立冬も過ぎ、朝晩の冷え込みが厳しくなってきましたね。

中学受験生の皆さんは風邪など引かず元気に過ごしていますか?

今年の立冬は11月7日でしたが、立冬は毎年日付が決まっているわけではありません。

立冬は文字通り「冬立つ」日。

暦の上では「冬の始まり」を意味しています。

中学受験生の皆さんならば国語の授業で耳にしたことがあると思いますが、日本には1年間の太陽の動きを15度ごとに24等分し、それぞれの位置で季節を表す「二十四節気」という言葉があります。

この24の季節は6つずつ春夏秋冬に大分されており、中でも節目である立春・立夏・立秋・立冬の4つは「四立(しりゅう)」と呼ばれています。

この「二十四節気」の19番目にあたるのが「立冬(=冬の始まり)」ですが、実際わたしたちが厳しい寒さを感じ始めるのは11月下旬頃ですから、暦と現実の気候では少しずれがありますね。

とはいえこれからどんどん寒さは増していますから、皆さんは身体を冷やさないよう暖かくして過ごしてください。

また、「立冬の日」は「ココアの日」でもあります。

カカオ豆に含まれるポリフェノールには抗酸化力があり、ストレス防止やリラックス、血行促進の効果があることは以前お話しましたね。(『受験生におすすめの食べものって?』

ミルクたっぷりのホットココアならカルシウムも摂取でき、身体もポカポカに温まりますから、良かったら勉強の息抜きに取り入れてみてください。

さて、今日は、この時期になると毎年皆さんから聞こえてくる失敗談についてお話します。

それは、「爆睡してしまいました……!!」

というものです。

確かに寒くなってくると、温かいこたつや布団が恋しくなりますよね。

勉強中にあくびもとまらなくなり、ついついソファで毛布にくるまり一休み……

寒いし、勉強は大変だし……そうしたくなる気持ちはよく分かります。

けれども入試本番まで残り少ないこの大切な時期に、1・2時間の爆睡ならまだしも、

「夕方から眠ってしまって、気づいたら朝……

「ソファで眠ってしまって、風邪を引いた……

なんてことは、絶対に避けたいものですよね。

そもそも、勉強していて眠くなってしまうのはなぜなのでしょうか。

原因はいくつか考えられます。

・慢性的な睡眠不足

・身体が非常に疲れている

・精神的な問題

など。

中学受験生は宿題や課題に追われ、どうしても睡眠時間が短くなりがちです。

けれども、613才の成長期に必要な睡眠時間は約10時間といわれています。

受験勉強ももちろん「今しか出来ないこと」ですが、中学受験にあたる数年間は、皆さんの心と身体を育む大切な成長期でもあります。

また、連日睡眠不足で授業や課題に取り組んでいるようでは、頭は働かず、集中力も保てませんよね。

いくら夜中まで必死に勉強しても、学習効果が半減してしまうのでは本末転倒です。

そして、皆さんも御存知のように、睡眠不足による「キレやすい」子どもが増えていることも問題になっています。

睡眠不足は、百害あって一利なし。

時々就寝が遅くなるくらいは問題ありませんが、たとえ追い込み期であろうと、基本的には睡眠時間をしっかり確保して学習に取り組んだ方が効率的だということをぜひ覚えておいてください。

また、受験生には睡眠と同様、休息も重要です。

大人にも休息が欠かせないように、身体も心も幼い10代前半の皆さんには、なおさら適度な休息が欠かせません。

集中力にも体力にも精神力にも、限界があります。

過度なストレスや疲労による不具合が出てしまう前に、少なくとも2~3時間に1度は休息をとりましょう。

勉強の合間に家の周りを散歩したり、お茶を飲んだり、ストレッチをしたり。

15分ほどの仮眠をとるのもおすすめですよ。

過度なストレスや疲労は、心や身体の不調はもちろん、勉強中の慢性的な眠気にも繋がってしまうことがあります。

蓄積しきってしまう前に短時間でも息抜きすることが、予期せぬ爆睡を防ぐことにもなるのです。

そして最後に、朝遅く起き、夜遅くまで勉強するスタイルが癖になっている人は、入試本番に向けてそろそろリズムを調整しましょう。

中学入試は8:30前後のスタートですから、その時間帯に頭がしっかり働く状態になるよう、そろそろ本気で「朝型生活」に切り替えるべき時です。

6時半くらいまでには起床する習慣を作っておくのが良いですね。

皆さんの年頃に必要な睡眠時間は前述の通りですが、必要な睡眠時間は人それぞれです。

皆さんにちょうど良い就寝時間を確保できるよう起床時間から逆算し、毎日決まった時間に布団に入るようにしましょう。

皆さんが中学受験のストレス・疲労・眠気に打ち勝ち、合格を勝ち取れるよう願っています。