数が伸ばせるのかを見つけることが大切になってきます。

また、「コース在籍下限値」を満たしている場合でも、「予想N85偏差値表」の数値に達していないようでしたら、塾の先生に相談するなどして、どのような家庭学習をすれば偏差値を上げていくことができるのかを教わって取り組み、志望校合格に近づけるようにしていきましょう。

【関西】9月のテストの乗り切り方

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■9月に行われる大手進学塾の模試

2020年度は新型コロナウイルスの影響で大手進学塾の夏期講習の日程も変則的になりましたが、夏期講習が終わるとその成果のチェックや、6年生にとっては「受験勉強の実践時期」ともいわれる秋の学習に向けたテストが、公開模試と合わせて実施されます。

今年は9月19日(土)から22日(火)までが4連休となっているため、その期間中、次の表のように、6年生を対象とした「冠模試(学校名のつけられた模試)」も予定されています。

関西エリアの大手進学塾で9月に行われる主なテスト

日程

浜学園

希学園

馬渕教室

日能研

9/5

(土)

全国公開模試

小4・5

9/6

(日)

公開模試

小2~4

灘中合格判定模試

小6

合格判定テスト

小6

9/13

(日)

公開学力テスト

小1~6

公開テスト

小2~6

9/20

(日)

合格力実践テスト

小6

9/21

(月・祝)

学校別入試実戦テスト

(コース別特別講座)

小6

9/22

(火・祝)

女子最難関中オープン模試

小6

関学中オープン模試

小6

学校別入試実戦テスト

(コース別特別講座)

小6

9/27

(日)

習熟度確認テスト

小4・5

合否判定テスト

小6

■9月は5年生にとっても大切な時期

秋は「受験勉強の実践時期」であり、また、「冠模試」も多く実施されますので、6年生にとって非常に大切な時期となっていますが、5年生も5ヶ月後から始まる「6年生に向けたスタートダッシュ」となる重要な季節です。

希学園を例に挙げますと、志望校別のコース編成となる「小6志望校別特訓」が2月より始まりますが、そのコース在籍下限値は5年生の11月から1月に受ける公開テストの平均偏差値で示されています。

希学園の公開テストは、以前にもお伝えしたように試験範囲はないものの、基幹講座であるベーシックの学習内容を多く含んでいるテストです。

つまり、これまでそしてこれからベーシックで学ぶこときちんと身につけることが、公開テストの得点を伸ばすこと、ひいては「小6志望校別特訓」を希望するコ-スで受講できることにつながっていきます。

ベーシックの学習内容が理解できているかどうかは、毎週行われる復習テストでチェックすることができますから、11月の公開テストまでに復習テストの振り返りを完了させておくことが、公開テストに向けた準備のひとつとなります。

ただ、これまでの復習テストとなるとかなりの量がありますから、すべてを振り返るのが難しいというケースもあると思います。

そのような場合には、復習テストのまとめテストともいえる「習熟度確認テスト」を利用するとよいでしょう。

■希学園の習熟度確認テスト

希学園では、4・5年生を対象に、年4回、「習熟度確認テスト」が行われています。

この「習熟度確認テスト」は、公開テストとは異なり、「出題範囲を設定いたします。(中略)授業で学んだことがどの程度身についているか、さらに今の段階でどのような補強が必要なのか」(希学園ホームページより)がわかりますから、復習テストを振り返る時間の余裕がないときには、このテストをもとにして、弱点補強の学習計画を立てていくことができます。

下の表は、ある年の9月に実施された5年生の「第3回 習熟度確認テスト」の出題内容をまとめたものです。

この表からもわかるように、「習熟度確認テスト」の出題は、その学年で必ず押えておきたいこと、すなわち基本レベルの問題が中心となっています。

ですから「習熟度確認テスト」を受けるまでに、現時点の学力やとることができる家庭学習の時間に応じて、例題や類題を中心に、A、B問題を復習することが、基本的な対策となります。

そして「習熟度確認テスト」が終わったあと、難度A~Cの問題の中で間違えていた単元について、ベーシックを用いて復習しておきましょう。

「公開テストは、試験範囲を明示しない実力テストです。(中略)復習テストの間違い直しに取り組むことで、問題への対応力を養ってください。(中略)『公開テスト過年度問題集』により時間配分を確認なさることをおすすめします」(希学園ホームページより)とあるように、まず、復習テストや習熟度確認テストの振り返りで学力の補強を完了させ、その後、過去問を用いた時間配分や問題選択の練習によって、11月以降の公開テストに向けた準備ができればよいと思います。

