明けましておめでとうございます。
2022年がスタートしましたね。
関東の主要私立中学校受験本番までは1か月を切り、関西の皆さんは早くも15日に統一入試日を迎えます。
さて、6年生の1年間皆さんが怒涛のように受けてきた「模試」も、年内でほぼすべて終了しました。
今日は目前に迫った本番に向け、皆さんの合不合判定テストや合格力判定テストなど、大手塾による模試の最終結果をどのように活用したら良いかお話しします。
昨年末の大規模な模試は一部で日程が被り(首都模試とサピックス・オープンが同日でした)、1日のうちに4科目の試験を2回受けた人も多かったようです。
「合間に食事をとる暇もなく、午後はスタミナ切れだった」
「実力が発揮できず、これまでで最も悪い偏差値で終わってしまった」という人もいたようですが、皆さんはいかがでしたか?
最終模試の結果で合格可能性が20%・30%などと出ると、生徒さんも保護者の方も大抵ガックリ落ち込み、受験自体に迷いが生じてしまうご家庭もあるのですが、最終模試でそのような結果が出た人たちの中にも、見事第一志望に合格した人たちは実際にたくさんいます。
模試はあくまで模試であり、特に、自分の狙う志望校に特化して問題が練られた模試でない場合はなおさら、その結果を鵜呑みにする必要はありません。
皆さんの最終目標は「志望校合格」であり、「模試で良い結果を残す」ことではありませんから、最後に「志望校の入学試験で合格点を取る」ことさえ出来れば良いのです。
最終模試の結果、特に合格率に踊らされて、この時期に第一志望を再検討する必要はありません。
20%以上の結果が出ているのなら、合格可能性は残っています。
まずは冷静に模試の内容と向き合い、「科目ごとにどの分野で引っかかっていたのか」さらに「そこに志望校の過去問に頻出の分野は無いか」よく分析しましょう。
以前お話ししたように、この時期手つかずのジャンルや苦手なジャンルを深堀りしたり、一からやり直そうとしたりするのは非常に危険です。(そういうものが無ければベストですが)
分析を終えたら、その中でも「理解が今一歩及んでいなかった部分」「もう少しで解けそうだった部分」に重点を置いて復習しましょう。
繰り返しになりますが、必要なのは「志望校の入学試験で合格点を取ること」であり、それに最も近い試験はやはり「過去問」です。
ですから今の皆さんにとって最も効果的な学習は、本番までに過去問で百発百中、合格点に到達できる状態にしておくことなのです。
過去問の結果は表などにまとめていますか?
もしもやっていない人がいたら、今からでも簡単に結果を一覧にしてみましょう。
合格平均点、もしくは合格最低点はどの年度も突破出来ていますか?
そうでなければ、あとどれくらい点数があればクリアできるでしょうか。
そして、そのためにはどの科目で何点ほどアップ出来そう、もしくは、しなくてはならないでしょうか。
このように、志望校の合格基準点に到達するために自分がアップすべき点数、さらに、その内訳(科目ごとにアップ出来そうorすべき点数)を明確にしましょう。
その上で、最終模試を含めた重要な模試のジャンル・問題を取捨選択して復習することが最も効果的な模試の活用法です。
志望校合格に向け、自分の場合は各科目それぞれでどれくらい点数を上げられそうか(上げなくてはならないか)の判断や、自分が重点を置いて復習すべきジャンル・問題の取捨選択については、出来るだけ独断ではなく、塾の先生や家庭教師など中学受験の指導歴が豊富な専門家にも助言を求めましょう。
残り少ない日々、皆さんが志望校合格にしっかり狙いを定め、効率的・計画的に、充実した学習を行えることを心から祈っています。
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