9月になりました。
6年生はいよいよ志望校別の特訓授業も始まり、本格的な志望校対策の時期に入っていきます。
他の学年も年度の後半に入ると、各教科の学習単元が佳境に入っていきます。
たとえばサピックスの5年生が9月〜12月に習う算数の単元は、下記のようになっています。
510-20 総合(16~19)
510-21 図形の移動
510-22 旅人算(3)
510-23 時計算
510-24 仕事算
510-25 総合(21~24)
510-26 比と図形(1)
510-27 比と図形(2)
510-28 流水算
510-29 通過算
510-30 総合(26~29)
510-31 和と差に関する問題
510-32 倍数算
510-33 相当算
510-34 立体図形(3)
ざっくりと言うと、主な文章題と図形を中心に習う、ということになります。
また別の見方をすると、夏期講習で習った「比」の考え方を、さまざまな分野の問題に活かしていく、となります。
「比と図形」という単元も2回あり、その他旅人算や仕事算、そしてもちろん倍数算や相当算などにも、どんどん割合と比の考え方を使います。
つまり、夏休みに算数で「割合と比」を正しく身につけたかどうかが、9月〜12月の勉強に大きく影響を与えるのです。
一方、やや進度がゆっくりと言われる日能研はどうでしょう。
比Ⅰ 等しい比・比例式
比Ⅱ 連比・比例配分・逆比
比Ⅲ 平均と逆比/分配算・倍数算
比Ⅳ 濃度と比
比Ⅴ 底辺比と面積比
比Ⅵ 相似比と面積比
速さⅠ 速さの三公式
速さⅡ 進行グラフ/平均の速さ
速さⅢ 旅人算
速さⅣ 時計算・通過算
速さⅤ 図形上の点の移動
立体図形Ⅰ 立体図形の名称と体積
サピックスよりやや遅れていますが、大まかには「割合と比の考え方を身につける」「速さの概念を理解する」ということが大きなテーマであることがわかります。
同じ文章題でも、日の考え方を使う、使わないでは大きく考え方、解き方が変わります。
下記の動画で、「中学受験情報局 かしこい塾の使い方」で主任相談員としてご一緒している辻義夫先生も解説しています。
比を使うと、これまで「和」や「差」で考えていた問題がぐんとシンプルに、解きやすくなるので、算数においては使いこなすことが「マスト」なんですね。
だから日能研ではなんと6回もの授業回数を費やして、比の学習をするのです。
5年生はそのことをしっかり意識して、2学期を乗り切りたいですね。