浜・希学園の5年生が8月大切にすべきことは

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■5・6年生の夏期講習と通常の授業

8月に入り、夏期講習などで多忙な日々を送っていることと思います。

受験学年である6年生の夏期講習のカリキュラムは、秋以降からの本格的な志望校別対策授業に向けた知識の総整理と応用を中心としたものとなりますから、当然、質量共に大変なものになっています。

一方、5年生の夏期講習のカリキュラムは1学期に取り扱った単元の復習が中心です。

これだけであれば家庭学習の時間を十分にとることが可能なのですが、希学園や浜学園では、夏期講習と並行して、「ベーシック」や「マスターコース」といった通常の授業も行われています。

今年は新型コロナウイルスの影響により小学校の夏休みが変則的なものになりましたので、例年より夏期講習と通常の授業が重なる期間は短いのですが、通常の授業で取り扱われる内容が中学入試でよく出題される単元であるため、希学園や浜学園の5年生はそれなりにハードな夏となります。

■2020年度の中学入試の出題単元

下の表は、関西エリアの男子校、女子校、共学校の順に、難関中の2020年度入試における出題分野をまとめたものです。

この表を見ると、難関だといわれる中学校の2020年度の入試問題でも、例年通り、「数」・「速さ」・「図形」の単元から、問題が多く出されていることがわかります。

2020年度

計算

比と割合

速さ

平面図形

立体図形

文章題

場合の数

その他

灘(1日目)

〇〇

〇〇

〇〇〇

〇〇

灘(2日目)

◎※

東大寺学園

〇◎

洛南高校附属

〇◎

〇〇

〇◎

大阪星光学院

〇◎

〇〇◎

◎※

甲陽学院(1日目)

〇◎

甲陽学院(2日目)

◎◎

洛星(前期)

〇◎

〇〇〇

神戸女学院

〇◎

◎◎

四天王寺

西大和学園

〇〇

〇〇

〇〇〇〇

〇〇

〇◎

須磨(第1回)

〇〇〇

〇〇〇

〇◎

〇◎

清風南海(SG・A)

◎◎

高槻(A)

◎◎

〇※

◎☆

【凡例】〇:一行問題または小問集合形式 ◎:大問形式 ※:作図解答 ☆:理由記述

■8月以降の5年生の通常の授業での学習

浜学園や希学園の5年生にとって8月がハードになっているのは、この中学入試で出題されやすい「速さ」や「図形」の単元を通常の授業で学習するからです。

希学園の場合を見てみると、夏から秋にかけて「平面図形」が10週連続で取り扱われます。

No

希学園 ベーシック 2020年(夏~秋)

学習単元

学習内容

例題

類題

A問題

B問題

C問題

23

平面図形 1

平行と垂直、三角形の性質、四角形の性質、対角線の本数、多角形の内角の和、正多角形の1つの外角・1つの内角、線対称、点対称、線対称図形と点対称図形、三角形の合同条件

10

10

6

7

4

24

平面図形 2

平行線と角、三角定規、外角定理、外角定理の利用、二等辺三角形、角の等分線の問題、二等辺三角形の応用、円と二等辺三角形、折り返し

9

9

7

7

6

25

平面図形 3

基本図形の求積、全体から引く、分割、等積移動、等積変形、つけたし、直角二等辺三角形、30度問題

8

8

6

7

7

26

平面図形 4

π計算、円、おうぎ形、全体から引く、等積移動、中心と結ぶ、葉っぱ形

7

7

8

7

7

27

平面図形 5

三角形の区切り面積①、三角形の区切り面積②、台形の区切り面積、四角形の区切り面積、2辺の積、ベンツ切り

6

6

5

8

7

28

平面図形 6

相似、ちょうちょ相似、ピラミッド相似、ピラミッド相似の利用、相似比と面積比、ちょうちょ相似と面積比、ピラミッド相似と面積比、台形ペケポン

8

8

8

8

6

29

平面図形 7

直角三角形型相似、かげの問題①、かげの問題②、直角三角形+正方形、ダブルちょうちょ相似

5

5

4

7

7

30

平面図形 8

回転移動①、回転移動②、回転移動③、三角形のころがり移動①、四角形のころがり移動、三角形のころがり移動②

6

6

4

5

5

31

平面図形 9

円のころがり移動①、円のころがり移動②、円のころがり移動③、円のころがり移動④、おうぎ形のころがり移動、糸まき、牛の動くはん囲、かんをひもでしばる

8

8

3

4

4

32

平面図形 10

図形の平行移動①、図形の平行移動②、図形の平行移動とグラフ①、図形の平行移動とグラフ②

4

4

3

4

5

※希学園のベーシック算数の場合(例題~C問題の数値は問題数)

