ゴールデンウィークも終盤を迎えています。

 

 お子さん達は、充実した連休を過ごすことができたでしょうか。

ゴールデンウィークが終わると、夏休み前まで祝日のない日々が続きます。

 

大切な夏休みまで、モチベーションを下げることがないよう、工夫をして過ごしたいですね。

 

この5月から6月、7月の夏休み前にかけて、各学年非常に重要な時期になります。

例えばサピックスの5年生の算数では、5月から6月にかけて

 

・立体図形

・点の移動

・規則性、

 

そして算数において最重要単元の一つである「割合」の学習が続いていきます。 

日能研でも5月は集中的に図形を学習し、 6月に入ると夏休み前までにかけて「割合」に関する学習を何週にも渡って続けます。

 

まさに中学受験の勉強において算数の学習の大きな「山場」になる時期と言えるでしょう。

四谷大塚では4年生の時に「割合」の基礎を学習し、5年生でも2月、3月、4月と「割合」の学習を少しずつ進めてきました。

これから夏休み前にかけては「場合の数」などとともに算数の中でも最重要単元の一つである「速さ」に関する学習を進めていきます。

もちろん5年生に限らず、他の学年もそうですが、ここからの2ヶ月間は非常に重要な時期になります。

 

気温が高くなり、 梅雨に向けて湿度も高くなります。

 

そんな中、体調もモチベーションも万全な状態で学習に向かえるよう、日常の習慣としては、 やはり塾の復習をしっかり続けていただきたいと思います。

 

セミナーなど色々な場でお伝えしていることですが、塾から帰ってきたら「今日は塾でどんなことを習った?」と親御さんが声かけをしてあげてください。

 

居残りなどで宿題をできるだけ済ませる、という塾もありますが、宿題に取りかかれなくても授業の内容をざっと思い出して整理しておくだけでも、大変効果的です。

 

整理をしないまま寝てしまうと、次の日には前日に得た知識が随分曖昧になってしまうものですが、授業後に整理しておくだけで、宿題の進み方もかなり違います。

 

また基本的なことですが、朝学習などのルーティンもしっかり続けたいですね。

 

特に6年生は「夏休みが受験の天王山」と言われますが、逆にあまり過度に夏休みに期待しないことが大切です。

 

つまり、理科や社会の暗記、国語の漢字や語句など、コツコツと知識をつけなければならないものを、全て夏休みに回してしまうと大変危険です。

 

6年生は夏休みに夏期講習会で総復習をしながら、早い塾では過去問の演習も始まります( SAPIX では「銀本」と呼ばれる入試過去問集を配布され、そこから宿題が出ます)。

 

もちろん理科や社会、国語の知識など夏休みにも総復習に入りますが、 できれば夏休みまでに一巡しておくことが望ましいでしょう。

 

完璧でなくてもよいので、ある程度の知識を夏休み前に完成させておくことで、夏休みの学習の成果が大きく変わってきます。

 

ここから2か月、今習慣となっていないならすぐにでも、朝学習や就寝前の短時間の学習時間をルーティンとして設け、知識問題や漢字、 計算などに充ててみてください。

ゴールデンウィークの終わり、ぜひここから2ヶ月の過ごし方について改めて計画を立ててみてください。