先日関東では思いもかけない大雪が降りましたね。
受験生の皆さんは、凍った地面で転んだり、風邪をひいたりしませんでしたか?

この冬は震え上がるような寒さの日が少ないように感じますが、ラニーニャ監視速報によると「ラニーニャ現象は続いているとみられる」と発表されており、今週も東日本で平年より低い気温になる確率が60%、西日本でも70%と予想されています。

今年の「大寒」は120日で、特にこれから立春の24日頃までは一年で最も気温が低くなりますから、試験当日もかなり冷え込んだり雪が降ったりするかもしれませんね。

そこで今日は、入試当日の服装についてお話したいと思います。

試験当日、身体が冷えないよう暖かくして出かけるのはもちろんですが、入試会場である教室の中まで寒いとは限りません。
席によっては外と変わらないくらい寒いこともありますが、むしろ暖房で温度が上がり過ぎていて、試験中眠くなってしまったり、汗だくで集中できなかったりすることもよくあるので注意しましょう。


おすすめの服装は、どのような環境でも温度調節がしやすい「重ね着」スタイルです。

着慣れた長袖Tシャツにトレーナーやフリースを重ねるなど、脱ぎ着しやすく腕や身体が窮屈でない格好が良いでしょう。

首周りがチクチクするものや、締め付けが強めなものも、緊張する場面では気になることがあるので避けておきましょう。

面接がなければ特にかしこまった服装である必要はありませんから、襟付きのシャツやブレザーなどを着る必要はありませんよ。


ただし、あまりにも常識外れで奇抜な格好は避けましょう。

学校側は入試要項などで、服装は直接合否と関係しないことを表明している場合が多いですが、あまりにも目立つ格好では、周りの視線に自分自身が落ち着かなくなるかもしれません。

過去に気合いを見せるため裸足に下駄で行った、半袖で行ったという人もいましたが、風邪を引くだけですからやめましょうね。

また、現在ほとんどの面接やグループ面談は新型コロナウイルス感染症予防のため中止されていますが、もしも学科試験に加え面接もある場合は、普段より少しフォーマルな格好を意識すると良いと思います。

参考になるのは卒業式や学校見学の際の服装です。

女子ならワンピースや、ブラウスに紺やグレーのブレザーやカーディガン、スカートの組み合わせが定番です。

スカートを好まない場合や寒い場合はもちろんズボンでも構いませんし、黒のタイツを着用する生徒さんも多いです。

男子はシャツに紺やグレーのブレザーと長ズボンの組み合わせが定番です。

ネクタイを締める場合は上着と同じ色のベースに、グリーンやエンジ、黄色などのストライプが入ったものがよく選ばれています。

また、男女とも通っている小学校の制服があるならば、普段着慣れているので非常に良いですね。

靴は革靴がですが、落ち着いたカラーのスニーカーでも構いません。

服も靴も、当日初めて身に付けるのではなく、出来るだけ数回着たり履いたりしておくと、リラックスして本番に臨めるのでおすすめですよ。

ちなみに保護者同伴の場合、保護者の方はナチュラルメイク・紺やグレーなどの落ち着いたスーツスタイル・お子さんと統一感のある服装を意識すると良いと思います。


最後に、当日忘れないように気をつけたいものや、持っていると便利なものについてお話します。


当日忘れてしまいがちなもの

・ハンカチ、ティッシュ

・上履き
・時計
特に上履きは普段持ち歩かないので忘れがちです。学校から指示がある場合は必ず早めに用意し、当日忘れないよう事前にかばんに入れておきましょう。

当日持っていると便利なもの

・ホッカイロ

・替えのマスク・のど飴

・ゴム・ヘアピン

・折りたたみ傘

・替えの靴下、(革靴の場合)行き帰り用の履きなれた靴

ホッカイロは、上着を着るほどではないけれど足元やお腹が冷えてしまった、というような場合にポケットに入れたりお腹に貼ったり出来て便利です。

少しかさばりますが、カイロが苦手な人は薄いひざ掛けを持って行くと良いでしょう。

ゴムやヘアピンは、試験中や面接時、さっと髪を押さえられて便利です。

替えのマスクやのど飴は、風邪や感染症の予防、ノドの乾燥対策にあると安心ですね。

大雨や雪など悪天候の場合は替えの靴下があると困りませんし、そうでなくても、革靴着用の場合は行き帰り用のスニーカーがあると歩きやすくて良いですね。

試験当日をリラックスした気持ちで迎えられるよう、服装や必要なものの準備はぜひ早めに整えておきましょう。

受験生のさんが、当日いつもどおり実力を発揮できることを心から祈っています。