投稿者: 西村 則康 Page 28 of 60
■次のテストこそ・・・
6月になりました。
お子さんを浜学園に通わせているお母さんの中には、今ちょっと落ち着かない気分の方も多いのではないでしょうか。
なぜなら、浜学園の6年生は、7月から志望校別特訓が始まるからです。この志望校別特訓には、コース別に資格審査があります。
男子・女子それぞれに「最難関中コース」というコースが設定され、このコースの受講資格は偏差値が一定以上でないととることができません。「最難関中コース」の資格が取れなければ、男女混成の「難関中コース」を受講するしかありません。
この2つのコースの学習内容、レベルには大きな違いがあります。
上位校を目指すお子さんの場合、なんとしても「最難関中コース」に在籍したいのですが、その資格審査の対象になるテストが、もうあと少ししか残っていないのです。
6月の公開学力テストで資格が得られなかったら、ひとまず7月の日曜特訓は「難関中コース」で受講を始めるしかありません。
だから、今度の日曜の公開テストではなんとしても・・・という気持ちのお子さん、お母さんも多いのです。
■テスト結果より、結果を出せる実力が大切
浜学園に限らず、夏を控えて、非常に大切なテストが控えているのが6月、7月です。サピックスでは6月にサピックスオープン、7月組分けテストの結果が夏以降の学習に大きな影響を及ぼすことになります。四谷大塚系の塾では、7月10日に第2回合不合判定テストがありますね。
「夏は受験の天王山」と言われますが、夏に伸びるというよりは、夏からのがんばりが形になる「下地」ができていてこその「天王山」なのです。
だから、6月を迎えた今から夏期講習が始まる7月下旬までの数十日の過ごし方は、非常に大切です。テストで結果を出すことも大切ですが、テストで結果を出せる力をつけておくことが何より大切なのです。
■夏までに「仕上げる」つもりで
夏期講習の内容、カリキュラム、クラス編成などは塾によって違います。しかし、6年生の授業では共通していることがあります。
それは、6年生の授業は「すでに習ったことが前提」で進められるということです。ひととおり受験に必要なことは学習し終わっているという前提で、授業が進められます。
すべてのことがらが「わかってるよね?」とう前提で行われると考えて差し支えありません。だから「塾の夏期講習で復習しよう」と考えていてはいけません。
夏期講習で復習して定着できるよう、6月のうちに準備しておくのです。
「なんとかしなきゃ」と漠然と引っかかっている単元、分野はありませんか?
テストの答案と正答率表を用意し、ある正答率よりも高い正答率の問題で間違っているものをチェックしましょう。ようするに「みんなできているのにお子さんが間違った問題」をリストアップするのです。
1つでも2つでもそういった問題を解き、夏期講習ではそのような問題を復習して身につけられるよう、準備するのがここからの数十日です。
がんばりましょう。
■夏に備えましょう
もう5月も下旬ですね。6月は祝日がなく、天候も不順であることが多いので、お子さんのモチベーションも上がりにくい時期ですが、あっというまに夏はやってきます。夏に備えていくつか意識していただきたいことがあります。
6年生は、夏休みに非常に忙しい毎日を過ごすことになります。たとえばサピックスなら13時〜19時まで、塾に拘束されます。夏期講習のテキストをご覧になったことがある方はわかると思うのですが、算数の1日分の量は、B4のプリントが20枚程度あるのです(もちろん裏表印刷です)。普通に考えて、とてもお子さんが簡単にこなせる量ではありません。
それでも多くのお子さんはできるだけこなそうとしますから、講習期間中の貴重な「空き時間」である午前中は、他教科も含めた「宿題消化」の時間になるはずです。ここで注意しなければならないのは、やはりこれだけの量をこなそうとすると「覚えて当てはめる」という「作業」中心の学習になってしまいがちだということ。ときどきチェックする必要があります。
これに、「有名中学入試問題集」という過去問の演習が「家庭演習用」として指定されます。
もちろん講習会は算数だけではありません。他教科の宿題もあります。バランスよく学習を進めるには、午前や講習の空き日の時間の使い方をあらかじめ決め、決めた時間内にこなせる量がんばる、といった工夫が必要です。
そんな夏を過ごす前の時期に当たる今は、ハードな夏に備えて1つでも2つでも苦手分野を解決しておきたい、というのは前回もお伝えしたとおりです。
■うまく日程を調整しましょう
ふだんの宿題もあるし、なかなか時間が取れないと思うのですが、たとえば千葉県の方は6月15日は「県民の日」で学校がお休みですね。サピックスにお通いのお子さんなら、7月の21日から24日は塾が休校です。そういった「すきま時間・休日」をうまく確保して上手に使いたいものです。