上の表を見てみると、No.23は角に関する問題が中心ということもあって学習するテーマが10ありますし、例題からC問題までの大問の数も37題あるように、毎回、質も量もかなりのものがあります。

このように、希学園の5年生は、夏期講習で入試によく出される「数」や「比と割合」の復習をして弱点をなくしていくと同時に、定常授業の「ベーシック」でも入試頻出単元である「平面図形」をしっかりと身につけていくことになります。

ですから、5年生にとっても8月は、家庭学習の時間配分と何についてどのレベルまで取り組むかがとても大切な時期となっています。

【関西】塾の再開とご家庭でとりくめること

皆さん、こんにちは。

塾ソムリエ西村が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。

西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。

■大手進学塾の教室授業が再開

新型コロナウイルスの感染拡大防止に向けた緊急事態宣言を受け、大手進学塾ではオンライン授業を行ってきましたが、5月下旬から教室での集団授業が再開されました。
特別講座など一部の授業はオンライン授業として継続されている場合もありますが、ほぼ平常通りに戻り始めています。
また、授業と同様に、教室での実施を見合わせ、自宅受験となっていた公開模試なども、教室で受験する予定で準備が進められています。

■6月の公開模試

6年生の公開模試は、これまでも志望校の合格可能性を知る重要なテストでしたが、6月を迎えるようになると、さらに詳細で精度の高いデータが受験生にフィードバックされるようになります。
特に単元別の成績資料は、受験の天王山とも言われる8月の学習までに取り組んでおくべき弱点補強の大切な道しるべです。
次の表は、希学園が2019年6月に実施した公開テストの算数の出題分野とその正答率、既習範囲の問題についてまとめたものです。

※小6内容はベーシックNo.17まで、小5内容には最高レベル演習を含みます。
※○はほぼ同じ問題がベーシックなどの教材にある問題、△は教材の類似問題または解き方が同じ問題を表しています。

上の表を見てみると、100点満点のうち、5年生までに学んだ内容からの出題が、計算問題も含めると42点あり、6年生でこれまでに取り扱われた範囲からも38点分が出されていて、全体の80%を占めていたことがわかります。

このテストの場合、計算問題と塾教材とほぼ同じ問題が正解できると偏差値がおよそ52でしたので、平均点を超えられたかどうかで、これまでに学んだ内容の定着度を判断することができます。
また、考え方が同じ問題や類似問題までも正解できると偏差値が62を超えますので、80点に近いほど、学んだことが使える、応用ができるようになっているということもわかります。

■ご家庭でとりくめること

上の表の中から、塾教材とほぼ同じ問題を1問見てみましょう。

【公開テストの問題】

ある学校の6年生の52.5%にあたる 人がめがねをかけています。この学校の6年生は12クラスあり、1クラスの人数は38人以上42人以下です。

(解き方)
6年生全体:めがねをかけている人=40:21
6年生全体は、38人×12クラス=456人以上、42人×12クラス=504人以下の40の倍数ですから、6年生全体は480人です。
480人×0.525=252人

【小5ベーシックの問題】

定員のちょうど32.5%が座れる電車があります。この電車に40人の人が乗ると全員が座れますが、60人が乗れば何人かの人が座れなくなります。この電車の定員を求めなさい。

(解き方)
定員:座れる人=40:13
座れる人は、40人以上59人以下の40の倍数ですから、座れる人は52人です。
52人÷0.325=160人

このように、公開テストで出された問題には塾教材の問題とほぼ同じものがあります。
ですから、現在のお子様の課題が公開テストで平均点を超えることであれば、ご家庭で取り組むことの1つとして、5年生を含めたベーシックなどの塾教材の振り返りがあげられるでしょう。
しかし、塾の教室授業が再開されると家庭学習の時間にも制約が増えるでしょうから、その場合は復習テストを利用してもよいと思います。

また、偏差値60に近づくことが目標である場合、正答率が20%より高い問題をより多く正解することが必要となりますから、例えば、ベーシックのC問題や最高レベル演習の錬成問題を振り返ることが、ご家庭でできる公開テストの準備として考えられるでしょう。

入試レベルの難度ともいえる上記テストの問題6や7など、初見問題を最後まで解けるようになるためにも、まずは塾の教材で取り扱われたような問題が正解できる力を夏までに身につけていけるといいですね。

