定例の名門指導会の研究会にて、こんな話題がある先生から出ました。
いま小3のお子さんです。算数の指導に入っているそうなのですが、ご家庭の希望が以下の様なものとのこと。
この先、どんな道に進んでも大丈夫なように、なるべく頭をよくしてあげたい、
よくわかるご希望ですが、ちょっと漠然としていて、もうちょっと方向性を具体的にしたいですね。
 
いろいろな選択肢や可能性が浮かぶからこそ決められない、低学年のお子さんのご家庭では、ままあることです。
 
これについて、こうアドバイスしてみてはどうでしょうと伝えました。
「お子さんにどんな少年時代を過ごしてほしいか、まずご家庭の方針として考えてみてはどうですか。」
受験校を考えていくうえでも、
「将来どうしたいのか、子どもにどういう生活を渡してあげたいのか」
という問いかけを、お母さん、お父さんが常に考えるのです。
お子さんが言い出して始まった中学受験の勉強であっても、やはりすべてお子さんだけが決められるものではないのが中学受験。
大方針はお父さん、お母さんがリードしてあげなければ決まりません。
中学受験の方針を決めるということは、この先数年間のお子さんの生活を決めるということでもあります。
もちろん、お子さんも高学年になってくれば、ある程度自分でも自分の進路について考えられるようになってきます。
それまで、低学年のうちは、ご家庭の方針として、お子さんのどんなところを伸ばしてあげるかを考える、ということでいいのではないかと思います。