学校が夏休みに入ってから塾の夏期講習が始まるまでの期間、そして夏休み前の短縮授業期間など、地域や学校によっても違いますが、夏休み「前後」の期間はわりと時間が取りやすいのです。
その時間を使って解決する苦手単元の問題などを、あらかじめ用意しておきたいですね。
4年生・5年生は、6年生に比べると夏休み中も時間を取りやすいですが、前後の期間もなんとなく過ごしてしまうともったいないです。あらかじめ「いつ、何をするか」を決めておくといいでしょう。
そして、決めた予定はカレンダーに書き込むなどしてお子さんにも共有しておきましょう。お子さんもあらかじめ「来週の休みの日は◯◯をするんだな」ということがわかっていれば、友達と約束してくることもありません。
■ターゲットとなるテストに備える形で
いつのテストで、目標とする偏差値がいくつ、そこからさかのぼって考えると・・・と、つねに「逆算思考」の考え方でやるべきことを決めましょう。特に6年生は、夏までにひとまず第一志望校を決めておきたいところです。その意味でも、夏までのテストで何を達成したいかを考え、それに向けて学習計画を立てなければなりません。
サピックスの6年生は6月のオープン、7月の組分けテストを目標に、四谷大塚・早稲田アカデミーなら7月10日の合不合判定テストが対象になりますね。日能研は毎月の公開模試がターゲットです。
受験校に関しては、塾から「お勧め」が示される場合もありますが、ご家庭が中心となって決めましょう。ちょっと身も蓋もない言い方になりますが「6年間通わせる価値を感じる学校かどうか」が何より重要な判断基準となります。
夏に向け、学校情報の収集も大切になってきますね。しっかり備えていきましょう。
■お出かけに「目的」と「イベント」を
ゴールデンウィークが近づいています。お子さんが高学年のご家庭、特に6年生のご家庭は「思い切って遠出」とはいかないかもしれませんが、5年生以下なら、お出かけするご家庭も多いのではないでしょうか。
お泊りだったら、もう行き先は決まっていますね。自然の多いところを訪れるなら、花の季節を最大限に活用しましょう。理科の学習で出てくる植物は、野草レベルのものが多いので、お出かけ先でいくつも見つけられると思います。
カラスノエンドウ・スズメノカタビラ・ハルジオン・ハコベ・ノゲシ・ナズナ・ハハコグサ(ゴギョウ)・・・数え上げればきりがないくらい、(中学受験の勉強に関係あるものに限りませんが)花であふれています。
実は自然の多いところでなくても、町中のちょっとした植え込み、花壇などにも「学習のネタ」はたくさんあります。
「学習」としてではなく、「よく見る」だけを心がけて植物を見る習慣をつけてみてください。人はよく見ることで、気づかないうちに共通点を探したり、「どうしてそこに生えているのか」と考えるものです。
こういった視点が高学年での伸びにつながっていきます。
■高学年なら、半日でできるフィールドワークがオススメ
さすがに高学年のお子さんのご家庭は、遠くへ旅行と言う訳にはいかないでしょうか。そんなご家庭には、半日でできる「フィールドワーク」がおススメです。
首都圏にお住まいなら、周りは歴史で言うと「近代」のまさに表舞台。特に暗記が大変な近代〜現代の歴史の、一部でいいから下調べの上でたどるのです。1860年、時の大老、井伊直弼が襲撃された「桜田門」は実際どんなところなのか。今はどうなっているのか。その門は江戸城のどのあたりに位置していたのか。
そんなことを調べ、歩き、そして記録する。そんな作業はまるで歴史学者かジャーナリストにでもなったような気分をお子さんに味あわせてくれます。親子で楽しんでもいいですね。
関西なら古墳の頃から平安の貴族の時代まで、訪れて学べる場所は数えきれないほどですね。訪れるべき寺社仏閣も、全国有数です。
■勉強とレクリエーションのバランスを
ふだん私がオススメしているように、もちろんゴールデンウィークのようなお休みは「ふだんやりたかったけど手付かずだった勉強」に取り組むチャンスです。そちらも計画を組んでしっかりやりつつ、メリハリのある休暇にしたいですね。
もう間近に迫っていますが、ゴールデンウィークに大量の宿題が出て塾はお休み、というタイプの塾なら注意してくださいね。その大量の宿題はほんとうに全員に、ぜんぶ必要かといえば、これはNOです。やっていかなかったら叱られる、という事情があるなら、まずは塾の先生に「絶対にやるべきこと」を教えてくれないか聞いてみるとよいでしょう。
何事も優先順位が大事、ということを理解している先生なら教えてくれると思います。「とにかくぜんぶやってきてください」なら、ご家庭で優先順位を考えるしかありません。私は「全部できていませんが叱らないでください。できなかった理由は・・・」というお手紙をお母さんに書いていただくようお願いしたこともあります。
大切な数日間、充実したものにしてくださいね。


