【関西】新6年生の志望校別特訓について

皆さん、こんにちは。

塾ソムリエ西村が主催する名門指導会において、関西エリア統括を担当している都関です。

西村のコラムページの場を借りて、関西の情報をお伝えしています。

■新6年生の学習

大手進学塾では新6年生としての学習が、5年生(学校学年)の2月から始まります。

この新6年生の学習の大きな特徴は、5年生までに行われてきた基幹講座の学習の他に、志望校合格に向けた特別講座がある点です。

塾  名

基 幹 講 座

特 別 講 座

浜 学 園

マスターコース 灘中合格特訓

最高レベル特訓

女子トップレベル

日曜錬成特訓

希 学 園

ベーシック 最高レベル演習

実戦レベル演習

志望校別特訓

馬渕教室

通常授業 灘スペシャル特訓

HIレベル特訓

定着レベル演習

志望タイプ別特訓

5年生以下でも「○○レベル特訓」という特別講座(学年や目的により講座名が異なるものもあります)の一部は実施されていますが、6年生になると、上の表のように「志望○○特訓」といった特別講座が、これまでの学習に加わってきます。

そして、以前にもお伝えしたように、これらの「志望○○特訓」の一部には受講するための条件が設定されていることに注意が必要です。(詳しくは2019年9月25日付けの西村コラムをご覧ください。)

■2月からの受講条件をクリアすれば志望校に合格できる?!

新6年生の2月から始まるこの「志望○○特訓」は、多くの場合、学校別のコース編成となっています。

大手進学塾によって学校別コースの受講条件は異なりますが、原則として、5年生時に受けた公開テストなどの偏差値や順位が基準となっています。

従って、現時点では、どのコースで受講できるかがすでに決まっていることと思いますが、この受講条件が6年生の途中で定期的に見直されていくことにも注意が必要です。

下の表は、関西エリアの大手進学塾のひとつ、希学園の志望校別特訓の受講条件をまとめたものです。

※希学園 2019年配付資料より

希学園の場合、「コース在籍下限値」については、志望校別特訓の第Ⅰ期と第Ⅱ期は「コースの授業内容に対応できるであろうと考えられる最低ライン」と資料にあるように、受講の目安として設定されています。

しかし、第Ⅲ期以降は、「コース在籍下限値を下回る場合、そのコースでの受講は認められません」とあり、「コース在籍下限値」が受講の資格に変ります。

ですから、2月に志望校別特訓の受講条件を満たしていても、その数値は上がっていきますから、3ヶ月間の公開テストの偏差値も上げていくことが第Ⅱ期以降の受講のために必要となっていきます。

■「志望校○○特訓」と志望校の偏差値

新6年生の2月から始まる「志望○○特訓」の受講条件が、学習が進むにつれて厳しくなっていくことは上の表の通りですが、「志望○○特訓」の受講条件と志望校の合格可能性80%以上の偏差値との関係はどのようになっているのでしょうか。

引き続き、希学園のケースを例に見ていきましょう。

上のグラフは、大阪府の男子のトップ校大阪星光学院中学と、女子のトップ校四天王寺中学について、志望校別特訓の「コース在籍下限値」と2020年の予想N85偏差値表(合格可能性85%以上)の数値をまとめたものです。

大阪星光学院中学の場合、志望校別特訓の最終期である第Ⅳ期の「コース在籍下限値」は53、N85偏差値59ですから、その差が6あります。

また、四天王寺中学の場合、第Ⅳ期の「コース在籍下限値」は42、N85偏差値54(英数Ⅱ)、61(医志)ですから、その差はそれぞれ12、19と非常に大きなものとなっています。

このことからわかるように、「コース在籍下限値」はその志望校に向けた学習をしていくのに「ギリギリ無理がない」条件を示しているに過ぎず、「志望校別特訓が受講できる=志望校に合格できる」ということではないのです。

ですから、5年生の現時点で志望校の合格可能性80%(あるいは85%)以上の偏差値に達している場合は、現在の学習方法を油断なく継続していけばよいといえるのですが、「志望校○○特訓」を受講する条件をクリアしていても志望校の合格偏差値との差が大きく隔たっているときは、学習方法について至急に見直しをすることが必要でしょう。

そのため、まずはここ3ヶ月の公開テストなどについてどこで点数を取り損なっているのか、基幹講座や特別講座の宿題について計画的に仕上げることができているか、テストや宿題のまちがい直しの仕方は適切なのかなど、日々の家庭学習とその結果であるテストの両方について課題を洗い出し、その対策に優先順位をつけて取り組んで行くことが大切だいと思います。

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